こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2023年のアニメの感想(7月~9月)その6

 私はアニメを見るのが好きだし、見たアニメの感想を書くのも好き。今日も何か書きたい。

 作品によっては薄い感想だったり、ややディスりが入ったりすることもあるけど、ちゃんと全話見てのことです。

 薄情な内容を語ったとしても、最後まで見たという最低限の愛と敬意を持って全アニメに向き合っています。失敗作も未来の名作を生むための礎になるはず。なのでふざけた感想を書いてもふざけたオタクだと思わないでね。

 

 では今日も元気に愛しいアニメ達をいっぱい振り返ろう。

 

 

わたしの幸せな結婚

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 皆幸せな結婚ライフ送ってる?

 送っている人もまだの人もこれを見て幸福とはこういうことだと知って浸って気持ちよくなって下さい。そんな魂のデトックスが叶うイチオシの作品です。美世ちゃん可愛い!

 

 まず美世を演じたのがうえしゃま(上田麗奈)で良かった。先日の京まふステージにピンクの着物で登壇したうえしゃまは素敵に決まっていました。「ハナヤマタ」の時にはまだまだそこらの娘っ子風だったのに、先日の京まふステージでは「あんなに綺麗になっちゃって……」と感じ入ってしまいまいた。感じやすい年頃です。

 それと袴で決めて来た石川界人も男前に仕上がってたよ~。

 

 先日ゆかちのむ~~~んラジオを聴いたら、うえしゃまは可愛いし推せるとゆかちも褒めていました。分かる~。私としても最近気になる一人です。

 

 にしてもうえしゃまは「わたてん」が終わったと思ったら次には「わたこい」に出るなんて、私から始まる物語に縁があるんだな。

 

 アニメを見るにあたって、実写版の主題歌だったSnowManの「タペストリー」を聴いて予習しました(←実写だから予習になっていない気もする)。めめの演じる清霞様も好きです。

 

 そんな話題の結婚アニメなのだが、前期の結婚枠の「トニカクカワイイ」とは打って変わって序盤だと「どこに幸せがあるの?」と探してしまう酷い状況が見える。ここからどう幸せになるねん?という期待が膨らむスタートだった。

 

 美世がクソ母とクソ妹に虐められているのが可哀想すぎる。なんて儚げな女なんだ、助けてあげたい、寄り添ってあげたい、そう思ってしまう仕様。

 母役の植田佳奈、妹の香耶役のあやねる、双方共に意地悪女の芝居が光っていた。どっちもムカつく。あやねるのクソ女の芝居って好きなんだよね。あやねるでの美世もちょっと見たいかも。

 そんなクソ女ズも後半では屋敷に乗り込んで来た清霞様の鉄槌を食らうことになる。スッキリしたぜ。清霞様はイケメン。

 

 導入部を見るに、ヒロインがじゃじゃ馬ではない「はいからさんが通る」と「シンデレラ」を合体したような要素が読み取れた。

 もう色んな物を見すぎているから、新しく何かを見ても「記憶の中にあるアレっぽい」と思い出して比較してしまう。こうなるとゼロの心で楽しむのに邪魔になるよね~と思うオタク感極まった今日この頃。

 

 普通にラブドラマをやっていくのかと思ったら異能力バトルの要素も入ってきた。ここが意外。なろう系のノリだったのか。

 当初だと異能力の要素いる?邪魔じゃないの?と不安視したが、美世と母との関係性に深みを持たせるなど、シナリオ面で役立っている模様。

 

 精神的に不安定な美世を支えるのは旦那様だけではなく、女中のゆり江も助けになっていた。この人の存在にすごく安心します。

 

 己の運命に対して受け身で投げやりな美世を見ると実に痛々しい。

 政略のためにあっちこちを彷徨うことになる美世が可哀想。周囲の大人達が勝手で悪いから困る。

 当初は自己主張が弱すぎる女だった美世も、旦那様と出会って視界が広がり自主性を持つようになる。そして後半では自らの意志で旦那様が良い、一緒にいたいと願いその実現のためにガッツも見せます。これぞ真のラブ。

 それまでは流れのままにボサ~と生きていた女に自主性が芽生え、真に生きる命になっていく。その過程が良かったです。真に生きてこそ人生は輝き、それが最高の面白みになります。

 女は待っているだけのものなのか、否そうではない。自分から男を求めて掴み取れ!それも一つのジャスティス!

 そういうことも言ってるんだと思う。何にせよ良い話。

 

 今となっては一体どこを走っているんだってくらいめちゃめちゃレトロな車が現役で走っている古風にして和風な世界観も心地よい。この時代感も良いよね。

 

 夫婦の縁を繋ぐキーアイテムになった組紐の存在も印象的。最近だとミサンガっていうあれっぽいのがあったよね。

 

 絵柄は綺麗でヒロインの美世が可愛く描かれていて萌えました。キービジュ、本編でも印象的な景色となった満開の桜の絵がとても美しい。こうもクソ暑い中で見る愛しき春の風物詩には心が癒えます。過ごしやすかった春が恋しい。

 

 めでたく2期が決定しました~。おめでとう~。またうえしゃまに会えるターンが来ることが約束された。

 結婚なんてした時が人生新章開幕時だからな。終わりにはまだまだ遠い。というわけで美世ちゃんと清霞様の幸せな結婚生活はまだまだこれからだ!

 

文豪ストレイドッグス 第5シーズン

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 すごいなぁ。このアニメもここまで来たか。通算60話を越えた。もうこうなったら今から新規で入るにはキツい歴戦のコンテンツになってしまったな。1期からの視聴継続組で良かった。そんな私は文学青年経由でアニメ好きをやっています。

 

 波乱の第5シーズンもなんとか決着を迎えた。これまでのシーズンの中で一番怒涛のハイカロリーシリーズだったのではなかろうか。毎度色々ありすぎて何か一気に終わったような。つまりはとても楽しかった。

 

 社会的悪者に仕立て上げられた探偵社の汚名を返上し、事の真の黒幕だった福地さんを打倒する内容が描かれる。

 表では探偵社と福地さん達がドンパチやり、その裏の誰にも分からない所で太宰もフョードルを相手に闇の対戦を繰り広げる。あっちこっちで多くの人物が動いてすごいことになっている。キャラクターもだいぶ増えたな。

 

 福地さんがおっさんのくせにめちゃめちゃ強い。今期はそこにただただ驚く。

 時空を越えて斬撃を食らわせに来る福地さんの能力がチート過ぎる。あれはずるいって。負けたとしても無しに出来るやん。

 これに加えてブラムを引き込み吸血鬼軍団を作って攻め込んでくるから厄介。

 そして今回の争いの根っことなったヤバヤバ兵器ワンオーダーの存在が怖い。本当にワンオーダーで世界が終わる。これぞチート兵器だな。

 

 なんか情報量が多いシリーズになったな。

 福地さんと福沢が旧知の仲でありながらも別勢力としてぶつかり合う展開には注目出来る。仲良しだった2人が撃ち合うことになるこの運命が切ない。

 

 終盤で見せた福沢の剣戟スタイルがすごい。福地さんの刀で腹を刺されて自身の背中に貫通した切っ先を、今度は自分の攻撃武器に変える剣戟スタイルを取れる精神力がすごい。背中から突き出て切っ先で相手を攻撃するためにくるりと反転して切るなんて剣術は他のアニメで見たことがない。

 そしてとどめには腹に刺さった刀を走らせての抜刀術を見せた。鞘でなく己の体内で抜刀術に助走をつけるとかどんだけ痛いねん。この技は体とメンタルの両方が強くないと出来ない。痛くて泣くようなら絶対に出来ない技だ。

 福沢さんが体を張りまくって見せた最終回の剣戟シーンはすごい熱量で描かれていた。さすが皆のボス。

 

 国木田はちゃんと生きていて良かったな。

 後半の宮沢の戦闘シーンは迫力があって良かった。でもあの間抜けな格好で頂上決戦に参加されると、そのシーンの緊張感の構築に微妙に邪魔だな。

 

 後半では、窮地の中で急に結成された幸田文とブラちゃんのコンビ感が面白かった。

 ラジオが聴けるスマホが欲しいブラちゃん、ちょっと可愛い。

 ココへ来て文が重要人物のブラムに一番近づいて大仕事を行うことになるとは全く読めなかった。文を演じる寿美菜子の関西弁喋りが良い。そういえば寿美菜子は放送中にも結婚報告がありましたね。おめでとう。

 

 幼女で強い大倉燁子が好きだった。可愛いよね。演じている小市眞琴の声も良いな。最近この人は絶好調で、色んな所に出ているな。

 

 今回の事件が終わったと思ったら急にその2時間後の世界が描かれ、また戦闘が始まっている。そして眼の前には新たな謎の敵。最終回はそこで終わり。

 なんだこれは?つまり俺達の戦いはまだ終わってない、むしろこれからだ!ってことなのか。なんか続きもある感じになっている。

 文豪共よ、続きをやるなら見てやるからまとめてかかってこい!

 

聖者無双~サラリーマン、異世界で生き残るために歩む道~

聖者無双~サラリーマン、異世界で生き残るために歩む道~ Blu-ray BOX

 タイトルを見ただけで勘の良い人には当然、ここまで露骨だとそんなに良くない人でも読める未来がある。そう、駄世界転生ものです。よく映像化出来たな。

 

 これからでもバンバン仕事をしてやる!と気合十分な働き盛りのリーマンが1話冒頭でサクッと死んで異世界に行きます。命がとにかく軽いのがこのジャンルの特性。

 ヒッキーニートでもない現役の会社員が、行かんでも良い謎世界に送り込まれるのは日本にとって損失。

 しかも死に方が可哀想で、警官が悪党に拳銃を奪われる→事件と関係ない主人公がそれで撃たれてお陀仏という流れを組む。これは狂った悪党が一番悪いけど、大事なブツを悪党に奪われた警官にも落ち度がある。この死に方は本当に嫌だと思える1話目でした。

 もしも視聴者の中に現役警官がいたら気を引き締め、ついでに襟も正して下さい。私は日本を支えるサラリーマンと警官を応援しています。

 

 冒頭のココが私の記憶としてはハイライト。肝心な異世界でのターンなのだが、今期全作品の中でもかなりの低空飛行でもう腹を擦りそう。つまりおもんくない。かなり空気な枠だったかも。

 

 一番のツッコミどころは絵が下手なこと。これはもう逃れのようのない評価。

 横で見ていた美術5(もちろん5段階評定。たまに10で行く学校もあるよね)のお兄ちゃんが「これなら調子の良い日の俺の方が上手く描ける」て言ってた。決して自信家ではなく、むしろ控えめなくらいの彼がはっきりそう言った。それくらい確実に勝てると思ってのことだ。素人にそこまで言わせる絵のクオリティ……嘆かわしい。にしても絵を描くのに「調子の良い日」って何?それから私も美術は5です。

 

 絵のせいでこの世界では美女とされるヒロインズも可愛くない。男も女も皆「男」みたいな顔をしている。どゆこと?って思うだろうが、見てみるとマジでそんな感じ。

 

 ヒロインのモニカ役で石見舞菜香が出ている。彼女のことは大変推していて現在放送中の「ワールドダイスター」のラジオも毎週視聴して癒やしをもらっています。でもこのアニメや同期放送の「実は俺、最強でした?」、前期放送の転生貴族の間抜けなアニメなど、最近では変な転生アニメに連続で出てくるからもっと良い現場で会いたかったと思うこともあったりなかったり。←なにその願望?

 どのアニメでどの声優に会いたいか、長くアニメ好きをやっているとそんな願望も生まれてきます。あるあるです。

 

 間抜けな感じのする主人公は、ゲロマズいドリンクをゴクゴク行くことでドMゾンビと呼ばれ、最後には「聖変さま」と呼ばれるようになった。劇団「聖者無双」として皆が主人公をイジる流れが度々見られる。皆さん仲の良いことで。

 このモブみたいな主人公は川島零士が演じている。彼は同期放送の異世界ファンタジー「英雄教室」でも主人公役で出ている。あっちの主人公も間抜けな感じがする事では共通していたけど、川島零士主演作品としてぶつけると英雄教室に軍配が上がる。聖者無双の方がおもんくない。

 

 今週放送を見る時には前週なにしてたっけ?となりがちな見所の少ないアニメだったが、それも床掃除とかをしながら見る私に少し責任があったのかも。時代は「~しながら」のマルチタスク方式が主流です。それが得意な人間です。

 とりあえず12話も使って見るには長すぎる内容でした。

 

 最初から神様とかに高いステータスを与えられてレベル上げをしないのがこの手のアニメでは定石となっている。がしかし、このアニメは主人公が自分でも呟くことがあったくらいあんまり「無双」出来ていない。ゆえに無双に向けてたっぷり修行のターンもあった。そこは他と比較してちょいと目立つ要素だったかも。

 しかし人ってのはああ言えばこう言うものだ。それが実感出来る夏でした。どういうことかっていうと、修行無しのストレスフリーで行く物語を見れば「見世物として薄い」と文句を言うのに、ガッツリ修行をしたならしたで「ダラダラとつまらん」と言い出すのだ。←どちらも私が思って言った内容です。

 で、しっかり修行をしたこのアニメについてもそれはそれでつまらんと想いました。すまん。

 特訓マニアのジジイを演じた大塚明夫の声は好きです。

 

 まぁこれも最近よくあるタイトル大喜利で、大仰な名前の割には普通に名前負けしているのに笑うという例のやつだった。

「無双」を冠していてもそのように強いコンテンツではない。名前負け枠です。

 しかし全話見て改めて思う。何を持って無双と成すか。それは個人で感覚が違うのかもしれない。無双ってのも言った者勝ち、やった者勝ちなのかもしれない。

 こんなしょうもないアニメ一つとっても何か学びがあったのではないか。そう思って脳みそを一生懸命絞る私ってばホント素直で真面目でインテリジェンスの塊。

 

 とりあえず不当なまでに高額な治療費を取るのは良くない。悪徳な治癒術師にはクロスチョップを!

 そんな事を言った内容は清かったと想います。もしも視聴者の中に悪徳な治療費を取るような医者がいたらいっぱい反省して生き方を改めてください。

 

悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。

悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。BD-BOX 下巻 [Blu-ray]

 このタイトルは、その手の分野を回避したい人に向けて0話切りがしやすい親切設計。

 

 もはや毎クール常駐の悪役令嬢枠である。先日知ったが、10月からもまた次の悪役令嬢作品をやるらしい。着々と世の人気を得ています。

 

 今回は18歳の女子がトラックに轢かれてサクッと乙女ゲーの悪者女へと転生します。

 異世界へと続く導入部分でいつもいつも奴らを轢いてくれるトラックドライバーさん、本当にご苦労さまです。

 誰の人生にとっても些末なコンテンツだからそれが無いだけで、もうちょっと有名で力のあるコンテンツでこうもトラック事故を連発させたら、その時にはトラック業界から文句が入りそう。今の所はこのチープなジャンルで何人轢いても問題ない模様。

 ていうかマジで今期何人目の転生者だ。めちゃめちゃ日本を脱したがるのな。もうゲートを封鎖しろよ。

 

 このアニメなのだが、絵があんまり上手くない。基本のキャラデザからしてそんなに美しい出来ではなかったぽい。

 プライドの可愛さも微妙。でも主演のファイルーズあいはじめ、出演声優は人気者が揃っていて良かったです。

 

 本来のゲーム進行におけるプライドの立ち位置は、人を人とも思わない鬼畜の所業連発のクソ女だった。なんでそんな悪さが出来るの?ってくらい悪いからムカつく。

 転生してきた女子はまともで優しかったので良かった。これは中身が変わらなかったさっさと消さなきゃならない極まったクソ女だった。

 

 タイトルの通り悪者から良い者になったプライドが民の幸福のために尽くします。安全地帯からやんのやんの言うだけの君主ではなく、危ない前線にも立って体を張ることもある。

 民の心も救おうと視野を広げて出来る限り尽くそうとするプライドは良いヤツだった。これは政治屋諸君にも良きお手本として見習うようおすすめします。

 

 この手の作品でそう来ないならおかしい男子にモテモテになる要素ももちろんあり。

 当初は荒れていたイケメンもプライドを守って支える騎士道に目覚めてしっかりラブの心を寄せてくれます。

 ステイルやアーサーがプライドに対して惚れた腫れたの男心を見せすぎなくらいチラチラとオープンにしてくるのが何か見ていて恥ずかしい。

 こういうのが現代腐女子もとい婦女子の願望なのか。一番最後にこちらにつく諏訪部順一演じるヴァルみたいなのに懐かれるのは、確かにその手の(どの手とは名言しない)女子に受けそう。

 

 くせのあるボイスでOP曲を歌ったのが前期の異世界枠「いせれべ」と同じ人だった。太った彼を思い出します。

 

 悲劇の元凶は早めに潰すに限る。そんな学びが得られた夏でした。

 

koshinori.hatenablog.com

 

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