こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2023年のアニメの感想(10月~12月)その12

 正月気分満々の中、私の2023年はまだ終わっていない。今はロスタイム中。

 

 ていうか10月からのアニメが多すぎて振り返りが間に合わん。もう新春アニメも来たじゃないか。

 さっき見た即死チートのアニメが小学生の発想でもなんとかイケそうな暴れた作りの新作アニメだった。笑ったわ~。

 

 今年もネタアニメでたくさん笑えると良いねとは思うけど、その路線の笑いが増えすぎるとジャパニメーションの地位的に危ない。笑いもマジもほどほどに。

 

 では次クールの波が押し寄せる中で前クールアニメの振り返りを行おう。こんなに振り返りが好きな生き物も私くらいだろうさ。

 

 

ウマ娘 プリティーダービー Season 3

【Amazon.co.jp限定】『ウマ箱3』第2コーナー アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』トレーナーズBOX) (全巻購入特典「描き下ろし全巻収納BOX」+「ボイスレコードキーホルダー」+「場面写真ポストカードセット」付) [Blu-ray]

 ウマもが3が来たか。2が終わった時には早く次を!と言っていたのが2年位前とかヤバいなぁ。時もしっかり刻んでおる。

 

 競馬といえば、親が安く買ってきたスーファミソフトの中にちらほらそのジャンルのが混ざっていたことを懐かしく思い出す。それが子供には難しいしつまらんという特にプラスイメージのないものだった。

 その競馬もウマ娘と出会ってとびきり輝く思い出になったものだから、世の流れも変わったな~。

 それまで不潔のイメージがあったとまでは言わないけど、可愛いウマ達と絡めたことで、世間的に競馬という世界もそれまで以上に爽やかなイメージが増したのではなかろうか。私の中ではそんな感じでイメージ変動があったぞ。

 

 そんな今回シリーズはキタサンブラックサトノダイヤモンドの世代がメイン。

 ここら辺にもなると随分最近の競走馬の事らしいのだが、私はリアル競馬の事は何も知らないので、落ちを知らないままに楽しく見ました。

 

 景気良く始まったと思ったキタサンの物語だが、これがなかなか勝てない。テイオーの時よりも苦戦しているのではなかろうか。やっぱり甘くない世界。

 いきなり出てきたドゥラメンテにやられた時には「誰よこいつ!」とびっくりした。ドゥラメンテはイケメンだったな。アイカツのきいちゃんと声が同じと知った時にもびっくり。全然違うキャラだった。

 

 サトノのウマはここ1番で勝てない。そんな負のジンクスをぶっ飛ばすため一生懸命戦うサトノの血の物語にも注目だ。ていうかそんなジンクスあったのか。

 ここを見た時には、私が敬愛するシロー・アマダの格言「ジンクスなんて吹き飛ばせるんだ」を胸に抱きながら応援したものである。

 

 シュヴァルグランの物語が個人的にグッときたかも。 

 あまり感情をぐいぐい出してくるタイプではないが、胸中で思うことはたくさんあり、その内容は熱っぽい。そんな彼女の「勝ちたい」の思いが叶った回にはちょっと泣きました。

 シュヴァルグランからキタサンブラックへの憧れと嫉妬の想いが濃く描かれるのにグッと来た。タイプ違う同期にはそういう想いも湧くってものよ。

 普段は可愛いギャルでもそれぞれ本当の所では戦士だからな。それ故の考えや価値観があって然るもの。ここは説得性のある心理描写でした。

 

 ゴルさんが仕掛けてくる回も一つの見所。

 フザケているようで自分の事も周囲の事も結構よく見えている。そんな天然の冴えを持つゴルシは、己のピークが過ぎ去ったことを悟り、前線を去る宣言を行う。

 あそこのシーンでは、そんな方向性でも描くのかと意外に思った。ここでゴルシのターンとは、読めないものだ。

 ゴルシの戦いも格好良かった。思えばコンテンツの真の屋台骨だものな。中の人の上田瞳も含めてウマ的功労賞です。

 愛用のルービックキューブを後輩のキタサンに託して「お前は何面揃えられるかな?」とか言っちゃってるのは格好良い。私も引退する時には後輩にコレを仕掛けたい(←何からの?)

 

 キタサンもピークを悟って重大な進路決定に。もうそんな衰えの時期なのか。

 こういうのを見ると、自分の最高到達点とそれを過ぎたタイミングを自分で知るって難しいし、残酷でもあるよな。

「俺、ピーク過ぎたのか~」なんて悟ったおっさんの気持ちってどんなよ?若さを失って老いを背負う。それは悲しいけど、全人類共通ルートだと知る人生観が見えたシリーズでもあった。若い内が華ってのはマジの事だったんだなぁ~。

 

 キタサンのラストバトルが熱い。

 先輩や仲間たち、ウマ定番の出張りがちなモブ軍団、皆が見守る中の熱いレースでした。

 最終戦でキタサンが何回「勝ちたい」って言ったよ。そのくらいに勝利を渇望するのは、全ウマ共通の欲求なのだと分かる。矢野妃菜喜の「勝ちたいの」セリフの連発には気持ちが入っていたぞ。

 

 レースを見守っているネイチャとキタサンが、チームを越えて師弟関係になっているのも尊かった。ネイチャマジ可愛いな。前田佳織里の先輩声もすごく良い。

 

 キタサンラストラン時の衣装は、チームの先輩達がアイデアを出して作ってくれた。この設定に愛を感じる。

 でもスペちゃんの案が全く採用されてなかったらしい。感動の最終回でスペちゃんがギャグ要員なのはウケる。ていうかコイツ今回も泣いてばかりだったな。ゴルシ引退の時もキタサンの時もスペちゃんの泣き芸が面白かった。中の人のあじゅじゅの泣き芸もナイスです。

 

 最終回はやはりウイニングライブ。ウイニングライブの要素をラストまで感じることがなかった。そういやコレって勝ったら歌って踊るんだったな。

 手描きのライブパートは頑張っていたな。1コーラス尺の短い映像でもコレを描くのは大変だろうな。

 

 それから萌えな思い出といえば、皆で執事喫茶をする時に皆イケメンになっていて良かった。中でもダスカちゃんがポニテスーツなのがめちゃ良かった。この時だけのSPルックスだけどアレはマジで良かった。もう今後はこっちで走るのもアリかも。というわけで、イケメン女子も悪くない。

 

 サトノのトレーナーさんが可愛いメイドさんなのも良かった。黒沼トレーナーが飲んだら脱ぐのは笑った。 

 

 2の時には恥ずかしいくらい泣いたのだが、比べると3ではその量は泣かなかった。数年の内に私の水分も減ったのか?

 とにかくウマは可愛い。それだけで楽しい良きものだった。いずれにせよふざけた物が多く出てきた今期の中では圧倒的まともだった。

 

 最終回のワンシーンだけジャングルポケットの斉藤さんがアニメ化されて出ていた。あれが後になってすぐ解明される伏線になっていたようで、なんと次はジャングルポケットというウマがメインで劇場版が決定した。

 マジか。これは見ておかないといけないやつ。来年5月にやるというから意外にも話が早い。もうそんなに作り込んでいるの?まさか半年も待たずに次が見れるとは。

 これからもウマに栄光あれ。

 

鴨乃橋ロンの禁断推理

鴨乃橋ロンの禁断推理 第3巻 [Blu-ray]

 おかしな探偵のロンと新米刑事のトトがコンビを組んで犯罪事件捜査していく推理もの。一部では探偵の推理がガバいなんてダメ出しもあったとかなんとか聞くがまぁこういうのは雰囲気を楽しんで見ていけば良いじゃないか。

 

 天野明のキャラデザでコミカル要素もありの推理ものとなっていることから、かなり明るいノリで見れる「PSYCHO-PASS」として楽しむことも出来る(←その気になればね)。

 

 死体に添い寝して声無き声を回収するロンの特殊な推理術が印象的。

 頭にビビッと来て推理が完成した時にロンの前髪がふわっとなって隠れた目が見えるお決まりシーンがなぜかちょっと間抜けに見える。

 

 サクッとカロリー摂取に良いからってことで黒蜜をそのまま吸うのは甘すぎてちょっとどうだろうか。黒蜜ストレートはむせるかも。

 同期放送のよそのアニメだと、レトルトカレーの袋にストローを突っ込んで直飲みする猛者もいたからな。変わった飲食スタイルを取る現代人像が見える季節だった。 

 

 犯罪者を自殺に追い込むロンの無自覚発動チート能力の謎に迫る展開も注目。ルルーシュのギアス能力みたいじゃないか。この要素がかなり不思議で気になる。

 

 トトの上司の雨宮さんは、最初こそ格好良い女上司に見えたのに、早々に化けの皮が剥がれてなんか面白痛い姉さんだった。

  

 一流探偵養成機関があれば、それと相反するやり手犯罪者勢力のM家というのもいる。それぞれ謎の勢力として顔出ししている。まだまだよくわからない。

 M家のMはシャーロキアンならご存知のモリアーティを指している。最近ホームズとかモリアーティの名前を聞くアニメが多いような。

 

 ロンにはホームズ、モリアーティそれぞれの血が流れている。モリアーティサイドでロンの扱いをどうしようか慎重に検討している。などなどの気になる情報もあり。

 そこらの事が分かるシーズン2が用意されているという。そっちも見るかな。

 

川越ボーイズ・シング

川越ボーイズ・シング Vol.1(初回限定版) [Blu-ray]

 男子クワイア部をテーマにした画期的アニメ。

 コレ、キャラとか内容もユニークで結構好きでした。

 

 まず聞き慣れないのがタイトルの「クワイア」のワード。これは知らなかった。私もまだまだ物を知らない青二才のようだ。学びになりました。

 オリジナルの音楽ジャンルかと思ったら実在するとのこと。教会の聖歌隊音楽のことをそう呼ぶのだとか。

 作品を見るに、扱う曲の作風が割とフリーなコーラス、ミュージカルの合わせ技競技のようだ。振り付けにはアクロバットがあったりして、そこもかなり自由な内容に思える。結構楽しそう。

 

 長渕っぽいのにそうではない曲を歌っていることがあったが、これはそういう歌を披露するのをネタにしている芸人 マキタスポーツからの提供曲だった。関係ないけど、マキタとスージー鈴木と元アイドリングの誰かでお届けてしているBS12の「カセットテープミュージック」はお気入りの音楽分析番組です。

 

 皆で田園を歌うのも良かった。改めて良い歌だな。顧問は高い音楽性を持つ指揮者だけど歌は音痴なんだなと分かるシーンでした。

 

 第1のメンバーのだんぼっちくんは、名前、キャラ性含めてぼざろのぼっちちゃんの男バージョンぽい。

 調べたところ「だんぼっち」というお役立ちアイテムは実在するとのこと。ちょっと欲しいかも。

 

 聖飢魔Ⅱみたいなメイクで歌う足立くんのキャラ性が面白い。足立くんのママは生活能力が低いギャルみたいだった。

 

 公民館で歌の練習をしていたら立てこもり犯が出てきて大事になる展開とかには意外性があった。その時に現場撮影しにきた迷惑系ユーチューバーの存在も今時。 

 叩かれまくった迷惑系ユーチューバーが部活メンバーのITくんのパパだったことから、厄介な展開になる。

 迷惑系ユーチューバーの自宅特定班の仕事によって、実家がばれてITくんが引っ越しからの強制退部になる流れはキツイ。なんか今時な夜逃げ事情だった。

 迷惑系ユーチューバーもそうだし、昨今では迷惑系な人をとっ捕まえようとしてまた新たに迷惑を生むという新しい系統のユーチューバーも出てきている。面白い世のサイクル。

 

 部活のコーチ役の響先生がいい加減人間すぎてこれはこれで面白い。音楽的には高次元な事を言ってるようだが、一般的には訳がわからない言動連発なことから、普通に査定すればコミュ障。そんな彼のキャラ性は強烈だった。

 問題児の響を補佐する飯島先生は苦労人。飯島先生は本作の貴重なヒロイン枠の可愛い先生だった。飯島先生がいなかったらこの部は終わっていると思う。

 

 ラーテルが近所に放し飼いになっているのはビビる。「アフリカのサラリーマン」で知った身近にはいない珍しい動物。

 

 年内で11話まで放送した。その段階で謎のストップがかかった。12話で最終回らしいが一旦蔵入りらしい。続きは未定。これは万策尽きて続きを作っていないパターンぽい。

 そういや今年は「UniteUp!」「テクノロイド」といずれも男子が歌う系のアニメの途中休止が目立ったな。

 

 ここで更に不穏な情報となるのは、本作のBDが発売中止になったこと。予約開始していたBD販売をやっぱり止めるとのこと。思った以上に注文が入らなくてこのまま販売はやばい状態だったのかな。

 キャラやシナリオも結構好きで楽しく見ていたのに、このような形で年越しとなって残念。いつか12話も見たいね。

 

君のことが大大大大大好きな100人の彼女

君のことが大大大大大好きな100人の彼女 3(特装限定版) [Blu-ray]

 童貞の願いを込めた妄想から生まれたようなめちゃバカなラブコメだった。

 良いよコレ、こういう頭も尻も隠さない正面切ってのバカをやるノリが好きです。

 とあるメディアでは、ラブコメでやるボーボボと例えられたらしいが、結構その感じです。

 

 これも最近のなろうの導入みたく神様がボケをかましたせいで厄介な物語が開幕する。

 主人公と運命の赤い糸で繋がった人は100人もいる。主人公は100人と繋がっているけど、繋がった先の女子にとってはそれがオンリーワンの赤い糸となる。選んだ1人以外の99人は死ぬというから、平等に100人分愛のおすそ分けを行うというとんでもない話。

 神様、男女含めた当事者皆公認の上で100人と付き合うハイカロリーラブコメディー爆誕である。

 

 コレ絶対疲れるって。一度に付き合うのなら基本は1人、どうしてもという突っ込んだ事情があったとしても2人までだな。5人も100人もいけば絶対しんどい。

 それまで女運ゼロだった恋太郎くん的にはウハウハだけど、女子達にとっては間違いなく呪いだろう。女子目線だとめちゃ迷惑な話だな。

 

 恋太郎とその女たちがやっていることが待ったなしにバカばかりで笑える。意識的にインテリジェンスを削いだ頭で挑まないと辿り着けない作品だな。

 最初の恋太郎、羽香里、唐音の三人同時キスはバカすぎる。絶対真似しないでのヤツ。

 

 総員キス魔になって行うバイオハザードの回もカオスでバカすぎる。アレは笑った。

 中盤の水着回には満点をあげちゃう。

 

 バカみたいなアニメだけど絵がとても良い。作画は綺麗でヒロインズも全部可愛い。

 コレと似ている同期放送のおバカラブコメ「カノジョも彼女」2期の女達よりもこっちの女達の方が愛せた。

 

 ヒロインは院田唐音が一番推しかも。富田美憂が虹野ゆめちゃんのもうちょっとギャルぽくてスケベになツンデレ役をやっている~と思ったものだ。そんなアイカツネタをいえば、アイカツスターズで共演していた富田美憂朝井彩加が一緒に出ているのも結構嬉しい。こんな共演が見れるなんて面白いじゃない!

 

 順調に学校で5人女を見つけ、続く6人目の女がなんと羽香里ママだったのはびっくり。ママにも行くのかよ。それもまた面白いじゃない!

 羽香里ママが13歳の母として羽香里を産んでいたのはすごい。早すぎる。13っていったら皆まだ虫を採っている時期だろうに。志田未来14歳の母だったから、それよりまだ早いってやばいな。人生早送り人間すぎる。

 羽香里ママの声がすみぺこと上坂すみれなのも印象的。すみぺのママ役ってもしかして初?もうママだってやる年齢になったのか。素晴らしいっす。

 ED曲がママのキャラソンだった回がやべぇ。この曲がネタ満載で笑った。すみぺはこういう喜劇がいける人なんだな。

 

 本編ではさすがに100人は出ない。まぁ100の数字は目を引くキャッチコピー的に設定しただけのもので、本当に100人出す予定はないのかもしれない。とりあえず5人可愛いJKヒロインがいるのでそれだけで満足よ。ママヒロインもあれはあれでイケる。

 

 毎度のおバカ劇をまとめたり美味しく味付けするナレーションも印象的。

 ナレーション役は「ラブひな」や「機動戦艦ナデシコ」の先輩ラブコメアニメで主演を張ったうえだゆうじだった。彼もちょっとくらいおバカななノリのラブコメなら慣れたもの。

 

 本渡楓富田美憂がMCでお届けしている番組ラジオも毎週楽しく視聴しました。

 彼女100人全部出すまで続きをやっても良いと思う。気になる残りの彼女との対面はスマホゲーで、というノリでも良いよ。

 とかなんとか思っている内にも2期が決定した。やったぜ!またラブコメバカ軍団に会える。

 

 最終回ラストで追加の女達も出ていたから、奴らと絡める次の季節が来るのも楽しみだ。インテリな私が愛したおバカアニメとして思い出に残る。とても良い作品でした。2期も見るぞ!

 

koshinori.hatenablog.com

 

スポンサードリンク