誰でもサルでも大きくなったらその地位を卒業する。なにかって「子ども」であることだ。私もこれだけ大きくなったのだからもう子どもは卒業で良いと思う。
大きくなってから気づくことだが、人生っておっさん、おばさんになってからの方が長いんだよな。ゆえに「子ども」でいる短くも愛しい時間は、後になって知れる人生のプレシャスタイム。とはいっても大人世の界がまるで悪いわけではない。こっちはこっちで楽しいぞ。結果毎日楽しくやっているからまぁ良しだな。←何の話よ?
漢字だと「子供」と書くのが普通だが、最近はなんか色々あって「子ども」と書くのがもっと普通になったとかなんとか聞く。そんなとにかく確実性の薄い理解でいる。
そんなわけで以下全部「子ども」で統一して表記します。時代のスタンダードに寄せられる分は寄せとけマインドで今日をしっかり生きる。
で、その子どもと関わってなにやら色々感じることがあるのさ。最近は子どもと絡むことがありがち。
休日にゆったりまったり楽しくかつ忙しく(←結局どうなのさ?)趣味の活動をしていると「たまには子どもの面倒を見ろ」と言われるので「まぁたまにならいいか。毎日なら辞退したいけど」となり面倒を見ることにする。そんなやりとりが親戚間で割りと多めにあります。
どこの親もたまには親の責務から開放されたい、子どもが邪魔になる夫婦特有の時間があったりなかったりする、ただ私におしつけて自分達が遊びたいだけ。という願いや都合があるものだ。そんなわけで私のベビーシッター活動が始まるのだ。←人生の新しい道が開ける瞬間。
預けられる子どもは1人から始まりヤバい時には5人。
こんな粒ほどのチビっこい命なんて可愛らしいものだ。ちっこすぎるから3人だろうが5人だろうが四捨五入すれば無だろ(←乱暴な理論で行う間違った計算)。くらいに甘い見立てで入りやすいのが育児ってものだが、そうして入った者は皆現実を知って己のおバカさに気づくことになるのだ。
結論、マジでシンドいっす。甘く見てました。すまん。
そうなのだ。子どもの世話ってのはマジでシンドい。
そりゃ皆超可愛いさ。なにせこの私と同じ血が通っているのだから。自分の血が好きです(←ヤバい人ではない)。
素直で良い子達だから憎いことはない。いつだって抱きしめてやりたい。だがそんな慈悲深き聖母のような心で向き合えるターンが育児の全てではない。
時にはこの面倒からマジで逃げたくなるレベルの面倒を仕掛けてくるクソガキムーブも見られる。あんなに可愛い可愛いと思っていたのが嘘のようにぶっ飛ばしたくなる瞬間も確かにある。まぁ暴力はこの腕、足が千切れてもやらないよう鋼の自制心でセーブしているけどね。人の子だし度を越えて殴ったら捕まるからな。
とまぁ、人の頭を殴るなら童心の頃に同級生の頭で実践した過去が割りと積み重なった事で人よりは我慢が出来る。幼い頃であれば適度に物理の喧嘩をしておくのも吉かもしれない。それによって後にストレスが溜まりにくくなるのかもしれない。かもだらけの私の人生経験で語るあやふや理論。
子どもは小さくて管理が楽そうとは思ったが、駆け回るし飛び回るからこれを追っかけて黙らせるのはかなり体力がいる。
この私があのようなチビに負けるものか。体力に自信がないなんてことはまるでないから全部まとめてかかってこい!でいた時期もあったが、もう降参っす。
向こうはいつまでもはしゃいで昼寝もしない時がある。こっちはもう寝たいのにそうはいかんから、誰かこいつらを沈黙させる催眠術の使い方を教えてくれってなる。溺れる者は催眠術師を掴みたくなる時代が来たか。
「暴れんな!」「黙れ!」「それ以上やるなら売り飛ばす!」と注意すればとりあえず一旦は静かになる。だが拙い出来の頭に何を入れたところで鳥頭のごとくすぐに内容が飛んでしまい、また同じ悪さ始める。
ヤベェだろコイツら。さっき注意したのに次の瞬間には忘れて、それを教えてやってもまた忘れて……以下どんどんエンドレスの粋に迫るべく挑戦が続く。しつけぇなぁ。
かつて(いや今も)同級生から「インテリジェンスの塊」とまで称されたこの私と同じ遺伝子が含まれているとは思えない程にインテリジェンス・ゼロな命達がそこにある。驚きます。
どれも可愛いけど惚けた面を並べているのも確かな話。インテリジェンスの存在が疑わしい程の惚け面大行進だ。
ゆるキャラとかがそうだが、ちょっと間抜けな見た目の方が可愛く見えてナイス!になるものなぁ。子どもの可愛いもそれか。あまりにも厳しい仏頂面なら可愛くないものなぁ。
インテリジェンス・ゼロって要はおバカってことだけど、字面や語感からなんかインテリジェンスあるワードに思えるから不思議。という発想がまたインテリジェンス・ゼロだから困っちゃう。
休日に1日世話しただけでクソ疲れました。布団を用意してくれたらすぐにも死んだように眠れる自信がある。
苦労を越えた末、現物給付のおだちんとしてキーマカレーをごちそうしてもらった。
金銭が発生すると、身内の間であってもなんかいやらしいアレな気がしてアレだからってことで、現物にするというのが我が家の大人の考えです。ホント世の中ってアレばかり。
明日死ぬからこれが最後の食事ってな勢いで、バカ盛りをバカみたいにかき込んだ。めちゃめちゃ疲れる仕事で死ぬほど腹が減った。これは飯が美味くなる重労働だ。
ガキの子守ってマジで大変だから、そこを越えて自分を大きくしてくれた両親にさすがに感謝した方が良いと思う。私が世話したこいつらもまずは両親に、そして一時的に親代わりをした私にも感謝した方が良い。そう教えといたがどうせ鳥頭なので、今頃は鶏肉を食いながら全部忘れていることだろう。
面倒をかけてこちらを疲れさすこと、ムカつかせることでは天才のガキ共だが、やっぱり可愛いし、可愛いスマイルから私の事を「大好き」と言ってくれるとキュンと来て幸福が押し勝つ。私も割りとちょろい。
まぁそんなこんな平和なエンドになりました。良いことだ。
どこの親も偉いんだ。そのおかげで大きくなって来たのなら、どこの子どもも大人に感謝しろ。
今度親にカステラとかの柔らかいスイーツでも差し入れようと思います。なにせそろそろ硬いものがシンドいって言い始める段階ですからね。親の歯の健康も気にして生きるのがベストな子としての在り方。今日も私は人の子の優等生です(←ほんのりナルシシズム持ちです)。
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