こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

愉快な学園RPG「蓬莱学園の冒険!転校生スクランブル」

 正月に私のお兄ちゃんが「お前はカスのようなゲームをたくさん持っているが、その中でロマンシングサガは良かった」と口にした。

 それを受けて、レトロゲームが、それもロマサガと同じくRPGがしたくなった。

 

 そんな訳で、年明けに我が家に眠るのレトロゲームをあさっていると、一番最初に出てきたのが「蓬莱学園の冒険!転校生スクランブル」というスーファミソフトであった。

 

SF蓬莱学園の冒険!

 

 何コレ、どこで入手したのか記憶にない。

 

 起動してみると、学園を舞台にしたRPGだと分かる。何か面白そうなので遊ぶことにした。

 

 タイトルは「ほうらいがくえん」読む。1996年に発売したスーパーファミコンソフトである。

 この年には任天堂の新作ハード「ニンテンドー64」が発売したし、プレイステーションセガサターンも人気をつけていた。なので、既に時代遅れとなったスーファミソフトの本作はあまり数が出なかったらしい。プレイ後に通販サイトで検索をかけたら信じられない高値がついてた。だが、その値段を払ってまでやる価値があるかと言うと微妙。もちろん楽しいソフトではあったけどね。

 

蓬莱学園」というのは、プレイバイメールという古の遊びが元となった作品で、このスーファミゲームをはじめドラマCDとかラノベにもなっている。

 

 蓬莱学園という生徒総数10万人を越えるバカでかい学校に、主人公は二年生の時期に転校してくる。そこで学園で起こる様々な事件を解決することになる。

 まず生徒の数が多すぎてびっくりだわ。「とあるシリーズ」の学園都市を思い出す。

 

 この学校の校風は自由過ぎて、生徒達によって運営されているようなもの。

 学校には生徒会、公安、銃士隊という3つの派閥があり、それぞれが生徒ながらも、生徒を統括する組織となっている。

 かなりぶっ飛んだ設定の面白い話だった。

 

 主人公は学園に飛行機で向かっているが、パイロットがポカをして大幅に到着が遅れてこのままでは遅刻してしまう。スチュワーデスにそのことの文句を言ったら逆ギレされ、スチューデスにパラシュートをつけられて飛行機から落とされる。

 主人公は屋根をぶち抜いて学校の大講堂に落ち、その時ロクという男子生徒に怪我をさせる。

 ロクは学園の新聞部「ほーすぽ」の部員だが、怪我で入院してしまう。主人公はロクの代わりに「ほーすぽ」に入り、ヒナコ、だいち、ハルのメンバーと共に学園内の事件を新聞記事にする。

 この後、怪我をさせられたことを恨んだロクは敵に回って主人公と対峙することになる。

 

 学校では変な組織が暗躍しており、おかしな校則が出来たりするなどそれまでにない異常事態が起こる。ペンギンの着ぐるみを着た謎集団や、いかれた地下組織、ヒトデみたいな宇宙人とかが出てくる。

 「ほーすぽ」の皆は、ニュースをゲットすると共に、学園に潜む悪党をも成敗し様々な事件を解決していく。そういう内容のゲーム。

 

 おバカでぶっ飛んだノリは、昔やったスーファミRPG「ラブクエスト」を思い出すものであった。

 

 修学旅行に行ったら飛行機が墜落して密林でサバイバルするシナリオとかはかなり愉快だった。

 12月のシナリオでは、ユーミンタツローというモブが出てくるというクリスマスソングネタにもクスリと笑ってしまった。

 

 

 難易度はそれほど高くないと想う。

 序盤だと回復の方法が少ないと想う。ダンジョンの途中に病院的なスペースがあり、そこでセーブが出来る。セーブはしやすいと想う。しかし病院では病気を見るだけ。毒などのステータス回復は出来ても、体力は回復できない。

 RPGにたまにあるレベルアップしたら体力が全回復するシステム搭載のゲームなのでその点は助かった。

 

 学校ものなので、プレイヤーキャラはクラブに入ることが出来る。一人3つまで。

 何のクラブに入るかで、後に会得する技が決まる。

 これを「クラブわざ」というのだが、ぶっちゃけそんなにいらん。普通に敵を叩いていれば大丈夫だと想う。私も基本的には通常攻撃の「いてこます」だけで進んだ。ていうか、通常攻撃のコマンドが「いてこます」ってのもツッコミ要素の一つだ。

 とりあえず、回復技を使えるクラブには所属したい。

 入れるクラブはたくさんあるので色んな技を試せる。

 

 ダンジョンでのエンカウント率は高めだと想う。結構出るので面倒。良くないのは敵が1体で出てくれたらよいのだが、ほとんどの場合が3体~5体の群れで出てくる。逃げるのに失敗したら痛い目にある。

 オートバトルモード搭載なので、オートを使えば面倒はなくなる。でもこのオートなのだが、一人を狙い撃ちすれば良いのに、皆が別々の奴を狙ってバトルが長引きがちとも言える。

 

 基本は「ほーすぽ」の4人で冒険するが、他にも仲間が加わる。仲間は全部だと10人を越えるが、連れていけるのは8人まで。

 戦闘での経験値とは別に、FPというのがあって、各キャラクターのこれを上げていくと、友情わざというのが使えるようになる。

 クラブとか友情わざなどを極めて行くことでやりこみ要素があると言えるかもしれない。

 個人的に登場キャラではヒナコが好きだった。

 あとは、戦闘には参加しないが23歳でもう校長をやっているあやめ校長が可愛かった。大学を出た後、何か知らんまに校長になっていたらしい。かなりいい加減な校長である。

 

 クリアには関係ないが、おまけシナリオに学園7不思議というものがある。学園に潜む7つの謎を見つけるのだが、私は普通にプレイしていてその内2個しか見つからなかった。残りは何だったんだろう。

 

 ラスボスはモゲモゲというダサい名前の銅像である。結構強かった。

 

SF蓬莱学園の冒険!

SF蓬莱学園の冒険!

 

 

 主人公が転校してきてからの1年間を描いた内容のRPGで、クリアした後には「何か、学園での青春を楽しめた気がする」と想えた。シナリオはラノベでありそうな愉快なものだったので、リラックスして楽しめた。普通に面白かった。

 

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