こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

乙女フルスロットルGOGO「Yes!プリキュア5GoGo!」

「Yes!プリキュア5GoGo!」は、2008年2月から2009年1月まで放送された全48話のテレビアニメ。

 

 前作の人気を受けて今回もこの5人でファイトでけって~い!からの見て見てみてね!

 というわけで私の心も見るしかないでけって~い!なのでしっかり見てみたら可愛くてとても楽しかった。

 

 この度ネットで情報を拾ってみたところ、まずこの5のシリーズは数と萌えを増殖したことから世間様にウケが良かったとのこと。そりゃ納得。私にもウケたからな。うららちゃん可愛い。

 で、人気を受けての2年目ともなれば新しい風を吹かせないといけない。頑丈に作った家屋だってたまには定期的に風通しをよくしてやらないと朽ちるのが速くなるという。家屋以上にしっかり生物な幼女コンテンツとなればそりゃもう頭を絞って新しいことをやらねば!というわけで新要素が次々来ます。

 その新要素として、当初は上級生のかれん、こまちコンビを学校&プリキュアから卒業させて新入りをぶっ込むという構想が割りとしっかりめに練られていたというのだ。

 未遂に終わったが、未遂なんて大袈裟な言葉を使うくらいソレの実行は罪なり事件になるヤバヤバ案件だったぞ。よくぞストップをかけた。だって絶対あかんやろ。かれん、こまちはリア恋枠だと思うから、それぞれを推すオタクがわんさかいるに決まっている。だから退場させていたら00年代後半最大級のアニメ的時化というか台風が起きたはず。かれんさんに会えなくなるイエプリとか無いって!かれんさんの可憐なる美、そしてイケメン要素は大好物です。

 事前に面白いこぼれ話を知って面白がったところで、ちゃんとかれん、こまちコンビがいるプリキュア5第2の物語を楽しんだ。第2章も奴らはフルスロットルゴーゴーだぜ!

 

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内容

 前作の騒ぎを受けてパルミエ王国は無事復興を叶えた。プリキュア達もOGとなって青春を謳歌している。でも乙女の青春は、そして我々のニチアサはとにかくサイクルが速く、安寧の次にはすぐにも新しい忙しいがやってくる。

 

 ナイトメア社無き世になってもやっぱり湧いて来る悪者共がいる。今度は世界的規模でお宝をゲッツしてはコレクションしまくる闇の盗賊団 エターナルが登場する。

 こちらも程々にブラック企業体制なため、ニチアサにも平日の会社のリアルを知らしめてくれる。現役会社員が見れば胃が痛むだろうけど、これからそっちに進む学生諸君が見れば教養にもなる。

 

 このエターナルの連中が悪さをするので、ココ達パルミエ勢とプリキュア達が合流しし、プリキュア5が再結成となる。 

 

 ここに運び屋のシロップが合流して賑やか度が増す。

 運び屋のシロップがプリキュアの元に運んで来たフローラからの手紙には「キュアローズガーデンで待っている」という意味深でしかない文言が記載されていた。

 えっ、どこさ?となったからには、そっちも目指していくしかない。

 そして手紙と共にプリキュアの手に渡ったローズパクトの謎にも迫っていく。

 戦いとは別にフローラとキュアローズガーデンの謎にも迫るプリキュア5第2章がここに開幕する。

 そして益々うららちゃんの可愛さとかれん先輩の美しさを感じて楽しめるシーズンがやってきた。オタク達にも楽しいイエプリ2周目だよ!

 

感想

 第2段になっても皆元気に可愛いっす。

 まず気になるのは、微妙にプリキュアのコスチュームがチェンジしていること。で、個人的に一番大きな変化だと感じるのは、キュアドリームが今回からへそ出しルックスではなくなったこと。

 かつてはキュアブラックもへそ出しプリだったのに、2年目からは隠してきた。やっぱり1年間へそ出しで試したら意外とお腹が冷えて後々大変だったという都合がキュアドリームにも当てはまったのだろう。へそ出しはギャルの魅力を底上げするおしゃれ要素ではあるけど、冷えることで健康を害すこともある。そういうことっすね。

 

 プリキュア達の衣装のスカート部分の下から覗く布も気になる。あれはスパッツとかタイツっていうのか。スカートの下に着込んでスカート丈よりもちょっと出ている。あれも広義で言えば見せパンなのか。

 死んでもパンチラさせない封じ手ファッションだよな。本当に死んでそこらにひっくり返ったとしても完全ガードが叶うよね。

 

 プリキュアの変化といえばで目立つのは今回からの新技。新たに必殺技バンクも綺麗なのが用意されて嬉しい。

 前作だとキュアルージュキュアアクアが攻撃特化型だったと思う。スポーティーギャルのルージュは炎のボールを蹴り込む新技を発動させる。これは中の人がイナズマイレブンの人だから親和性ある要素。まぁあっちでは手を多く使うキーパー役だったけど。

 アクアの弓矢をぶっ放すのは格好良い。放った後にアップになるイケメンが良いです。

 

 今回は全体的に攻撃型の技に変更している。乙女は攻めるべし。

 バリア要員だったキュアミントが、今回からはまるでドラゴンボール気円斬みたいな技をぶっ放すようになったのも大きな変化。ミントがあんなに破壊力抜群な新技を持ってくるとは意外だった。一番くらいたくない痛そうな技だな。

 

 一番お気に入りの技はキュアレモネードの新技。デカくて長い鎖をぶん回す内容。鎖とか、言い方を変えてチェーンとかの武器はだいたいのオタクが好きなやつだからナイス。そこそこ凶悪なイメージのある武器の鎖を可愛いレモネードが使うのが意外。だがそれが良い。

 うららちゃんに鎖をぶっ込まれるならそれはそれで刺激的で趣がある!というマニアックな感想。

 

 前回は蝶が象徴となったが、今回はバラが新たな象徴になっている。バラの力を使ったバラの技もあり。可憐で美しいバラ技も良し。かれん先輩が一番バラとマッチするかもしれない。

 最終戦では蝶の羽を背中に生やしてバラの力をボスにぶち込んでいた。あの流れは興奮しました。まるでセーラムーンのセーラースターズ編みたい。天使の羽で飛び立っていました。

 

 バラのことですぐに思うのがOPアニメの出来について。

 OPアニメでは、サビパート突入前にバラとプリキュア達がセットのキレイなワンショットが映る。そこだけまるでストロベリー・パニックみたいなバラなのにユリユリしい美しい世界が見える。でも困ったことにテロップが集中するパートで絵が全然見えない。これは勿体ない。毎週めちゃ見たいのに。

 

 問題のシーンがコレ

   ↓

 このシーンのかれんさんのポーズと表情がめちゃくちゃ良い!

 りんちゃんはいるのかいないの分からんくらい顔が消えている。毎話ソレにツッコんでいた。

 放送中にツッコミやアドバイスを視聴者からもらうことはなかったのか。そこは反省なしで一年間ずっとこの形での放送だから、毎週見たいのに見えない歯痒い思いをすること必至。まぁそこはBDのノンクレジット版で楽しむしかない。

 

プリキュアの更なるキャラ性の掘り下げ

 2年目なのでプリキュア達の日常をもっと映してキャラ性をより深く掘り下げていた。

 長くやる分のメリットがコレだな。長く付き合う分、日常回などでキャラ性がより濃く見えて愛着が持てる。

 

 前回からもテーマとして描かれた乙女達が将来の夢を見つける要素が今回も見られた。これは前向きな明るい内容で好ましい。皆頑張っておる。

 当初は夢がなく、それを探すのに邁進していたのぞみちゃんが、先生になるという夢を見つけ、それに向かって頑張っているのが印象的。なぜ印象的かっていうと、学問のプロを目指しておきながら、当初ののぞみちゃんの学業成績はゴミっていたから。あの学力からでも逆襲を仕掛ける夢見る乙女の底力が発動され、大人プリキュアでは無事先生になれたわけだ。しかしあそこからよくぞ努力して成り上がった。

 

 それとこれを思うとイケナイ&余計な感想だが、考えてみればココとのぞみは教師と生徒の関係だから、その関係性からラブい展開に持っていったとなると、なかなかセンセーショナルで刺激的。

 

 二人のラブい感じも一歩踏み込んで描かれていて楽しい。

 ココはよそでも結構おモテのようだ。パルミエとは同盟関係のクレープ国の王女からもラブい想いを寄せられていた。

 ここで良かったのは、のぞみの事を想ってクレープ王女の告白をお断りしたこと。ココの心にはのぞみちゃんオンリーだからって事で紳士的にお断りしていた。喋るねずみにも男気を見ました。

 

 うららちゃんが俳優業をしながらプリキュアをすることに苦労し葛藤するお当番回が良かった。考えればプリキュア、学生、芸能人のトリプル草鞋生活なんて大変過ぎる。

 そんなうららちゃんが芸能キャリアの中でリリースしたシングルCD「ツインテールの魔法」は名盤。萌える良曲でした。ツインテールには萌える魔が宿っておる。

 こんなに可愛いアイドルキャラをやっていた中の人が、後にはチェンソーマンでゲロ吐き女をやったり、つい最近放送した「ドッグシグナル」で子犬虐待クソ女(後に会心する)を演じるようになるとはな。そんな中の人の感想も出てくる。伊瀬茉莉也は良い役者に育った。

 

 それとうららちゃんはのぞみの影響を受けてか、2年目の方がギャグ要員になっていた気がする。ちょっとボケボケしたキャラ性も可愛い。

 シロップがうららちゃんを気にかけるシーンも印象的。この二人は結構仲良しで良いコンビだったね。

 

 りんちゃんのことが1年目よりも好きになった。改めて周囲への気遣いが出来るし、面倒見が良いお姉さんなところが良いと分かる。

 やっぱり幼い兄弟がいるから姉さんスキルが高い。のぞみにツッコんで何かと世話を焼くコンビ愛が見えるのもほっこりして好き。

 アクセ職人になる夢を見据えて頑張る真面目な所も好ましい。頑張るスポーティーギャルはやはり良いものだ。

 

 日常ギャグ回があるのも良かった。

 無くなったケーキは誰が食ったのか事件捜査をする回、皆でクイズ大会に出る回などは楽しかった。

 ケーキ事件の時にこまちが探偵装束を持参して探偵ごっこを始める流れはややカオス。意外とおバカなノリが行けるこまちちゃんが好きになる。そんなこまちの謎テンションについてかれんさんが「たまにこまちが分からなくなる」と言っていたのも印象的。

 

 2年目になって皆のことが更によく見えて来て良かったっす。かれんさんの日常回がもっと見れたのは嬉しい。

 

思い出のたむけん回

 思い出深い回はいくつかあったが、中でもたむけん回が記憶に濃く残る。

 お笑い芸人のたむけんことたむらけんじが本人役で声優として出演している。

 

 たむけんの相棒の獅子舞がエターナルに奪われてさあ大変となる回だった。一応ギリお宝認定を受けてのことだからたむけんの獅子舞芸も捨てたものではない。

 放送した08年当時のたむけん人気がどんなものだったか不明だが、プリキュア達には認知されていなかった。芸能人のうららちゃんにもギリギリ認知されておらずで、たむけんも当時はまだまだといった感じだったようだ。なにせ芸の道は長く険しいからな。

 

 タレントがそのまんまの役でアニメに出てくる仕掛け自体が珍しいし、美味しいことにたむけんはプリキュアの正体を知るレアな立ち位置にもなる。基本的に皆には内緒なそこの事情を知るゲストキャラとか待遇が良すぎる。これはたむけんのタレントキャリアの中で誇れる案件。

 ネタいSPギャグ回となって楽しめた。たむけんの「ちゃ~」と言うやつは意味なく笑えるよね。意味なんて無く、そこかしこに笑いを生むのが真にやり手のエンターテイナ。

 

追加キャラ シロップとミルキィローズ

 今回も華やかな追加キャラあり。イケメン、可愛い子ちゃん、共に1人ずつこちら側に追加される。

 まずは1話目から出てくるシロップ。正体は鳥人間でチビ鳥モードとデカくなる飛行モードの二段変身が出来る。移動時に便利な頼もしい仲間だ。

 こいつがプリキュアテガミバチとして手紙を運んで来るのを仕事にしていて、事の取っ掛かりとなったフローラの手紙をプリキュア達のもとに運んでくる。ちゃんと仕事していて良し。

 

 シロップの人間態は爽やかな短髪イケメン。声が朴璐美で髪型も髪色も近いことから近い時期にアニメ界に出てきた「MAJOR」の清水大河を思い出す。どっちもイケメンイケボで良かったっす。

 

 運び屋シロップの欠け落ちた記憶とフローラがいるキュアローズガーデンとはなんぞ?という大いなる謎に迫るのも今回の重要な要素になっていた。

 それとフローラ姉さんのピンクロングヘアーの美人の要素はナイス。清潔感がエグいし、皆口裕子の声の透明度もすごい。エターナルの館長が首ったけになるのも分かる。

 

 今回作品の象徴といえばバラ。そのバラの化身とも言えよう追加戦士のミルキィローズには超注目。彼女は良かった。

 1話目のOP映像からも出ている紫の知らん女は誰だ!と当時のオタクは喧しく騒いだことだろう。割りと引っ張って1クールちょっとくらいの所まで彼女が誰かの答え合わせはお預けになる。

 あれがまさか多分うさぎ?のミルクが変身した姿だったとは。こういう未来を想像出来たやつはいたのだろうか。

 

 最初は謎の戦士として単体で登場からのやっぱり単体で掃けていくスタイル。いかにもな追加戦士の言動だった。

 なんですぐにプリキュア達に事情を告げなかった?と聞けば、追加戦士はそういうものだからという定番イズムで深い意味なく伏せていたのに笑う。

 

 前作ではココ、ナッツのように人型に変身出来ないから、ミルクは人間界でやっていくのに困っていたと言及されていた。だからとりあえず人に変身出来ただけでも良かった。そこに戦闘能力まで加わるとは大出世だな。

 演じた仙台エリは、ふたプリの時からなぎさ、ほのかのクラスメイト役で出ていた。先にふたプリを見ていたからすぐに気づきました。端役からメインにまで成り上がって良かったね。

 ミルク、美々野くるみミルキィローズの3役で一人だけ肩書が多い。ミルキィローズとしての声が格好良くて好きだった。うさぎのミルクの時には可愛い声だけど人間役の時には違う声でそっちの方が良いかも。声の変化も良し。あと美々野くるみって良い名前だよな。

 

  ミルキィローズの名乗りの「青いバラは秘密のしるし」も格好良い。どんな秘密があるのか解き明かしたくなる。

 メタリックなバラが舞う必殺技の「ミルキィローズ・メタルブリザード」は格好良い。メタル系の何かをぶっ放せばだいたいのオタクは喜ぶ。

 

 それと花に詳しいりんちゃんが言うには、青いバラは野生では発生せず、長き品種改良の歴史があってこそ叶うありがたい一本だそうな。聖子ちゃんのヒット曲「赤いスイートピー」も当初はファンタジーの産物で、リリースしてずっと経過してから誕生が叶ったという。長き品種改良の道の末でしか咲かない一輪があると思えば、この業界のロマンスだよね。というわけでミルキィローズは尊き一輪として愛せる戦士。思った以上に格好良かったので推せる。

 

 新キャラ投入でちょっと寂しくなったのが、前回の賑やかしキャラのますこさんの出番がグッと減ったことかな。新キャラが出たらそっちの深掘りが要るからどうしてもそうなるよな。ますこさんも可愛くて好きだったのに。良いメガネ女子として忘れられない一人。

 

エターナル社とブンビーさんの会社員生活

 今回の敵 エターナルにも個性的な戦士が揃っている。敵サイドを見ても面白い。

 幹部達は良きデザイン、良き立ち位置だった。そして声優が豪華だった。

 

 ここがナイトメア消滅後のブンビーさんの転勤先になっている。というわけで彼の会社員生活を巡る裏サクセスストーリーが見える点も面白い。

 思えばこのイエプリ2作は、彼の黒い会社員生活物語としても楽しめたわけだ。随所に見られる会社員の悲哀というリアル性を提示したのも今作の魅力。大人はそれなりに楽しく、またそれなりにきついというリアルが見えてくる。教養っすね。

 

 今回の組織も前回同様ブラック企業の形を取った構造になっているのがユニーク。再就職を決めたブンビーさんは、下位のお茶汲みランクから会社員生活をスタートさせていた。

 かつては部下を顎で使っていた彼も次に行けば新人として低い位置からスタートとなる。そこに見る社会の世知辛さよ。そんな彼の事を応援したくなっちゃう。

 

 やっぱり転職先をミスったと後で理解することになるブンビーさん。まぁそうだろうなあ。彼ってばホント会社運が無い。

 最近はこんな感じで会社のガチャに外れる、または自らの目利きが普通に悪いためにブラック企業に行くことになり、気づけばなんか死んで転生している。そんなクソアニメが多くある。ブンビーさんには転生という逃げ道が無いから、シンドい未来としっかり立ち向かうしかない。ガンバレ。

 

 会社を抜けたいとなったらプリキュアのリーダーになるとか土地狂ったこともやるし、普通に拒否られるしで笑える。その後はフリーペーパーでバイト探しをしたりでブンビーさんも大変だな。前作でいうところのガマオくんと同じような冴えないことになっている。

 最終回ではカワリーノさんみたいな生意気な後輩と一緒にボロい事務所で仕事をしていた。

 最終戦ではプリキュアと和解してブンビーさんも良いやつ落ちになってよかった。ドリームがちゃんとブンビーさんの名前を呼んであげるところにキュンと来たよな。

 まさか色々あった中で2シリーズを生き抜くおじさんになるとは、当初誰も予想しなかったことだろう。大人プリキュアの時にも出てきていたので安心した。

 

 前回、今回共に闇組織の構成員同士は上下も左右も繋がりが悪く、ロクな人間関係が見られなったような。仲良くないよな。

 そんな中、エターナル社で見るには珍しいほっこり展開もちょっとだけあり。当初は馬が合わないだろうと思って見ていたブンビーさんとスコルプが共に仕事をする上で友になって行くのにちょっとほっこり。ここだけはちょっと良い会社話。

 

 スコルプが退場の間際にブンビーとの別れを想って一言呟くのが印象的だった。そこを見れば共に仕事をする中で友情が芽生えていると分かる。

 スコルプが怪人に変身した形態は結構格好良い。任天堂キャラのキャプテンファルコンぽくもあり、サムス・アランのバトルスーツのようにも見える。どちらも感じる懐かしみと親しみありなイカすデザインだった。

 

 スコルプ最後のミッションの報告書は、友を想ったブンビーさんがスコルプと連盟の形で提出した。この想い、良いよね。

 ブンビーさんの意外と情に厚いところが見えたのに何か泣けた。しかし社から名前が消えた者はいない者として扱うアナコンディさんは、そんなやつはいないから訂正しろと冷たく指摘してくるのだ。アナコンディさん、素敵なお姉さんだったけどマジで怖いっす。

 

 ブンビーさんがこの会社に来て良かった要素といえば、退場間際だとちょっと良い友になれたスコルプとの出会いがあったこと、イカす女上司のアナコンディさんがいたことくらいかな。こっちだと素敵なお姉さんだからカワリーノが上司よりもずっと良いだろう。

 

 そして本作で一番注目してしまったのは女上司のアナコンディさん。最高だった。

 格好良くてしっかり怖い先輩上司。そして程よくセクシーでエロい。怖いけどアナコンディさんに「報告書の書き方がなってない!」と叱られるならまぁ良いかも。やっぱりこの手の作品には、悪者でも素敵な女幹部がいなきゃ。そして彼女は美脚だった。

 

 ネバタコスのおっさんが手抜き報告書を上げた際には、読みやすいよう表紙をつけろ、投資番号を割り振って提出しろと指示していた。読み手の事を考えて作るようにという指示は実に的確なものであり、会社員としてしっかりしている。めちゃ真面目で教養があるな。アナコンディさんは会社員としてスキルが高い。

 あとネバタコスがイヤホンをつけてノリノリで音楽を聴いている回がなんか面白かった。

 

 前作のアラクネアさんもすごく良かったけど、それを越えてアナコンディさんが良い。普段の知的な女秘書ファッションも良いが、戦闘時の蛇怪人のデザインも良い。ぶっちゃけプリキュアと同じくらいアナコンディさんにもときめくものを感じていた。ていうかワンピースのCP9にでもいそうなお姉さんだな。あっちにもエッチな感じの秘書のお姉さんがいたよね。

 

 そんなアナコンディさんの最後は切なく悲しい。ずっと怖い上司をやってきた彼女だが、その仕事への情熱は全て館長への愛が成すことだった。怖いお姉さんだったけど、一途に愛に生きた悲しい女だったと知ればトータル清くて愛せる。

 館長がフローラに首ったけの間もアナコンディさんは館長を思っていたのに、最後は悲しいことになっちゃう。館長のろくでなしがゆるせん。ブルースが聞こえる。

 

 チート的な石化能力を使えるし、それ無しでもとても強い。初っ端から最終戦まで生き残ったやり手幹部の風格を存分に出していた。終盤のミルキィローズとの一騎打ちは燃えたぜ。あそこはどちらも応援して見ていた。

 

 エターナルの館長がお仕事に抱く概念は、物事に価値を見出すこと。価値あるものはゲッツ、無いなら捨て置く。怖いくらいに現実主義。冷たく薄情なようで、それはそれで現代的だと共感できる部分もあるのかもしれない。

 フローラが送った種の意味が分からない館長の暴走を描く展開には大きなメッセージ性と教養があったかも。

 粒ほど小さい種が数個だけでも、やがては無限の可能性へと育つ。形に捕らわれて大事なことを見逃すな、取りこぼすなというフローラなりの人生の解き方が見える贈り物のスタイルだった。

 打算や損得勘定で動くのも時には必要、だが不要に用いるべきではない時もある。うむ、勉強になります。とにかく曇ったメガネは外して心クリアに未来を見据えるのが吉ってことね。美しいフローラ姉さんから良き学びを得ました。

 

まとめ

 1年目以上に彼女達を好きになれる2年目があった。それが楽しかった。プリキュア5ミルキィローズが大好きだ!←こうなることが正解な大作でした。

 2作見終わった所で改めて大人プリキュアのアニメを見たいかも。大人になったかれんさん、うららちゃんが大変美しかったのに感動したのがつい最近のこと。

 放送からずっと経過して続編が作られるくらい5のシリーズは愛されたのだな。良い出会いでした。やっぱりプリキュアは2人でも5人でも100人でも、何人いても可愛くて最高。

 

 

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