こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

ハピラキがっ飛びスイッチオンでジャンプ!「プリティーリズム・オーロラドリーム」

プリティーリズム・オーロラドリーム」は、2011年4月から2012年3月まで放送された全51話のテレビアニメ。

 

 キャンキャン吠えてうるさいペットの犬、勉強しろとやかましい親、そんな命もいつかは終わってしっかり黙る時が来る。プリティーシリーズも調子良く高らかに地位を伸ばして元気にやっていた時代があった。だがそれも終わった。プリマジを最後にシリーズは終わったのだ。 

 犬も親もプリティーシリーズも、なんだって始まったからにはいつか終わる時が来る。業火の如く燃え上がるこの私の命の灯火だってそこのところは例外ではない。あの根本中堂の火だって多分いつかは消えるのだろう。儚いよね。

 

 でも終わったらまた始まるのも運命の輪の上では日常茶飯事。というわけでこの春からプリティーシリーズが復活だ!

 すぐにもやって来る新作を見るにあたって歴史を振り返らなきゃ!一作目を復習だ!

 予習と復習が出来る私の通信簿に赤点という逃げ傷は無かった。青春に傷無しの優等生です。

 

 新しいのが始まるきっかけで、初代のオーロラドリームをだいたい1週間で全話視聴した。これが大変萌える、そして面白いことで中だるみなくサクサク見れてしまった。ていうかもう終わり?って思ったくらい。

 

 楽しかったので思い出を書き殴っていこう!

 

プリティーリズム・オーロラドリーム Blu-ray BOX-1

 

内容

 スケートダンスと奇跡のジャンプを組み合わせた夢のステージを魅せるスーパーアイドルがいる。それをプリズムスターと呼ぶ。

 それまでただの学生をやっていた春音あいらは、運命に導かれて光のステージに立つこととなる。

 同じアイドル事務所の仲間でありライバルでもある天宮りずむ、高峰みおんと共にあいらちゃんの青春が捗る捗る。←マジで楽しく萌える

 

 そんな夢見る乙女のキラメキと萌え、そしてちょっぴりのラブを扱った一級娯楽作品がここに誕生したとさ。

 

感想

 面白い!可愛い!最高でした。

 13年も前のオールドアニメだから、今見れば古臭くてもっさり感があるのかと思いきや全然そんなことはない。絵が綺麗、なにより女子が可愛い。おまけに男子もイケメン。内容も面白い。純さんもイミフな事言ってて笑える。

 

 現在放送中の低クオリティ深夜アニメの録画していた分をさっき見て来たばかりなのだが、13年前のオーロラドリームの方が8倍良い。元々ちゃんと作り込んだ古いアニメと最新の雑いクソアニメが戦ったらこういう結果になるのか。名作は時を越えるが、駄作は何も越えないんだな。シビアな真実。でもクソアニメ愛好家でもあるため、結局全部楽しみます。

 

 作品キャッチコピーが「なりたい自分にプリズムジャンプ!」ってことで、女子がとっても素敵になれるイカす衣装をまとってステージパフォーマーになれる。それまでただの気の抜けたギャルだったあいらちゃんだってさっそく輝いてみせた。

 キレイな宝石 プリティストーンの中に衣装が入っていて、中身を瞬時に召喚して即お着替えが可能。なんて夢があるんだ。キラキラ石は格好良いし可愛い。プリチケの前は石だったんだね~。

 先にプリパラを見たけど、女子が理想を手にする希望の物語性と衣装のおしゃれ感は共通している。一作目のオーロラドリームの段階でシリーズ全体の土台となる要素は確立されていたのだな。

 

 ただスケートを滑るだけでは客は沸かない。お客さんの判定が結構シビアで、普通にスケートとダンスが上手いりずむちゃんのステージを見ても、プリズムジャンプを飛ばない限りは拍手が鳴らなかった。魔法のジャンプでもあるコレが飛べなければむしろブーイングなのだ。 

 プリズムジャンプは甘い幻想を生み出す心の飛躍。純さんが言うには、この特殊なジャンプパフォーマンスに運動神経は関係なく、心の飛躍だから物を言うのはマジで乙女の心のみだとのこと。一級パフォーマーならフィジカル面はもちろんだが、メンタルもそれなりに磨き上げなければならない。真面目な作風だ。

 これはプリパラでいうとメイキングドラマのパートにあたるな。プリズムジャンプ発動時には、どうにも楽しくなっちゃう幻想的ステージが見える。

 私のお気に入りのやつはみおん様の悩殺はちみつキッス。童貞なら心の萌えキャパオーバーを迎えてジェノサイドが完了します。可愛いすぎて不倒の私もひっくり返される。つまり名を奪われる。←めちゃくちゃ楽しんでおる

 みおん様の尻アップからの唇アップからの投げキッスなので、コンプラコンプラとうるさい今の世なら「性的にグッと来すぎるからアウトかもしれない……」とか敏感な童貞脳持ちのコンプラ野郎が反応しそう。コンプラも良いけど、それに触れる違反シーンを探す間があるなら天ぷらを揚げる技術を持ちなさい。

 

 まず思うのがヒロインがめちゃ可愛い!

 ちょっと前にプリパラを見たのだが、その後に帰って来るとこちらのシリーズのギャルズはかなりお姉さん。プリパラだともっとロリに見えるけど、こちらのアイドル達は思った以上にお姉さんで色っぽい。

 ていうか皆スタイルが良くて普通におっぱいがある。最初はこんなにおっぱいがあったんだとびっくり。特にみおん様に注目。まだガキとは思えないエロさじゃないか。あいら、りずむよりもおっぱいがあるキャラ。みおん様のハートのスイッチをめっちゃオンしたくなる。←セクハラじゃなくてそういう表現が本編で出てくるし、みおん様のお好みのやつです(多分)。

化物語」でキャラデザを担当している渡辺明夫の描く美少女は良い。顔が良い。皆美形だな。

 

 あれだけ長く続いたシリーズの初代作品第1のヒロインが春音あいら。まだ独身時代の阿澄佳奈が演じていた。相変わらず声が良いな。

 1話を見た時にはあいらちゃんの私服が格好良いと思った。相棒のりずむちゃんは服のセンスが死んでいるのだけど、あいらは服飾関係でピカイチなセンスを出すので選ぶ服も当然良し。

 あいらちゃん推しがヤバいあいらパパがひらひらしたショートケーキみたいな服を買ってくることがあるが、あれはあれで可愛い。

 

 この手の萌え作品だと1番手はすごく良い子だけどなかなかのドジっ子のパターンがありがち。あいらちゃんもおドジ様。だがそこが良い。

 特に何もないのに転ぶ。つまり運動神経が☓。1話目にりずむとステージに立った時には、スケート自体滑れなくて座ったまま何も出来ない状態だった。それがよくあそこまで高みに登れるようになったものだ。

 

 りずむちゃんの元気でギャルい感じは絶対男子にモテるだろうし、みおん様のわがままお姫様なところに翻弄されるのも喜ぶ人は喜ぶはずだし、なによりエロいので絶対に男子にモテる。

 

 りずむちゃんの元気ギャルな設定は良い。一番学校の友だちポジかも。

 過去に色々背負う物があることで憂いを帯びた一面も持つが、表面はかなりマイルド。

 何かと肉肉言って肉を食いたがる肉食系女子なんだな。がっとんでんなぁ。イケイケ肉人間なので「がッとんで行くよ!」と気合いを入れるのが可愛い見せ所。

 レッスン終わりに「焼き肉行こ!」とあいらに誘いをかけることがあったのが印象的。小市民のギャルならそこはマックとかファミレスじゃないの?

 アイカツスターズのエルザ様も、良いアイカツをするなら朝から肉!と肉食系ゲキ押しキャラだったので、やはりアイドル道を行くなら肉の力が要るようだ。というわけでアイドルのカロリー消費量を舐めるな(これはWUGアニメでも言われたことっす)。

 肉といえば、りずむちゃんが男子に対しても意外と肉食、とまでは言わずとも決して草食スタイルではないのも印象的。イケメンアイドルのヒビキくんを前にすればめちゃ女子を出してくるのは絶対可愛い。

 

 メイン3人なら、みおん>りずむ>あいらの順で推すかな。皆良くて僅差です。

 みおん様、最初はバックレ失踪中アイドルなのに、戻ってきてからいきなり良いから沼る。可愛いしイケメンだし惚れたわ。

 序盤は鼻につくムカつく女ムーブが目立ったが、段々と萌えの加速を迎え最終的には印象がバク上がりだった。マジでみおん様いいわ。ぶりっ子した時の高い声でのしゃべりと色っぽいボーカルも良い。

 27話は皆の水着回だった。みおん様の水着姿は神々しかった。←私の中のスケベが暴れておる。

 

 シリーズ1年目だと思ったよりキャラが多く出てこなかった。女子アイドルも全部で6人。こっちの事務所の3人をメインに1年間かけてキャラ性を深く掘っていった。じっくり濃くなるキャラ性が楽しめて良い。

 

 中盤から登場した他事務所のライバルアイドルのせれなとかのんの「せれのん」コンビ、更に遅れて追加の久里須かなめ、どのキャラも充実アイドル要素たっぷりの作りっす。

 口数多く言うこともデカいせれのんコンビは、そのノリを活かして漫才もやる異色のアイドルユニットとして描かれている。これより数年後にアイカツに出てくる堂島ニーナより先行してお笑いを極めたアイドルである。笑いの道を行く乙女達としてせれのんは偉大。

 初見だとせれなちゃんがギャンギャンうるさくて、キャラ性として色気のない感じがしたのに、ステージ衣装では布面積が思っきし少なくてびっくりだった。圧倒的へそ出しでありがたい。

 

 回を追う事にかなめのあいらラブ度が上がって行き、てぇてぇ度も上昇していく。そんな二人の絡みが好きでした。 

 能力コピー系アイドルのかなめちゃん、ちっこくて可愛い感じで好きかも。プリパラのファルル的能力あり。そして久里須の名前を聞けば、アイカツの栗栖ここねを思い出す。そしてどちらも声が伊藤かな恵

「クリス」の名前を持つアイドルで伊藤かな恵が参戦している。そのことから、当時アイカツを見ていたプリティー勢はちょっとざわついたらしい。そう聞きます。

 伊藤かな恵といえば、初代メガネシステムのめが姉ぇはじめ兼役で活躍している。なんでも「システムですから」を言うシステムの奴隷化が進んだプリパラ期のメガネ女とはちょっと違った雰囲気。こちらの方が大人っぽいかも。プリティーシリーズを追っていれば名物メガネ女の歴史も楽しめてお得。

 

 4クール目からは怒涛のシリアス展開が待っている。ここら辺が一番盛り上がって面白い。尻すぼみにはならず、ファイナル展開まで盛り上がって楽しいっす。

 物語の終息に向かって、それまでばらまいた伏線回収をしていき、その中でアイドル達の成長もマックスに持っていかなければならない。そんな展開だからどんどん楽しい。

 

 特に見所なのは、第2の女 天宮りずむの物語。良かったっす。

 最初のあいらちゃんは、ガンダムよろしくなんか突然の騒ぎの中で仕方なくステージに引っ張り上げられた巻き込まれ型みたいなキャラ性。みおん様は元々スターでベテランのプレーヤー。その二人とは違う宿命の上でりずむはアイドル人生を歩んでいる。

 冒頭に謎が張られて終盤まで伏線回収が成されない長く続くりずむの物語はドラマ性に富んでいた。他の二人とは違うシリアス性があるので、シナリオの濃さでは一番主人公しているキャラだったかもしれない。

 

 疾走したかつてのスター選手がりずむの母親であり、その母との再会と和解のドラマに興奮と感動があった。

 飛べば精神や記憶までが持っていかれる禁忌の技「オーロラライジング」の実現に執念を燃やすりずむの想いの歴史を辿っていけば絶対泣ける。ガキ向けにしてはシリアスな1年を通してゆっくり解明した要素だった。

 

 そなたママとライバルだった今日子社長との過去から続く因縁の物語にも熱いドラマがあって良かった。今日子さんも良い女なんだよ。婚期を逃した残念ヒロインみたく描かれているけど、しっかり素敵なお姉さんでした。あいらちゃんもこんなに素敵なのになんで結婚できない?って言ってたし。

 

 りずむがオーロラライジングを会得するまでの流れで一旦闇落ちするところも想い出深い。

 友達の愛の力で光サイドに戻って来た時には、それまで抑え込んでいた想いを激しく吐露して泣きじゃくる。本当は母がいない孤独な境遇が辛くて寂しかったのに強がって想いに蓋をしていた。それが分かる涙の告白にこっちも泣けました。そしてなんだろうが、美少女の涙は美しいので泣きの場面にも萌えました。

 

 そなたママの記憶が戻っても事は簡単に収束しない。「そなたの記憶」なんてサブタイトル回もあったくらいだから、どうしても冬のソナタを思い出すよね。あれもそなたママみたく人がえらいことになる内容だったし。

 記憶が無くて13年も娘と旦那を放っておいた女が今更家に戻れるはずがない。普通の家庭人をやるには全てが遅いということで、ママはロシアに旅立とうとします。それを愛の説得で止めるりずむちゃんの言動が私の魂に貫通しました。

 

 そもそも普通でなくて良い。今からだって想い合って親子になっていけば、普通を越えた最高を手にすることが出来る。そのような家庭作りにおいて前向きにがっ飛んだりずむならではの想いをぶつけて母の引き止めに成功した。空港で展開したココはとても良いシーン。泣いたわ~。

 

 プリパラでは男子排除のバーチャル空間で勝負したが、こちらは男子のアイドルも出てきて女子と絡む。そうなると男女ラブも楽しい。

 アイドルがラブは禁忌のスキャンダルものだから、限られた隙をついて皆ラブってます。 

 MARSの3人、Callingsの3人でそれぞれカップリングがある。その中でみおん様は純さん推しだが、ワタルくんはみおん推しというちょっと三角な感じなのが面白い。ワタルくんを応援したい。

 あいらちゃんはショウさんにメロメロで、りずむちゃんはヒビキくんにメロメロ。こちらのカップリングは男子の押しが強く、女子がメロメロ状態。でもみおん様はイケメンのワタルくんを袖にする攻略が難しい女子になっている。それはそれでいいなぁ。あの素っ気なさはくらってみて悪いものではないだろう。

 

 しかし気になるのは、みおん様が慕う純さん。彼なんだが、イケメンで良い人なんだけど絶対変なんだよな。コレはネタキャラだから。急にイミフなポエムを読み始めるクセがある。真意をストレートに言わず、ポエムという形を取って遠回しな発言をする。面倒くさいお兄さんだけどそこに笑える。

 

 プリティーシリーズで結構ラブっているとか今だと新鮮かも。プリチャンやプリマジだとこんなのは無いじゃないか。オーロラドリームはちょっとアダルトなんだね。良き。

 真面目に萌え追求している大きいお兄ちゃんのユーザーなら男を出すな!って怒りそうだけど、私はアリです。ショウさんとか格好良かったし。

 

 楽曲とライブCGも見所。曲は結構おしゃれで聴きやすくて良い感じだな。

 楽曲なら「1000%キュンキュンさせてよ♥」「You May Dream」「Dream Goes On」あたりが耳残りが良くて好きでした。聴きながらコレを書いている。

 CGも10年代前半ならよく動く方じゃないのか。近い時期に始まったアイカツの初期の違和感あるCGよりもこちらの方が出来が良いのかも。どっちのシリーズも好きです。

 ライブを盛り上げるアイテムとして、バトンとポンポンを合体させたバトポンという画期的なものが出てきた。なにあれ?実在するの?とても可愛かったです。

 

 アイドルが可愛いのを伝えるのは当たり前のこと。その他にも友情、ピュアいラブ、奥まったシリアスな人間関係が紡ぐドラマが見えるなど、結構深い作りで大人も楽しめる感じだった。

 一作目にして完成度が高い。やはりプリティーシリーズは偉大。

 初代のソウルを胸に宿したところで、新作の「ひみつのアイプリ」に挑もう。ジャパンアニメ界にはプリティーが溢れておる。良い事だ。

 

 

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