こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

焦り体験 買い物に行ったらレジで値札よりも多い額を求められた

 年度が明けてから今日を迎えるまで、私は色んな店に行ってはレジスターを経由して商品を持ち帰っている。人はこの面倒な言い回しをコンパクトにして「買い物する」と言う。

 

 そんな買い物にも買い手と売り手がいて、双方は天然産の命なわけで、となると「人間だもの」という動かしようのない理論の下でちょっとした問題も起きがちなのである。

 

 私の場合はびっくりな事に、レジに持っていたら売り場の値札よりも高い額を求められたなんてことがあった。しかも4月から数えて今日までに2回も。

 これがミスの回数として多いのか少ないのかは、業界人の感覚を持たない私には分からないことだ。だがあくまで素人の厳しめの意見としては、1クールの内にミス回数を偶数に持ち混んだ時点で色々アウト!

 

 私は努めて優しい人間であることを心がけている。

 だが優しいと甘いは違う。だから優しさを持った上で、厳しい事を言う時はしっかり言え。とウチのじいさんから学んでいる。

 年寄りも無駄に年を寄せて今日を迎えたわけではない。だってちょっと良い事言ってるもの。

 

 多い少ないの事を言っても、基本的にはありえない珍しいことだ。

 なのでメモリーに残しておきたくココに何か書いてみようと思った。思った事はすぐに言うか書くのが私という清くエコな命(←精神的ナルシスト)。

 

1回目の話

 まず一回目の値段ミスは最寄りのスーパーで起きた。

 

 めっちゃ焼きそば食いたい。味は抜きに量だけの事を言えば、店で食うよりもスーパーで玉を買う方が安く多く食える。店で麺1玉から2玉に増量すると100円アップだが、スーパーなら1玉20円行かないので、大盛りにするなら断然こちらがお財布に優しい。

 というケチな食いしん坊理論から私は焼きそば玉を買うことにしたのだ。

 

 売り場では確か1玉15円とあった。それをレジに持っていくと2円多い17円取られている。値段設定はうろ覚えだが、とにかく2円多く取られたのは覚えている。

 偶数最初のナンバーも5つ重なれば10になるわけで、そうなると当初の計算よりも10円玉1枚分多く請求されるわけだ。

 

 そこでまずはケチ、次に不正はなるたけ正す清きマインドから私は思わずこう口にしたのだ。

 

「……だっ、騙しましたね!」と。

 

 店員は顔色を変えた。これは誇張ではない。事実本当に色が変わった。

 おそらくモンスタークレーマーのキショい言いがかりでも始まったと思ったのだろう。噂を聞くに、ここのスーパーは日常茶飯事まではいかないが、そこに近づくスパンで物言いがつくらしい。それも客の主張が狂っているパターンが多いらしい。あくまで噂だが。

 でも私の場合は正しい。売り場の数字を見て来いと指示すると、店員はすぐに値札を持ってきた。確かにレジの数字よりも2円少ない。

 

 値札の表示に間違いはない。で、レジの数字はそれと違っている。じゃあさっさと打ち直せと指示する。もちろんちゃんと敬語で優しくね!

 

 すると店員、レジに入力されたデータは合っていると言う。何度ピッとやっても15でなく17円と表示されるのだ。

 

 となると、なにこれ?となる。

 

 とりあえず主任カモン!とポップに要求する。

 

 主任のおっさんが出て来たのだが、えらく疲れた顔をしていた。

 精神的にも弱っているのか、こちらの顔を見たと同時にその疲れた顔を上下にペコペコしてめっちゃ謝ってくる。誠意は確かに感じた。だが同時に、早くこの場を終わらせたいという焦りが見えた。この人、絶対に疲れている!

 

 で、詳しく調べてみると、出していた値札は3日前までの売出し期間の表示だったというのだ。今の値段はセール期間を終えて正規価格に戻ったということ。だからレジの入力、出力は間違っていない。誤った値札を出していたお店の人間のミスだった。

 

 正規価格である以上、いくら店側の間違いでも2円安い価格で売ることは出来ない。そうなると本社から色々叱られる的な事を言っていた。返品は受けるが、できればそのまま買い取ってくれというのだ。

 

 まぁそりゃこちらも焼きそばが食いたすぎてウズウズしているから、2円高く取られても返金しろとは言わない。5玉買ったので10円の差額だし。さすがに仮にも収入がある身で10円のことを怒って返品からの返金処理はないない。

 

 買い取るけど、しっかりはっきり気分の良いものではない。私の買い物の問題は済んでも売り方の間違い問題の事はまだ片付いていない。

 

 問題なのは、値段が変更して3日も経つのに、その間自分以外誰もこの事に気づかなかったこと。

 麺なんてポップな商品など一般家庭でも業者人でもいくらでも買って行くのだがら、3日の内に何人が何玉も買ったはず。それに商品整理に来る店員に清掃員、もしかしたら私服警備の人間もいたろうから、3日もあれば数100人、もしかすると1000人に届くくらいの人間が売り場の前を通ったはず。それで誰も気づかないってどんだけ~?

 

 どんだけ~な問題なので、怒ったり叱ったりはしないにしろ、ただ「次から気をつけて」は絶対の事として言わせてもらった。これは素人なんかに言われずとも気をつけておかないといけない事だからな。

 

 しかし2円の差だからにしても、3日の内に買い物客が誰もツッコんでこなったのは意外。皆値札もレシートも見ずにポンポンかごに入れてレジに行くのかな。

 

 こんな事があって余計に頭と口を使ったものだから、腹も余計に減ってしまった。なのでその後は4玉使って大盛り焼きそばにしました。美味かったっす。

 

2回目の話

 ゲーム愛好家なもので、やはりその手のショップに多く出入りします。

 いつものようにレトロゲームコーナーを覗く。

 懐かしのPS2ソフトの棚を見ると良さげな1本が発見された。

 

「こいつはお安い!」

 

 つい口に出てしまった。出てしまったからには買うっきゃ無い!

 

 そのゲームのタイトル名は伏せておくが、とりあえず値段は100円だった。

 なんであれこれは最低価格ライン。仮にクソゲーであったとしてもこの値段なら精神的ダメージも少ない。

 

 ではレジに行こう!

 

 計算が簡単なので小銭を持ってレジ打ちを待つ。そこでレジのおっさんが「ん?」な顔をして商品の裏表を確認し始めた。実際に「ん?」と声に出ていた。

 

 そしておっさんは、すごく気まずそうに口を開く。

 

「お客さん、すみませんが……」と言葉が続く。

 

 何?早くしてよ。帰ってコーヒーブレイクしたいんだからさ!

 ブラック派の私はそう思いながら奴の言葉を待っていた。

 

 するとおっさん「これ、値段が違っていまして……」と言い出す。

 

  なんだって!

 

 話を聞けば、ていうか見れば、値札は100円だが、デカく表記された数字の上に小さく表記されたゲームソフト名を見ると全然違うゲームだった。別のソフトと値札を貼り間違えていると即理解。

 

 ここで次に問題なのは、だったらそのゲームの本当の値段はいくらなのか?

 

「で?いくらなの?」と私。

 するとおっさん「……1000円です」と歯切れ悪く回答。

 

 ここでまたもや私の口からあの言葉が飛び出す。

 

「……だっ、騙しましたね!」

 

 おっさん、びっくり顔なのである。

 

 だって10倍だぞ!

 高くなっても300円までならイケる算段だったが、10はない。3はありでも10はない!

 

 じゃあいらん。

 詳しい相場は知らんが、それは後に世に出たゲーム機にも移植されているものだった。古いPS2版に4桁額も払うなら高い。てかこんなん1000円だったら誰も買わんて。

 

 会計は無効にしてもらった。これならラーメンと替え玉3回分くらい食えるので、そっちに使った方が良い。

 

 こっちにとってマジで何にもならん無駄時間だった。それに何事かと思った周囲の脂ぎったオタクズにめちゃ見られるし。オタクってのは得てして野次馬根性が強めなんだなコレが(完全なる個人調べ)。

 

 まぁ売れない物は売れないし、買えない物は買えないってことで取引はすっきりお流れになった。

 

 厳しいことは言いたくないが、当たり前の事として商品名と違うシール貼るなってのは誰にとってもホントのところ。

 

 人前で怒るのはあまり良くないし、仮にも金を貰って働く人間をあまりにも辱める皮肉も良くない。でも何か言ってやりたい気分ではある。じゃあ言おう。

 

「ちょいちょい、頼んますよ!10倍ふっかけはヤバイですって!」

 いかにもパンピーの文句の垂れ方って感じでやんわり注意してやった。

 

 すごい謝ってきました。

 

  で、帰りました。

 

 なんか残念な感じのお出かけ結果になったので、その日ばかりはブラック派の私のコーヒーにも砂糖とミルクが足されたのであった。

 渋く苦いのが人生の本当の味であり、こうもクリーミーでスイートなのはきっとファンタジーなのだろう。そんな事を思いながら愛しき黒い汁を啜りましたとさ。ちょっと大人になったね。

 

 てなわけで働くショップの皆さん、値札付けに間違いがないよう気をつけてね。全ての消費者との約束だよ!

 

 私は万国の労働者を応援します。

 

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