こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2021年のアニメ感想(10月~12月)その3

 

 

 

ジャヒー様はくじけない! 

ジャヒー様はくじけない! Blu-ray Vol.5

 ジャヒー様が順調に日本に馴染み、仕事にも慣れていく過程が見られる。あの頃の悪のカリスマ性も、ロリの友人のこころちゃんと触れ合うことですっかり浄化されている。

 最終回では店長から免許皆伝の太鼓判を押され、暖簾分けして新しい店を任せても良いレベルにまで出世している。素晴らしい順応性だ。この先始まる「はたらく魔王様!」新章に向けては景気づけとなる魔界出身者の成功物語だった。セクシー黒ギャル姿のジャヒー様は健康的でエロくてグッド。

 

 魔法少女と揉めた末に和解してめっちゃ仲良くなったり、遂にナンバー2のジャヒー様の上司の魔王様が見つかったりと、2クール目も楽しい物語運びになった。

 魔王様はめっちゃ食ってばかりのチビだった。何このチビ、可愛い~と思った。

 

 最初だけは勢いが良かったけどその後はすぐにチョロイン化したサルワ、花澤香菜の下卑たキャラの芝居が見れるのがありがたいドゥルジら、変なキャラ達の活躍も楽しめた。

 

 2クール目はOP曲が小倉唯からすみぺ(上坂)に変わった。どちらの曲にも共通してジャヒー様の座右の銘「臥薪嘗胆」のワードが含まれている。今日日あまり聞かない言葉だよな。

 

 変なアニメだけど可愛くて楽しかった。魔界からやって来る萌えヒロインなら歓迎する。

 

MUTEKING THE Dancing HERO

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 いつのアニメやねん。去年は「ハクション大魔王」がリブートだったが、今度リブートしたタツノコアニメはムテキングだった。古い。

 

 思った以上にへんてこなアニメになったな~というのがざっくりな感想。

 変なアニメだったけど、嫌いではないし、むしろ個人的には、このおかしい感じが心地よくで好きだったな。何気に最終回まで毎週楽しく拝見した。

 

 改めて考えると、ムテキングってスーパーヒーローにしては調子こいたパンピー寄りのスタイルで、ギリギリ職質受けがちなビジュアルかもしれない。

 踊って敵を倒して平和を獲得するというパリピアニメなのが売りの異色作だった。今期のどの作品とも被らない柔軟な見せ方があったよな。

 

 妙なテンションの妙なアニメだったが、何気に出演者の顔ぶれは豪華。クセのあるキャラクターもいて雰囲気としては楽しめるものだった。

 謎に素敵なステキング、カリスマ性抜群のオネエのヴィヴィ姉、何を頼んでもアイスソーダしか持ってこない困ったファミレス店員のアイダさんらは、とりあえず全話見れば強めに印象に残る。ムテキが何度通っても一生オーダーが通らないアイダさんの困った接客態度は笑える。

 

 なんかよく分からんが楽しく緩い雰囲気や、キャラクターの個性で楽しめる作品だった。こういうなんとも言い難い妙な作品もたまには良い。

 

 優しいメロディーにほっこりするED曲も何気にお気に入り。

 

見える子ちゃん

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 今期は本作と「さんかく窓」がホラー枠として楽しめた。

 

 幽霊がめっちゃ見えいているのに、向こうにそれがバレると殺られるからということで、一生見えていない振りを貫くJKみこちゃんの奇妙な青春が楽しめた。

 クールな黒髪ロングのみこちゃんは可愛い。主人公をクールに演じた雨宮天の芝居も良し。

 

 怖いけど泣いても叫んでもいけない中で私生活を送るみこちゃんの精神力はやばいくらいに高いと思う。それを知らずに隣でおちゃらけているはなちゃんが時に憎たらしく思えなくもないが、こちらも可愛いしおっぱいキャラなので萌えだった。みこ、はなの仲良し二人の組み合わせは、まるで影と光って感じがして良い。

 

 見えることに苦悩する女子のシリアスな真理に迫る要素もあり、ほどほどのギャグとエロ、そしてたまにほっこり泣けるような展開もありで、総合的にとても楽しめた。今期のユニークな当たり枠だったな。

 思った以上におどろおどろしくてキモグロい悪霊を絡めたセクシーシーンもあったりする意外なエロ枠にもなっていた。

 

 絶対にそこにいると思って違和感なく見ていたみこのお父さんが、実は召されてたと分かる流れには衝撃を受けた。お父さんとみことプリンのお話を見ると、半分以上棺桶に体を突っ込んだウチの父にも、今度プリンを食わせてやろうかなって思えた。こうして人は儚さと優しさを知るんだな。 

 

 神社で仲間になる陽の気を持つ霊が悪霊をやっつけるバトルシーンは謎に気合の入った作画になっていた。ここだけはシャーマンファイトみたいだった。同期放送のシャーマンキングももちろん楽しんだ。

 

 遠野先生を割と序盤に出し、多分こいつがボスなのかと想わせておいて、最後には実はいいヤツと分からせるこのやり口は読めないものだった。てっきり野良猫狩りの犯人は先生だと思い込んでいたが、ミスリードってやつだったな。騙された。

 中原麻衣がかなりの狂気性を出して演じた先生の母親が怖かった。可愛い声なのにあの病んだ感じでもイケるのが優秀。

 

 ゴッドマザーのエピソードは笑える。面白い。

 若く可愛いヒロインズをメインに映すEDに、ババアのくせしてしれっと混じっているのもウケる。

 

 おしり大福が食べたい。

 

さんかく窓の外側は夜

「さんかく窓の外側は夜」Blu-ray1

 

 ホラーとBLの合わせ技という点だけでも印象的。そして意外にもダークで練られた展開や見せ方が他作品と被らない点で尖った作品でもあった。地味に存在感を放った一作だと思う。なんだよ、BLかよって思って見てみると、意外にも期待以上の面白さがあった。

 

 最初は淡白に思えた冷川が、実は嫉妬心と独占欲が強めだと分かるのは意外だった。三角に首輪をつけて独占しておきたい冷川の真理が怖くて不気味。この点で気になるキャラだった。

 

 各キャラの心理描写が濃く反映されたドラマ展開は見どころになっていた。深いことを言ったり考えたりしている。

 心霊ものだが、人間心理を描く点には割とリアル性があった。リアルに黒い人間の内面が見えるダークな展開も楽しめた。

 

 邪悪なボスキャラの先生を討つために、主要人物が一つどころに終結する終盤展開には、バトルもののラスト局面のようなワクワク感と緊張感があった。

 豪華な声優陣で楽しめるダークホラー枠になっていた。

 

月とライカと吸血姫

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 これから21世紀を迎えるにあたってどんどん進んでいく人類の宇宙進出の過程を描いた人間ドラマが楽しめる。リアルな宇宙進出までの歴史も取り入れつつ、そこに吸血鬼ヒロインの宇宙飛行士というファンタジー要素を置いた異色作品になっていた。

 今期だと本作と「吸血鬼すぐ死ぬ」が吸血鬼枠として楽しめた。こちらの吸血鬼は美しく、向こうのドラルクはブス。

 

 吸血鬼ヒロインのイリナは凛々しく美しい。時のヒロイン林原めぐみが、ここへ来て若きメインヒロインを演じた点は珍しいものとして注目出来る。

 幼き過去でも、現在進行形手でも酷い目にあっている悲哀のヒロインをクールに演じたのが良かった。と思えば、たまにレフにデレるのも可愛い。イリナのキャラ性も演技も萌えだった。とてもポケモンのムサシと同じ人の芝居とは思えない。

 

 宇宙船に乗せる実験体として、吸血鬼を酷使する組織のやり口はかなり黒い。とにかくイリナが可哀想。どこまでも吸血鬼イリナの存在を伏せて実験を行う悪い大人達の陰謀が見える。

 そんなイリナの心を救うレフの真心と純愛が良いではないか。二人がちょっとずつ心をの距離を縮める愛物語も楽しめた。

 

 レフとイリナの純とした心の交流を描く点も良いが、アーニャとイリナの女子の友情が深まる展開もユリ萌えとしてはキュンと来るものがあって良かった。

 

 最終回後半まで真意が見えない謎の女リュドミラの絶妙なエロさが良かった。演じたM・A・Oの芝居も良い。

 

 ハイライトの一つにもなるのが、やはりある吸血シーン。

 イリナがレフの血を吸うシーンには、強めの愛とほんのりとしたエロスを見た。色んな作品でも伺えるが、吸血行為ってのは、あっちもこっちもにある程度の快楽が伴うものらしい。良き。

 

無職転生異世界行ったら本気だす~ 第2クール

『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』Blu-ray Chapter 4 (初回生産限定版)

 

 30代無職おっさんが、本気を出して挑む異世界冒険第二章が開幕。

 

 前作ラストで登場したゆかちこと井口裕香演じる謎のチビ魔王と出会うことで、ルディは魔眼をゲットした。魔眼のワードには中二臭さを感じるが、やっぱり格好良いとも思う。チビの魔王が面白くて可愛かった。

 

 あちこち移動する大冒険感があった二期だった。ルディが結構捕まることが多いのも印象的。

 妹と義妹が成長した姿で共に登場した。そういえばパウロパパが正妻とメイドさんをダブル妊娠させたんだよな。なんか大河ロマンだな~。

 

 なんだかんだあってもハイライトシーンは、エリスの「子猫が欲しいにゃん」の要望に答えてルディがそれをやってしまう例のシーン。エリスのあのにゃんにゃん言葉にはやられたな。そりゃ子猫を拵えてあげたくもなるだろうさ。

 作中一エリスが女を出したこの瞬間は、ただ可愛かった。加隈亜衣のエロ可愛いボイスもナイス。

 

 童貞卒業で良かったなと思ったが、考えれば中身は30過ぎたおじさんなのに、趣味はこの年齢なんだな。そう思ったら、ルディのヤツ、良い趣味をしているじゃあないかとも言える。

 

 最終回では、前世のルディがヒッキーになるまでのきつい過程がしっかり描かれた。酷い話だな。チンピラ達もそこまでやる?って思えた。

 30代無職ヒッキーが背負うリアルな悲哀が見えた。ファンタジーものだが、そこに行き着くまでの不都合を覆うことなく、結構突っ込んだところまで描く点は新しい。

 人類よ、職の有無はとりあえず何でもいいから、ただ人様に迷惑をかけずに本気で生きてくれ。そう願う。

 

吸血鬼すぐ死ぬ 

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 嘘無きズバリなタイトルで、本当にすぐに死んでしまうザコ吸血鬼をメインにした品のないギャグもの。

 吸血鬼ドラルクは、開いた扉に頭をぶつけただけでも死んでしまうくらいのザコ。スペランカーと悪魔城に影響されて作った話なのかなって思えちゃうくらいニ作の要素が見える。吸血鬼ってイケメンのイメージがあるが、ドラルクはブスだな~。

 

 ザコ吸血鬼のドラルクだが、HPは少なくとも命はたくさんある。なので、何度でも蘇る。蘇ってはロナルドくんとバカをやりまくる。吸血鬼ハンターと吸血鬼がなんだかんだでタッグを組んでいるという異質な展開が楽しめた。OPで二人が楽しく踊っているのも記憶に残る。

 

 福山潤がバカなドラルクを愉快に演じるのが良かったし、それに爽快なツッコミをいれるロナルド役の古川慎の演技も良かった。メインキャラ二人のコンビ感も笑えるし、役者の掛け合いも良い。 

 

 ドラルク以外にも街にやって来る吸血鬼のゲストキャラはマジに変態ばかり。こんなどうしようもない変態キャラなのに、声優が豪華。

 花澤香菜がとんでもないデブ女を演じたのは印象に残る。今期だと他作品ではドマゾの魔界人、ゴリラ女も演じ、喜劇にも磨きをかけた女優に仕上がっている。

 

 あっちもこっちも変なヤツばかりの品のないギャグものだが、ここまで振り切っているとそれはそれで清々しい。

 とにかくスケベなことを喋らずにはいられない呪い、おバカな野球拳など、引っ張ってくるネタが清々しくバカ。そんなバカ達のバカ騒ぎに振り切ったスタイルは、なんだかんだで好き。

 「よんでますよアザゼルさん」の感じも見えてなんだか懐かしい。

 

 下品な作風の中で清涼感ある救いとなる要素といえば、可愛いアルマジロのジョンの存在。最終回まで気づかなったが、ジョンの声は田村睦心だった。

 

 まさかの二期も決定している。やるのならそちらも見よう。

 

進化の実~知らないうちに勝ち組人生~

第1話 知らないうちに異世界人生!

 これはすごい。色々酷い。

 絶妙に落書き臭いキャラ絵、ヒロインがゴリラ、お話もアレ。進化がテーマの作品にしては、進化しきれていない。がしかし、それは裏を返せば更なる進化の可能性があるとも言える。のびしろは無限のアレなアニメ。それから勝ち組の定義は人それぞれである。

 

 導入がクモ子のアニメっぽく、学校の皆が揃って異世界転生してしまう。でも、主人公のデブだけは危険地帯に一人放り出される。で、進化の実を食ってチート体質になる。「アクセル・ワールド」以来のデブが主役のやつかと思いきや、実を食ってシュッとなってしまう。別にイケメンになるわけでなく、ただ痩せてインパクトが欠けただけだったな。デブのままでやる路線もそれはそれでアリだったかもしれない。

 

 主人公の誠一はとにかくポジティブ思考な根明。根暗でウジウジした主人公よりもずっと気持ち良い主人公像が見えるのは良い。

 

 話が始まってもしばらく登場しない待望のヒロインは、なんとメスゴリラ。ゴリラの時は稲田徹、人間体に変身すれば花澤香菜という声にギャップがある二人で一匹のメスゴリラを演じている。別物と言ってしまえばそうだが、一応は同じキャラなので、これはこれでまさかのダブルキャストと言えなくもない。面白みはこの要素くらいかな。

 あと、ゴリラの他にロバ女も出てくる。ロバのルルネが人間に変身した姿は、セーラームーンのまこちゃんぽい。

 

 ゴリラがヒロインのアニメだけど、種族を越えて愛し合う流れは素直に美しいと思える。誠一がゴリラのままのサリアにキッスしたシーンは愛に満ちいていた。

 

 しっかり人間のヒロインで一応嫁枠に潜り込んだアルトリアの、褐色の白髪ヒロインという要素は良かった。でも、このキャラ絵だからな。

 

 主題歌はOPが南條愛乃、EDをポピパの有名所が担当し、男女メインキャラは下野紘花澤香菜のやり手が担当して盛り上げた。演者に助けられた部分が多い作品だった。

 

 てか、よく最終回まで見たな自分、と思う。

 この感じで二期が来るなら、それはそれで色々面白い。

 

 

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