こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2024年のアニメ感想(1月~3月)その5

「お前、いつまでふざけたアニメ見てふざてんだ?」

  先日兄に言われた言葉です。暴言ですね。

 

 まずふざけたアニメがテレビに映るのは、それを作っている会社のせいなので私とは関係ない。そして私は日々真面目に一生懸命生きているのでふざていない。よって彼の言っていることは私に何も関係ない。

 そう強く反論してやっても良かったのだが、そんなことをしている間があったらこのふざけたアニメをさっさと見てしまわれば、となったので真面目に一生懸命そのアニメを見ることにしました。ちなみにそのアニメとは、今期1位のクソアニメハンターの狩り場となった異世界もふなでです。あれは香ばしいクソアニメ成分が摂取出来るものだった。拍手です。1位にもドベにもやはり拍手なのです。間はもう無視で良い。

 

 クソ異世界を無くせ!閉じろ!と日々方々で言ってるくせして全部にダイブしてなんだかんだ楽しんでいる私ってば、正直に天邪鬼っている。てな感じで、変なアニメを見ながらも自己分析を怠らない今日このごろです。人生って楽しいなぁ~。←真顔で言ってる。

 

 

MONSTERS 一百三情飛龍侍極

MONSTERS 一百三情飛龍侍極

 ONE PIECEの作者 尾田先生がONE PIECEよりも前に描いた漫画のアニメ化である。19歳で手掛けた作品というからすごい。マジかよ、19でちゃんと描いてたのか。我々が19の頃といえば、まだギリ虫とか魚を取っていた時分じゃないか。←もっと勉強とか仕事しろ。

 

 侍のリョーマが異国の街を訪れると、そこではドラゴンが超ヤバい生物だと恐れられていた。そのドラゴンを利用して金儲けを考えるクソ人間を成敗する侍リューマの伝説が今ここに描かれる。というさっくりと悪党を始末する時代劇のような見やすいお話がだいたい30分で終わる。

 

 最初の揉め事は、リョーマとシラノの鞘当。剣士がまた剣士の鞘にコツンして鞘当となれば面倒な決闘話になる。とっくに廃刀令が知れ渡った後に生まれたものだからそういう面倒事があるのかと初めて知った。鞘が物に当たらないよう気をつけよう。

 

 ドラゴンを呼び寄せて街を壊滅させ、そこで火事場泥棒的悪儲けを狙うのがシラノ、ディーアールのクソ人間二人。こいつら最低。

 シラノってあの格好と口の上手さから演劇の「シラノ・ド・ベルジュラック」から取った名前なのかな。面白い映画だったよな。

 シラノ役の東地宏樹のクソ人間芝居はなんか珍しいかも。厳格な良いおっさんをやるイメージがあるから、ああもスマートなクズをイケボで演じるのは何か新鮮。ていうか面白い。

 

 シラノに騙されたフレアがめちゃ可哀想。知らぬが仏モードになれるのが人間だな。

 

 リョーマの正体が剣豪キングってことらしい。で、更にその後に分かる仕掛けにグッと来て興奮した。

 冒頭ナレーションがワンピのゾロ役の中井和哉だったのはなんで?と思ったら最後にゾロが出てくる。ゾロが持っている刀の元持ち主が和の国の侍で、それがリョーマだったという繋がりが発覚した。すごい。ラストゾロに興奮した。

 でもワンピより前の19歳で作った話なら、リョーマとゾロの繋がりは後付なのか?

 とにかく尾田先生は偉大だ。こちらの作品も面白かった。尾田先生にはワンピを描き切るまで健康でいて欲しい。これが未完の大作になってしまうことを考えるとマジで怖い。祈るから健康で仕事を続けて下さい。ワンピの方も面白く見るっす!

 

シャングリラ・フロンティア

シャングリラ・フロンティア Vol.2(完全生産限定版) [Blu-ray]

 キツイっす。これはもうキツい。後半クールはやはり消化試合だったか。

 前半クール時に既にイエローシグナルだったが、盛り返しが出来ずレッドに切り替わったぞ。

 

 この世に多くあるゲームの中には、歴史に埋もれる物も少なくない数ある。その埋もれた中のクソゲーを愛でる主人公の話だが、肝心なアニメが言っちゃ悪いがクソアニメ寄りだ。極めてそっち寄りだ。

 やはり所詮はなろう系か。美麗な作画技術と浅い放送時間帯のアドバンテージがあっても余裕残しでの完走とは行かなかった。かなり息上がってます。

 

 敗因はズバリ、シナリオとキャラが面白くないことにある。う~むこれは課題だぞ。同期作品のもふなでくらいイジれるクソアニメ感があれば良いのだが、これは普通に駄目なやつ。イジれない面白みのなさは本当にイジりようがないから私の方でも料理出来んぞ。

 初手のネタとしてならあの鳥人間スタイルの主人公も行けたけど、それ以降の次手では通用しない。なんかうるさいキャラだったし。

 知らないヤツの知らないゲーム実況を見続けられる条件はただ一つ。何の情報もない状態で見てもそれが面白い見世物になっていること。ゲームがつまらなくとも人間が面白い、逆にゲームだけが面白いなら人はきっと最後までそれを見れていられる。でもこのアニメはどれも駄目だった。無念。でも最終回まで見た私の忍耐力は修羅。

 

 仲間とチームを組んでウェザエモン討伐が最大の見せ場であり、絶対にココが熱さマックス最高潮だと伝えているのは分かるのだが、なんかずっと寒いんだよね。キャラもだが会話劇も面白みに欠ける。

 顔が良いペンシルゴンもゲーム女相手に妙におセンチになっていて違和感。もっと蛋白、軽薄なお姉さんかと思ったらそんな感じなのね。

 

 ウェザエモンとの大バトル以外の記憶が薄い。

 まぁ意外とウケたのは、メインヒロイン枠に来ると思ったサイガー0が、ゲームでもリアルでもすれ違ってばかりで主人公と全然絡めていないネタキャラ扱いだったことかな。これについて演じたあじゅじゅ(和氣あず未)はどう思ったの?ウチのキャラもっと出番が回ってくるメインヒロインじゃないんかい!ってツッコんだのではなかろうか。

 実際の所は日高里菜演じるメスのうさぎがメインヒロインだった。そういえば内田雄馬日高里菜は放送期間中の結婚発表おめでと~。このアニメは微妙だけど二人のことは好きです。 

 

 本来本編のはずのターンが、シャンフロ劇場までの待機時間の20数分扱いされていることもあったとか。まぁもちろんそこの感覚は見る人間にもよるけどね。どこが本編かは己で見て決めろ。

 

 というわけでフロンティアへの到達と開拓を見るにはまだまだ遠い。もっとクソゲーもクソアニメも研究して来なさい。←何様?超偉そうなんだけど

 

 こんなことを言って最後まで見ている私ってば付き合いが良いじゃんか。←決して弱くない自己肯定感

 

 そしてびっくり。可愛い魔法少女の声が中田譲治のおっさん声だった最終回展開にもだけど、コレの2期が決まったことにびっくり。しかもこの10月でのお早いおかえり。そんでまた2クールするとか聞いた。

 うわぁ~キツイわ。いらんイラン!ここは日本。

 もうやることねぇだろ←いや、無いなら続編なんて作らん。

 コレそんな好待遇が待っているくらい人気あるの?随分間抜けな内容だと思ったけどなぁ。

 期待はしない。でも見ます。それが逃げを知らない我が道だから。←ちょっとマゾなのかもしれない。

 

真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました 2nd

真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました 第3巻 [Blu-ray]

 タイトル笑~。まぁ真の仲間じゃないと分かったからには追放されても仕方ないわなと納得の行くタイトル。

 もう前にやったから2回目なんぞいらんイラン!ここは日本。と言いながら新作を見始めたのだが(いや見るんかい!)なんだかんだ結構良かった。ていうか好きかな。私もなんだかんだちょろい。

 

 主人公が嫁をゲッツし、妹とも合流して辺境ライフとしては満点状態になった前作の段階でもうやることないだろ。ていうか追放して田舎に行った序盤でもう最終回でいいじゃんか!と言ってたあの日の私にさようなら。

 

 まずは嫁ヒロインのリットが可愛い。さすが一部ではヒロインが可愛いだけのアニメと言われているだけのことはある。ヒロインが可愛いならとりあえずそれだけで及第点突破。この手の異世界とかB級ラノベものは及第点の設定が低いので突破が簡単です。

 終始二人がラブラブマックスで和みます。もっと喧嘩しろ!と想うこともあった。そっちのが面白いかも。

 リットちゃんは可愛い。そしてレッドくんも冷静に場面を見れるイケメンでいいヤツっす。

 

 タイトルで「スローライフ」とか言いながらも序盤はさっそく嫁と冒険に出ているし。バトルも割とあってスローライフのワードが日常から遠のいたかも。

 昔馴染の連中がレッドの住む田舎に次々やってきて生活は騒がしくなっている。

 

 多分隠れヒロインていうか裏ヒロインなのが妹のルーティ。1期の時から彼女の印象はかなり強かった。うるさい女をやりがちな大空直美にしてはクールなヒロインだからそこも印象的。

 熱狂的お兄ちゃんファンだから、嫁は嫁としてそこにいてOKとして、自分には妹特権の椅子があるとどっかり構えている。でも思った以上にディープなお兄ちゃん愛でちょっとこの娘も危険かも。入り組んだブラコン成分が見えて刺激的です。

  

 OPアニメでは、ルーティと相棒のティセのかけがえのない日常が描かれている。これが本編でも見えます。この女子二人の関係性にもほっこりします。

 

 2期からの追加キャラと見どころは、勇者ヴァン一行の冒険物語にある。こちらの勇者が飛んだエセ勇者で、正式に資格はあるようだが心得が偽物。実に歪な勇者マインドを持っていて病んでいる。怖いし気味が悪い勇者ボーイだった。

 ヴァンを演じた花守ゆみりのダークで病んだ喋りが良い。萌えギャルもいけるが、こっちの闇系もいけるなぁ。声優が好きです。

 

 ヴァンが怖いし調子こいているから早く誰かがぶっ飛ばした方が良い。そこでルーティが、顔がへちゃげるレベルのヤバい打撃をぶち込んでくれてすっきりした。ルーティの戦闘時の衣装は華やかさと格好良さがあって好き。

 レッドくんが主役の物語だけど、偽物勇者のヴァンがやがて本物になっていくというサクセスストーリーとしても見ることが出来た。どこかのアニメのキャッチコピーの如く、ここでも偽物をやるのは本物になるための戦いだったってことですね。さてどこのアニメでしょうか。

 

 萌え声の達人の内田彩がクールに演じたエスタさんが格好良かったっす。ヴァンが精神的に不安定なのをサポートする重要ポジのお姉さんだった。あのふざけた勇者坊っちゃんのお守りだからエスタの苦労がでかいだろ。

 エスタの真っ黒ゴーグルがニーアの2Bみたい。あの目隠しタイプのゴーグルだとなぜエロく格好良く見えるのだろう。楽しい不思議。

 意中の男が絡むと途端に女を見せるエスタに萌えました。このアニメは萌えに事欠かないと気づく。

 ヴァンの周りを飛んでいる妖精が親ばかママンのように勇者を甘やかしすぎ。エスタと妖精の組み合わせが、厳しめなパパと甘いママみたいだった。まぁそういう家庭も多いっすよ。

 

 異世界ファンタジーだけど皆で仲良くおでんを食っている回があり、あれは美味そうで良いと思った。単品で練り物や豆腐を行くことはあるけど、まとめて炊いてのおでんは長いことやらないなぁ。具材集めが面倒だが今度家でやってみるかな。具材も意外っと高くなったからおでんをやるのも大変になったんだよな。ケチな世の中、それと私の懐。

 

 面倒事を全て片付けた最終回ラストが素晴らしい。

 レッドくんが心臓バクバク状態で改めてのプロポ(プロポーズと全部表記が面倒なので省略した形。つってもプロポーズって全部打っちゃっているから無駄)を決めるのが良い。

 良かったら俺と~ではなく、強く自分を選んで受け入れてくれと男前に想いをプッシュしてのプロポーズだった。やるじゃんか。もっとビビリの意気地なしかと思ったぜ。

 レッドくんから差し出された指輪を前に泣いちゃうリットちゃんにキュン。ここはキュンキュン来るなぁ。

 ここだけは同期放送の「結婚指輪物語」を食ってしまう結婚指輪が主役のターン。

 

 当初はま~たくそしょうもねぇ追放田舎ライフかよとバカにしていたが、結果キュンキュンして楽しかった。←簡単な人間。

 

 やはり追放とは人生の新しい扉。その扉の先には素敵な未来が待っている。追放マニアの皆様に満足の行く1作になったはず。

 

ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する

ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する 5 (ガルドコミックス)

 悪役令嬢ものが流行ったのは最近のこと。それなのに悪役令嬢ものに名作無しと言われてから久しいという感覚がある。時間の都合で矛盾している我が感覚はどうなの?

 

 で、今期もまた来たぞ悪役令嬢!

 悪役令嬢ものといえばB級の壁を破れないアレな感じなのだが、悪役令嬢というジョブは好きです。ちょっとくらい悪くて面倒な女が良い。

 今期の悪役令嬢枠はなぜか数が豊富で本作の他にも「外科医エリーゼ」「悪役令嬢レベル99」が放送された。

 

 戦績でいうと(個人の見立て)「ループ7回目」>「エリーゼ」>「レベル99」の順位になるかな。

 

 最初にすまん!なのだが、ループ7回アニメの事を舐めていた。まぁタイトルがあんなのだから、舐めてくださいと暗号にして言っているようなものだよな。じゃあ仕方ないか(←酷い開き直り方)。

 絶対アホいアニメと思ったらとても良かったです。だからすまん!

 ループの回数が8だったらあの「エンドレスエイト」の悲劇を思い出してしまうから、1引いた7に設定したのかな。とか勝手に推測している。この推測でホントなら作者は気遣いさん。

  

 まずヒロインが激マブ女で美しい。スタイルも良い。巨乳で可愛いピンク髪。文句ないっす。

 内面もすごいぞ。バイタリティ、フットワークがすごい。ちょっと前にやっていた「彼女が公爵邸に行った理由」の主役女もそうだったが、こちらのヒロインも負けじとかなり豪胆な女に仕上がっている。女子はこのくらい肝が据わっている方が良いってものだ。

 

 ダラダラボサボサしている間抜け女ではなく、これがやりたいという人生へのモチベーションが強い。故に7回も人生をループして毎度違うことに挑戦して自分を磨いている。素敵な生き様です。

 研鑽を深め徳を積む生き方は素敵。お嬢様だからとふんぞり返ることはせず、武芸もやれば職業婦人として経験も詰む。生き様がスマートで格好良い女だ。向上心の塊ともいえようリーシェは気持ちの良いヒロインで好きっす。 

 

 リーシェはキャラデザも内面も良かったが、一番すごいのは声を担当した長谷川育美の芝居。めちゃくちゃ声綺麗だな。こういう強気で高貴なお嬢様の芝居は大変マッチしている。

 二階から庭に飛び降りる。ちょっとの距離ならバルコニーも隣に飛び移るなど、高貴ながらもアクションとしてはじゃじゃ馬な一面を見せている。とにかく元気でよろしい。良い女の条件の一つがコレ。元気ってことは素晴らしいことだ。

 

 OPアニメでリーシェが踊っているところも超可愛い。土岐隼一のOP曲も爽やかで良かったぞ。

 

 王子様キャラのアルノルトに対して、形だけの男女関係で自分に触れんなと先に注意する所は豪気過ぎる。男の方がお触りNGの生殺し状態やんけ。

 アルノルトも豪気なお嬢様に押し切られることなくマイペースに我道を行き、その結果グイグイ来るターンもあり。男女どちらも一筋縄ではいかない。

 

 我道を行く強気な王子様のアルノルトを演じる島崎信長は、同期放送の「道産子ギャル」だと香ばしい程に極まった冴えない童貞男子を演じている。2作品でキャラ性と芝居内容が違いすぎるから役者ってすごいと思えますね。←何様目線の感想?

 

 アルノルト兄様に対して、暴れたかまってちゃん属性をぶっ込んでくる弟のテオドールくんが面倒くせぇ。まぁそこも可愛いところではあるが、コイツは相当こじらせブラコンだぞ。

 ヤンな弟のテオドールは伊瀬茉莉也が演じている。彼女の男子役もいつしか定番で珍しくないものになってきたな。男子声がいける良き女性声優です。

 

「真の仲間」に次いでこちらも最終回は誓いの指輪はめシーンがある。しかも同じ日に連続だからな。録画の都合で2作連続で見ている。

 最終回ラストでアルノルト殿下がリーシェに指輪をはめるシーンは美しい。あれだけ豪胆で見せるターンの長かったリーシェも、指輪をはめる男女の儀式となればめちゃくちゃ女の顔になるから良い。ここの長谷川育美の芝居には美と萌えと色気があって大変グッドだった。

 指輪をもらって顔を赤くしてめちゃ嬉しそうなリーシェを見るとキュンキュン来ました。

 最終回を指輪はめで盛り上げた2作が、瞬間風速では「結婚指輪物語」の特権を食っちゃっているかも。この日は2話連続萌え倒しだったぜ。あっちもこっちも指輪を受け取るギャルはとても可愛い。

 いや~指輪はめシーンのキュンキュン、マジ楽しかったわ~。照れるリーシェに萌えたわ~。

 

 そんなこんな可愛くて楽しかったから、8回目のループで続きをやっても良いよ。

 

koshinori.hatenablog.com

 

 

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