こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

今キているジャニーズWESTの放つ名盤「W trouble」

f:id:koshinori:20170621172929j:plain

 西の才能集団ジャニーズWESTの認知度も世間的にはかなり広まった頃だろう。もうデビューして6年になるグループだ。最近になってやっと世間的にキテいると思えるようになった。

 

 新規ファンにマウントを取るようだが、私はもちろんデビュー時代から彼らを知っているし、CDも全部聴いている。なんなら桐山がBADだった時代からも知っている。

 

 メディア上では、後輩のキンプリがぐい~んと先に行ってしまっていることを、あくまでネタとして言っているが、彼ら7人だって出来る男達である。だからこそ、余裕で後輩を持ち上げるネタも吐けるというもの。ちなみに私はキンプリも好きで推している。

 

 まぁ西だからというのが頭にあるからこそこうなったのだろうが、元々の売り出し方が実力に見合わないちょっと変化球なものだったのかもしれない。初っ端のええじゃないか、次にはおおきに、その次にはズンドコと、往年のファンなら懐かしいお祭りはっちゃけ集団のイメージを植え付ける楽曲をリリースする時期が長かった。デビューしてしばらくしても「おーさか☆愛・EYE・哀」なんていう地域密着ソングを出していた。先輩の関ジャニ∞も、ある時期になると楽曲性として「大阪を離れよう」となったというので、彼らもいつまでも大阪ノリでいるのはマズイ。全国に売り出す歌唱力、パフォーマンス力、あとは単純に人間が面白いという様々な武器があるのになぜ出して行かないんだと長らく思いっていた。なお、先に上げたいくつかの曲は第一印象としては「変」とも取れるが、聞けばちゃんと良い曲でどれも好きな楽曲である。彼らの経歴にディスりを入れているわけではない。

 

 WESTと比べると、後発のキンプリ、スノストらの方がデビュー時の売り込みが派手で力が入っていたと思う。しかしWESTメンバーはジュニア歴もそこそこあるし、実力は確かなものだという定評を集めている。だからガツガツ売り込んで行かずとも、埋もれることなはいとファンが信じていたし、彼らも自負から余裕があったのかもしれない。WESTはどうせすごいんだからガツガツ行かなくても良い、それが私の意見であった。桐山なんかは黙っていてもすごい。

 

 現在のWESTはこれだけのことが出来る才能集団だということを以前よりも見せ付けている。それが如実に現れているのが今年3月に発売した6枚目のアルバムにして伝説の一枚となった「W trouble」である。発売から少し遅れた4月上旬にコイツを入手して聴いたところ、かなりすごいということが分かった。

 

 WESTのアルバムなら、既出シングル曲は一切なしの挑戦の一枚となった三枚目のアルバム「なうぇすと」が最強だと思っていたが、今回はそこを越えたかもしれない。「W trouble」は思い出深いアルバムである。丁度4月頃にはコロナのせいで予定していた新曲発売が延期になったりして新曲が出ない暇な時期が続き、そんな中で他に聴くものがないので本作を鬼擦りして聴いていた。CDだから良いがレコードならすり減っていただろう。

 

 ええじゃないかとかズンズンドコとか言っていた頃が嘘のように思えるくらい音楽性の高いものを上げて来ているし、なによりも歌唱力の高さが際立つ一枚になっている。このアルバムの売上は上々なものとなり、そのことについては先日放送した櫻井くんの「ザ・夜会」に出演したシゲが吠えてアピールしていた。売上の良さも納得の一枚である。

 

  まずは景気良く盛り上げる一発目の曲「W trouble」が大変格好良い。アルバムタイトルと同様のアルバムリード曲である。ここで彼らの新たな一面が見れる。

  密林が開けた先でとんでもなく格好良いパラダイスが待っていた、みたいなマジで勝手なイメージが広がるのが止まらない一曲だ。イントロにジャングル感がある。神山くんの伸びのあるイケボが冴える一曲となっている。サビで繰り返される「最高」のワードが印象的で、その通り最高の一曲だ。とにかくあがる格好良くて楽しい一曲だ。

 

 今年4月頭に放送したMステでのみ「W trouble」のパフォーマンスを見ることが出来た。大分格好良くて参った。曲もいいしダンスもかなり激しめで良い。後半で桐山がセンターに来るところはどうしても上がる。桐山のボス感はやはり弱くないものである。

 

 必殺のアルバムを引っさげてツアーを回る予定だったのが、憎きコロナ騒ぎのせいで無しになったのが悔やまれる。今回のアルバムは大分強いので、これでツアーを回れば元々のファンをもっと沼に落とし、新規のファンだってうんさか獲得出来たはずだ。桐山の勇姿を見ることが出来なかったこの悔しい思いは、Mステを録画したのを鬼リピすることで鎮めよう。 

 

 今回のアルバムには既出のシングル曲が4曲も入っている。「既出4曲もいらんから新曲詰め込んでよ」とシングルを鬼擦りして聴いた者達は思うかもしれないが、改めてこちらの4曲も完成度が高く、それぞれ違ったテイストで面白い。

 

 収録シングルの内「ホメチギリスト」は一瞬大分バカっぽいネーミングに思えるが、内容は決してそんなことはない。たまには己を鼓舞して頑張ろうぜ、という明るく前向きな応援メッセージが詰まりまくった素敵な一曲になっている。後半ではメンバーのありがたい応援セリフも聴ける。桐山が「今日ビール美味いやろうね~」って言ってるのが良い。初期の「ええじゃないか」とか「ジパングおおきに~」あたりの要素を感じる彼ららしい元気ソングである。

 

 ホメチギリストとはダブルA面曲の「傷だらけの愛」は、同時収録の割には随分テイストが違う格好良い一曲になっている。イントロのギター弦を弾く「ジャ、ジャ」って音が耳に心地よい。高音ボーカルが集まる集団がユニゾンで繰り返す「愛」の歌詞が気持ちよく反響するのもまた良い。我々アニメ好きが毎週楽しみに見ていたキャプテン翼のOP曲だったこともあるので、アニソン名曲としても数えられる。

 

「アメノチハレ」は、忘れもしない平成最後のオリコン1位曲だ。同時に平成最後の名曲(多分)にもなった。序盤で聴ける小瀧くんの「頑張ろう」の歌い方が良い。サビ前の神山くんの「ぐぅば~い」のところがおいしいパートである。

 

 去年のバレーボール大会を盛り上げた「Big Shot!!」はかなり作り込まれた名曲で、アルバムになって久しぶりに聴いても燃える。もっと初期にこれくらい攻めた楽しいポップなシングルをお見舞いしてやればよかったのにと思う。これぞ諸々のボーダーを取っ払って大衆に刺さる勝負の曲だったな。めっちゃ爽やかで格好良い曲で何回聴いても楽しいぜ。

「それが君の名前だ」「時代に選ばれし者になれ」のフレーズは、なんかヒーローものに出てくる燃えるセリフっぽくてオタク心にも刺さる。

 

 今回のアルバムは収録シングルの数が多いし、単体でそれぞれが強い。改めて最近のWESTのシングル曲の傾向が良いものだと言える。

 

 アルバム収録の新曲では「Glory Days 」が独特のノリで良い。激しく盛り上がったお祭りも終わりに差し掛かった時くらいのテンション、て感じがする曲だ。なんだろうか、控えめに漂うカーニバル感が愛しく心地よいこれまでになかった感じの曲だった。

 

 なんだかんだ色んな曲を褒めて来たが、このアルバムで、もっと言えば最近のWESTの曲で一番心揺さぶられた名曲が「Special Love 」である。これが一番良かった。

 おふざけは無しでガチにラブを歌う、しかもコーラスワークと歌唱力重視となる難しい一曲である。完成度が高いからこそ難しい。

 なんとゴスペラーズメンバー黒沢薫提供曲で、ゴスペラーズ感が強い。はっちゃけた西のお兄さんとして売ってきた彼らが、プロの音楽集団ゴスペラーズと同じ仕事をしているわけだから、そこから発生するギャップがすごい。この曲、めっちゃ格好良い。

 最新アルバムのここで、WESTはボーカル集団としてここまでのことが出来るのだと見せ付けている。皆良いのだが、特に高音で魅せるのがシゲ、神山、桐山の3人だ。彼らは歌が上手いとかの前に美声である。桐山がマジで格好つけて高音を響かすのは、マジで格好つけているだけあって当然格好良い。甘い声に酔いしれる。とにかくこの曲がすごかった。「WEST マジやん」て言っちゃったし。

「Special Love」を聴いて彼らの認識を改めた者はたくさんいるだろう。

 

 

 そんなわけでこの一枚、大変楽しかった。コロナでCDが出ない春の間は大分楽しませてもらった。もっとたくさんの地球人にWESTの、いや桐山の声を届けたいぜ。

 

 これに続く強力な一枚となった最新シングル「証拠」も大分良いので、こちらも絶賛鬼擦って聴いている。2020年のジャニーズWESTはキている。

 

 以上、ジャニーズWESTを持ち上げるだけのだらだらした時間でした。

 

 

スポンサードリンク