その昔、現在BSプレミアムと呼ばれるチャンネルはBS2(ビーエスツー)として存在していた。このチャンネルにガキの頃の私は大変お世話になったものだ。
BS2には夏休みになるとBSアニメ特選という集中してアニメをバンバン流す素敵な時間があった。あ、ちなみに冬休み版も確かあったな。学校がない時にこんな楽しい時間がある。それは夏休みになると森に出向いて昆虫を捕まえるという私と学友達との学校外での唯一の繋がりを絶たせる原因となった。私は森から距離を置き、すっかり居間のテレビの前に我が身を固定するのが夏の常となった。徐々にならまだしも一気に外出して友人と遊ぶ事をしなくなったので両親は少々心配して私を見ていた。そして友人と外で遊ばなくなったそれ以降の方がわたしが楽しそうなので更に心配をしていたのである。事実私はお外で遊ぶよりもTVを見る方が楽しかった。
で、ある年のくそ暑い夏に見たのがこの「アタックNO.1」である。
1969年に放送を開始をした。バレー大会の沖縄チーム登場回では、戦争の傷が今よりも鮮明な沖縄の大地を実写で写した。まだまだ戦争の傷跡が色濃く見られる時期であったと思われる。我々後に世に出た世代は今の平和に本当に感謝しなければならない。
母に聞くと母世代の女共はガキの頃に本作のTV放送を見てバレーボールをはじめたという人が多かったとか、母のもその内の一人である。
そんな私の母が幼かった頃の作品なのでいろいろと古くさいわけなのだが、とにかく面白い。私は思うのである。少ない情報、足りない技術でもって作ってもおもしろいものはおもしろい。荒い画像のファミコンソフトがものによっては最近作られた絵だけ綺麗なクソゲームに勝っていると感じられるのがその証明である。古くてもいいものはいい。私も歳を重ねて順調に懐古主義ジジイになりつつある。
というわけで本作、かなり古いけどめちゃめちゃおもしろいアニメです。おもしろいとはこうゆうことだよ!
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これがスポコン
だれが作って最初に口にしたかスポコンというジャンルがある。アタックNO.1はスポコンアニメなのだ。バレーボールに注ぐ熱が尋常じゃねえ・・
一生懸命に何かに打ち込む女子は素敵なのだ。
主人公の鮎原こずえは学業優秀で有名な学校から富士見中学に転校してくる。謎の病の療養のために自然が多目の土地に越してきたそうな。バレーをするなんて冗談でないという体だったのに気づくとあっさり病気が治ってしまう。いや、謎だわ・・・
最初は流れで学校の不良グループに属したていたこずえは放課後には公園で踊りまくるという竹の子族みたいなことをして暇を潰していた。このあたりは時代が反映されているなと思う。その後、不良グループも皆バレー部に入る。
その後、早川みどりが合流し顧問の本郷先生の厳しい指導の下、甘ったれの中坊共だったこずえ達はどんどん成長していく。それにしても本郷先生の指導熱すごい。スパルタ過ぎて引くんだけど。後に猪熊コーチというもっとスパルタな男の指導もこずえとみどりは受けることになる。根性がないと成立しないドラマ展開でした。
中学編、ジュニア世界大会編、高校編、最後は社会人に混じって世界を相手に再び戦うという怒涛の展開でずっと飽きない展開だった。高校編のガミガミママがうるさいためにスポーツを諦めらなければならなかった真木村さんが仲間になるまでのエピソード、スクールカースト上位の富士見の女王 大沼みゆきとの和解などの人間ドラマも非常に気に入った。
「巨人の星」の大変なお楽しみ要素だった魔球がバレーアニメのここでもちゃん登場する。無茶なトレーニングですごい魔球を編み出すのもとても楽しめた。ソ連チームのシェレーニナの十字トスがお気に入り。
早川みどりという良い性格の女
こずえがバレー部に入って間も無く、私の最もお気に入りにのキャラの早川みどりが合流する。登場時のインパクトがすごい。真っ黒のライダースーツに身を包んで体育館の外で壁打ちを行っている。かなり精度の高いサーブをしていた。このみどりが本当に図太くていい性格をしている。いいとこのお嬢様である。最初はこずえと対立しているが後に無二の親友になる。序盤のみどりの女子特有の陰険さがすごい。バレー部内でのし上がるためにこずえが部の備品を破損したとでっち上げ(本当はみどりが犯人)、こずえを陥れようとする。まずはこずえの部内の信頼と人気を落として自分がキャプテンの座を取るという腹である。この時のみどりは本当にくそだな。いや~ひどい、我々男の子は気に入らないことがあればはっきり言って、その後殴りあいというわかりやすい交渉をするのだが、こうも女子ばかり集まるとコミュニティ内でのやり取りが男子とはまるで違う。口にしない、表にださない、だが裏ではきっちり仕事してみせるという狡猾さと来たら恐怖と共に感心も覚える。それと高校編では、先輩のバレー部員がこずえへの嫌がらせとしてこずえの汗拭き用タオルに石灰を塗りたくり、汗を拭いた時石灰が目に入ってこずえは一時的に目が見えなくなるという事件があった。全くめちゃくちゃしやがるぜ。
いろいろあったがこずえと和解し、アタックコンビと呼ばれる名コンビになる。しかし、その後もちょいちょいこずえの練習が厳しすぎるとかなんとか言って絡んできては他の部員も炊きつけての小競り合いをおこす。
いろいろ問題がある奴とも思うが、女子はこのくらいの豪気さがある方が社会的にも生物的にも上手いこと生きていけるのかもしれないと私は解釈した。味のある忘れられない奴である。彼女を見て女子は怖いし面倒くさいのだと知った。もちろん全てがそうではないのだけれどね、とフォローしておこう。
葉巻中四天王を仲間にするエピソード
この時期から学校の統合というのがあって、こずえ達の富士見中学と葉巻中学も統合することになった。こずえの恋人の努くんが子供の数に対して施設規模が広すぎるため費用で維持することができないから統合するのだと視聴者にもわかりやすく説明してくれる。さすが秀才、努くんは言動が中学生とは思えない。たまにお父さんみたいなことを言ってくるからな。
そういうわけで、葉巻中の四天王が富士見バレー部に加わるがやっぱり余所者がやって来ると問題が起こりがちなわけで騒ぎの末、四天王はバレー部を退部すると言う。
こずえは退部届けを奪い取りそれは認めないと言う。こずえは、おもむろにナイフを取り出し「昨日までのあなたたちの友達を傷つけることができて」とバレーを捨てるならナイフでボールを突いみろと迫る。四天王の一人はナイフでボールを刺して全てを終わらそうとするが、楽しかったバレーの思い出がまるで走馬灯のように脳内に思い浮かびどうしてもボールにナイフを突き刺すことができず「私にはできない」と泣き崩れ、意地を張っていたが大好きなバレーをとうとう捨てきれずバレー部に戻るという感動エピソードであった。
四天王の一人は、手首を怪我して後に陸上部に入り、一人は心臓が悪くなりマネージャーに専念することになる。あとの二人は高校に入っても続けていたのだがいつの間にか作中からフェードアウトしていき、見てくれの良い大沼や真木村にポジションを奪われた感じになった。
強敵!八木沼三姉妹
高校編での強敵です。三位一体技という人間離れした技をつかってきてこずえたちを苦しめる。三姉妹のエピソードもいいんだよね。三姉妹のコーチは実の母であるが病気のために入院してしまう。いい母ちゃんなんだよな。
こずえ達は藤沼三姉妹率いる寺堂院高校にとうとう勝てなかった。優勝旗を手にした三姉妹達に不幸にも母の死がつげられる。こういうお母さんが死ぬ系のだめなんだよな。
電車に乗る三姉妹をこずえ達が見送るシーンで、みどりが「優勝旗よりもお母さんを連れて帰ってあげたかっでしょうに」と言う所で泣けた。
三姉妹の長女が卒業して、次の年に再戦をおこなう。上のお姉ちゃんは卒業後チームのコーチになって指導をしている。残った姉妹二人にあたらしくメンバーを加えて新たなる三位一体攻撃を完成させるしその上四人目の導入しての新技までつかってくる。この四人目の奴は試合中にガムをくちゃくちゃ噛んでいて態度が悪い。新三位一体の攻撃をする前で四人目が空中回転して視野を塞ぎ、誰がボールを打ちどこから飛んでくるのかわからなくする技、空中回転人間弾幕を使ってくる。この無茶な攻撃には笑った。
三姉妹の末っ子の桂が試合途中でスタミナ切れで動きが悪いのに気づいたこずえは無情にも勝利のためと桂集中攻撃の策をとり、攻められ続けた桂は力尽きて倒れてしまう。すげぇ汗をかいて涙も流して震えながらも立ち上がろうとする桂を見て「がんばれ」「かわいそうじゃぁ・・」と私はテレビの前で一人ごちた。桂は激闘の末、骨折したり内出血したりでバレーをできない体になってしまう。
こずえは勝利のためとはいえ自分のやったことへの罪悪感から来る心の苦しみに耐え切れず戦意喪失状態になる。桂はこずえを恨むことをせず「泣き言を言うとる奴はウチがいてこましたる」的な喝をいれ、こずえは戦意喪失から立ち上がる。桂ええ子じゃ~好きになった。
走り屋マイティシックス
バレーの大会が終わり、お休み期間に入るとバレー部一同で奈良に旅行にいった。その先でマイティシックスという暴走族に絡まれるエピソードが存在する。
ガッツある部員 石松(あだなで本名ではありません)がマイティシックスの色っぽい姉ちゃん まやに絡まれてなんやかんやのうちにマイティシックス対バレー部でバレーボール対決をすることになる。石松はボロボロにされます。
マイティシックスメンバーはそれぞれがスポーツの心得がある猛者揃いである。まや以外は男である。
楽しい旅行が急にヤバイことになり結局バレー対決をすることになる。暴走族なので夜になり広場にバイクを並べバイクのライトで照らして試合をするという何とも異様な光景であった。激闘の末、富士見バレー部が勝利する。敵だったまやがこずえをキャプテンと呼ぶシーンでぐっときたよね。
これだけで終われば平和なんだけど試合中にこずえは足を怪我して傷口から菌が入り破傷風にかかってしまう。私も幼いころに外で遊んで傷をつくると「破傷風がはいる」と祖母に心配されたことがある。「これがあの破傷風か・・恐ろしい・・」と思わされた。病院に運んでも田舎すぎてワクチンが無く遠く離れた街病院までとりにいかないといけない。ただでさえ病院が遠いのに大雨に土砂崩れまで起き街まで行くのが更に困難になる。ワクチンが手に入らないなら足を切断するしかないという緊迫した展開になる中、先の激闘の末に友情が芽生えたマイティシックスの皆がバイクで街まで飛ばしてワクチンを取ってきてやると志願する。
ここからマイティシックス大活躍。大雨で視界も悪く木に打つかるメンバー、急ぐためにやむ終えずスピード違反をしパトカーに追われた時、ワクチンを持ったまやを先行さるため残ったメンバーがパトカーを引き付けるなどして一人また一人とメンバーが欠ける中、なんとかこずえにワクチンを届けることができた。病院に戻って確かに届けたのを確認してまやは力尽きて倒れてしまう。この時に注意すべきは倒れる時にパンチラしてること。割と感動する熱いエピソードだった。
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そういえば、ブルマって見なくなったよな。私が学校に言ってた時はまだ女子はブルマだった。
絵柄が古いとか最初は言ってたけど話数を重ねて行くとこずえが段々と可愛くそしてエロく感じるようになってくる。気のせいか、おっぱいが後半に行くにつれて大きくなっているような感じがする。
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