こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2023年のアニメの感想(10月~12月)その11

 2023年ラストクールは、出処の安心な少年誌原作アニメが多かった。ああいった作品には大変安心出来ます。

 危険なのはやはりラノベ。中でもなろうサイト発の作品はだいたいヤバい。四捨五入で繰り上げれば100発100中のヤバさだ。

 

 もうここまで来ると経験から確実性をもってヤバいアニメからの危機回避が叶うようになった。

 でも結局この数を全部見ているから失敗しまくりのヤツじゃんと思われそうだが、私は事前にコレは良さげだし、コレは100%ヤバいヤツと当たりをつけてアニメを選ぶことが出来る。ただ、趣味としてその能力を活かした選択をせず、敢えて外れ枠も全部見てみたい思いでいるのだ。そこのところを勘違いしないでよね。

 

 というわけで、アニメと付けばクオリティ問わずなるたけ全部抱きとめてやりたい博愛主義かつ欲張り屋さんの私の青春の記録をここに残しておこう。

 人はいつだって誰だって時の旅人。今日も素敵にナイス旅生活(←やんわりポエミーなお年頃)。

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アイドルマスター ミリオンライブ!

アイドルマスター ミリオンライブ! Blu-ray 第3巻 [Blu-ray]

 素晴らしい!可愛い!それだけあれば十分なのだ。

 2023年はちびっ子達が活躍するU149のシリーズもやり、次はちょっとお姉さんのこちらも展開。そして聞くところによると来年も他のシリーズをやるとか。今アイマスの勢いがキている。

 先日はラブライブシリーズとコラボしてスーパーな次元に誘うとんでもないライブも成功させたというし、やはり好調な模様。後はゼノグラシアのシリーズから逃げることなくBD化してね。

 

 今回のアイマスはなんてニチアサ枠で攻めてきたぞ。プリティーシリーズ終了以降ぽっかりと穴が空いたニチアサのアイドル枠を埋めてくれたな。日曜日にはアイドルの要素が欲しい。それが民意ってものだ(←異論があれば聞く態勢を取っています)。

 

 まず最初の一手として印象的なのは、あの懐かしのスーパーアイドルの765オールスターを出したこと。今回主役のアイドル達はここの後輩世代となる。後輩の活躍を描く前の景気付でかつての女達が出てきてライブしてくれた。これは嬉しい。

 あずささん、我那覇響ちゃんに会えたことに感動。ここらの連中ももう10年以上前の女達なのかぁ。それだけコンテンツ自体が長命であり、アイドルの中の人達も歴戦の戦士になったんだなぁ。

 もうここだけでも同窓会状態で嬉しかった。今期はプリキュアの古いのが出てくるのとコレが昔の女達に会える同窓会コンテンツだったな。自分で言っておいて何だが、同窓会コンテンツって何だ?

 

 新アイドル達はまず3人が先行して出てくる。デレマスの時みたいにメインは3人チームのアイドルでやっていくのかと思ったら事情が変わってきたぞ。

 2話目からOPアニメが解禁となった。このOP映像を見るとマジでやばいくらいたくさんいると誰でも分かる。

 えっ、まじかよ!AKBかチェキっ子レベルでわんさかいる。たくさんいすぎて笑った。とんでもない大所帯アイマスだな。40人くらいおるやん。←とビックリしました。

 

 まさかこの数で来るとは思わないからビックリ。これは放送期間内に名前が覚えられないぞ。

 とりあえず最初から出てきた最上静香ちゃん推しで行くかな。黒髪乙女で可愛いし、パパの反対を押し切ってアイドルに打ち込む姿は応援したくなる。田所あずさの声も好きだし。

 伊吹翼のギャルい感じも良いな。微妙にエッチな感じなんだけど、そこが良い。Machicoのこの感じのギャルい芝居も良いかも。

 

 うえしゃまのラジオを良く聞いている。そこで彼女もこのアイマスに出演していて、長年演じたことから並々ならぬ熱を持ってアニメの紹介をしていた。うえしゃまが出ているしラジオで推すならそりゃ見るよってなった。うえしゃまが演じる高坂海美も推します。

 

 アニメになるまで随分かかったシリーズで、プロジェクト自体は10年くらい前からあったらしい。なので出てくる声優陣も昨日今日デビューした人なんているはずもなく、10年前のキャスティング。ちょっと懐かしいあの頃の顔ぶれなのも良いじゃないか。TrySailのメンバーも揃っているな。10年くらい前なら3人とも新人だよね。

 意外と歴史ある人達が集まる歴史あるコンテンツなのでありがたく見よう。

 

 秋のニチアサは確実に華やかになりました。

 特に水着回は素晴らしく輝いていました。もう一回水着イベントやっても良いんだぜ。

 

 最終回はプロジェクトに参加する前アイドル揃ってスーパーライブをお届け。臨場感あるライブ熱が伝わって良かった。途中で電源が落ちるアクシデントがあって曲が止まるというWUGアニメ最終回みたいな展開も印象的。ピンチもチャンスに変えるのがスーパーアイドル、そう言っている展開でした。

 

 2クール目もどうぞかかってこい!のノリで待っていたけど1クールで終わった。2クール目がキツい1クールでお腹パンパンアニメも多くある中、コレがサクッと終わっていくのは寂しかった。

 とても楽しいアイドルアニメでした。

 

新しい上司はど天然

新しい上司はど天然 1(完全生産限定版) [DVD]

 今年はコンスタントに会社ものが入ってくるなぁ。アニメに生きたい我々の生活の根っこにあるものは、アニメとは真逆の現実でのお金儲け活動。異世界だらけも良いけど(ややっぱり悪いか)、時には現実をしっかり見た枠もなきゃ駄目なのさ。というわけでやって来たぞ今期のお仕事系アニメ。

 

 前クールではロリ巨乳の可愛いOLやデカい猫と暮らす可愛いメガネOLらオフィスの華達による癒やし要素が目立っていたが、今回の会社アニメは皆男。

 野郎の会社員なんていいよ!もっとギャルを見せろよ!と思ったのは最初だけで、これはこれで良い。暑苦しくなくキモくもない爽やか男子ーズ達で良かったです。

 

 結果、すごく好きな作品でした。

 ブラック企業から脱してホワイト企業に行き着いた若手社員が出会う次なる上司はイケメンなクールドジ男子だった。天然さんな上司を演じる梅原裕一郎は、本家のクールドジ男子にも出ていた。これはクールドジ男子の進化系みたいなアニメだった。 

 毎度のクールドジ上司の天然ボケが実に可愛らしいもので、週末にくすりと一笑い出来て和みます。

 ボケボケしてばかりかと思えば後輩想いでペットの世話もする良く出来た上司じゃないか。

 

 出てくる会社員のキャラが良い。

 メガネ課長の許せる範囲のかまってちゃんな所は可愛い。このくらいのレベルなら可愛くて楽しいおっさんとして笑って付き合える。

 現実の厳しいところもちょっと彫り込んでいて、白崎上司は彼女に浮気されて別れている。青山課長は良い一軒家を持っているけど、それも離婚して一人寂しく使っていると設定されている。楽しいばかりの社会人生活ではなく、男女のあれこれのややシリアスな要素も見えた。

 

 桃瀬に次いでブラック企業から抜けてこっちにやってくる金城も図太くて良いキャラをしていた。金城の会社を見限って次に移るまでの判断の速さと行動力は評価出来る。

 

 後半で桃瀬が白崎上司の家で同居を始めるのは読めない展開だった。これはBL勢が反応しそうな展開。

 二人が同居生活の中で一緒に買物に行った時、行きはチャリだったのに、帰りは楽しくなってチャリを忘れて歩いて帰ってきたのに笑った。コレ、私も人生で一回だけやったことがある。チャリで遊びに出て、向こうで楽しくなっちゃった勢いで駆けって帰る。そんなこともたまにあるんです。

 

 ていうか桃瀬の前の会社の上司がブラックで乱暴者すぎる。言葉の暴力は基本で、たまに殴ってくるっていうからヤバいって。怖いって。

 桃瀬がしっかりと胃を痛めるまでのストレスを食らっているのが可哀想。しかしどこにここまでのクズ上司がいるのだろうか。ブラック企業に当たったことがなくて良かった。

 これはブラック上司が一番悪いけど、部下が大人しすぎることも上司をつけあがらせるきっかけになっている。私なら悪化する前の初期段階でクロスチョップを食らわせているな。暴力は良くないけど、先に手を出された場合には黙ってられないぜ。

 こいつは扱いにくいしパシれない、隙あらば反撃もしてくる、そう思わせておけば向こうも簡単にこちらに接近してこれないのだ。気の弱い虐められっ子体質な人達はそこのところを押さえておいた方が良い。

 

 爽やかボイスで好青年の芝居をする印象の強い松風雅也が、良い声でクソ上司の芝居をしていたのも思い出に残る。

 

 辛い想いもしてきた桃瀬の作った広告が企業に採用された時には、ホント良かったなぁと思った。桃瀬が喜び、上司もしっかり喜んでいて和む。パワハラを越えて頑張るサラリーマンに希望の光が差し込む良いシーンでした。

 

 終盤は会社を飛び出してミニマムに舞台の規模を絞り、桃瀬と白崎上司の同居生活の卒業を濃く描いた。放送当初からだと最終回がこうなるとは読めない。

 桃瀬が白崎宅を旅立つところで微妙にジーンと来たぜ。でもすぐそこのアパートに引っ越しただけで住所はほぼ変わっていない落ちで安心。

 

 胃痛持ちの桃瀬にとって必須アイテムだった胃腸薬を捨てるラストは印象的。胃腸薬のいらない生活になったことは、パワハラのトラウマの克服が叶ったということ。会社員キャラ達が明るい未来へ進む希望あるエンドで良かった。

 私は頑張るサラリーマンを応援します。あと天然な先輩もね。とても良い作品でした。

 

ダークギャザリング

「ダークギャザリング」Blu-ray 第6巻(特典なし) [Blu-ray]

 ヌルいと常に感じる異世界ものと打って変わって、こちらはなんともおどろおどろしいスリル&バイオレンス&ホラー枠。なろう系に親しみ過ぎて鈍った脳みそにピリリと来る目覚まし効果ありの楽しい枠でした。

 

 ホラーとかグロとかロリ娘とか全部イケる口なので楽しかった。

 1クール目には、クソ暑い夏の熱気をひんやり冷ましてくれる効果があった。寒い冬になってからの2クール目だと余計に寒くなりすぎてそれはそれで気持ち良い(←寒いのが平気な暑がり人間なだけで変態ではありません)。

 

 2クール目も恐怖かつキショい心霊案件ホイホイ状態で行くぞ。ブレずに安定の怖キショいー作風で行く点を評価する。

 

 事故物件に巣食う怨霊が迷惑だし怖い。

 物件に訪れた女子の体に勝手に入り込んで強制妊娠を完了させ、そこから体を著しく破損させる負荷マックスの出産を強いる。女子に対して最悪の心霊オーダーを仕掛けてくるからマジ迷惑。

 ヒロインのえいこちゃんも恐怖出産の餌食にされるところだった。エグいこと考えるな。

 

 最近は事故物件を扱うバラエティなんかもあるが、やっぱり「事故」と付くだけに危なく事故っている物件だから興味本位で近づかないようにしよう(←日本語あってる?)。

 

 お腹を空かした肉団子少年の怨霊もヤバい。

 パパが肉団子になっているという恐怖のレシピ公開があった。人間肉団子とか「ブルージェンダー」の再来かよ。そこからヒントを得たエピソードだったのかな。

 よくもまぁキショ怖い事を次々考えつくものだ。ナイスなアイデア力。

 

 このアニメほど「卒業生」の概念がそこらの学校のそれと異なるものは無いよな。一緒に見ていた家族に「この子が言ってる卒業生って誰のこと?」と問われたが、学校の同級生や先輩のことではない。

 夜宵ちゃん特有の霊との向き合い方が作品の異質な魅力の一つでもある。それとえいこの本性も。

 

 終盤の怪奇事件では、夜宵ちゃんの学校丸ごとを飲み込んで怖い鬼ごっこが展開した。

 生徒からの悪質な嫌がらせで心を病んだ先生の霊の話とか妙に現代チックで怖い。こないだ「GTO」を読んだのだけど、あの漫画でも担任虐めをやっていた。どの時代にも狂気性や攻撃性を多く持ったガキっているんだな。怖いぜ。

 

 なんとか助かった夜宵ちゃんの同級生女子が、怖いえいこちゃんとフィーリングが合って妙なカップリングが成立した。やっぱりえいこが怖い。

 多分この作品の一番の恐怖と闇として言いたいのは、えいこの持つ異質な人間性にあるでのは?と思っちゃう今日このごろ。実際霊よりも人間の方が怖いということもあったりなかったり~。

 しかしこの私もギャルの世界を周回でやり込んでいるものだから、ここまで来ると彼女のようにクセがすごい特殊枠の方が光って見えて面白そうと感じるまでになっている。

 えいこは何気に年間で見てもイチオシアニメヒロインでした。ちょっとヤバげな方が好ましいというヤバげな趣味がいつしか芽生えたようだ。そんな人生も悪くないだろう。

 

 真の敵は京都にあり、となったところで終わり。同期作品だと「るろ剣」もその答えに辿り着いて終わったな。京都はアニメ的にも人気。そしてなんだかんだ色々ある地。

 原作だとまだまだこの続きがあるらしいが、アニメはどうだろうか。1クールだけと思ったら2クール目もありの優遇枠だったから、ここまでやれただけでも上出来。でも2期をやるなら邪魔せず応援するから、先の予定が決まったら早く教えてくれ(←何様?)。

 

シャドウバース F セブンシャドウズ編

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 夏から引き続き、あっちを見てもこっちを見てもボス級しかいない頂上決戦を駆け抜ける主人公たちの熱きシャドバライフを描いていくぞ!

 こうも強いヤツがたくさんいると倒して回りたい衝動に駆られる。意外と武闘派な戦闘マニアの私の心が暴れるクールとなりました。

 

 この章に入ってからとにかくミカドを追い込むなぁ。学園内バトルをしていた時にはふんぞり返ってやりたい放題の調子こき人間だったから、公式としてもお仕置きからの根性の入れ替えを行いたいようだ。ミカドが試練の道に立つのが印象的なシリーズだった。

 今回もココで負けたらもうおしまいというチームとして大事な一戦でミカドのターンがやって来る。これは心臓から足先までブルっちゃうってば。

 ミカドもだけど、ここにリョウガがいるのも浮いてる人選だよな。この2人はよくチーム入り出来たな。

 

 スバルとその弟とのバトルも見所。飄々とした少年のスバルにも、兄弟間の不和という軽くない悩みがある。その点を掘っていく兄弟ドラマも結構好きな流れ。良き同級生の感じが出ているスバルのキャラ性って良いよね。

 

 ハイライトはなんといっても前作主人公ヒイロと今回主役ライトのバトル。ヒイロの方がイケメンで好ましいんだよな。という個人的趣味も言っておく。

 

 セブンシャドウズとの合戦が終わったら、スムーズな流れで新章突入までの手続きに入る。ヒイロの時代とちょっと似ている感じもするが、今回も世界がどうなるんだっていう何かすごいことになってきた。

 化け物が街を徘徊して人間が危ないから皆避難だ!の展開になっている。学校の部活の揉め事とかを扱っていたあの時代が懐かしい。

 早く学校に戻ってふわりママに会わせろと思った後半回でふわりママがまた顔出ししてくれて嬉しい。花守ゆみりが演じたキャラの中だとトップクラスで好きっす。

 

 最終回はジュスティーヌ姉妹はじめ、前作からお馴染みの懐かしキャラが出て来てぷプチSP感が漂っていた。ジュスティーヌ姉妹は美しくて良いよな。

 このまま続かず、次は来年4月からやるという。待たせやがるなぁ。新たな侵略者ズも顔出しして次なる展開をちょっと紹介で終わりとは焦らす。

 

 年内で最終回になると思ったのでまだ続きがあるなら嬉しい。

 ツバサ先輩が最推しだけど、シオンちゃんとレンも良い。合わせて3大ヒロインと呼ばれる(←勝手に)メインのヒロインズが優秀。ここにまた会えるのが嬉しいっす。

 

 1クール目の感想でも激しく同じ事を思ったけど、3大ヒロインがパラパラ踊っているEDアニメが超良い。可愛いすぎて神々しい。

 2023年の全アニメの全主題歌アニメーションの中で多分1位の素晴らしき出来だ。見ているとED曲もノリノリなので好きになってきた。4月からの新作でも可愛いEDアニメをお願いするっす。

 

ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜 

ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~(5) (サンデーGXコミックス)

 出た!夏の大疾走組! 

 ホントどうしたんだよ。良いスタートを切ったのにめちゃくちゃ派手に落伍したなぁ。

 これはちょっと遅れてでも秋も続けて2クールかと思ったら、めっちゃ休んで年内ギリギリの1クール分だけだったな。思い出に残る特殊フォーマットでお届けした。

 

 これを思わずにいられないんだけど、ともりるが出るアニメってなんでこうも運営の方で笑いにしづらいやらかしをしがちなの?あっ、いわゆる万策尽きた状態を回避出来なかったっていうミスのことね。今季彼女が出演した「ひきこまり」とか「豚レバ」もだいぶ強めに赤信号だったぞ。

 そんな変わった現場で目にしやすい楠木ともりの事を応援します。役者は傾きかけたコンテンツであっても支えになる功労者であって、微塵も罪がありません。

 

 で、夏の遅刻組が年末も迫ったクリスマスにやっとアニメ最前線に合流。遅いってばよ!

 コレ系なら次にやった「アンデットアンラック」でゾンビ的成分補充が間に合っているってばよ。

 

 しかし社畜ゾンビアニメをクリスマスにお届けしますなんてのは、ある種洒落と皮肉が効いていて私の趣味的にグッド。洒落と皮肉ならそれぞれ得意分野だからなぁ。

 ホント、速く放送してくれないとこっちがゾンビになっちまうよって話だから、年内になんとか一旦の完成まで持って行けてよかった。クリスマスSPの一挙3話放送の内容はとても良かったぞ!

 

 納期を守らない点はバッテンだけど、遅れた分グッドな仕上がりになっていた。なので、なるたけ終わりよければ全てよしの精神で行きたい私としては、総合的に花丸をあげちゃいます(←何様?)。

 

 今回の3話分は、アキラの田舎でゾンビ騒動が起きる内容。

 騒動の仕掛け人の日暮とその仲間達の闇落ちエピソードを辿るターンが印象的。どれを見ても惨めで可哀想。でもこれらのエピソードには強めなリアル性があったと思う。

 どの人物も社会生活の中で感じる抑圧からの解放を願って精神の暴走行為に出ている。ストレスのはけ口の開拓は必要だけど、やり方が悪いっていうか、自分の心との付き合い方が下手。私がコーチしてやりたいくらい(←何様?オタクのくせに!)。

 

 ただ友達と市民プールに行って楽しみたかったという日暮の本当の願いに見る切なさに胸がキュッと締め付けられる。可哀想。なんでもっと上手に人生選択出来なかったのかと問いかけてしまう私がいる。

 これは子供心にはミニマムにしてマキシマムな願いだったと言えよう。

 すごく身近に求められるであろう幸福が、人によってはどうしようもなく遠い。そうなる原因は、その人間自体にあることもあれば環境に左右されることもある。それが人生っすね。

 

 これといって人から嫌われる要素の無い屈託なき者を横目にしていると、屈託ありまくりの人間はソレが許せなくて逆恨みのような衝動に駆られる。このアキラを嫌う日暮の心理のあり方って実際にあるんだよね。

 私もこの感じでこれといって悩みなくいつも楽しく笑っている。その状態が羨ましくて気に入らないという、ある種無茶苦茶な因縁をつけて絡んできたヤツが確かにいたこことがある。リアル日暮くんじゃん。まぁそこはお得意のクロスチョップで全ての揉め事を鎮圧したけどね。

 心の闇が生まれて育つからくりは分かっているので、そうならないようハッピーを育てて悪いものは打ち消して行こう。

 

 アキラとは精神的に異なる入りからやりたい事リストを仕上げた日暮の物語に、現代人らしいリアル感を見た。内容が似て異なる2つのやりたい事リストが交差する物語は印象的。願いの始まりから完成形まで、実に色々あると分かる。

 歪んだクソ野郎の日暮を演じた岡本信彦の演技も良かった。アニメのクレイジー野郎なら彼にお任せで大丈夫!

 

 アキラの親父の様子がおかしいと前々から思っていたが、原因は重い痔だった。これは既にゾンビに噛まれて変化まで時間が残っていないから焦っているという描写かと思ったら違った。意外に間抜けな落ちだったことで逆に安心した。

 痔ならウチのお兄ちゃん、ばあちゃんがなったことがあるというが、マジでキツいらしい。なんかムカつくし、その後悲しくなる。そしてなにより痛い。怖いことしかないので気をつけよう。そしてなったからには悪化しない内にドクターのもとへ!

 痔が怖い。そして痔に苦しむ両親が生きている内になるたけ親孝行しておけってのが今回の学びでした。にしてもマジで痔になりたくねぇな。お尻は大事にしよう。たった一つの大事な割れ目なのだから。自己愛も高まりました。

 

 ゾンビを差し置いて展開する人間達のバトルも見所。

 剣道技を用いてチェンソーを振り回すクレイジーお姉さんとベアトリスの決闘シーンが格好良い。チェンソーお姉さんが危なすぎる。今更だけど、ちゃんと見るとベアトリスってすごい変な格好してんな。

 ピンチを脱するためにベアトリスが取った一手が、水車に乗るドデカ一輪車作戦だったのは面白い絵。最後はこの水車アタックで騒動から脱する突破口を開いていた。

 

 ケンチョの戦いも良いメッセージ性を発していたのだが、なにせシモい(シモネタブッコミ)から汚くて笑った。

 元気がない避難民のロリっ子に寄り添う優しい芸人のお兄さんのターンは良かったが、後半はケンチョのアイデンティティと必殺技を兼ねる全裸アタックに出て、今回は肥溜めダイブで全身う○こ状態になる。後半はう○こを映せない、または映したくない事情から全身モザイク状態になっていた。ケンチョのキャラ性が良いな。コイツすぐ脱ぐやんけ。

 

 ロリっ子の犬が脱走してどこに行ったか追いかけると、鶏小屋の鶏にマウンティングしていたと分かる。このシーンに笑った。

 死ぬか生きるかの騒動でも犬はやりたい事を本能のままにやるだけと分かるユニークシーン。それが本能。

 

 シズカ姉さんにスケベ男が襲いかかる展開が汚い。汚い男の願いが女子とベロチューするというバカか!な内容だったのにも笑った。

 まぁしかし、明日ゾンビになるかもってなったら上品、下品なんて関係無しになんでも願うのが人の正直なところかも。

 

 我々のイケてる姉さんのシズカが守られてよかった。シズカのことを「あけみ~あけみ~」と勘違いして迫ってくる謎のジジイが覚醒して守ってくれた。あのジジイも面白いキャラだったし、ここ一番で覚悟を決める大切さについて語るよいメッセージ性も伝えていた。

 

 シズカ、ベアトリスの女子キャラがめっちゃイカす。美しい。

 すごく作画が良かったしキャラデザも最高。最初からこの感じでゴールしなさいよ。

 ブラック企業が一つの要素になったアニメで万策尽きたをやったことから、よそ以上に悪名が深く刻まれることになったかも。OPアニメでは皆でめっちゃ楽しそうにダンスしているのにね。

 そういやOP曲を担当したKANA-BOONもアニメ再開までの間に一悶着あったとか。なんか色んな所で色々と問題が起きる中での放送となったいわくつきアニメになったのか?数年後にはそこらの件もセットで思い返す作品になりそう。

 

 人生は楽しんだ者勝ち。楽しめなかった者が負けとは言わないものの、それだとはっきり嫌だ。じゃあやっぱり楽しむのがベスト!

 そういう事が学べる良いコンセプトの作品でした。すごい遅刻したり色々あったけど好きな作品です。次回作をやるなら、無遅刻無欠席の皆勤賞の私を見習いましょう。

 

koshinori.hatenablog.com

 

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