こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

オタク的視点で捉えるChatGPTっていうすごいヤツについて

 情報技術とかにそんなに食らいつく人間ではないのだが、それでも最近良く目にし耳にするから内容も結構知ってしまった新技術がある。それが皆大好き「ChatGPT」。

 こいつ、めちゃめちゃ頭の良いシステムらしい。最近テレビとかネットニュースとかでコイツの話題がちょくちょく出てくんだなぁコレが。

 

 10年よりもっと前の世界からでも、ロボがメキメキと物理、思考共に力を付けて来ていると言われていた。人間の仕事はそいつらに任される、または奪われるなどして人間の出番が減る分野も出てくるとも言われていた。

 そろそろそれも本格的になって来るんじゃないかな。

 

 ちょっと前に郵便屋、宅配屋に行けば、紙にコレコレを書けと説明されて理解する従来システムの稼働率も落ち、今では二次元コードとかいう超技術によって「ピッ」と一瞬で伝票が完成する。

 これを知った時にはめちゃ時短が叶うなんてすごい超技術なんだ!と感動したものだ。ていうかそもそも手書きの時代にその手の事務所に行ったことがほぼないんだけどね。今でも全部手書きでと考えたらマジでメンドイ。手の甲に鉛筆の黒がついちゃうってものだ。

 

 私の近所のショップでもレジのおばちゃんを廃止してタッチパネル式のセルフレジがドカンと置かれるようになった。初見だと何をすれば良いのか不安になったが、扱いはシンプルで決してムズいものではなかった。

 人として熟して良い味を出していたレジのおばちゃんと触れ合う時が無くなったのはちょっと寂しいが、レジ待ち時間が減ったのは良しだな。

 時は時短と人件費削減を念頭に動いている。

 

 上記の例は物理的手間の要素が多いのをカットしたものだが、今のロボはめちゃ頭が良いから物理の仕事のみでなく、バカでは代役用意出来ない知能の仕事もサクサクこなす。

 最近ドカンと登場して幅を利かせているChatGPTがそうだ。こいつはマジで頭が良い。

 

 この世にある膨大な情報をそもそも持っていて、与えられた課題があれば、その情報を元に解決へと導く。小学校で言う所の総合的学習の時間で体得したいところをコイツはすぐにやってのけるのだ。割りと最近まで行ってたものだから、小学校のあれこれを例に引っ張ったぜ。

 

 すごいのが、物を問われれば持っている情報から文章にして音声でも発すること。

 今日のロボは、思考するおしゃべり野郎にまで昇華されているのだ。こうなればその内ドラえもんやアトムばりのすごいのも出来るかもしれない。

 ちょっと前に流行った携帯電話ショップの前にいた白い小僧のロボなんてまだまだロボ感があった。古くからある「ロボ感」の概念が取っ払われたごく自然に人間ぽいのが出てきたら、マジでロボ革命が完了した世界ってことになるんだな。そうなる未来が来るのが面白そうな反面、ちょっと怖い。

 

 昔見た映画の「アイ,ロボット」みたく、ロボが頭良すぎて人間の脅威となるまでに進化するのなら危ないかもしれない。今回のChatGPTの到来なり襲来によってそんな映画でのみ聞きかじったような危機感を覚えた。

 

 で、人間が出来ることをラクラクこなせるようになっていくロボの進化についてオタク的視点でも考えてみよう。

仮面ライダーゼロワン」では、ロボが声優、漫画家をやったりする回があった。あんな感じでオタク分野にも入ってくると、その時我々はどんな感じになるのだろうか。

 まぁ作り手側でないから幾分かは気楽に対処出来るのだろうけども。だが、そうなってくるのが本当に良いのかちょっと考えてしまう。

 

 事務作業や力仕事くらいならロボでも早期段階で実現可能なのではと思っていた。しかし人間個々の個性、アイデア性、腕前が仕事の出来映えを左右する創作活動の仕事だけは、人間のみに可能でロボが介在する隙間などありはしないと強く思っていた。

 でも今のロボは膨大な情報から色々な要素をマッチングさせて、独自の文章とか世界観も作れるくらいになっていると聞く。

 こうなると、ロボ不可侵粋だったクリエイター世界も危ない。

 

 私はアニメなら何でも好んで見る。その中でワンクールでたくさん被って放送していることから異世界ファンタジー枠を多く見ることになる。

 まずヤバイと思ったのがこの分野じゃないのかな。この手の作品は偉大なる先人が築いた「面白い」の骨格を後の人間が暗黙の内にシェアし、肉付けをユニークに取っ替えているだけなのだ。つまり、だいだいが一緒みたいなもん。一度に複数見れば似ているからどれがどれだったかの記憶の整理がしにくいくらいだ。

 

 ロボに劣る人間の思考力のみでも、すでに汎用性が極まったこのジャンルなら、究極を言えば別にプロじゃなくてもなんとかなる。

 こういう要素をぶっ込んどけばどこぞの暇人が見るんでしょ?というプロットを容易に組むことが出来るのだ。実際、今ある作品を見てみると、テンプレにテンプレを重ねただけのことで、人間がゼロから作ったとはとても思えない代物がたくさんある。

 

 数あるお金の儲けの方法の中でも「物語」というものを考えて表現する仕事は、最もに近いレベルでたくさん思考しないと行けないものだと考えていた。もっと頭を使わずに金を生む方法だってたくさんある中、作家仕事は思考を休んでいられるターンが極短いのだ。にも拘わらず、昨今のこの手の分野と来たら「思考した形跡が極めてうっすい(薄い)」というのが私の素直な感想なのだ。

 

 これってある意味すごい。思考した形跡が薄いのに本が1冊でも2冊でも完成しちゃのが凄い。マジで失礼な物言いだとは思うけど、こういう事が思えてしまうくらい今の異世界アニメは中身がスッカスカ。

 

 ある作品に対してのネット口コミを覗けば「これなら俺でも書ける」と素人からレビューされていたりもする。これが冗談に聴こえて来ないのが現状だからな。

 

 となると、この手の異世界の話を作るのなんて、ロボの方がよっぽど上手いこと考えそう。要はパクり、パロディのオンパレみたいな内容なのだから、それなら人間よりも元ネタを多く抑えているロボにやらせば手数で勝るはず。

 

 これ、近いうちに人間が書いたのよりもずっとすごいラノベを作ってくるロボが出てくるぞ。いや、現段階でもどこぞのロボにやられているのかもしれない。

 いずれにせよ異世界というジャンルは伸びしろとして既に天井に頭をぶつけてしまっている。つまりは頭打ちってやつだ。この天井を割るのはもう無理なのかもしれない。

 私に力があれば革新的なすごいのをやってのけたいものだが、そこに時間を使うのがなんか嫌だ。人のを見るだけで手間なのに自分で作るとなればもっと嫌になる。

 

 そんなこんなで最近思うのがChatGPTはすごい!

 そんで創作活動の分野で飯を食っている連中に向けてはもしかすると危ない!

 ということ。

 

 人間が考える素晴らしき発想には当然良さがある。逆にクオリティとして底辺の作品を見れば、高尚な頭では行き着かないであろうパーフェクトなしょうもなさがネタとして最高に笑えるという良さもある。

 だから私は、マジで意地悪とか皮肉な物言いに取れるかもしれないけども、人間だから到達出来る下のクオリティを残す方に意識を向けたい。

 

 最終的には異世界の話を作るヤツ、頑張れ!そのままで良いのだと言いたい。

 ロボは面白いを追求すれば楽に人間を追い抜くのかもしれない。がしかし、一定以上賢くなると知能は後戻り出来ない。そこは人間の方に利がある。しょうもないの中に見るユーモアなら、今活動中の作家の方が強い!

 

 でもココに私が取り留めも無く何か書くような文章構成だと、規則正しくのロボなら逆に真似られないのかも。だから話があっちこっちに寄り道しての個人の雑記なんかだと、これからもロボがそれっぽく真似るのは難しいかも。

 

 極まれ!異世界ジャンル!負けるな!ジャパニメーション

 

 熱くなって疲れたので、健康な青汁を飲んで寝ます。

 

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