- 後宮の烏
- ブルーロック
- ベルセルク 黄金時代篇 MEMORIAL EDITION
- ぼっち・ざ・ろっく!
- 勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う
- 4人はそれぞれウソをつく
- 弱虫ペダル LIMIT BREAK
後宮の烏
「みすてぇぇ~~りあぁす」のOP曲は謎にハマる。アンニュイなテンションでミステリアスな世界観を歌ったこの曲は結構気に入っている。
なんか中華風な謎のアニメが始まった。
後宮という絞られた範囲で怪奇要素を含んだご近所問題を解決するみたいな話だった。結構面白い。
今期作品の中だと、絵柄や世界観として被る物が他にない特別感のある作品になっていた。
謎の怪生物 烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)の言及、主人公 寿雪が「にゃんにゃん」と呼ばれることから、「にゃんにゃん」の響きが妙に耳に残るアニメだった。それが最初の感想。にゃんにゃんアニメここにあり。
寿雪の懐くまで時間がかかる猫みたいなキャラ性が良い。ちょっとツンデレで可愛い。
ブルーロック
デスゲーム調な生き残り形式で選手を育てるというダーク要素の強いサッカーアニメだった。
今年放送したアオアシのような教育テレビで完全に大丈夫な爽やかさはなく、シュートの続編みたいにおふざけが過ぎることもない。他のサッカーアニメとは一線を画す尖ったアニメだった。この闇テンションは結構好き。
作品の闇要素を背負っているのが、選手達にとっては仕掛け人の絵心甚八という男。この絵心さんの説くかなりストロングなサッカー理論が面白い。
W杯開催期間にテレビで流すにしては攻めた事を言っている。知らんかったけど、世界的に見て日本サッカーは弱小らしい。そこについて絵心さんは、だから弱い、勝てない、逆にこうすれば勝てると論じていく。
これは本当のサッカー選手が聞けば結構胸が痛くなる内容ではなかろうか。皆でお手々を繋いで仲良くでは駄目で、真に強者として世界と向き合うなら最強のエゴイストストライカーを産むべし。この結論となった。
エゴイスト達が1つの施設に集結して最強エゴ自慢をしていく面白サッカーアニメになっている。
絵心さんのルックスは普通にキモく、近い時間にやっていた弱ペダの御堂筋くんみたいだった。
全員フォワードの11人チームで戦うという異色の展開は面白い。主人公の潔 世一の能力は、アオアシの主人公とも似ていた。本気モードになったら目がブラックホールみたいになる演出はちょっと怖くて印象的。
千切豹馬は華があるイケメンだったけど、あとはキャラデザ的に別にイケメンではない。
「キャプテン翼」では友達とされるボールの事を球体奴隷だと言い放った馬狼はインパクトの強いキャラだった。
野郎ばかりが閉鎖された空間にいることで華と開放感が極薄なアニメだった。絵心さんの身の回りの世話をしているお姉さんだけがたまに得られる純な要素だった。ヒロインの介入する余地がない舞台設定だから、ヒロインを求める人には向かないのかもしれない。
2クール目もありとのことなので、来年も見よう。
ベルセルク 黄金時代篇 MEMORIAL EDITION
平沢進の何とも形容し難い独特のセンスが光るOP曲からヌルっと始まる。
一体何年前の漫画なのだろう。ベルセルクの歴史もかなり深まった。それを令和になって見るのもまた一興。
ガッツ、グリフィス、キャスカの3人が青春の中で交わり、それによって全てが産まれて終わって行く。時に爽やか、結末を見れば何とも歪な三角関係が見えるものだった。
昨今のヌルいラノベアニメなんかと違い、ダークでバイオレンスでアダルトなカロリーの高い一作だった。
グリフィスの落ち着いた綺麗なリーダー像がよく見えた序盤からだと、あのような最後が来るのはとても想像出来なかった。
あんなに綺麗だったグリフィスが、捕まった後には別人のように哀れな見た目になっている。この事実にただ胸が痛い。
ガッツとグリフィスの関係性を見れば、交わされる友情と愛に深い物があるとは思っていたが、最終的には諸々を越えて対立する仲になった。ショッキングだったな。
それまでは西洋の王族や騎士達を映していくだけのファンタジー感の薄い展開だったのに、グリフィスが闇落ちしてからは加速度的にダークファンタジー要素がプッシュされるようになった。この変わりようには焦る。ラスト2話はどこの闇世界で戦っていたんだって話だ。
最終話ではベルセルクといえばコレの絶望的シーンが来た。
ガッツの目の前でキャスカがグリフィスに犯される。ここについては良い趣味とも悪い趣味とも言い難い流れを組んでやがる。ガッツと同じくなにやってんだよと思うのが当然の反応だ。
男女の性の交わりについて結構濃厚に描かれていたのも印象的。グリフィスと姫様がやるシーン、ガッツとキャスカがやるシーンはみっちり濃厚だった。
最終的に残るのは絶望だった。グリフィスがあんなことになり、キャスカは精神崩壊を起こし、他の仲間も死んだ。「黄金時代」と冠しておいてオチが暗黒すぎる。でもお面白かった。
ぼっち・ざ・ろっく!
タイトルだけだと同じ日にやっていた「ブルーロック」とちょっと似ている。
地球人の大体が大好きなきらら枠作品でありながらキラキラしていない。むしろ淀んでいる。そこが大きな特徴。
基本設定にアンチきらら的な感じが見え隠れはするが、肝心な内容は萌えて熱く、ちゃんときららスピリットに則ったものだった。安心だ。
作品キャッチコピーに「4人でも、1人」という「?」な要素あり。どうぶつの森やサンバルカンとは真逆のテーマ性が見えるものだった。
そんな1人ぼっちを極めた青春こじらせ主人公 後藤ひとり、通称ぼっちちゃんが悩んで焦って邁進する青春コンプレックスバンドアニメになっていた。
青春においてコンプレックスゼロでやって来た私の人生とはまるで被る要素のないぼっちちゃんの人生は、大変新鮮なものとして楽しめた。こういう人間もいるんだなぁ~。
ぼっちアニメなら数年前にも「ひとりぼっちの○○生活」という変なアニメがあった。あちらの主人公は一里 ぼっちだった。ぼざろの主人公は後藤ひとりで、妹はふたりという名前。どれもこれも親に結構な覚悟が無いとつけられない命の名前だな。後藤家は三人目が出来たらどう名付けるつもりなのだろう。
キャラの名前がユニークで、ドラム女子は伊地知虹夏というまるでにじさんじみたいな名前だし、山田リョウはもうちょっとでHey!Say!JUMPだし、喜多郁代は今いくよみたい。覚えやすい。
きらら枠ではかつてないくらいの陰キャ設定な主人公で面白い。後藤ひとりという女1人取っても面白いアニメだった。
ぼっちで自分を表に出さないという意味合いでは陰キャだが、中身は相当ユニークでむしろこれはこれで陽気なのではないかな。こじらせ具合が大変面白い。とりあえず面白いのだから救いがある。マジの陰キャは中身を開いてもマジで何にも無いからな。
今が華であるはずのうら若き乙女なのに、学校を辞めることを考えたり、逞しいニート願望があったりと、キラキラが薄い女だったな。かつての自分を知っている人間がいるのが嫌なので、ものすごい遠くの学校に行っているとかいう設定も面倒くせぇ~。
ライブに出てもダンボールを被ってギター演奏したり、部屋にバンド仲間の写真を貼りまくってストーカーのアジトみたくしてみたりと、ぼっちちゃんはとても愉快な青春を送っていた。
ピンク髪ヒロインでこんなに暗いヤツも珍しい。本来ならアイドル枠のはずなのに。でもピンクジャージを着ているのは可愛い。
ぼっちとリョウは待ったなしで変人。そこと比べるとポップで可愛いギャルのきたちゃんと虹夏がまともすぎて眩しく見える。きたちゃんはめっちゃ可愛かった。
ウマ娘での歌唱と芝居を見て、長谷川育美はとても綺麗な声をした良きパフォーマーだと思っていた。そんな彼女を歌姫ポジションに据えて売り込んだ結束バンドというプロジェクトは大成功だった。それにしても良い声をしている。長谷川育美の芝居に見るヒロイン感はエグい。
きらら枠の先輩萌えバンドアニメ「けいおん!」とは良い意味で方向性が全く異なる良きバンドアニメになっていた。
明るくポップでキュートなギャル達が、音楽性としてもそっち路線で攻めて行った放課後ティータイムと違い、こちらの結束バンドはやさぐれたメンバーもいて毛色が違う。ぼっちちゃんはマジだし、リョウ先輩もちょっとおかしい。キャラも音楽性も愉快に異なっていた。
ていうか「結束バンド」っていうネーミングセンスに笑う。痴漢変態が女子を無理やり拘束する時に使うアレだよな。本来の使い方はそこじゃないのだろうけども。
タイトルに「ろっく」とある通り、コテコテにロックしている。学生バンドにしては演奏レベルがかなり高い。JKにしては深い人生観が見える歌詞だったり、ちょっとアンニュイだったりやさぐれた感じもする演奏が楽しめる。でもとにかく最後はしっかり格好良いと思えるものだった。
ZAQらガチプロの音楽家が楽曲提供しているので、各曲のクオリティも高い。ZAQの事はずっと信用しているから。
最終回の学際バンドシーンは最強に格好良かった。まさかの2曲連続演奏だった。これには沸く。
ライブ中にぼっちのギター弦が飛んだ時、きたちゃんがアドリブでカバーした友情プレイが格好よかった。後藤さんは本当は格好良いのだと見抜いて信じているきたちゃんが見せた女の友情にぐっときた。泣くわぁ。
ぼっちが酒瓶で演奏しているアレは何なんだ。初めて見る技だった。演奏にはあまり詳しくない。
最終回で実はぼっちのYou Tube動画の広告収入が30万円を突破していたことが判明した。すげぇ。トップオブ陰キャだったんだ。
この最終回は実に想い出深い。今期アニメだとストーンオーシャン、アキバ冥途戦争と並んで熱いラストだった。今期の最終回が熱かったアニメ3選はこれらで決定だ。
ちょいちょい挟むギャグの小ネタ要素も良い。ぼっちちゃんがスーパーサイヤ人みたいになったり、サイバイマンの自爆を喰らって召されたヤムチャを再現したシーンがあったりしたのは楽しかった。ドラゴンボールはきららユーザーからも愛されていると分かった。遊び心も盛り込んだ上でしっかり出来たアニメだった。
ぼっちの芝居を見て、なるほど、これが青山吉能の才能を最大限活かす事が出来る現場なのかと分かった。今は無き「こんばんワグ~」の生き残りの青山氏の名刺となる代表作が決定した。良かったな。
そんな彼女がMCを務める番組ラジオまで視聴することになった。萌えるし音楽が熱くて楽しいことから、予想以上にハマってもっとコンテンツを深掘りしたくなり、ラジオにまで辿り着いた。このラジオもかなり楽しかった。面白いっ!
勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う
なんと言っても一番の印象はこのタイトルにある。
始まってからそれを行うという出オチアニメの全要素が集約されたタイトル。そういう目的の人用にどうぞ、そして興味のない人はスルーしてくれと言わんばかりに、正直かつスマートにタイトルで全部を言っている。長くてアホっぽいけど、ものすごく正直なタイトルのアニメ。
勘の良い人間ならタイトルだけで全てが分かるので、分かったままに見ずにスルーする事も可能だろう。例に漏れず私も勘の良い人間ではあるが、同時に付き合いも良いので、見る前からも分かる世界に最初から最後まで付き合った。
最初に主人公レインを追放する勇者パーティーの勇者はめっちゃムカつくけど、そこにいる二人のヒロインは可愛い。可愛いけどすごく冷たい女達。種崎敦美演じる紫髪のチビの魔法使いが可愛いけどムカつく。
猫耳、ドラゴン娘、最後は幽霊女まで、ヒロインテイマーのレインは全部使役する。ヒロインの方から使役してみない?と誘ってくるのがおかしい。一応これも昨今流行りの奴隷ヒロイン要素を含んだ作風なのかな。なんであろうが、女子と付き合うのに使役というワードを用いるのはちょっと気持ちが悪い。
勇者パーティー追放→テイマースキルで美少女使役してイチャイチャ。まじでそれで終わりだった。
コレと同じ日にやっていた農民アニメはキャラが可愛いだけで何をやっていたのかシナリオをほとんど覚えていない。そういえば田中美海と大久保瑠美は両方に出ていた。
見ていて特別面白いことはないが、かといって不快なこともなし。ストレス無しに見れる無味無臭な作品だった。
とにかく出てくるヒロインは可愛かった。ヒロイン各員を人気声優が演じていることからお耳でも楽しめた。
ウマ娘でセンターを張る和氣あず未がここでは最強の猫娘を演じていた。和氣あず未の獣ヒロイン声には助かる。
映像作品として成立されるために声優の助けを借りすぎているアニメだった。人気声優を出しておけば見てくれると思うなよ。まぁそれで見るのがここにいるんだけどね。
ED曲を歌ってくれたまりんかにも感謝。早く体調不良から回復してね。
というわけで、色んな属性持ちの強いヒロインを使役するのもたまには悪くない。
追放こそが青春の新たなる扉なのかもしれない。世の追放者達よ、これを見て無理にでも人生に希望の明かりを灯せ。
4人はそれぞれウソをつく
今期の日曜日アニメは、ぼざろとココが4人ヒロインの日常枠として楽しめた。
こちらはカオス極まるギャグ枠で色々おかしい。まず皆の通う学校の屋上にUFOが刺さっているところからおかしい。
メインキャラ4人はそれぞれ秘密を抱えていて、さもそれがないかのように嘘をついて仲良し4人グループの関係性を保っている。嘘を突き通して友情を貫く作品と見ればちょっと大人な感じがして格好良いとも思えるが、全然そんなことはなく、ずっとフザけたアニメだった。
ちょっと文学的な感じもするこんなタイトルだから、もっと重要な嘘を抱えたままに深い人間ドラマを見せていく真面目なヒューマンドラマになるのかと思った。予想に反して可愛くおバカなカオスギャグアニメだからビックリしたぜ。
アホな宇宙人、追手を相手取る抜け忍のくのいち、人の心が読める超能力者、実は女装した男の娘、という色々困った秘密を持つ個性的なヒロイン4人が集結してダベるだけの楽しいアニメ。
「けいおん!」のバンドしないカオスでフザけたヤツと思えば、かつてのけいおんファンも楽しめるかもしれない。(←何言ってんだろう自分)
能力上、4分の3の秘密を知ってしまっている関根の抱える精神的負荷が一番大きいはず。あやねるが地味で面白いメガネヒロインを演じるのが良かった。
ラブライブの虹ヶ咲推しとしては、田中ちえ美、村上奈津実の二人がメインキャラを演じ、主題歌も担当している点が気になる。二人が主役で来るのは嬉しい。どちらの芝居も光っていたぞ。
大塚芳忠が良い声でナレーションを担当しているのも地味にありがたい要素。
毎回のED曲の最後のワンフレーズは、週ごとに担当ボーカル変わっている。ちょっと良い仕掛けだった。
変なアニメだけどかなり好きだった。BDが出たらもう一度見たい。
弱虫ペダル LIMIT BREAK
前作から一体何年ぶりだろうか。永瀬廉主演で実写化したのだってもう随分前だよな。
もう続きはないのかと思ったところで、NHKがコンテンツを引っ張り上げてくれた。ここもNHKがキャッチしたか。人気コンテンツへの反応が敏感だな。
OP曲が何か面白い。
OPで今泉くんが走っている後ろに、巨人化した御堂筋くんが進撃しているのにウケる。御堂筋くんはマジで推せる。
これだけ走り続けることを止めてはいけない忙しい競技を取り上げておきながら、番組放送は結構休みがちだった。年内で10話しか放送していない。連続でやってくれよ。
今回も御堂筋が仕掛けて来やがる。
本気で勝ちに行くなら飾りなんていらんし、少しでも軽量化するべし。そう思った御堂筋くんは総員丸刈り例を出し、チーム皆が髪の毛とサヨナラした。髪の毛だってたくさんあれば重いし、空気抵抗を産むお邪魔パーツになる。京都人達の決意の丸刈りが見えたぜ。そこまでやるんだ。
ずっとキモくてムカつくのに、なんでここまで心引かれるものがあるのだろうか。御堂筋くんが大好き。もっと暴れろ。
筋肉と会話出来るという独自スキルを持つ泉田が今回もしっかり筋肉と会話し、己の仕事を全うしていて面白い。こいつもクールで行くのかおふざけで行くのかどっちつかずで、そこが好きになるキャラだった。
当初はなんかウザいなぁと思っていた鏑木が、先輩達のガッツに当てられてチームのために走るようになった成長に感動できた。熱くて良い後輩やないか。
チームを先に送るため、あえて犠牲になって落ちていくという戦法を当たり前に使うのは、この競技ならではの独特な展開だな。普通なら皆揃って仲良くゴールと行きたいところだが、ゴールに送るのは誰か一人で良いからと、とにかくチームのために皆が全力を出し切る点は美しい。
ただの凡人だった手嶋が、今ではチームの精神的柱となって大活躍しているのも良い。主人公よりもサクセスしていないか。手嶋も推せるなぁ。前作で真波と戦ったところも格好良かったし。
弱ペダあるあるだけど、1クールやってちょっとしか進んでいない。まだまだゴールは遠いぞ。楽しい作品なので、気長に作品のオチまで是非お供したい。
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