こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2023年のアニメの感想(10月~12月)その8

 年末年始ともなれば皆揃って超遊びたいと思うことだろう。中でも私が一番くらいにそのモードでいる。チビの時からずっとこの時期になると理屈無しでワクワクする。

 スタート地点っていつだってワクワクするよね。それに至る一旦のゴールだってやっぱりワクワクするよね。というのが、年末年始になるとテンションが上がる人間心理の本当のところっす。

 

 じゃあワクワクする中まだまだ去年のアニメのことを振り返ろう。マジで数多すぎだっての。もう新年のアニメも始まるじゃねぇか。

 

 

アンデッドアンラック

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 不死の荒くれ者男とめちゃ不幸な女が組んで冒険するバトルもの。ヒロインが女版上条当麻みたいな感じだな。

 バトルが派手で作画に気合が入っている。爽快で景気良い絵面で結構だが、そこまでワクワクドキドキする感じもなかったかも。まぁ普通に見ていく。

 

 ゾンビになった花嫁を連れてミッションをこなすエピソードでは、すごいデカい敵と戦って「進撃の巨人」のテンションで見ることが出来た。進撃最終回のクールに合わせてのことだったので印象的。

 

「水星の魔女」に続いてこちらでも女版ゼクス・マーキスみたいな覆面女が出てくる。彼女の事は気になるなぁ。 

 

 今の所あまり深く触れて言いたいこともないような。最近はツッコミ所満載な稚拙な作りのファンタジーを見すぎたことから、こういうスッキリした少年誌ものに刺激を感じないようになったのか?そんな風に自分を振り返ることもあったりなかったり。

 とにかくそこそこ楽しく見れて悪いところもないので、続きも安心して見れそう。まだ続くそうなので最後まで慎重に見て行こう。

 

帰還者の魔法は特別です

帰還者の魔法は特別です 1 (piccomics)

 韓国から入ってきたコンテンツだそうです。韓国のお友達もこういうのが好きなのか。まぁいわゆる韓国版のなろう系みたいなやつ。

 タイトルには特別とあっても、内容としてはそんなこともない。いつものファンタジーです。

 

 これも今期謎に要素被りが多かったタイムリープもの。

 主人公達が大ボスを追い込んで討伐完了と思った瞬間、昔の世界に飛ばされてしまう。

 ドラクエでいうと、苦労してやっとラスボスのりゅうおうに辿り着き、それを倒すまであと一撃まで追い込んだ瞬間にスタートに戻されるみたいなものか。ムカつくなぁ。

 

 よくあるタイムリープものだと、人生の失敗者が失敗を払拭するために時間を巻き戻るパターンが多いが、今回はそうではない。成功まであと一歩の良い所で巻き戻りだから嬉しくない。

 主人公のデジールもここまで何人と犠牲を出してやっと目的達成手前まで来たのに、またやり直しかよ~と苦悶の言葉を漏らしている。ちょっと厳しいお話かも。

 

 人生を巻き戻るのが必ずしも良いとは言えない。そこの都合は人それぞれ。そういう気づきが得られる作品でした。そんなふうに真面目な事を思って見ているのは多分私くらい。

 

 昔の世界になって以降シリアスな感じもなく、普通に学園バトルものみたく展開する。

 この手の作品に割りとよく見られる階級差別の要素、それを下の身分の者がぶっ壊す流れもあり。まだ若い学生同士でも階級差別への意識が強く、学内でもそのことでなんかギスギスしている。皆ガキなんだから仲良くしろっての。

 

 ヒロインのロマンティカ、プラムがデジールにめちゃ懐いてぷちハーレム状態。ここらも結構テンプレ。

 

 目立つポイントといえば、今期だとどことも被っていない変わった絵柄だったこと。ちょっと厳しいことをいうが、あんまり上手くない。何か古臭いキャラデザで皆疲れた顔に見えるような。ロマンティカなんて元気でうるさいツインテキャラだから、本来ならもっと美少女に描かれるポジのはず。

 これは帰還すればもっと上手くやりようがあったのではなかろうか。そんな本作だが、帰還なんて考える暇なく未来を目指して行く。なんと2期をやると発表があった。大丈夫かよ。心配なんだけど。

 なんだかんだ全部終わった後になって、2をやることにGOをかけたあの日の朝に帰還して考え直したいとならぬ事を願う。こういう感想が出る私の脳もすっかりファンタジーに齧り付かれている。まぁそれも悪くないだろう。

 

 まぁ帰還なんて夢想することなく、今とその先に続く未来を悔いなく生きよう。最終的にはこの感想で締めれるものでした。

 

 出ている声優は好き。アニメに出演している鈴代紗弓のラジオ、顔出しの番宣バラエティはYou Tubeの方でチェックしました。彼女もここ最近よく出ているなぁ~。推します。それとMr.マリックがバックについているコンテンツでもあるので、そこも何となく注目。

 

 それでは2期でまた会いましょう。

 

薬屋のひとりごと 

『薬屋のひとりごと』 第4巻 [Blu-ray]

 今期の大遅刻枠。クール始めからの放送ではなく、だいたい一ヶ月くらい経過した頃に一気に4話放送した。一気は疲れるって。とはいえ遅れた分は帳消しにして他の作品に追いついたその勢いは良し!

 それと謎なまでに業界で示し合わせてコンテンツをアゲ⤴しているよな。ちょっとやりすぎっていうか、情報操作やステマギリギリっぽい感じにもなっているような。そこまでやると過大評価じゃない?これは同期放送のフリーレンもそうだったかも。

 ここらの作品は、やたらとネットでアゲ記事が出ていて、なんか実際以上に胡散臭い。もちろん良い作品だけど、業者が異常に騒いでプッシュするとこちらも反応してしまう。そんな具合に敏感なお年頃である。

 

 中華な場所に閉じこもって薬学の中でも毒の知識を駆使して主人公マオマオが面倒事を解決していく。一応中華ベースの異世界らしいので、設定に現実との差異を見てもそこはリアルツッコミせずに黙っておけという予防策を張っているのだそうな。賢い!

 

 後宮という一見華やかなようで閉鎖的な場所ともなると、人々の陰謀が渦巻く闇のドラマもあり。そういう困った事情から発生する事件をマオマオが持ち前の薬学知識とキレる頭が成す推理力で片付けていくぞ。毒に詳しい女版コナンって感じで見れるかな。思い込みの力があれば色んな変換が可能だ。

 華やかな世界にいるお偉方同士ならではの政治的牽制も見える。そこのギスり具合もちょっとの面白み。

 

 後宮だしその他ちょこちょこ近い要素もありってことで、去年やっていた「後宮の烏」を結構強めに思い出す。聴けばクセになる女王蜂の「ミステェェリアァス!」のOP曲を思い出しながらも見ていく。私ってば余計な事ばかり考えながら見てんなぁ。

 

 作画がとても良い。華やかな後宮の感じが十分に演出されている。序盤は長閑な田舎にいるが、そこの景色もいい感じ。にしても開始早々人さらいにあってマオマオの生活拠点がスムーズに変わっていったな。怖い世界。

 

 これは薬学頼みで生き残ります状態だったな。今期はポーション頼みで生き残るアニメが2つあった(←本家ポーションと万能な聖女アニメのこと)ので、そこに並べて同じ括りかな。

 

 ポーションの主人公みたいにこちらのマオマオも肝が太いなぁ。後宮のお偉方を相手取っても動じず冷静に、時にはこの手の主人公お馴染みのイキり術も用いて対応していく。態度の悪いクソ女を叱りつけてビンタまで食らわせる雄々しきマオマオが見れた回ではスッキリしました。

 

 キービジュで初めてマオマオを見た時には、ちょっとAqoursヨハネっぽいなとも思った。

 

 転生したら蜘蛛でしたのアニメでめちゃめちゃ独り言を言っていた悠木碧の経験が活きて、今回も独り言アニメの主役のゲットとなった(らしい)。

 如何にもな萌えキャラと違ってボソボソ言っている女だが、これはこれで何となく構いたくなる欲が湧く。だから壬氏様がマオマオにちょっかいを出す理由も分かります。

 私もクラスの端っこにいるマオマオ的ボソボソ独り言ポジのヤツに突っ込んでいく楽しいヤツでした(←許せる範囲でナルシシズム持ちです。それといじめ行為とかではありません)。

 

 自慢とかでなく事実として自分が結構イケている事を知るマオマオならではの男を寄せ付けない術が、醜女を演出するメイクだったのには驚いた。

 メイクは普通なら美を盛る目的で用いるが、それでは都合が悪いので逆にブスに見えるように使うこともあるのか。逆にそっち側のテクニックがどんなのか気になる。

 男が怖い世界だからってことで納得出来るが、コレは己の容姿に不満がある女子が見たら体にプルプル来る(←ちょっと怒る)設定ではなかろうか。この点は印象的。

 

 ちゃんと薬や毒についても触れて物語が進行する。

 赤ちゃんにはちみつを食わすと毒になるというネタが出てくる。コレ確かに聞いたことがある。皆同時期に産んじゃうから親戚に赤ちゃんがたくさんいるんだけど、そこと関わる中で親達から聞いたことがある。

 もうすっかり大きくなった私は、この話を見て無性にはちみつを舐めたいプーさんマインドになってしまった。

 連続で2クールやるというので、続きもはちみつを舐めながら見るか。それとはちみつって意外と高いんだよな。荒くれ蜂に刺され倒されるリスクを越えての収穫物だからそれなりに料金もかかるみたい。

 

攻略うぉんてっど!~異世界救います!?~

攻略うぉんてっど!異世界救います!? 第3巻 [Blu-ray]

 中国で人気の作品らしい。中国のお友達もこういうのが好きなのか。これが中国の上位コンテツだとするとなかなかだなぁ。何がなかなかなのか言いにくいところだなぁ。

 
 偶然にも同期放送の日本作品「ポーション頼みで生き延びます!」と内容やテンションが似ている。結構同じやんとも言える。ということはコレも絶対人気出ないだろうな~。

 これもポーションのやつも物語の導入を敷くトリガーとなった女神が全部悪い。どこの国でも最近の女神様ってのは間抜けなのか。

 

 可愛いヒロインがたくさん出てきて、各員を演じる声優がやたら良い。人気者が集まっているなぁ。

 作品のクオリティはどうにも出来ないにしろ中国への最大限のリスペクトってことで声優は良いメンツで固めて来たな。声優に助けられたコンテンツでした。ホントお礼を言えよ。

 

 今年は全クールに渡って良く名前を見て声を聞く日笠陽子が主演。メインでもサブでも色んな所に出ていた彼女の今年締めのアニメは主演でお届けした。これは良き。ひよっち的パーフェクトイヤーになったのではなかろうか。

 

 ポーションの主人公と同じくらいこっちの主人公娘のイノーちゃんも肝が太い。なんて豪気な女なんだ。性格がネタいけど、これくらい強気の女も良いと想います。

 RPGの会話シーンを読むのがだるいから、異世界でもあんまり人の話を聴きたくないと正直に言ってテキトーに聞き流すイノーの態度の悪さはそんなに嫌いじゃない。

 イノーがとにかく強くて無双しながらそこら辺をぶらぶらして終わる。なんか内容があまり頭に入っていない。

 

 イノーとエンヤァのデコボコ師弟コンビが楽しくはしゃいでいるのをぼぅーと見て行く感じかな。 

 最初に出てくるキャベツのモンスターは可愛かった。キャベツが好きです。

 
 近い時間帯にやっていた「ゴブリンスレイヤーⅡ」では、ゴブリンに狩られる危険な立ち位置のヒロインを演じた小倉唯が、こちらではゴブリンそのものの役で出ていた。同期にぶつけるならこれはちょっとホットなネタだった。

 

 内容は大したことないけど、劇中でダンレボをするシーン、最終回でエンヤァが色んなゲームに挑戦するシーンなど、作中でゲームプレイを行うシーンはこだわりの作りとなっていて良かった。ゲームするところは見ていて楽しかったっす。今期はコレの他に豚のレバーアニメでもダンレボをやっていたなぁ。

 

ゴブリンスレイヤー

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 めちゃ久しぶりだな。2期やる気あったんだ。

 牛飼い娘役でゆかちが出ていたことはしっかり覚えていた。

 相変わらず主人公の鎧が暑苦しい。

 

 1期開始時がいきなりショッキングかつバイオレンス過ぎてびっくりしたなぁと記憶している。

 2期はあのようなびっくりな刺激もなく、ていうか私もあそこから数えて長生きして色々慣れたのか、まぁ普通って感じで見れた。

 

 序盤でゴブリン軍団に負けて逃げ帰ったちびガキを育成するパートがあった。あの眼鏡ちびでむっつりスケベな男子が「ネギま」の主人公ぽかった。

 

 エルフ娘が姉の結婚式で里帰りするエピソードは平和。ヒロインズが揃う流れもあって楽しかった。やっぱり耳が長いエルフ娘って良いよね。

 

 ゴブリン退治パーティーに出るこいつら仲良しだな。1期では哀愁あるソロプレイヤーの感じが強かった主人公だが、今回ではパーティーメンバーとどんどん仲良しになっていく感じが見えて和んだ。

 

 剣の乙女がやっぱりエロい。ニーアの2Bの時にも思ったが、人は(もちろんある程度選ぶが)目隠しをするとどうしてああもエッチな感じに見えるのか。謎である。しかしその謎たる部分こそ愛しい。

 

最果てのパラディン 鉄錆の山の王

「最果てのパラディン」Blu-ray BOX 上巻

 これは圧倒的にときめき不足のワクワク不足。つまりそんなに面白くない。

 2期開始までかなり待ったな。しかしそもそもの話をすれば、これは偉大なる3人の師匠兼親達の元から旅立った段階でもうハイライトが過ぎている。あの大人達がいた頃がピーク値だった。であれば2期をやっても最終回の後日談の感じで盛り上がらない。

 

 すごく地味な展開で華がない。新しく招いた仲間もむさいドワーフのおっさんだったし。こんなにも定位置にヒロインがいない異世界ものも珍しいのかも。一応たまにチビ娘が出てくるけどおまけくらいだし。

 

 ヴィルが里帰りした時にもガスからあまりにも色気のない冒険だと突っ込まれていた。出来る冒険者なら冒険の中で女の一人や二人くらいゲッツしてみせるのがステータスみたい。

 主人公を差し置いて相棒のメネルや他のパーティーメンバーに女がいるから寂しい主人公だな。最終回で会話した女神様にも女がいないことについてイジられていた。

 

 同期放送の「盾の勇者」3期だと、視聴者にも登場キャラにも主人公パーティーが女だらけだとツッコまれていた。比べてこっちは硬派だなっていうかモテないんだな。

 確かにあまりにもハーレムパーティーだと「もっと硬派にゴリゴリマッチョのおっさんでも連れていけよ。それでこそ真の冒険者だろ!」と突っ込んでしまうこともあった。しかし、いざ女気無しのおっさんを連れたパーティーでの冒険を見るとそれはそれでキツイ。やっぱり可愛いヒロインも欲しい。

 このように人は、ていうか私は、結局どの状況でもああいえばこういう勝手な生き物なのだなと振り返ることが出来た。ある意味貴重な時間となりました。最果てに到達してこその学びもあるってものだ。

 色々言ったが、安易にヒロイン萌えに走って客に媚びるこくなく硬派に歩んで来たこの作風を選択した事は高く評価する。その手を封じてここまでやってこれた作品もそんなに多くは無いと誇って良いと思う。

 それと主演の千葉翔也のことは応援しています。

 

koshinori.hatenablog.com

 

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