こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2024年のアニメ感想(1月~3月)その6

 やっぱり冬アニメはちょっと本数が少なめだったみたい。

 4月から開始するアニメ一覧を見たら凄まじい数ある。絶対4月からの方が多い。これは視聴に疲れそう。目が死なないように頑張ろう。

 

 こうして画面に貼り付いて青春を楽しんでいるとどうしても外出が減る。そうなると飲み会とか同窓会とか、とにかく何かしらの集会への参加が無理になり、人付き合いが止まる。

 出不精になるものだから、もっと出てこいとお呼びがかかることもあるけど、うるさいなぁと突っぱねてコレを書いている今日という日々に充実を感じています。

 

 では今日も元気に冬アニメを振り返ろう!

 

 

休日のわるものさん

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 ゴレンジャーと黒十字軍、それぞれがオフの日には何をしているのだろう。特に悪者サイドの日常は読めない。そう思う特撮マニアは絶対にいる。そこらへんの事情を攻めた先発アニメに「怪人開発部の黒井津さん」「恋は世界征服のあとで」なんかがあるわけで。で、今作品は悪者サイド幹部の休日を描くのに特化した物語。このネタっている発想がユニークで良い。ちなみに例にあげたよその2作それぞれの2期を待っています。

 

 オフ時特化のもので、悪者として出社しているシーンが少ない。相手の戦隊が揃った状態でぶつかったのも最終回のおまけ程度にしか描かれていない。

 まぁ特撮もの要素抜きで見ても良しだと想う。会社員のおっさんののほほんとした休日を眺めてさあぁ寝るかで良しな仕様。刺激が少なく程よく眠くなれる。

 同じく正義と悪がぶつかる戦いをテーマにした同期作品「魔法少女にあこがれて」と比べてえらく低刺激な内容になっている。もっと刺激が貰える悪者が見たいなら向こうにチャンネルを合わせた方が良い。

 

 主役のわるものさんは、仕事とプライベートは完全セパレート思考のマナー良き社員。現代社会においてストレス無く社会人としてやって行くなら、そこの流儀があると良いとも言っている。私は完全にそっちチャンネルでやっている人間。

 何気に会社員もの要素も持っている。今期はコレとチェリまほが会社員枠かな。

 

 オフ時なら戦隊メンバーと会ってもドンパチしない。なんなら道を教えてあげるとか接し方が優しいなど、微妙に気の抜ける展開が続く。

 わるものさんの休日は、コンビニで美味い物を買ったり、大好きなパンダを楽しんだりとおじさんにしては慎ましく可愛らしい。あとコンビニの店員のお姉さんが可愛い。それと戦隊のピンクもちょっと不良ギャルぽい感じで可愛い。

 

 わるものさんと一緒に動物園のパンダを見ている男子の声が大西沙織だったのは意外。男子声もやるのか。なんか珍しい。

 何気に声優が豪華だった。各キャラを演じる声優達は人気者で固めている。

 

 戦隊サイドのハートフルファミリー劇、木の妖精の話など、ほっこりするエピソードも多い。これはヒーローと悪者をモチーフにしただけで、ホントのところではほっこりハートフルな人間ドラマ。それと割とギャグも入るみたいな感じ。

 

 見ていて疲れないし癒された。結構好きです。2もやるならやれば良いじゃんか。良い作品です。

 

道産子ギャルはなまらめんこい

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 大石昌良が歌う「めんこい道産子ギャル♪」の歌がとても耳に残る。OPで先生ズが踊っているのが妙に面白かった。

 

 タイトル通りなまらめんこい道産子ギャルを売りにした北海道が舞台のラブコメ。今期は本作と「スナックバス江」が北海道を舞台にしている。今アニメ的に北海道が来ている!

 めんこいギャルがいるなら北へいこうよランランラン♪にもなるわな~。北のアニメってことで「北へ」というゲームのOP曲を謎に聞き始める1月になりました。

 

「なまら~」ていう地元言葉は、その昔見たアニメ「魔法遣いに大切なこと~夏のソラ~」の主人公が口にしたのを聞いて初めて知ったなぁ。良き思い出。いつかまた見てみよう。

 

 こちらも最近定期的に来る一級ギャルと香ばしい童貞少年がお近づきになるラブコメになっている。前期でいうところの「経験済みなキミと、経験ゼロなオレが、お付き合いする話。」と同系統のやつ。

 今回の主役男子の翼くんは、経験済みアニメよりもっと強い童貞臭を放つもっさり系男子。でも中身は良いやつだと思う。

 翼を演じた島崎信長は、同期放送のループ7回悪役令嬢アニメだとクールなイケメン王子様キャラなのに、ここでは渾身の童貞感を出している。役者も同時期に色んな芝居をするから大変だし、それが出来るのがすごい。

 

 第1のギャルの冬木さんと1対1で行くラブコメかと思いきや、次には秋野さん、夏川さんと童貞がワンシーズンにお近づき出来る量とは思えない出会いが待っている。ここはとことんまでにファンタジー。私は黒髪乙女の秋野さんが一番良かったかな。

 

 設定もそうだし冬木さんの顔とかキャラ性を見ても「着せ恋」の彼女を思い出す。すごいフラッシュバックした。あっちの2期も待っています。

 冬木さんが翼くんにいきなり心を許しすぎだと思う。いきなり家にあげるとか無いって。自分の親戚のお姉さんがそんな感じだったら私が注意します。←たかがラブコメアニメに対して真面目か!

 冬木さんのファッションは真冬だと寒いだろうに。道産子ギャルは寒さを理由におしゃれファッションを諦めないらしい。

 

 翼は童貞のくせしてギャルズと仲良くしすぎ。そこに対してはお灸を据えるしかねぇと思ったおばあちゃんが、翼くんに厳しくあたるところはまぁ仕方ないと思った。おばあちゃんの言動はナイス。如何に分不相応な青春をしているか分からせるのも彼のためだ。

 

 北海道ギャルならだいたいがグビッているらしい「カツゲン」というカルピスっぽい飲み物が登場した。知らんなぁ、そんなのあったのか。飲みたい。

 

 冬木さんの留学話が唐突にぶっこまれる後半はどうした?となったが、2週間の留学で終わりだった。大げさ言うんじゃねぇよ。びっくりしただろうが。

 

 なんだかんだなまらめんこくて楽しかったっす。人生に暇があればいつか行こうよ胸踊る北へ。

 

 週替りMCでお届けする番組ラジオも楽しく聴きました。あやねるも北海道のイベントに行って北海道が好きになったと言ってた。どうやら北の大地は良いところみたいよ。

 

愚かな天使は悪魔と踊る

愚かな天使は悪魔と踊る 第2巻 [Blu-ray]

 なるほど、賢明に生きて来たことで愚かと無縁の私には新鮮な愚かなるアニメだ。とか自慢しているあたり割と愚かなのかもしれない。今日も悟っています。

 

 金髪の可愛い天使ちゃんと悪魔の少年によるラブコメ。確かに愚かなる作風。愚かとは無縁の私にはシンパシー無きテーマ性だが、あやねる演じる金髪天使ヒロインは可愛いので見るしかないか。

 今期は近い時間帯にやっていた「道産子ギャル」でも金髪ギャル役で出ているあやねるが、こちらではもうちょっと小さめの金髪で出ているのな。道産子ギャルの方は諸々デカかったからな。近い時間帯に放送しているということで、本作、道産子ギャル、異世界道中2期の録画分を連続で見ることになる。全てあやねるがヒロイン役で参戦しているので、この日はあやねる無双デー、縮めて「ねるむそ」状態だったな。佐倉綾音更なる飛躍の年になると良いっすね。というわけで新年早々あやねるアニメが多いから今期は助かる&人生が捗る。

 

 阿久津くんとリリーちゃんのやり取りを見ると、どちらかがどちらかを惚れ込ませて丸く収めようみたいな感じがして、ちょっとだけ「かぐや様」のアニメみたい。微妙に恋愛心理戦も盛り込みつつの天使と悪魔のラブバトルコメディだった。

 最終回の戦況を見るに、リリーちゃんの方が押し負けて阿久津にラブっているようだ。厄介な兄貴からの襲撃時に味方してくれたことで阿久津くんにコロっと行っちゃっているみたい。ピンチを救ってくれる男子は王子様だからな。まぁ分かるぞ。

 

 最初はリリーちゃんが可憐で良い!とばかり思っていたが、少し遅れて出てきた棚橋さんも良き現代ギャルで愛せる。相変わらず悪く言えば浮気性、良く言えば博愛主義が趣味に出ちゃう私。やっぱりちょっと愚かなアニメ女好き人間なのかも。

 

 1話目にぶっ込んだ阿久津くんのハゲカツラ装着登校は印象的ギャグシーン。ハゲというファーストインプレッションとして弱くないのをぶっ込んだのは、覚えてもらう自己紹介として効果的だといえよう。しかし本当にハゲている高校生もいるかもと思うと手放しで楽しんで笑ってはいられない。そんな私ってばやっぱりインテリ思考。

 実は最初はアレに騙されて、今回のラブコメ主役はハゲで行くのか。新しい!とか思っていた。早々に裏切りをくらいました。あのまま一貫してハゲでいけばまた違った評価になったかもしれない。

 

 天使、悪魔共にインテリジェンスレベルが微妙に低く、やっているやりとりはラブコメらしくかなり間抜けで良い感じにアホっている。こいつら仲良いよな。まぁ安心して見れるものでした。

 

 途中で入る獣ボクサーのおふげけ劇場は何だったのだ。それぞれのボクサーを田中真弓野沢雅子のベテランが演じているのはありがたい。あのボクサーは賑やかしであって本編には関係ないみたい。

 

 阿久津くんの先輩のメガネ女の声が釘宮理恵だった。あの先輩も可愛い。

 今期は「月刊モー想科学」と並んでこちらでも釘宮理恵が女上司の役を演じている。先輩よりは後輩のロリ女のイメージがずっとあるので、なんか珍しい。それと何気に良い声優を集めていてお耳としても楽しかった。

 

 惚れた腫れたの俺達の恋愛合戦はまだまだこれからだ!的「おれたた」なノリで終わっている。2期はなさそうだけど、やるなら見るよ。

 というわけでたまには愚かに踊りコケるのも悪くない。青春やるならそのくらい間抜けでいる方がむしろ楽しいってものよ。←何様?

 

月が導く異世界道中 第二幕

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 ああ~あったな~こんなの。水戸黄門の歌を歌うやつだ。マジ?よく2期が出来たな~。しかも今回は2クール連続でいくらしい。重ねてマジ?大丈夫?息切れ起こしそう。

 1期を見た時には全然面白みを感じなかったのだけど。これ人気なのか?多分2クールはきついと思う。でも「きつい」を乗り越えるのに長ける精神力の持ち主なので逃げない。最後まで付き合います。あやねるとか他にも良い声優出ているしね。

 

 前回の終わり方を微塵も覚えていない。ゼロの感じで見ましょう。

 主人公を敢えてブスに描くのをネタにしている作品なので清々しくブスい。絵も上手くないからイケメンや可愛い子もいない。見た目に華がないな。

 

 今回はうるさい女共を基地に置いてきた状態でブスの主人公真くんと識の男二人旅から始まる。うるさくなくて良い。

 真くんが学校に行くぞ!となり、行ってみたら生徒として来たつもりが先生をやらされてなんか学園ものコースに入った。寄り道エピソードで先生をやるとか転スラでもそんなんのあったな。やんわりと雰囲気も転スラぽいアニメかも。

 

 真が学校でグダグダやっている裏では、今回から追加の他の転生勇者の物語が始まる。男女二人の別の勇者達の話の方が良かったような。この追加転生者が今度どう関わってくるのか。そこを上手いことなんとか出来るのか見守っていこう。

 

 識が飯屋のクリーム鍋にハマっているのが印象的。あの鍋なんなのさ?ちょっと食いたいかも。

 

 1クール見た感じだとなんとも~な感じ。まぁ何も期待せず続きも見てやるか。だって月の引力が引き合わせてくれた不思議な縁ですもの。そんな私は結構ロマンチスト。

 

HIGH CARD season2

HIGH CARD Vol.8 [Blu-ray]

 2をやるまで結構待ったなぁ。もっと詰めてやるものだと思っていた。これは1期を結構気に入ったので楽しく見ました。2期も面白くなっていて良かったぜ。

 そういや1期が終わって2期を待っている間に、微妙に雰囲気が似た「THE MARGINAL SERVICE」というダサおもろいヘルメットアニメを放送していたな。笑う。その記憶から思わずHIGH CARD2期にヘルメットを探してしまう謎の病気が出たじゃないか。

 

 今回は序盤から大事になっている。敵さんも勢力的に動くから話も大きく動く。こっち側の会社が機能しないくらい攻め込まれてチームも一時的にバラバラじゃねぇか。

 ヤバいヤツがせめて来た時に、私の推しのウェンディ・サトーが剣を抜いて大暴れしてくれた。能力発動後の暴れん坊ウェンディが良い。能力発動したら胸と尻が更に逞しくなってエッチな感じになるんだよな。

 ウェンディが予想以上にヤバいから挑発してきた敵さんもビビっていた。

 

 ウェンディがやっぱり良いわ。中盤では会社が酷いことになってやさぐれ生活モードに入るウェンディの意外な一面が見れた。そこから女子3人車旅が始まるのも良い。

 真面目なOLとヤバヤバ狂人女、実質一人二役状態の白石晴香が良い仕事をしている。近い時間帯に放送していた「姫様“拷問”の時間です」でもこれとは異なるキャラ性の芝居を見せていた。今期は彼女が役者として方々で良い味を出していました。アニメもだが声優も好きです。

 

 ウェンディだけでなくレオの日常やキャラ性の更なる掘り下げがあったのも良かった。レオとパパさんとのちょっと複雑な親子関係に迫るターンも見所だった。

 レオ役の堀江瞬も格好良い役が出来るんだな。同期放送の僕ヤバ2だとこことは全然違う変な童貞の役だったのに。これだから役者ってすごい。

 

 前々から謎だった黒騎士の正体に迫るエピソードも見所。

 最後の黒騎士討伐ではクリスがめっちゃ体を張っていた。フィン&クリスは名コンビっすね。

 クリスは妹を大事にするお兄ちゃんキャラとして優秀。最終回ラストで妹と仲良く話していて良かったね。

 

 しょっぱい新人刑事だったシュガーピースが、2期では刑事として逞しくなっているのも良かった。人の成長と落ち目、それぞれを見るのが好きです。←良い性格してる。

 

 おしゃれな雰囲気のイカすバトルアニメで良かった。キャラも良いし、ピノクル社の連中のチーム感が好きだった。これは1、2期通して良いアニメでした。

 

 今度追加エピソードを公開するというからそちらも楽しく見よう。ダサいアニメがたくさんある中でこういうおしゃれアニメがあることに助かる。

 

SYNDUALITY Noir 第2クール

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 2を待っていた。キャラデザとロボデザが好き。これも普通に楽しかったっす。

 

 服をちゃんと着ない白いノワール、きっちり着るけど口が悪いミステル、古賀葵が演じる表裏一体のヒロイン性が楽しめた。

 ノワールちゃんが黒くなって何事よ!と思ったが、黒い肌も良いっすね。

 これはヒロインは白派か黒派というガンダムMk-IIのカラーリング論争みたいな楽しいやり取りがオタク同士で盛り上がりそう。良い設定。

 

 ラスボスの悪者ヴァイスハイトを皆してなんとかする後半のバトル展開は熱かった。こいつ悪いヤツだな。

 ヴァイスハイトのせいでシエルが途中退場するのは可哀想。シエルの名台詞の「マイ・ディア」って良いよね。響きが綺麗な言葉。シエル役のナギちゃんに拍手。Liella!のライブでまた会おう。

 

 色々と揉め事があったのを越えたことで、カナタが初回と比べて随分男を上げた。あの日のグズグズやっていた童貞男子が、次に会えば男前になっている。そんな成長物語だったのも良いところ。

 兄貴分のトキオくんも弟分の成長が嬉しいようで寂しいようで複雑なお気持ちのようだ。トキオとムートンは名コンビだったな。

 

 近年稀に見る綺麗所揃いまくりヒロイン体制に感謝。出てくるヒロイン全部推せる。皆可愛いなぁ。作品の一番良いところはそこだよな。

 私は恋のことならエリー推しなので、エリーには是非カナタくんと幸せになって欲しい。この良い具合にポンコツヒロインな感じがどんどんクセになる。だから傍で楽しく賑やかしをしているアンジュの気持ちも分かる。エリーもアンジュもマジ可愛い。

 

 ヒロインズの水着回があったのも良しでした。お風呂シーンもナイスです。なんかカナタの家のシャワー室すげぇな。近未来の風呂だわ。

 

 前回シリーズではまだ謎だった黒仮面の彼とシュネの言動の真意が明らかになる。トキオくんと揉めた末に仲間になって良かった。やっぱりガンダムの頃から覆面戦士には燃えるものがある。

 

 謎の解明、ヒロイン萌え、ロボバトルとスッキリどれも楽しめて良かった。

 

姫様“拷問”の時間です

第1話 姫様“拷問”の時間です

 今期作品の中でかなり好きなやつ。

 タイトル通り姫様が拷問を受ける時間がテーマになっている。タイトルだけ見れば恐ろしい内容が想像できるものだから、前期放送作品「ティアムーン帝国」のようにお姫様がギロチン刑にでも合うのか?と不安になった。ティアムーンと同じだったらアウトです。

 

 しかし一話目から想像を裏切ってくれる。とりあえずティアムーンではなかった。 

 そもそもこの世界では「拷問」の価値観や意味合いが従来とは異なっている。そこがポイント。

 拷問官を目指したいと言うキャラクターの会話を聞けば、人を喜ばせたり楽しませたいから目指すものなんて事を抜かしてやがる。拷問=恐ろしいこと、この理解がそもそも違う。回を追う事に拷問が持つ従来のイメージが変わってくる。そこに笑えて来るギャグものだった。

 

 騎士団長も務める強くて格好良いお姫様が、物語開始早々魔王軍の捕虜となってしまう。姫様から重要情報を聞き出そうと拷問官があれこれ拷問してくるという展開が毎度続く。

 この拷問内容が間抜けなギャグ要素たっぷりなものになっているのが特徴であり、全部でもある。

 美味そうな飯を目の前で食ってみせて、情報を吐いたらお前にも食わせてやるみたいな平和にしてしょうもない拷問を仕掛けてくる。それに姫様は即落ちで拷問に屈してしまう。

 出てくる食い物がどれも美味そうで、何気に飯テロ枠にもなっていた。

 

 段々もう屈するのが当たり前となってきて、後半回など人から「今日の拷問は?」と聞かれれば「もう屈したよ」と学校の宿題でもやり終えたくらいあっさりとした受け答えをしている。

 屈した時の姫様のバカ顔が可愛い。その横でツッコミを入れるエクスが面白い。

 

 ていうか牢屋に捕まっているのが普通の捕虜が、魔王軍の皆と遊園地や海に行って遊んだり、魔王の娘の運動会の応援に行ったりと、どんどんイカれた拷問展開になっている。これらも全部拷問の内らしい。姫様が魔王軍の皆と仲良しになりすぎ。

 海での水着回は素晴らしく良かった。姫様はいつもダルダルの囚人服を着ているから気づかないだけで、水着になると普通にスタイルが良かった。目の保養です。金髪でポニテにしてくれるのが一番ありがたい。

 

 これはハマる。今ならスマン!と言いたいが、序盤は姫様の煩悩を突いて喋らせてのワンパターンを1クールじゃつまらんし視聴がきついって!とか言っていたのだが、こいつはすごい。飽きることなく次々とアホい拷問ギャグをかましてきて最後まで笑える工夫が出来ていた。

 

 魔王様が主役のターンも面白い。ド悪人面なのに会社上司としてどこまでもホワイト体勢で仕事している。そして家庭では良き父もやっている。魔王軍がホワイト企業でボスがいい奴すぎる。

 魔王様が実は声優好きとかいう設定も間抜けで笑う。姫様に拷問して聞き出した情報の一つが「チーズとカバオは同じ声優が演じている」だったのは笑った。軍や王国の情報と何の関係があんねん。一番バカな要素で一番笑った。

 

 魔王も姫様も首ったけの魔王の娘 マオマオちゃんが可愛い。同期放送作品の薬屋のマオマオちゃんよりこっちのマオマオちゃんの方が可愛かった。

 

 拷問官のトーチャーがなんかエロくて良かった。伊藤静の声も綺麗すぎる。

 最終回では、人事異動でトーチャーが自分の拷問担当でなくなるのを姫様が寂しがるというどういうことやねんな流れになっていた。二人が仲良しで互いを好きになりすぎている。こうなったら姫様はもう魔王軍と戦えんやろ。

 

 姫様サイドの軍も姫様を放っておくわけがなく、2回も救出に来る。救出しに来た小野大輔ボイスのおっさん騎士が面白かった。

 おっさんが提案する脱出方法がいずれも女子としての恥が気にかかる内容だったため、姫様側で拒否って脱出チャンスを逃している。「北斗の拳」で女が戦うなら女であることを捨てねば、みたいなことを言っている展開があったけど、姫様はそれが出来てないなぁ。女を捨てきれないギャルの心が捕虜生活を長引かせることになった。そんなユニーク展開に笑う。

 

 これは良い作品でした。初回のイメージから見事盛り返して大変愛せる内容だと分かった。気に入ったぜ。

 総員で本来あるべき拷問とは違ったおバカ楽しい内容にしているキャラ同士のチーム感が好きだった。2期もあれば良いと思う。

(追記:これを書いた後に2期が来ると知りました。おめでと~放送を待ってる~。)

 

 主演の白石晴香がテンション高く良い芝居をしていた。彼女がMCの番組ラジオも楽しかったっす。

 OP曲の真っ逆さまの歌は楽しいし、EDの明日は明日の風が吹くと言っている歌も希望が持てるもので好きでした。

 

koshinori.hatenablog.com

 

 

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