こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

己を律して育児を成せ!たまに来るガキのお守り週間に疲れる

 やって来ました。心身共に追い込み状態になること必至の上半期の下も下に迫って周期的に来る育児タイムです。

 親戚夫婦のところにいる困ったガキ共のお守りを任される時期が忙しい上半期終盤とゴッツンコした。まぁしちまったものは仕方ないなぁ。

 

 子供は可愛い。それは縄文時代からも続くマイルドな概念である。だが可愛いは可愛いだけでは終わらない。そんな簡単な話ではない。 

 そう、時にはムカつくこともあるのだ。幼く無邪気でインテリジェンスがゼロのそのシーズンに対する腹立たしさがある。

 

 まず私と子ども達が久しぶり、でもないちょっとぶりに再会するとクソ程喜ばれる。サンタさんの贈り物でも来たのかってくらいキャッホーになるガキ達。ここで改めて気づく。そういや私ってば、ガッツリ動物とか動物並の知能のチビ助とかに懐かれる体質と人間性を有しているんだよな。

 皆列を作って抱っこのおねだりをしてくる。人ってのは本質的に甘えん坊成分を解放出来る相手を求めがちなものだ。それは本当のところを言えば大きくなってからも共通している。それが生まれてちょっとのチビだと更に強いわけだ。つうわけでどいつもこいつも甘えん坊で仕方ない。可愛いけど全部抱っこすると困る。足腰が丈夫で良かった。

 甘やかし過ぎも良くないが、こちらを好いて抱っこしてと言うなら、足腰腕の全てが元気な今の内になるたけこの手に抱いておいてやりたい。すぐに大きくなってこちらでは持ち上げられなくなる日も近いからな。他でもないこの私がもっとゆっくりすればいいものを、意識なく急いで秒で大きくなったのだから。親もびっくりしてたわ。

 

 入りはこのように朗らかに行ける。こちらは笑顔、向こうは破顔。ウィンウィンである。なによりも好き好き言って懐かれると嬉しいものだ。

 しかし問題はそこからだな。まぁいつもコレの繰り返しなのだが、最初は会えるのが楽しみだし、皆可愛くて嬉しい。でもね、ものの30分くらいで喧しすぎて失われた静寂との再会が恋してくたまらなくなる。元々静音空間で本を読んだり、テレビを見たり、音楽を聴いたりするのをこよなく愛す人間なので、こうもうるさいと黙らせたくなる。

 

 赤ちゃんの時はまだ良い。そろそろ走って喋っても出来るようになると、時に毒を吐くし、逃げてどこかに行けば、こちらを攻撃するようにもなる。

 固まってプロレスごっこをするし、時にごっこ抜きのガチ合戦もするしでうるせぇ。注意すれば逆ギレしてこちらに逆襲を仕掛けて来ることもある。親達からはそこが困るからなんとかした上でなんとか子守を成してと注意の言葉をかけられていた。

 困ります。親から見て「出来ない子」をやってきたことがないものだから、こんなに注意しても聞かないし、聞き入れてもすぐに頭から抜けちまう出来ない子の相手をどうしたもんかと困っちまいます。マチコ先生の気持ちが分かって来るぜ。

 

 さすがに殺意とまでは行かないが、もっと育てばそれに至るであろう大元の要素はもらっている。つまりムカつきます。

 ここでお決まりの文句「黙れ!」「静かにしろ!」「売り飛ばすぞ!」あたりを組み合わせて黙らせます。

 しかし静止がかかるのはマジで一時だけで、後はまた駆け回って殴り合っての始まり。こいつらぁ、会う度にバカだな。もうマジで「成長」とか「進化」の歩みはどうなってるのさ?こんなにそこんところの過程が鈍いのか。

 

 全く嬉しくない事に、人体を破壊にするのに向くこの手、この体。それを使ったらあっちもこっちも人生が終わるので、拳は震えながらしまうしかない。暴力は好きじゃないけど得意なんです。

 

 ここの親もかなり怒鳴るし、必要あらばうんと力を絞った上でパーでの打擲に出ることもある。言語理解が追いつかない相手に対して有効となる最後のコミュニケーション手段が暴力だからな。力の行使は適材適所でねってことだな。

 

 あまりにも悪ガキだからってことで、親も気にして落ち込むことがあるそうな。そこは子育ての先輩であり、私という育児における成功の証を残したことでも信頼を得た我が母に相談を持ちかけることもあるくらいだ。私も一生懸命真面目に生きて来たけど、そうなるよう働きかけた親のことも誇りに思うよ。手前味噌生産が捗る。

 

 我が親が言うには、大人の思い通りにならない子供の言動などあって当然の事。ストレスメーカーだということは最初から覚悟して臨むべき。その先でキレない暴れないと己に言い聞かせるのが大事であり、それが全部。ということです。

 育児とは、己を律してガキをも律すること。それがベスト解答らしいです。すぐに取り乱して殴ったらアウトなんだってさ。鬼殺隊と近い心得で臨むと良いそうです。

 これを聞けば割と温厚で冷静な私でもまだまだ精進が足りないとも思う。深い世界ですなぁ。

 

 私はこのバカ共みたく悪ガキじゃなかったし、決して好きではないが先天的に学習能力に長けていた。それと暴力にも。

 というわけで、ウチの親はよその親よりも子育てで楽が出来たようです。ウチの親は親戚夫婦と比べて明らかにガキに対して切れる割合が少ない。これは確か。

 

 しかしこいつら、知性が宿っている事が疑わしいくらいバカばかりやって親に叱られてやがる。そこは素直にウケる一方、こちらが世話をする時には困る。インテリジェンスの分配が叶うとしたら、私のを欠片ほど分けてやりたい。いや、やっぱり大事なギフトと経験値で叶った今でもあるから、大事にしてお裾分けは止しておこう。

 

 でもまぁ皆可愛いのだ。まだ歩けない赤ちゃんもいるが、これなんてホント今が旬で華ってな具合の可愛さよ。ニコニコしているだけでたまに泣くけど、動いて悪さしない分天使だぜ。

 赤ちゃんを風呂に入れることもある。こうしてひん剥くといつも思うけど、丸っこさや動き方からイモムシぽいんだよな。詳しくいうとカブトムシの幼虫かな。昔太くてデカいのをもらってきて成虫にしたことがあるんだよな。あれだな。あれを思い出す。虫とかあんまり好きくないけど、カブトムシの幼虫は結構可愛いと思うのだ。

 赤ちゃんの脂肪量は多い。マジでつるつるぶよぶよボディなんだけど。まだ生後半年行くか行かないかの段階なんだけど、早くも肉が寄ったら胸に谷間が出来ている。このぶよぶよ感が面白いし可愛っす。

 

 児童にまつわる心理学で、人は幼く丸っこいものを見れば心が和むのだと聴いたことがある。ドラえもんとかコロ助とかオバQとかポコニャンとかの主に藤子Fマンガに出てくる丸いアイツらを見て和む心理がコレとイコールするだろう。

 

 そんなこんな和みはする。これを毎日やっている人の親って大変なんだな。

 1日終わったらクソ疲れた。この仕事は中々骨が折れるものなんだけど、張り合いがあって面白いといえば面白いのでたまになら良いんだよね。喧嘩もするが、子ども達とは基本仲良しだし。仮面ライダーとか戦隊とかプリキュアとか、何でも一緒に楽しむ仲間でもあるしね。

 別れの時に泣かれることもある。私も泣いて別れを惜しまれるような大人物になったか。じゃあ良いことだ。

 

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