こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

揺れるジャニーズ帝国

 長年ジャニーズウォッチャーをやっています。ジャニーズソングなら母の腹の中にいた時から、もうちょっと巻き戻れば親父の大袋の中にいた時からだって聴いている。最近生まれた多くの人がそうだと思う。

 

 ジャニーズウォッチに見る良さはズバリ「命のきらめき」にある。星とか鳥をみているヤツもその点に良さを求めているはずだ。

 ステージで命を燃やしてきらめきを世界に発信する。極まったステージパフォーマーが見せるその一瞬に、私はじめその他世界規模の有象無象が心ときめかすのである。

 こうして生まれる幸福なエンタメの輪で世界はぐるりと繋がっている。素敵だ。

 

 そんな良さを生んできたジャニーズだが、現在は国際的な揉め事の中にある。これは小事を突破してめちゃ大事になっている。

 この規模の騒ぎにもなると事態を目にした、耳にした者もかなり多い。その中には私にあれこれと意見を求めて来る者もいた。

 がしかし、私はこのことについてたくさん語る気にはならなかった。気が重いものね。

 

 その問題に深く切り込む世の動きが遂に見られた。それが昨日の昼のこと。

 ジャニーズ深部を知る関係者を集めて記者会見が行われた。

 これは先日リリースされたSixTONESの新曲の歌詞じゃないけど「開かざるドア」が開いたと例えて間違いない特殊な状況。

 

 元々話題性がある会社だし、やらかした内容自体にも話題性や物珍しさがあることで多くの者がこの会見を気にしていた。その証拠に会見が始まってからというものヤフーの注目ワードでそれ関連のワードばかりが上げられていた。

 流行りに敏感な雑記事作家達も会見が終わる前から色々書いてヤフーニュースにアップしていた。にしてもヤフーニュースって「私でもイケるんじゃね?」レベルの微妙なクオリティの記事がわんさかあるよね。その俗めいた感じも好きになるんだけどね。

 しかし世間様からこんなに注目されていたのか。改めて大事だとびっくり。胃が痛みます。

 

 ヒガシこと東山紀之が表稼業からは引退して社長になるというのはすごい動き。そんなことになるのか。

 一般的感覚として「逃げ出したい!」となるであろう条件が整いまくったこの状況下でその椅子に座る度胸は真似出来ないものかもしれない。私なら逃げる。

 ヒガシもよくそのポジに臨んだな。アイランド社のイノッチも一緒にいたが、なんとも疲れたご様子。

 ヒガシもイノッチもステージで笑顔を見せて綺麗に格好良く決めるのが魅力のステージパフォーマーなのに、このような陰鬱な場で笑顔無しで滔々と語るのは見ていて心が痛む。

 

 当然だが、会見では他人が他人に聞くには心理の深部をえぐる厳しい質問が飛ぶことになる。それをやらなきゃ意味がないのだけど。あれを見ると、改めて痛みを伴う深いメス入りだったなと思える。

 約5年前の山口くんの会見時にも感じた胸と胃の痛みが込み上げた。これは現場にいたくない。

 

 要は行った悪さの真相をズバズバ尋ねられるわけだ。これを見ると、小学校の時に悪さをして学級会議で皆の前に晒された同級生の罰の悪そうな顔を思い出す。あれは優等生の私が生涯一度も座する事のなかった険悪な景色が見える特等席だ。

 それに似た場となればメンタルを強固にして臨まないと早々にハゲそう。ヒガシとイノッチはまずやることがなかったであろうキツイ仕事に当たったな。

 

 そんな胃の痛む時間がなんと4時間も続いたそうな。長い拘束時間、それにしっかり伴う精神の苦痛、その点を考えたら特別手当が出ても良さそうなものだが、世間様に迷惑をかけたサイドとしてそんなおまけはつかない。

 自分の大切な人生の時間を使っての活動があるため、さすがに4時間全部には付き合えないが、一部を見ただけでも何かすごいことになっているのは分かった。

 こんな事になる前に事務所を出ていったタッキーは今回の事をどう思っているのだろうか。この時にもまだいたらえらい面倒を背負うことになっていただろう。

 

 ジャニサイドの出方に対して被害者の会も結構厳しい態度を見せていた。この問題はいつクリアされるのだろう。かなり根っこが深いし、幅も広げているようで厄介だな。

 

 今後はジャニーズの看板を下ろして社名変更した方がよいのではないかという意見も出ていた。これが変わるって業界も相当変わる気がする。でもとりあえずは変更無しで行くらしい。

 ジャニーズのワード自体を封印となると関ジャニとかジャニーズWESTはどうすればええねんてなるよな。関ジャニは省略形だからまだしもWESTはそのまんま全部入っているからかなり困りそう。

 

 今後ジャニーズは大丈夫なのかな。私としては上層部の罪は罪で、アイドルの活動を見る時にその思いは持ち込まないことにしている。だから活動中のアイドルの事は変なメガネなしでありのままを見ている。視力良いから裸眼だし。

 しかし今回の件を受けて仕事のチャンスが減ったという事務所タレントもいるとしたら気の毒だ。

 色々やらかしたらしいけど、良きアイドルを生んだ実績を持つ会社であることは変わりないので、仕事自体は別口でちゃんと評価して行こう。

 

 帝国の栄光が陰り、土台が柔になって上に下に揺れる状態ではあるのかもしれない。しかしアイドル魂を燃やす会社といえばココなのも確かにそうなので皆さん出来る限り頑張って欲しい。

 

 今も昔も日本人ってのはエンタメの虫だからな。上質なそれを生める会社は経験による知識、技術を活かして躍進して欲しい。

 

 ヒガシやイノッチには今後胃が痛くなる仕事が待っているだろうけど、健康に気をつけて頑張ってくれ。陰から光から、とにかく分かりにくい箇所で応援してるぞ。

 

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