こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2022年のアニメ感想(10月~12月)その9

 

 

アイドリッシュセブン Third BEAT! 第2クール

 今回も楽しい。コロナで2期が延期になったのを懐かしく思い出す。そんな本作の3期もかなり深まって来た。結構歴史の長いコンテンツになったものだ。

 まずは今回のOP曲がとても良い。アイナナ史上一番のお気に入りソングかもしれない。今も聴きながらここに書いている。

 

 他にもたくさんあるアイドルものと一線を画す本作ならではの魅力は、アイドルステージの裏側を描き過ぎること。今回も芸能界の黒い事情がしっかり見えて面白い。

 ファンをはじめ、外部の人間にはまず見えない世界がそこにある。アイドルもののガワを被った深く暗い人間ドラマでもある。その点から単純に格好良いアイドルが好きな女子だけでなく、広く色んな人にも受けそうな作品だと思う。私もかなり好きになった。

 

 前作で月雲プロダクションが仕掛けて来たビッグプロジェクトのŹOOĻが強めに攻め込んでくる。こいつらが人間的に結構厄介で面倒臭い。こいつらがTRIGGERに噛みついて来る所はムカついたけど、それを覇道を極めし天にぃが論破し一蹴するシーンは爽快。

 天にぃが語るアイドル道には惚れ惚れするものがあった。まずは己のために歩み、それで周囲も喜んでくれる。それこそがエンターテイナーとしての覇道であり、成功者の証だと分かるものだった。格好良い。

 

 やっぱり了さんがずっとウザい。めっちゃムカつく。高橋広樹のイッちゃっているノリの芝居に本気でムカつくのが印象的。良い芝居をしている。

 正義のアイドル達皆が手を取り合って了さんをサクッと撃退して欲しい。

 

 敵対する芸能事務所を失墜に追い込むためにスキャンダルを仕掛けるという黒い戦法も見られた。こういう事ってネタが上がらないだけで実際にもあるんだろうな。

 TRIGGERが事務所から放り出されてフリーになるという試練を迎えることとなった。なんだろうか、作中で起きたTRIGGER3人の独立と実際に起きて世を騒がせたキンプリの3人が脱退する騒動に妙な重なりを覚えた。ネタの時期が近かったことで余計に印象に残る。

 独立後初の大きめのライブで天にぃが漢泣きしているのにウルッと来た。

 独立後の3人を献身的にサポートする姉鷺さんの影の努力にも感動した。良きオネエだった。

 

 荘ちゃんと環くんの友情が深まる点も良い。壮五パパが結構ムカつく。

 それから小鳥遊事務所の女性マネージャーはやっぱり可愛い。

 

 2クール目はちょっと長めの話になるらしく、休止なくやって来たけど、元からそのつもりで来年に入ってもまだ続くとのこと。最後まで見よう。

 私は陸くん推しでいくので、そこんとこよろしく!

 

機動戦士ガンダム 水星の魔女

機動戦士ガンダム 水星の魔女 vol.4(特装限定版) [Blu-ray]

 おおっ!テレビシリーズでは意外と初の女子主人公のガンダム。ていうかガンダムのテレビシリーズが久しぶり。鉄血がもう懐かしのアニメに入りつつある。オルガの伝説の死からも幾年月だな。

 

 ジョジョだって女子が主役になったのだから、ガンダムでそうなってもおかしくない。オールドガンダムユーザーは新設定に焦っただろうが、私は女子主人公と聞いて否定はまるでない。むしろもっとそっちでやれくらいに想う。逆に何で今までやってこなかったのか。ポケ戦のクリスがもうちょっとの所まで行ったのが四半世紀くらい前の話だな。

 

 初期の方だとガンダムといっても乗るのは青春をこじらせた面倒臭いガキだったし。そう思えば純情可憐な乙女が来る方が見ていて目の保養になるというもの。

 で、来た主人公が意外。その名はスレッタ・マーキュリー。なるほど、名前に水星が入っている。セーラームーン以来の推せる水星キャラ光臨だ。これがジュピターだったら先にシロッコ様がいるから企画が通らなかったかもしれない。木星帰りは伊達じゃない。

 

 私好みに微妙に浅黒い。見るからにおぼこく、いわゆる眉まろ。この感じで来るのかぁ。もっとシュッとした感じのエリート軍人みたいなのかと思ったらオドオドしているガキだった。割りとコミカルなキャラデザ。

 これは市ノ瀬加那のボイスがマッチする。せっかくのロボものヒロインなのに、いまいちイキきらなかった「境界戦機」での雪辱戦を果たすがごとく輝くお芝居をしているではないか。

 

 しかもカップルでツイン主役かよ。もう独りのヒロインミオリネも全然違うヒロイン性があって良い。

 ツンツンしてガミガミ言う面倒臭い感じもするが、ちょっとくらい面倒臭い方がスマートな女よりも好みな私としては反応してしまう。こっちの方がいいな。

 うるさい事も言うギャルだが、トマトを栽培しているのはポイントが高い。土と戯れるギャルとかポイントが高い。トマト食いたい。

 この世界では女子同士のカップルもありなので、周りも視聴者もうるさいことを言わず設定を飲み込んでいる模様。

 

 それからこちらもツンツン系のヒロインのチュチュには衝撃を受けた。ユウキ・コスモ越えのボンバーヘッドじゃないか。しかもツインボンバー。スーツヘルメットでボンバーを潰しているけど、中身はどうなっているんだろ。結構攻めたキャラデザで来ているな。

 

 あとのツッコミどころは、能登麻美子演じるスレッタのママが女ゼクス状態になっていること。ガンダムといえば覆面という、まるでレスラーの発想で各シリーズに仮面野郎が出て来たが、今回はその枠も女子なのか。能登麻美子の新たな挑戦の場になったな。

 

 やっぱりガンダムだから主人公機にも注目。エアリアルという名前の響きが良い。

 今回のガンダムは結構スマート。機動性が高そう。装備が画期的であり、楯とファンネルが兼用のすごい兵器を装備している。これのアイデアはすごい。ありそうでなかったやつだな。

 ロボバトルシーンは格好良い出来で興奮した。

 

 ミオリネという嫁を賭けて学生同士がデュエルするという展開は、ガンダムとしてかなり異質。ていうかウテナですやん。というわけで、潔く格好良く生きて行く乙女達の戦場が楽しめる。

 そのデュエルに敗退し続けて王者の座から底辺労働者まで落ちぶれたグエルくんが可哀想。こっちも地べたを這いずり回った末に覆面キャラに転向して本編に帰ってきそうな道を行っているな。バーン・バニングスみたいな道を辿っているようにも見える。

 

 ガンダムで学園もの、そしてユリという展開も珍しい。

 途中からは学生のくせして起業している。そうは言っても昨今では学生起業家も結構いるのかもしれない。

 社名がガンダムだった。エアリアルと一緒に踊るスレッタを映したPVは間抜け可愛い。

 

 11話後半の主人公二人による夫婦喧嘩からの深まりには萌えた。ミオリネがデれる時も攻撃的なのは良いなぁ。ミオリネの普段の格好を見ると、生足解放する気なさすぎて逆に良い。

 

 忙しい都合もあってか、放送がスムーズに行かずお休みが目立った。

 分割2クールで行く予定らしい。1クール目の放送は年内では決着がつかず、来年頭に持ち越し。

 色々と新しい試みがあった点が面白かった。出てくる声優陣もとても良い。

 体調不良で途中降板した宮本侑芽とはアイカツスターズからの付き合いなので(←一方的)思い入れも深い。なので早く戻って来てね。

 これは絶対最終回まで追いかけたいたい。

 

ピーター・グリルと賢者の時間 Super Extra

ピーター・グリルと賢者の時間 Super Extra 第1巻 [Blu-ray]

 Extraが楽しいのはFateだけではない。ドスケベアホファンタジーアニメの追加分もしっかり楽しかった。

 そっちの意味じゃないから前作の時にはスルーだったけど、思えばコレも一応「賢者」とついているんだったな。駄賢者アニメが乱立する風潮を迎えた昨今だと、どうにも「賢者」のワードに敏感になってしまうのが今日この頃。

 こちらの作品の賢者とは、男がソレを発散して欲求からの開放を迎えた凪の時を示している。男子に生まれし者皆が多くの時間は蛮族、後には一時の賢者となるのだ。その時間を繰り返して男は漢になっていく。みたいなことを私のお兄ちゃんが言っていた。

 

 こちらの主人公ピーター君は、あいも変わらず己の中の野獣を飼いならす事が出来ず、女子と禁断の果実を貪っては賢者タイムを迎えて深く反省する。基本的にずっとコレの繰り返し。

 いい加減に反省しろバカが!お前の知能は猿並みか!

 などなどの罵声を飛ばしたいところではあるが、まぁいくらかはピーター君の情けない事情も分かる。

 

 前作からずっと思うけど、とにかくルヴェリア先輩が可哀想。

 健気にもピーター君は心身共に屈強な戦士だと信じ切ったままシリーズが始まって数年間ずっと騙されている。コレってバレた時には先輩から半殺しにあっても文句は言えないと思う。

 

 先輩に次いでバレたら不味いピーターの妹も登場。血は争えないということで、実はピーターの父も浮気癖があったと妹の口から明かされた。そんな悪いパパのあそこをもぎ取って口に突っ込んでやったという妹はかなり怖い。

 このキレたらDV待ったなしの妹をなんとかやり過ごすピーター君の危険な青春も楽しめた。

 

 ピーター君の遺伝子を狙ってくる女共が前作よりも更に追加された。ピーター君の立場がどんどん楽しくなり、同時に危なくもなって行く。

 今回はビーガンの妹、ゴブリン娘、ウサ耳女が追加。

 ビーガンがちんちくりんなのに、妹は奇跡的に姉より高身長で巨乳。この妹は良かった。

 ゴブ子に行くのは一番マニアックだろうに。荒れるゴブリンのメスの群れを鎮める方法が男とソレをすることだったのはおバカだった。

 井澤詩織がまた人外の獣系ヒロインを演じている。しかもうさ耳だから「メイドインアビス」みたい。彼女は今期だと「恋愛フロップス」「チェーンソーマン」でも人外キャラを担当している。人間の役が遠のくな。人外ボイスしているものな(←褒めてます)。

 たくさん出てきたけど、私はやっぱりピグリット推しかな。

 

 最終回だけは、ピーターとルヴェリアが愛と青春の旅だちを決め込んで、取ってつけたような爽やか展開で終わっていた。

 愛に生きるか、性欲に死ぬか、それが問題だ。これは全ての男に共通する人生のテーマなのかもしれない。

 賢者の時の中で楽しめる薄っすらと教訓要素もありなアニメだった。もしも三期までやった時には本気で褒める。

 

夫婦以上、恋人未満。

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 学校の生徒同士で擬似夫婦生活を送る。そうすることで単位が出る夫婦実習をメインテーマに据えたぶっ飛び学園ラブが描かれる。すげぇ事を考えるなぁ。

 ぶっ飛んだ設定で男女関係を進める点から、ちょっと前にやっていた「恋と嘘」のような要素もちょっとだけ感じた。

 しかしこの実習、実際にあったらめちゃ嫌だな。面白そうではあるけど、嫌が押し勝つだろう。

 日本の若者の草食化が進みまくって少子化を極めたその時には、こんな実習が実際に生まれることもあるのかもしれない。恋はいつでも初舞台と名曲「夢芝居」でも言っているので、実習など抜きでも若者には戦えるようになって欲しい。ちなみに私は間に合っています。

 

 タイトル通り、夫婦から入ってそこはクリアしても、恋人未満であるという異質な男女関係が描かれる。

 ワクドキな恋模様とセクシー要員としては一強の渡辺さんの言動を見るのが結構楽しい枠だった。

 

 今年の春に放送した式守さんに続き、今期も大西沙織がピンク髪ヒロインを演じている。今回のメインヒロインの渡辺さんは、ギャルのヒエラルキーでは上位ランカーのセクシー系ヒロイン。髪がピンクだからぱっと見て式守さんぽいけど、属性がまるで違う。演技も違うので、大西リスナーなら今回のギャル声に注目するべし。

 

 渡辺さんがエロくて可愛い。それが一番の評価ポイント。ずっとエロいピンク髪で困った。

 良く見ると学校の制服を改造して露出度アップしている。コレ、実際にやったら厳重注意だろうに。

 渡辺さんの下の名前は星と書いて「あかり」。そんな読み方があるんだ。いわゆるキラキラネームの仲間なのかもしれない。

 

 今年だと「着せ恋」でもウケが良かったオタクに優しいギャルの要素が渡辺さんにも見られる。時に童貞をバカにする態度も取るが、なんだかんだで優しい。間違いなく童貞をジェノサイドするタイプのギャルなのでナイスだった。

 

 夫婦ごっこのはずが、次郎と渡辺さんがどんどん深まっていく。次郎は予てからの本命の詩織と疑似嫁の渡辺さんのどっちを選ぶのかと楽しい悩みの中にいるのだ。この変な導入から三角関係の物語に発展するとは、一話目の段階では読めなかった。

 

 幼馴染か、それとも降って湧いたハイパーギャルか、さぁどっちを取る?

 次郎に与えられし試練がコレだった。ドラクエⅤの嫁選びを思い出すような選択肢。

 私はどっちもイケるのでどちらかを選ぶという選択肢を潰して行こうと想う。割りと破壊主義である。

 

 ラブライブアイドルのLiyuuがソロ名義でOP曲を担当している。クゥクゥの声だ~とちょっと感動。楽しい曲でした。

 

うたわれるもの 二人の白皇

うたわれるもの 二人の白皇 Blu-ray BOX 下巻【期間限定版】

 スペシャルで一気に2話放送する変則フォーマットも含め、夏から年内にかけて半年できっちり28話をやりきって堂々完結に持ち込んだ。調子良く始まって、終わりも締まりが良かった。素晴らしい。よくやった。

 

 後半も小難しい政治的駆け引きに、普通に正面衝突で戦争したりと、ドラマティックにスムーズに進んでいく。

 

 マロロ、ライコウら前作からお馴染みだった結構重要なポジションキャラがお亡くなりになるなど、戦況もややこしく激化を迎えた。マロロが闇落ちしているターンには胸が傷んだ。

 

 オシュトルが変身して戦っている所にクオンが割り込んで止めるのはすごい。クオンってそこまですごい力を持っていたのか。

 やはり主人公から見た正妻ポジはクオンだな。めっちゃ可愛い。女子キャラは全部可愛いけど、クオンが一番良いな。種田梨沙の微妙にボーイッシュな女子の喋りも良い。

 クオンとのキッスシーンもありで良かった。もっといちゃついても良かったのだけど。

 

 後半は世界の秘密を知るための重要な問答が見られた。その過程で過去作のキャラもホイホイ出てくる。懐かしい顔が並んで同窓会気分。

 最終回では過去作の主題歌も流れて懐かしいし熱い。このアニメも一番最初から数えれば足掛け15年以上の歴史を持っている。最初から最後まで主題歌を担当したSuaraの活動歴も長い。コンテンツを盛り上げた歌姫の彼女も偉いので拍手。

 

 最後のシーンでは、クオンに嬉しい奇跡が舞い降りる。ハクが鉄扇を取りに来るのにはちょっとウルッと来た。

 利根健太朗はよくぞ主人公を演じきった。天国の藤原啓治も完結を迎えて喜んでいることだろう。

 

 ゲームは一作目のしか持っていないので、全作セットのやつを買って遊んでみたいと想う。でも対応ハードを持っていないから困る。その内ゲームもやってみたい。

 

女体化した僕を騎士様達がねらってます

女体化した僕を騎士様達がねらってます ~男に戻る為には抱かれるしかありません! ~ (ビーボーイコミックスデラックス)

 大変な状態だぁ。にしてもめっちゃ正直なタイトル。マジでそのまんまの話。

 というわけで、この秋始まるちょっと変化球な男3人の三角関係が面白い。

 

 この厄介事が始まった理由といえば、やっぱりロイドが悪い。

 一話目冒頭シーンでは、神聖な図書館を女とのランデブーポイントに設定していた。図書館好き好き人間の私からすればそれはアウト。

 

 ロイドの代わりに呪いのショコラを食うことになったアルトは迷惑を被ったよな。

 この呪いが全部を始める鍵になったわけだが、内容が結構エグい。食った男は直ちに女体化が完成し、おまけに男を引き寄せるチャーム能力まで盛り込まれている。男に戻るには、女の体で男とそれをして、それを体内に貰わないといけない。

 好きな人には好きに楽しめるものだが、多くの男からすれば悪夢の極みだな。対ロイド用の復讐アイテムとしてコレを選んで寄越した女の趣味が良すぎる。いや、悪いのか。

 

 昨今流行りの女体化+BLの2本柱で攻めるものだが、安易に「きしょい」とか言って突っぱねるものではない。見てみるとこれが結構楽しい。

 そもそも三角関係が好きだからな。それから性別がなんであれ、そこに愛はあるんか?と問われてしっかりイエス!と言える作品は全て正義だと思っている。そんな私には普通に見れるものだった。

 

 女体化したアルトはすごく可愛いし、巨乳化のオプションもついている。おもいっきり男にモテさせて復讐を成す目的で産まれたショコラだから、同じ女体化でもめっちゃ良い女になれるようだ。その趣味があるお兄さんには良きアイテムだ。

 女好きのロイドは、赤髪の可愛い巨乳を見ればさっそく襲ってしまう。その後がちょっとおかしい。体を重ねると、次は心のラブが芽生えたのか、アルトが男に戻ってからも抱いている。これが真実のラブか。

 

 次なる男のリューンはイケメンで紳士。ショコラを食う前からアルトはこっちが好きだから、女になれば自然とくっつく。

 チャラ男のロイドと紳士なリューン、タイプは違えど共にハイスペックイケメンである。これは間に挟まれると楽しいことになるだろう。

 

 どっちとどうなるんや?と段々話にのめり込んでいける。

 仮面ライダーとかガンダムで大きくなってきたのに、果にはこんなのもめっちゃ楽しんでいる自分の進化と節操無き趣味の幅にビックリしたぜ。

 

 女体化が熱い2022年ファイナルクールとなりました。続編もあれば見ようと想う。

 

koshinori.hatenablog.com

 

 

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