こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

幼女時代のアルル「魔導物語 はなまる大幼稚園児」

魔導物語 はなまる大幼稚園児」は、1996年に発売したスーパーファミコンソフト。

 

 久しぶりにRPGがしたいと思い、気にはなっていたけどやらないまま幾年が過ぎてしまった本作をここ4、5日でプレイした。

 

 ついこの前、最果ての地のようなところにあるボロいゲーム屋で本作が箱説なし3000円で売られていた。それを見て家にあるので「よし、やろう」と思った。しかし、この値段は高いだろう。

 

 昔からろくに消せもしないのにアルルとかウィッチとかドラコが好きだからという理由でぷよぷよシリーズを買い集めていた。となれば魔導物語だってやる。大分前にセガサターン魔導物語を遊んだが、今回遊んだスーファミ版はかなり幼いプレイヤー向けだった。

 

魔導物語 きゅ~きょく大全 SUN -SFC&DS- with LADY-BONO!

 本作では幼稚園時代のアルルが、園を卒業するための認定試験に挑む物語が展開する。広いマップの各地を巡り、7つの秘石を探して試験を突破することになる。

 

 ぷよぷよ「通」とか「SUN」ではすっかりお姉さんになってかなり萌えたりちょっとエッチだったりしたアルルが、今作ではタイトル通り幼稚園児の姿で登場する。チビでもアルルはやはり可愛い。時を越えて推しヒロインだ。アニメヒロインならホイホイ推しがいる私だが、ゲームヒロインの中でいつまでも忘れない推しはそうそういない。アルルは私のメモリーに深く釘を打ち込んだ名ヒロインだ。昨今では「七つの大罪」のディアンヌくらいにしか見られないボクっ娘属性なのも良い。もはやボクっ娘絶滅危惧種なので大事にしなければならない。

 戦闘パートアニメーションではアルルのアクションが多く、たくさん動くアルルが可愛くて目の保養になった。

 

 ウィッチ、ドラコ、サタン様などの定番キャラもちびキャラで登場する。ドラコとウィッチはやっぱり可愛い。元からチビのかーくんことカーバンクルはそのままで登場する。カーバンクルがたまに戦闘に参加していろんなことをするのだが、大して役立ってない気がする。

 

 RPGではあるが、他とは大きく違う点が様々ある。大方のゲームではステータスが数値化されているが、このゲームではそれがない。具体的な攻撃力、守備力、経験値もない。HP、MP残量も数値化さず、「まだ元気」「ちょっとフラフラ」など曖昧な言葉での表現でアルルの調子が分かる。フィールドマップ下にはアルルの顔がでかく表示され、「クロックタワー」のように主人公の表情が変わることで体調を感じ取る仕組みになっている。

 アルルのステータス表示は大雑把で、どれくらい強いかは短いメッセージで表示される。最初は「弱いですぅ」とあってこれには笑った。極めていけば幼稚園最強とかになる。

  数字が苦手、あるいはまだ知らないガキにも向けての仕掛なのかもしれない。色々と斬新だ。

 

 ぷよぷよシリーズと言えばキャラがちょっと喋る、そして漫才やりがちというのがあるあるとなってる。この要素は今作でも見られる。

 戦闘シーンに入ると、まずアルルと相手キャラがコミカルな喋りを始める。敵味方絵柄が可愛らしく、楽しい会話劇を始めるので「可愛い!」次に「楽しい!」と最初は思うが、これが連続するとちょっと嫌になる。べらべら喋ってないで速く敵を片付けて次に行きたいと思っても、会話をサクサク飛ばせないから面倒。エンカウント率はやや高めだと思う。

 

 そんな中助かる機能がらくらく戦闘モードである。大体のゲームでは経験値にもならないザコだってとりあえずは戦闘画面になると向き合わないといけない。このゲームでは、アルルのレベルが上がって明らかに戦闘力で勝っているヤツ相手なら戦闘画面に入らずに戦闘をスキップ出来る。スキップ出来るくらいに強くなりたいからこそレベル上げの意欲が増す。レベルはサクサク上がりやすい。

 戦闘スキップは戦闘画面に切り替わる前にL、Rのどっちかを押していれば良いのだが、中盤くらいまでこの機能に気づいていなかった。その分余計にプレイ時間が嵩んだぜ。このスキップがないとかなり面倒なゲームだと思う。

 戦闘スキップなんて当時としては珍しいだろう。「MOTHER2」で似たような機能があったと思い出す。

 

 戦闘パートでの行動選択も数値や文字を極力使わない方針が取られ、昔のドラゴンボールのゲームみたく絵のついたカードを選択することでアイテム使用、逃走、攻撃を決定する。魔法も絵で表示されているので、慣れない時にはどれがどの魔法か間違うこともあったりする。

 

 全体の難易度自体は低く、シナリオも短めで10時間くらいで全クリアできる内容になっている。しかし、結構ヒントが少ない気がする。ゆえに迷った時にはどこで何をすればいいのか困る。

 

 私の勘が悪いだけかもしれないが、やり残しイベントであちこちを行ったりきたりすることが多かった。「あちこちを行ったりきたりする」これがこのゲームの感想としてあがる強いものの一つだ。

 こちらの落ち度ではなく、イベントの流れ上そうなるものもある。後半の「ドラゴン」と「光虫」関係のもの、仙人の山の妖精の頼みでやっと登った山をすぐさま降りてまた帰ってくるイベントなどはちょっとムカついた。特に仙人の山を2回登って降りてするのは面倒。「MOTHER」で最後の難関となる山を登ると、イベントで最初からまた登り直すことになるアレを思い出した。山登り直しイベントはトラウマだからやめてって思った。ていうか、本作においては山を2回登るコレいる?って思ってしまう。

 

 文句が続くが、ダンジョンも作りが意地悪な気がする。基本、各フロア構造が似ていて道が覚えにくく、分かれ道が多い。狼村の井戸の先のダンジョンは長いし迷子になる。エンカウント率も結構あってキツイ。しかもここで発生するイベント、取得必須のアイテムもあるから、取り逃しがあると後で辛い。

 

 7つの秘石と共に、7つのオーブ集めを行うイベントもある。こちらは全部集めなくてもクリア出来る。7つのオーブがあれば幼稚園の図書館奥の扉が開くというものだが、私は5個しか集めていなくてここには入っていない。

 

 やっぱりぷよぷよヒロインは可愛い。スケルトンT、すけとうだら、ぞう魔王ら看板キャラも好きだった。

 

 

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