こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

おはぎぃ!美味しい!万能スイーツにハマる冬到来

 どうしてこうも人は、中でも私は(←勝手に代表気取り)糖分を欲するのだろうか。しかも冬になってから余計に。

 

 今の私は最高に甘い物好きになっている。

 そんな私が最近ハマっているスイーツがおはぎである。これはマジで美味い。

 餡こまみれの普通タイプも良いが、今は表面をきなこでコーティングした黄金おはぎという最強タイプなやつにハマっている。

 

 餡こ、もち米、きなこ、こういった材料をぶっ込んでこねこね丸めて完成したものだからそりゃ美味い。もう腹がどうにかなるくらいコイツをドカ食いしたい気分だ。

 これまで各時代毎に色んな気取った新進気鋭のスイーツが出てきたが、なんだかんだザ・和風なこういった物が普遍にして不朽の物として生き残るのだな。おはぎ最強説、あり得るぞ! 

 

 これの良い所は安い割に腹に溜まること。これは縄文時代からも人が物に求める価値だよな。

 

 その他の小洒落た小腹満たし勢といえばクッキーや菓子パンを試したが、あれらは値上げがエグい上に中身がすっくなっ(少ない)!

 こないだなんかカントリーマアムを知人からもらったら、久しぶりに食うってのに絶対に気づく縮小ぶりを見せていた。えっ、いくらカントリーとは言ってもこんなせめぇ面積じゃ腹にも心にも残らんぞ!と如何にも私の濃い味が出たうるさいツッコミが漏れたものだ。

 カントリーマアムのチビ化にはガッカリです。私がデカくなったのにそっちが小さくなったら食いごたえがまるで無しの虚しいおやつタイムになるじゃないか。まぁ企業にも都合はあるのだろうが、聞いて情けない内容なら耳を塞ぎたい。

 なんで日本のおやつ事情はこうもケチになったのか。考えて理解するのは難しいことではないが、考えたくないから詳しく知らないでおこう。

 

 そんな憂いの中でもおはぎはまぁ許せる範囲の額で充実内容だから良い。もち米だから小麦粉よりも残るよね。 

 

 最近は日々おはぎを目指してスーパーに走っている(←チャリで)。

 微妙に売れ残るらしく、値引きシールを貼るくらいの時間に行けば安くなったのが微妙に残っている。それをゲッツしてすぐに食うのだ。

 

 この私がそんなケチケチマインドでおはぎに向き合うように、売り場にはよその割引おはぎハンターがいることもある。常駐ってことはないが、たまにいるのだ。こないだそいつに出会ってちょっとした物語があった。

 

 私が値引きシールの貼られたおはぎを視界に捉えたところで、一足先に来ていたじいさんがごっそり持って行ってしまうアクシデントがあった。マジかよ。値引きシールが貼られたのは4、5個あって、それをごっそりと私の目の前でやってくれたのだ。

 これにはクールが売りの私も「うえぇ!」と大きな声を上げてしまった。そりゃ声も出るさ。すぐそこに見えた獲物を脇からガッと全部行かれたらビックリするわい。

 

 数メートルに渡って聞こえてしまうボリュームだったから、じいさんもびっくりしてこちらを見るじゃないか。

 こうして目が合って向こうがこちらの言動を不思議がっている。じゃあ何でデカい声を出したか説明しないと。

 で、私は正直にこう言ったのだ。

 

「それ、良かったら一個だけ譲ってくれませんか。私もおはぎが好きなんです」

 

 事情を全部話してもじいさんはびっくりしたままだった。3秒くらいして「じゃあ」と言って一つ譲ってくれたのだ。やったぜ。

 

 しかしここで思うことがある。私は自分が色々と誤解を生みやすい質だと知っている。

 普通にしていてもなんか圧をかけられているような気がする、怒られていると相手が誤解するパターンがこれまで複数回あったのだ。多分声がデカいから、あとは息継ぎ少なくべらべら喋るからだろうな。と知ってても改めるスタイルは取らない方針で明日も生きる。

 

 一応に一応を重ねて確認を取った。

 マジで良かったらってことで、ダメならダメって言ってね。後で脅したとか奪い取ったってなるといけないから。こっちは無理なお願いはしないからね。

 そう伝えて安心させた上で、譲ってもOKの意思を確認した。分かるじいさんでした。

 

 もしかすると自宅では弱って寝込んだおはぎ好きなお嫁さんが待っているのかもしれない。だったら一つよこせと言うのは可哀想じゃないか。そんなイマジネーションが働きました。

 そういうことも考えて確認を取ったのだが、レジに行くとお嫁さんと合流して一緒に並んでいるじいさんを確認したので安心しました。元気な老夫婦です。

 

 人が先に取ったのを譲ってくれと交渉してまでおはぎが食いたい状態になっていた。後で親にその事を話したら笑われた。こんなことは人生で初めての経験でした。

 

 買う時には店員の気が利きすぎるから何も言わずともレジで割り箸を出してくれるんだよな。でも家で手で行くからいらんす。そんな私はエコ人間。

 

 そういえばちょっと前に「ふたりはプリキュア」をBDで見ていたらおはぎのエピソードが出てきたことがあった。

 ほのかの家でおはぎを作って食うエピソードだった。おはぎを手作りするばあちゃんがいる家庭とかナイスでしかない。

 博識インテリ科学女のほのかちゃんは、学校ではうんちく女王の名で通っている。その彼女がおはぎうんちくも披露していた。

 こういう餡子の餅ってぼたもちとも言うし、おはぎとも言うけど何の違いがあるの?となぎさが問えば、ほのかちゃんはスマートに回答してくれた。

 萩の花が咲く時期に作ればおはぎ、牡丹の花の時期だとぼたもち、どちらとも関係無い時期だったら好きにすればいんじゃね?的なことを言っていた。

 へぇ~、それぞれの名前って萩と牡丹から来ていたのか。そもそもそこを知らんかった。餡こ、きなこをまぶした何かという視覚的情報ばかりに気を持っていかれて、名前の事など気づきもしなかった。そんな私は腹ペコ青春野郎。

 

 あれ?今書いていて気づいたが、そもそもこのプリキュアを見て食いたくなったのが買おうと思ったきっかけだったような。日々忙しい時の中にあるため、最近ハマった事の最初のきっかけがもう思い出せない。

 

 というわけでおはぎもぼたもちもプリキュアも全部良いのだ。寒い冬はしっとり甘く華麗に切り抜けろ。

 

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