こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2024年のアニメ感想(1月~3月)その4

 振り返ってみると1月~3月アニメは、前期クールよりも数が少なかったような。

 それとざっくり振り返ると圧倒的クソアニメも少なかった。ちゃんとB級なのだが、なんだかんだ楽しく見れちゃうものが多かった。もっと下のC級だと笑ってツッコミながら見れたのだけど。

 普通リスナー的に考えれば良い結果だが、クソアニメハンターとしては収穫が少ないことでちょっと物足りない。あのMAHO FILMですらおふざけ無しの普通に見れるものを仕上げてきたからな。じゃあ全体的に見てクソアニメが不足していますね。そういうクールだったと分かる春の始まり。

 でも春アニメには曲者のクソが潜んでいそうで楽しみかも。

 

 じゃあそんな曲者出現を期待しつつ冬アニメを振り返りまっす!

 

 

め組の大吾 救国のオレンジ

第23話 勇者集う

 年明けより後半クールがスタート。そして新年いきなり作画が悪い。段々調子が悪いからどうしたんだ。まずは作画仕事に対して救国を!でもお話は面白くて最後まで退屈なく見れた。

 

 後半に行くほど大吾と駿の絆が熱い。最初はデコボコしたコンビだった二人の関係も良い具合に均されて平面になってきた。駿が手作りグラタンを食わせてくれる回には男同士の友愛が見えて良かった。私もグラタンは得意メニューだし食うのも超好き。

 

 野郎共が頑張る裏では、我らがあやねる演じる雪ちゃんも頑張っていた。なんか政府と繋がる裏レスキュー隊がひっそりと組まれていて、そこで修行していた。先輩のシュッとした女のアルトーネン響とコンビを組んでいる。響と書いて絶対「ひびき」と読むと思いきや「とよむ」という名前だった。とよむで変換しても「響」が出てこない。

 あやねるが演じるキャラの相棒のアルトーネンを演じるのが日笠陽子。このことについてはラジオ的運命を感じてエモい。現在二人がダブルMCでやっている「日笠・佐倉は余談を許さない」でも本人達がこの配役についてちょこっと触れていた。毎週とても楽しく視聴しているラジオなので、どうぞ好きなだけ余談に花を咲かせてもらいたい。

 

 相変わらず知らない現場の生っぽさが見えて毎度発見と学びがある。同級生に消防隊に入った者もいないから、人から聴いて知ることもないものなぁ。

 バーベキューをしていて服に火がついた時には、パンパンする間に他に火が燃え移るかもなので、砂の上をゴロゴロした方が安全に消せるとか言ってた。外で肉を焼くなら七輪派だからそんなに火が高く上がらないが、まぁ一応アウトドアで火を使うってことで消化の仕方も覚えておこう。

 

 いきなり実地だと炎に焼かれてお陀仏。なので隊員はめちゃ特訓している。その救助訓練のスピード対決を行う大会もあると知った。救助される側も無駄に重いとダメなのでコンディション調整が大事だという。キツイ現場だなぁ。

 ロープ結索なんかをちんたらやっている内に皆燃えちまうから、現場ではテキパキ動いて手先も器用に使えなきゃいけない。紐を結ぶとか解くのは嫌いじゃないけど、ちょっと苦手だから私では現場入りはダメだな。

 

 フィジカル重視の部隊だけでなく、隊の活躍を世に広める広報部も消防組織内に置かれている。広報官ユリエッティの活躍をメインにして、普段とは角度を変えて現場状況をお届けしたエピソードも興味深いものだった。一口に消防と言っても色々やっているんだな。

 

 1話目から主人公達に鬼しごきメニューをくらわせてくれた山上さんの引退式にはちょっとウルリと来た。怖いおっさんだったけど、たっぷりの愛を持っていた。

 山上さんの門出だってのにすぐにも火事が起きて出動になるからマジで忙しい。

 最後の事件は、「名探偵コナン」で学んだ粉塵爆発をテーマにした内容だった。怖い。

 爆発で駿が逝ってしまったのかと思った。事件を起こしたサイドの人生の悲劇も見えて辛くも怖いドラマとなった。悲しい事件だな。笑顔が絶えた時が人生の詰み時。ここに学んで心して笑って生きよう。

 

 歴史の裏で暗躍するお偉いさん達が、エリートを集めてスーパーレスキュー軍団を結成しようとしている流れは何かスペシャル感があって格好良い。戦隊とかのヒーローものの取っ掛かりみたいな流れ。

 最終的には選ばれし者達が合流して最強のめ組が完成!の流れで終わった。これで日本の中心は安心です。オレンジジャケットは英雄の証。頑張れめ組。

 

 今日も西へ東へ奔走しては火を消す英雄達に感謝と拍手を。私も火事を起こさないよう気をつけてこれからのアニメライフを盛り上げていこう。

 

 それとOP曲を担当した関ジャニが活動終了して以降は、ちゃんとクレジットが新名義に変わっていた。寂しいようで新しい希望の一歩なようで、色々感じ入るものがあります。

 楽曲で作品を盛り上げた彼らにもありがとう。ジャパニーズアイドルなら逆にエンタメ界に火をつけろ。

 

薬屋のひとりごと

『薬屋のひとりごと』 第3巻 [Blu-ray]

 マオマオちゃんの戦い、後半戦スタートです。

 コレって謎に人気者作品だったんだな。作画は綺麗で中華っかな建造物の描写もおしゃれでナイス。

 

 なんかぶつくさ言っている面白女にちょっかいを出したくなる壬氏様の心境はちょっと分かる。でも何で彼はあんなにマオマオちゃん推しなのだろう。

 

 後半戦では、マオマオと父親の結構厄介な親子のやり取りが見所だった。入り組んだ事情があるのね。

 興味のないヤツの顔が碁石に見えて、人の判別が厄介という父親の特性は印象的。コレを一緒に見ていた我が家のお兄ちゃんが「このおっさんお前みたいやん」て言ってた。

 そうなのだ。実はこの私も顔で人を判別するのが不得手。というかそこを可能とする気もない。結果、興味のない人間の顔と名前を全然覚えられない。

 人の顔が碁石に見えるあの表現を見た時には思わずシンパシーが湧いた。嘘みたいだけどこれっぽいことが実はあるんです。別に病気ではないし、視力は2.0オーバー。なのにあんな感じな人もいるから不思議。

 

 若干のイキりも見せるマオマオだから、ちょっとくらいは痛い目に合っても~なんて思うこともあった。その矢先に巨漢の門番が棍棒で彼女の顔をぶち殴る衝撃案件が到来。あれを見て心がスッキリなことはない。

 ごめんマオマオ。やっぱり可愛い子ちゃんが痛めつけられるのを見ると心が痛む。すごい残念な気持ちになるシーンでした。

 年頃のギャルの顔面が腫れまくるくらい殴るって駄目だろ。あの棍棒男は左遷だろ。同期放送作品の「キングダム(5期)」に歩兵として送って暴れさせとけ。

 あの後も顔を腫らせまくった状態で壬氏様の命を救うファインプレイを続行した。マオマオちゃん快挙やん。そこでまた負傷しちゃうし。

 安全圏でチートの恩恵を受けてふんぞり返る女ではなく、体を張って頑張る意外とガッツのあるヒロインでした。マオマオよくやった。

 

 後半戦が終わったところで2期制作が決定した。

 つまらないことはないし、ドラマ性があって良かったのだけど、もっと見たい中毒性はないかも。続きは別にいいかもと思ったけど、やるなら付き合うよ。なぜって私も独り言が得意だから。次は1クールもので良いかな。←すごい勝手言ってる。

 

青の祓魔師 島根啓明結社篇

青の祓魔師 島根啓明結社篇 下巻(完全生産限定版) [Blu-ray]

 前回シリーズが6、7年前とかすごい空いたな。この間に小学校入学から卒業が終わっているヤツもいるわけか。もっと間を詰めてやってよね。

 

 学生のメインキャラを演じる皆さんがもうすっかり結婚して家庭人になっていたり、社長になっていたりするから時の流れがエグい。

 

 子猫丸がただのちんちくりん坊主ではなく、しっかり出来るヤツだと見せた序盤ミッションは良し。子猫さんやるじゃん。

 

 序盤は生徒達で仲良く楽しくな学校風景を描き、文化祭も楽しい感じだった。そこから急にシリアスで鬱い展開到来。

 志摩くんの裏切りからの離脱、そして出雲ちゃんも宿命から逃れられず姿を晦ます。

 飄々として何を考えているか分からない志摩を調子良く演じた遊佐浩二の芝居が良い。流暢に喋る詐欺師のような喋りをやらせば一級品。

 出雲ちゃんは可愛いけどすごい剣がある子なぁ。こういうギャンギャンうるさめの娘も良し。演じている喜多村英梨は、同期放送の道産子ぎゃるアニメではヒロインのママ役だからな。学生を普通に演じていた時からキャリアを詰んだな。

 

 出雲ちゃんの宿命が重すぎる。家庭の不和から始まり、一家がバラバラになるまでの生い立ちがエグい。

 そのエグい点を攻め込んで私利私欲のために動く外道院ミハエルがパーフェクトクズキャラで笑う。「ガンダムSEED」のアズラエルを演じた時からクズの芝居が素晴らしい檜山修之がまたクズのおっさん役で出ている。外道院の芝居は良かった。快演が光ります。イケボの彼が演じるクズでデブでブスなキャラが見れるとか何かお得。出雲ちゃんには悪いけど、このクソ野郎もクソキャラとして出来が良かった。

 

 しえみちゃんに萌える。雪男くんがしえみちゃんと勉強会を開いているのに癒やしと和みを感じている。そう分かるところが良かった。キリリと真面目なメガネ男子にも心の癒やしタイムが必要。

 燐もしえみちゃんへのラブを燃やしていた。兄弟で青春している。

 

 大変な事件の後には志摩、出雲も戻って皆でプールに殴り込み。最終回が平和な水着回になったのはナイス。

 ここでも化け物が出るが、人のスケベな欲望を赤裸々にしてくれるというまぁ平和な作用しか及ぼさないサルの悪魔だった。

 志摩くんは本心でもやっぱりスケベでポーズではなかった。安心です。

 サル悪魔の力が作用して燐がしえみラブを語るのも青春していて和む。

 

 今回扱った事件の内容がかなり重かっただけに、最終回は平和で良かった。

 1クール分見てとても楽しかったっす。まだまだ話は続く感じ。これの落ちって何がどうなったら「完」になるんだろうか。

 

結婚指輪物語

結婚指輪物語 1巻 (デジタル版ビッグガンガンコミックス)

 有名な「指輪物語」のワードがあることからもっと純としたラブな話と思いきやちょっと方向性が違うぞ。でも嫌いじゃない。

 

 サトウくん役が佐藤元なのか。なんとも佐藤な縁。

 ヒロインの姫ちゃんは可愛い。すごい健康そう。演じた鬼頭明里は、今期だと「魔都精兵のスレイブ」と並んで紳士枠のヒロイン役だな。

 

 サトウくんの本命は姫ちゃんだけど、一人と結ばれるためには他のヒロインとも仲良くしないといけない。設定上ハーレム路線から逃げられないよう完全ロックが決まっている。こいつは上手い発明。発想がファンタジックスケベ。でも悪くない思考。

 

 指輪を巡って出会うことになる5人のヒロインズは、それぞれ個性的な可愛い子ちゃんで良し。

 褐色肌の猫耳セクシーお姉さんのグラナートを上田瞳が演じたのがなんか新鮮。こういう演技は意外だったかも。彼女が「アニゲー☆イレブン!」に来て作品紹介していた回もチェックしました。

 

  サトウくんが異世界に来たことで指輪王の座を降りたマルスさんがいい奴だった。最初はサトウがマルスの邪魔してんじゃね?とか思ったけど、彼には彼の都合で生きる道があり、結果報われて良かった。

 

 一度お姫様ズを連れて日本に帰ってきているし。日本に舞い戻るとかどうなるねん?

 でも次の回にはまたあっちに帰ってドンパチやっている。

 

 5人目の姫が出るのが遅すぎて活躍ターンが足りないだろって思ったところで終わり。でもめでたく2期が決定した。5人目の彼女のターンも次に持ち越しだな。

 ラストもラストで姫ちゃの妹が登場した。声が富田美憂だ。ほう、そうなると妹ヒロインの活躍も楽しみ。

  こういうザ・紳士向けファンタジーもまぁ悪くない。ファンタジー世界に映える淡い感じの色使いもナイスだった。スケベ感やや強めだが、まぁ世界はそれで回っているから受け入れよう。

 じゃあ続編をゆっくり待つか。

 

最強タンクの迷宮攻略~体力9999のレアスキル持ちタンク、勇者パーティーを追放される~

最強タンクの迷宮攻略 ~体力9999のレアスキル持ちタンク、勇者パーティーを追放される~ Blu-ray BOX [Blu-ray]

 安定のタイトル笑枠。

 まずパーティーでの戦闘にあたって盾的役割を行う者をタンクという事を初めて知った。教養ですね。

 しかしその他を見るとどうだろう。役立たずの烙印を押されたタンクの主人公が追放されて田舎に籠もる。追い出した後になって主人公の能力が実は役立つすごいものだったとその他が気づく。追放先でヒロインといちゃつく、妹と仲良くする、ついでにロリも拾って里帰り。その他昔一緒に仕事をしていた女共もついてきて追放先で楽しくやっていく。これらの要素に既視感バリバリなんだけど。

 追放された先に活路を見出す第二新卒で成功みたいなこの流れなら、先に世に出た「真の仲間」の追放アニメで履修済み。しかもその「真の仲間」も同期に新作の第2部が放送している。まさかの追放被り。主人公はじめ人民の皆様に牙をむく花守ゆみり声のイカれた勇者が出てこないだけで、後は四捨五入すれば「真の仲間」と一緒じゃんか。

 もうこの手の追放されたら花が咲いた~の転身物語も何度目よ?確かだいたい1年前にもビーストテイマーの追放クソアニメがあったような。忘れた頃にやって来るなら新鮮さを持って楽しめそうなものだが、忘却が訪れるスパンを待たずにまた来ちゃうものだからしつこいわい!

 とか言いながらも律儀に毎週必ず見る私ってば辛抱強いし付き合いがよい。こういうことを言うのもいくつかはポーズであって、結局の所は楽しんでいます。

 

 女子を可愛く描くのにリソース全振りだったのかな。お話の内容とかはどうでもな感じで、可愛い子ちゃんとの愛しい時間作りに一生懸命な作品だった(のか?)

 

 主人公が大盾を持ってブラブラする要素から「盾の勇者」「防振り」の再来とも言われたコンテンツらしい。

 その大盾を持ってブラブラする役を「防振り」アニメで演じた本渡楓が、今度は大盾ブラブラ男の隣にポジ取るヒロイン役で出ているのか。盾、異世界、それから広く変なアニメと縁の深い役者だな。本渡楓といえば変なアニメにチャンネルを合わせたらいるでお馴染みのお姉さんだけど、役者として素晴らしいのでどれだけ変なアニメに出ても問題なく推します。

 

 姉妹でキッスすることで融合パワーアップする姉妹ヒロインも可愛かった。

 いや、良いんだけどね。能力発動条件にソレを持ってくる分にはウェルカムなんだけどね。ただ色々狙った設定だったなぁと印象的。

 可愛い姉妹ヒロインのリリア、リリィが、幼少期には父親から虐待を受けていたという設定だけやや重だった。こんな可愛い子ちゃんに暴力を振るうなんてパパの風上にも置けない。こんなオヤジは風下で磔の刑だ。←場所の問題ではない。

 

 一見ボサッとした感じの主人公のルードくんにも注目。彼は良い奴だと思います。仲間の能力、特技を活かして場を上手いこと回す中間管理職に向く人材だと想う。妹をとにかく大事にする兄貴であるのも良い人間である証拠。

 妹のマニシアちゃんも可愛い。必殺の妹萌え芝居で挑んだ小倉唯もナイス。  

 

 なんだかんだ楽しい追放時間でした。追放こそ人生の新しい扉を開く鍵。そこに盾もあれば尚心強いってものだ。追放されがちな諸君はこの作品に集まれ!

 

ゆびさきと恋々

ゆびさきと恋々 第2巻 (初回限定生産) [Blu-ray]

 キュンキュンしました。雪ちゃんに萌えです。儚げな乙女の芝居で雪ちゃんの魅力を引き出した諸星すみれもナイスです。

 

 音無き世界で生きる者のリアルな不都合を落とし込んだ内容には教養がある。

 音がスムーズに耳に入ってくるわけもなく、雪ちゃんには当たり前の音もキーンと入って来る感じみたい。そういう音の表現も一つの工夫ポイント。

 駅の改札で音が聞こえないと困る、聞こえないことでバイト探しもきつい、耳に頼らない読唇術を用いて会話することからマスクで口を塞がれると言葉が理解出来ないなど、耳が不自由な者からするとあるあるの困り事が描かれていた。そういう所も印象的。

 

 教育番組で取り上げても良さそうなテーマの作品だが、逸臣さんが意外と刺激的男子だからそこはキッズ向けではない。

 逸臣さん、格好良い!あんまり群れない戯れない感じのクールボーイかと思いきや初手からも結構大胆にボディタッチしてくるし、未知への興味と無知を解消するための好奇心から雪ちゃんに大胆アプローチをかけてくる。マイペースな彼の言動がかなり読めないものになっている。そこが楽しい。

 それと彼、すぐに外国旅に出ちゃうのでフットワークが軽い。略してフッカル。若くて元気、それと金もそこそこにあるんだな。

 

 学生時代の逸臣さんの昼飯が、丸ごと蒲鉾だったという点に惚れる。板に貼っ付いたままパクリしてるし。私も蒲鉾と近いところで、竹輪を学校の遠足のおやつとして食っていたなぁ。その後「竹輪食ってたけどお宅の子大丈夫?」と保護者懇談会で聞かれたって親が言ってた。私も逸臣さんも大丈夫。練り物に行く人間はだいたい大丈夫っす。土井先生が練り物嫌いって言うのがマジで信じられん。

 

 あちこちで恋の花が咲くから楽しい。

 エマちゃんに恋する心ちゃん、雪ちゃんに恋する桜志くん、二人の片思いボーイの心情が切なくてキュンと来る。

 桜志くん良いわ~。雪ちゃんが他の男と手話するのを見れば、俺の手だけ見て他のヤツの手なんて見るなよと恋する想いからの独占欲を吐き出してしまう。これはリアルに恋する者の想いだな。桜志くんめちゃ応援したい。

 愛せる幼馴染男子キャラの桜志くんから雪ちゃんを奪っていく逸臣さんも鼻につくクソ王子様要素はゼロで良いヤツなんだよな。桜志くんが悲しいことになっても逸臣さんへのヘイトがたまらないからキャラ作りが秀逸。まぁ逸臣になら競り負けても仕方ない。

 

 心ちゃんの片思いもキュンキュン来る。好きな女が第一志望で自分を選ばない条件下でないと発動出来ない「俺じゃだめかな?」の流れがたまらなく良いんです。逸臣さんばかり見るエマちゃんに俺じゃだめかな?の迫り方に出た心ちゃんにキュンと来ました。駄目な事はない!

 恋敵ポジにある逸臣さんの事も好きだから、終始穏やかに片思いしている心ちゃんの青春も印象的。相手がもっとバカでクソな男だったら強気に奪い返してやるの展開もありそうだが、やっぱり逸臣さんは素晴らしいから皆に愛されている。故に波風皆無の三角関係だった。

 

 臓器は除いた人間の外側パーツで最も書くのが面倒でムズイのが手。その手が主役になって展開する手話トークシーンから設定上逃げることが出来ない。

 手話シーンもメインになるが、いい感じに描いてました。手話なら学校でちょっと習ったが、やってみれば話すよりメンドイ。だったらそれを描くのもメンドイはず。そこを良くやった作画仕事はナイスです。

 

 視聴後に不快感があったり、そうでなくてもすっからかんで何も残らない作品があったりする中、本作はスッキリ爽やか&キュンキュンがあった。見て幸福感が得られる作品でした。原作のことなど全然知らんアニメだったけど、意外にもイケる今期の良作枠となりました。おめでとう。

 

koshinori.hatenablog.com

 

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