こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2020年のアニメ感想(7月~9月)その1

 今年も早い早い。あっという間に夏も終わった。それにしても今年の夏は元々コロナで危ないっていうのに、その上クソ暑くてまともにお外にも出られなかった。2つの要素が加速度的に私をヒッキーモードに追い込むものだから、それゆえしっかり集中してお家でアニメを見ることが出来た。これも怪我の功名としよう。

 

 コロナのせいで春に少し放送して延期したもの、スタート自体を春から夏に見送ったものがここ3ヶ月で楽しめるようになったのにひとまず安心だ。

 連続シリーズ作品のお預けは特に悔やまれるものだったので、コロナ騒ぎを生き延びて無事シリーズ展開が見れてよかった。「俺がいる」なんかは今回で完結だったので、オチを見ない内には絶対に死ねないと思った。

 

 コロナのせいで色々とんでもないことになったが、それでも夏クールは楽しい作品にたくさん出会えて楽しかった。

 こんな騒ぎの中でも趣味を楽しめたことで、今一度命があることに幸福と感謝の念を抱けた。

 

 そんな悟りを開きながらも楽しんだ2020年第3クールアニメ達を振り返ろう。

 良作、クソなど作品の質には様々あるが、どれもこれも一期一会。そう思って大事にな思い出にしよう。 

 

 

A.I.C.O. Incarnation

A.I.C.O. Incarnation(3) (シリウスコミックス)

 当初はNetflixオンリーだった数年前の作品が、今回は普通にテレビで放送された。発売中のBDを去年視聴したのだが、アイコが可愛いし、白石晴香の初々しい芝居もまた見たいということで再び視聴した。 

 

「Incarnation」とは肉体を与えるという意味である。この言葉通り、科学実験で生まれた人工生命が、ヒロイン橘アイコと同じ体を得ることで大いなる事件が展開して行く。二人のアイコが対面するシーンは幻想的にしてミステリアスなものだった。

 改めて見たサイバーパニック巨編だったが普通に楽しめた。気を抜けば一瞬で死ねる危険地帯を旅するものだが、道行くパーティーには華のあるヒロインが複数人いるので目の保養となった。

 

 ミッション時に身につけるアイテムは、アンダースーツっぽい見た目だけど人工生命体である。これがまるでピョン吉が入ってるかのごとくぴょんぴょん跳ねて勝手にどこかに行ってしまうところは、もう一度見ても異質な光景だった。あとウケる。

 能力覚醒したアイコが銃を両手に持ってぶっ放すシーンには「セーラー服と機関銃」の薬師丸ひろ子を彷彿させるものがあった。

 栄養補給に特化して単調な味わいしかないレーションの組み合わせを様々考えて他のメンバーの舌を楽しませようとするアイコの気遣いに心がほっこりする。アイコのこういう優しくて素朴な人間性が好きになる。可愛い。

 

 改めて色々と仕掛けがスゴイアニメだったな。これを見れば、リアル世界でも科学や情報技術をナメてかかっていると人間の方が食われかねないという危機感を得る。


天晴爛漫!

天晴爛漫! 第3巻 [Blu-ray]

 4月スタートで数話放送したが途中でコロナ延期となり、7月から再スタートで無事完結した。

 

 すごい規模の自動車レースが始まって盛り上がったのだが、ぶっちゃけ途中からそんなにレースしてなくない?というツッコミを喰らいそうな流れもあった。でもギル一味とやり合うアクションパート、ライバル達と同じ目的で動くことで天晴が人間らしくなっていくドラマを描く点には見所があった。全体的なことを言うとなかなか楽しかったと思う。

 一話の段階ではメカにしか興味がなかった天晴が、最終回にはアルや小雨との別れを寂しがる人間的な一面を見せたのにやや萌える。よくもこんなに人間が変わったなと思える。天晴と小雨のデコボココンビ感にも癒やしをもらった。

 

 レースの途中で皆でお風呂に入る回は騒がしくて楽しかった。

 人間のガキのホトトを仲間にした後、小雨がその場の流れでペットのホトトもパーティーに加えるところはちょっと面白かった。 

 

 各キャラの個性、ビジュアルも良く、声優も有名人ばかりで良かった。

 男勝りの武闘派レーサーのジン・シャーレン、貞淑だけど酒にめっちゃ強いソフィア

の二人は、タイプが違えどそれぞれに萌え要素がある良きヒロインだった。

 

異常生物見聞録

異常な入居者

 異常生物上等である。一人おっさんだったけど後のは可愛かった。

 

 主人公は人間で大家さん、その他にメインで登場する者たちは人間のテイストをとりつつも正体は異種族である。主人公と他パーティーの関係性が大家と店子という点が印象的な楽しい異種族感交流が見られるものだった。

 

 人狼、吸血鬼、人魚といずれもファンタジー好きな男子の好物となる要素が含まれたヒロインが用意されている。どれもなかなか可愛かった。そして他にもいる心強い仲間が、見るからに玄田哲章ボイスが似合いそうなゴリゴリのおっさんだった点はインパクト大だった。可愛いヒロイン達の中に玄田ボイスの黒いマッチョなおっさんがいるのはミスマッチなようで融和性があるものだった。やはり玄田哲章ボイスのおっさんキャラは癒やしである。そんなこんなで最終的にメインキャラはなかなか良いバランスになっていたと思う。

 

 人狼の莉莉と吸血鬼のヴィヴィアンが最初は仲良く喧嘩し、後半では喧嘩をしつつもその実仲良しユリ萌え要素も放つようになっていたのが良い。ユリ萌え要素的に見ると侮れない今期イチオシのカップルだった。意外にヴィヴィアンの方がデれるウケタイプなのが良い。

 

 シレっと主人公の上司になってあれこれ指示を出す立場のワタリガラスもちょっと良い感じのヒロインだった。いつもカップヌードルを食っていてイマイチ信用がおけないすっとぼけたキャラ性が好きだった。「日常」でめっちゃうるさいユッコをやっていた本多真梨子が、ワタリガラス役では大人っぽいお姉さんの感じを出しているのが意外だった。


宇崎ちゃんは遊びたい!

宇崎ちゃんは遊びたい! 2021年 カレンダー 壁掛け CL-138

 ヒロインの宇崎ちゃんは大学生の女の子である。そして私が知る限り、大学生の女子とは遊びたい盛りなのである。遊びたくて仕方ない宇崎ちゃんの気持ちは良く分かる。だがしかし、ボッチで映画に行くお友達をディスるアレだけはいただけない。

 

 ラブコメにしては変わった男女の距離感を描いたものだった。友達の範疇はとっくに突破しているが、恋人関係にはなにか決定打が欠けるという桜井と宇崎ちゃんの関係性がもどかしく歯がゆくもあるが、結果楽しい。亜細親子や榊が二人の関係を面白がって見るのも分かるもの。

 後半では普通に互いのお家に遊びに行くし、お泊りもしているから「お前らさっさとやることやっちまえ!」とツッコミたくもなる。

 

 今期の曲者ヒロインだった宇崎ちゃんがやはり良い。彼女が身につける神ファッションアイテム「SUGOI DEKAI」Tシャツの存在が面白い。ホント、すごいデカイものを胸部にぶら下げていた。

 宇崎ちゃんのうるささとおっぱいの圧に隠れがちだが、サブヒロインの亜細亜実もかなり優秀なヒロイン。こちらも落ち着いた感じのメガネお姉さんで可愛い。

 

 宇崎から先輩への絡みが時にマジウザなこともあり「お前ガキか!」とも思うが、胸部がまったくガキではないからこのアンバランス加減が愛しくなり、やがてハマっていくことになる。

 宇崎ちゃんを演じた大空直美氏の放つ舐め腐ったガキ感の演技も素晴らしいものだった。

 

 桜井の方も普段はキレてばかりだけど、最後にはやっぱり優しいのでギャップ萌えを食らう。これは確かにモテると思う。

 

 個人的に注目なのは宇崎ちゃんの母を早見沙織が演じたこと。これまで彼女の活躍を見てきたが、まだ若いと思っていたらもう母親役もやるようになったのか。女優として成長すると共に年齢も上がるわな。時の流れを感じた。早見ボイスの母がまた良かった。母もなかなか変なキャラで好きだった。この母こそがとんでもないものを胸部に持っていて、その部分が娘にスムーズに遺伝しているのは一目瞭然のことである。

 

 亜細マスターの中の人がGガンのナレーションで「ガンダムファイトレディGO」を言う役なので、それ関係ネタの演出が見れた。これには全国のガンダムファイターOB達が喜んだと思う。

 

 鳥取旅行エピソードでは、鳥取が産んだ最大の遺産青山剛昌氏の代表作「名探偵コナン」とこれでもかってくらいにコラボしていたことが記憶に残る。


うまよん

うまよん マウスパッド【A】

 次は何のアニメがちびキャラ化でやるのかと思っていたところにウマ娘が来たのは嬉しい。

 

 レースやウイニングライブで魅せる展開もよかったが、今回は学校での授業やその他日常生活を3分くらいで見せる緩いテンションのものだった。ガチレースの時間以外はゆるく可愛い青春を送っているウマ娘達の姿が楽しめた。

 

 私が推しているトウカイテイオーのターンが結構多かったと思う。

 逃げ切りシスターズが可愛かった。

 

 本編があれだけ可愛いチビなのに次回予告の時には3Dになって出てくるのがすごい。3Dでリアルなウマ娘達もめちゃ可愛かった。

 

 次回予告でサザエさんのように3本のエピソード名をあげるのだが、その内一本しか来週には放送しない。3本の内一体どれが来週に見れるのだろうとワクワクして待てる仕掛けが良かった。

 

炎炎ノ消防隊 弐ノ章

炎炎ノ消防隊 弐ノ章 Blu-ray 第4巻

 久しぶりの新シリーズだ。

 今回では、天照や教会の謎に迫るミステリアス展開が印象的だった。良いものと信じていた教会が実はそうでもないというショッキングな事実が浮き彫りになり、なにやらきな臭さが増す展開となっていた。

 

 新たに登場したヒロインの因果が、光と闇を行ったり来たりした結果、敵側につくダークヒロインとなってしまったのも印象的。

 戦闘シーンがやはり大迫力で楽しい。炎のエフェクトが美しい。

 

 よその大陸に渡って調査するエピソードでは、よその部署と混成チームを作ってシンラが旅することになった。いつもと違うチームで動くだけに、従来と比べるとちょっと変わった雰囲気が楽しめて良かった。

 

 環、アイリスらいつものヒロインも良いが、他にもリサ、プリセンス火華も推しである。プリセンス火華のターンをもっと増やして欲しい。

 

 実は元教会関係者だったジョーカーとチームを組んで動く紅丸の動きも気になるものだった。ジョーカーが少年時代に教会で受けた教えの「人間は個ではなく集」の内容が結構恐ろしいもので印象的だった。

 

彼女、お借りします

【Amazon.co.jp限定】彼女、お借りします Blu-ray vol.3 (全巻購入特典:描き下ろしB2タペストリー[水原千鶴]引換シリアルコード付)

 こんな商売があるんだとビックリした。なんとレンタル彼女をテーマにしたアニメである。すごいな、何がすごいって派遣されてくる彼女共のレベルが高すぎる。

 

 主人公の和也くんがヘタレで見るからにザ・童貞って感じ。しかし良いヤツで好感が持てるから彼の恋の物語を応援したくなる。和也がおばあちゃん想いなのは良いが、その結果レンタル彼女の水原をマジカノとして紹介するのは如何なものかとは思う。このおばあちゃんが受け身オンリーのキャラかと思えば、新たな流れ産むイベントをぶっこんだりしてなかなかの仕掛け人だったのが面白い。

 

 メインヒロインの水原千鶴がつんけんしてばかりと想いきや、優しく理知的で芯が強いところも持っているから結果沼ル。雨宮天の色っぽい演技も最高に良い。

 

 他のレンカノも良い。更科瑠夏のやや強引だけど素直で一途なところは萌えるし、最後にちょっとだけ出てきた桜沢墨もタイプは違えどなんだかんだで男に受けるツボを突いてくるから良い。出てくるヒロインがマジ可愛い。

 それにしても更科には虚言癖があるという設定で和也が自分の家族に説明したのは可愛そうだった。墨のターンがあまりにも短かったのでもっと活躍させてほしいぜ。

 

 気になる闇の女なのが、和也くんの元カノの七海麻美である。全話見たけどまだ真意が読めない。マジで怖い。最終回で水原と麻美が二人切りでやりあうところは色々怖くて緊張が走った。麻美が和也に寄せる執着にも似た闇の想いの正体は何なのか、二期があるらしいのでそちらではそのところをはっきりさせて欲しい。演じている悠木碧ごと怖いわ。次の日にはプリキュアをやっている女優とは思えない程テンションの違う演技が光っていた。

 

 OP曲「センチメートル」の歌詞に「君がいいと言えない」とあり、和也くんもなかなかそれが言えないでいる。しかし、最終回では水原に「君がいい!」と正面から言ったのが格好良かった。最後にちょっと成長を見せたのが良かった。

 

 木部くん、栗林くんら男友達との友情も描いているのが良かった。

 大学生の和也くんが、性の欲求を開放するために自らを慰める時、まさか上半身まで使っているとは思わなかった。あのシーンはややインパクトの強いものだった。

 

巨人族の花嫁

巨人族の花嫁 プレミアム版 [Blu-ray]

 毎クール据え置きのショートエロ枠である。

 今回の物語は、人間の少年が異世界に潜り込み、そして巨人族のオスの嫁として迎えられるという「なにそれ?」な展開になっていた。異世界に行くだけでもう大変なのに、その先に異種族とのBL要素が待っている。これは流行りの要素をぶっ込んだもので、異世界好きお兄さんとBL好き腐女子の両方が反応するものとなっていただろう。

 

 主人公は異世界ものにありがちがな不貞腐れ少年ではなく、元の世界ではバスケ部のモテ男で十分にリア充勢に数えることが出来る。元々リア充なのに異世界BLも楽しむというわけで総合的に幸せ者である。

 

 巨人のカイウスが男の花嫁でも普通にウェルカムなのにやや怯んだが、もそも種族が違うのだから性別のことなんて些細なことだというカイウスの考えを知れば「まぁそれもそうだな」と納得。

 

 カイウスにはかつて巨人族メスのフィアンセがいたと分かる。元フィアンセは褐色の健康体で良かった。

 

 大柄で健康体のカイウスならいつだって晃一に襲いかかることも可能だが、そこはじっくり愛を深めるスタイルを取って強引なことはしてこない。同性だということが念頭にあっても、やはりカイウスは誠実ないいヤツだと思う。

 カイウスを演じた小野友樹が美声で迫ってくるから、最初こそBLを否定していても、後には心代わりした男子諸君も幾人かいたことだろう。彼の芝居には、ノーマルをウェルカムBLへと促進させる効果がある(と思う)。

 

 巨人だからカイウスがやはり強い。愛する晃一を獣人達にさらわれた時には、向こうが何人で来ようが大立ち回りして全部のしてしまう。オスの人狼も晃一を食っちゃおうとするからハラハラした。

 ラストでは、国、次元、種族、性別の全てを越えて愛し合う晃一とカイウスの姿が描かれた。これは掛け値なしに美しく、平和な画ではないかと思えた。愛と平和の形には様々な可能性があるということが分かった。ありがとう。

 

GREAT PRETENDER

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 詐欺師達の仕事ぶりを描いた興味深い作品だった。詐欺師を題材にした映画として「ペーパー・ムーン」「スティング」などを好んで見ていたこともあるので、この手の詐欺ものは好みだった。

 

 まずは主人公青年エダマメが、ハリウッドにある有名な「HOLLYWOOD」のモニュメントに逆さ吊り状態になっているところから話が始まる。「どんな導入だよ」とツッコみながら楽しく視聴開始した。

 

 エダマメが就職した先が桜業者だったことで人生がおかしくなる展開は可愛そう。頑張って就職した先で詐欺師として警察に捕まるとか最悪。

 カプセルトイは国境を越えて通ずる占いだと言ってあちこちでガチャを回すエダマメの姿が印象的だ。色々酷い目にあって芽の出ない人生と思いきや、エダマメは意外に器用に何でもこなし、飛行機整備士や寿司職人など結構何でもこなす男だった。エダマメは順応性ある良き若者でもあった。

 

 日本を脱した後にロウランと共に色んな楽しい詐欺を通して展開する人間ドラマがなかなかに面白かった。ロス県警、FBIまで詐欺集団の息がかかっていて一体何が真実なのかと混乱状態にもなってしまった。

 ただのドロップを日本製の麻薬「サクラマジック」と言い張って売り出す詐欺とかはどうかしているぜと思いつつもドキドキして見れて楽しめた。

 

 詐欺集団の仲間にして本作の華となるヒロインのアビー、シンシアが好きだった。

 序盤のアビーはガキって感じだったけど、一旦エダマメ達と別れて再会した時には髪がちょっと伸びて女らしくなっているのが良かった。やはり元気な褐色ヒロインって良いものだ。

 アビーに対して落ち着いた大人の色気を出してくるシンシアはもっと良かった。謎の女スパイ感も良かったが、後半で見られた詐欺師になる前の汚れなき女優の卵時代も可愛かった。今と昔の二面性が楽しめる良きヒロインだった。

 

GETUP!GETLIVE! #げらげら

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 まさかの漫才アニメだった。一分という短い放送時間でもクスリと笑える楽しさをお届けする良いコンセプト番組だった。

 漫才師の役を行う声優たちのトークテンポやボケの間とかも結構良かったと思う。

 今期話題の萌えアニメ「かのかり」の放送枠のケツの方でヌルっと入ってきてサクッと終わる。水原にドキドキした後に漫才を見て心がダウンでき、その後お布団に入って寝やすくなるという効果が実感できた。良い放送順だったと思う。 

 

恋とプロデューサー~EVOL×LOVE~

 各話最初に表示される赤の女王の格言はタメになる。同じ場所にいるためには何もせずに突っ立っているのではなく、その場で一生懸命足踏みしていないといけないのである。「鏡の国のアリス」って結構謎な話だったけど良いことも言っている。

 

 肝心な物語の中身は、記憶喪失のヒロイン、それを取り囲む4人のイケメン、そしてイボルバーという異能力者、ここらへんがキーワードとなって展開するSF要素ありの乙女ゲーム的アニメだった。これが割と楽しめた。

 

 まずは記憶喪失のヒロイン「わたし」がかなり可愛い。金元寿子の声もめっちゃ可愛い。毎週この子を見て癒える。ずっと「わたし」表記で結局本名は謎。二人称として「お前」「ポテチ姫」などの呼び方があった。

 イケメン達と関わる中で、欠けてしまったわたしの記憶が徐々に埋まっていくミステリー展開が楽しめた。まぁ他にも色々それっぽい感想も言えるが、とりあえずヒロインが可愛いから最後まで見たというのが一番の感想である。

 

 わたしが着てくる衣装が凝っていたことも印象的だった。わたしはテレビ番組を作る会社の女社長である。重責を担っていてもまだ若い。ならばおしゃれも色々楽しみたい、そして立場のある人間とたくさん会うのに服がダサいと舐められる。そんなこんなでファッションセンスは磨くしかないものになっている。各話でわたしが見せる可愛い服装に萌える。いい具合にエッチなんだよな。

 

 イケメン達からすれば守ってあげたい可愛いヒロインだが、わたしは頑張る社会人の一面もしっかり見せている。ゼンに舐められないように、キラを番組に呼べるようにと目標を持って頑張るOLの一面を見せるわたしのことは応援したくなった。社会人としては男共にも負けないとガッツを見せる点で好感がもてるヒロインだった。

 

THE GOD OF HIGH SCHOOL

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 優勝したら願いが叶うという大規模な格闘大会を舞台に、若者達の青春の戦いが描かれるものだった。この大会がまずよく分からないのだが、やはり良く分からないままに謎の展開になってきた。大会の裏で暗躍するテロ組織みたいなのが出るし、運営側も色々と謎を握っている。大会に出場する子どもたちのドラマと裏でバチバチやりあってる連中のドラマ、2つの要素で結構楽しめた。

 

 登場する格闘技は様々で、中にはよく分からないものもあるが、とにかくバトルシーンはカッ飛び迫力のもので楽しい。前期放送アニメ「神之塔」と同じく見るまで全く謎の外国発アニメだったが、謎アニメだけで話題を終わらせるのは勿体ない結構楽しいものだった。

 

 かなり序盤でミラが急に結婚する流れになったのには焦ったけど後は安定して毎週楽しく見れた。

 後半は小さくまとまった格闘大会どころではなくなり、借力という完全なる異能力をバンバン使って街全部を飲み込んだとんでもない戦いが展開した。

「カギ」という強力なアイテムを手にしてからのジェガルの能力がやばく、登場キャラクターの方でも無茶苦茶をやっていると指摘していた。後半の荒唐無稽さもこの作品ならではのノリと飲み込んで楽しく拝見出来た。

 

GIBIATE

 ジビエと呼ばれるどこからどう見ても「化け物」な連中を相手取って戦う人間達の物語を描いている。変わっている点は、江戸時代から現代にタイムスリップしてきた凄腕戦士達をパーティーに加えて旅すること。

 キャスリーン達現代人とはミスマッチな和装で固めた千水、兼六、雪之丞を見ると、ちょっと「バジリスク」感があると懐かしく思えた。

 

 世界はまともに人が住めたものでないくらいの範囲でジビエに侵略されている。敵の数が多すぎて死ぬのを待つだけだろうくらいに思えた。

 厄介なのがジビエから傷をくらったらその人間もジビエになること。となれば敵の数も増える一方でもうどうにもならん。傷をもらえば即死かジビエ化するかなので、基本的には一撃喰らえば負けになる。旅の途中でジビエになってしまう仲間も出てきて、その場合にはせめてもの情けで首を飛ばしてやることくらいしか出来ない。キャスリーンの母親もジビエ化する展開はエグかった。

 人外のヤバい敵がいる中、途中からは同じ人類であるヤクザの鳩波一味とも事を構えることになるから大変だった。

 そんなこんなでなかなかハードな戦いを描いていた。あとは敵のデザインがだいぶ気持ち悪い。

 

 ジビエウイルスの感染によって人間が化け物になるという要素が、今の日本を困らせているコロナウイルスを想起させる関係から(らしい)、当初の予定よりも放送局の範囲を絞ることになったらしい。今の日本は「感染」「ウイルス」などのワードに敏感にならざるを得ないからこういった憂き目にあうのは仕方ないことかもしれない。

 

 現代人ヒロインのキャスリーンが可愛い。彼女の趣味であるビデオカメラ撮影でだいたい全部のキャラにインタビューしている。毎話冒頭で見られるキャスリーンが撮影したキャラインタビュー映像が印象的な演出となっていた。

 

 雪之丞の壮絶な死は記憶に残るぜ。潔白な男、良き父の顔も見せて闘った末に絶命してしまったことはショックだった。OPアニメで見せる雪之丞のドヤ顔が個人的に好きだったので彼の死は寂しかった。三味線をジャンジャン慣らすOP曲は格好良かった。

 

 ヨシナガ博士には何かあるとは思っていたけどコイツがボスだったか。声がシャアだからな。だいぶケツの回で衝撃の設定を一気に喋るからビックリだった。

 博士が暴走して彩愛をジビエ化し、ヤクザ一味も消す流れはひどい。彩愛も言っていたがアレは博士からのとばっちりだったと思う。

 

 最終回では千水も傷を追ってウイルス感染の疑いがあるとされ、パーティーを抜けて一人で戦うことになっていた。一人でジビエ軍団に立ち向かう千水という画を残してオチになっている。向こうがあの量だから恐らく千水は無事ではなかろうと厳しい未来を予想してしまった。

 

食戟のソーマ 豪ノ皿

 4月に2話だけやってあとは7月に延長になった。

 SAOで元気な松岡くんの声が聞けない寂しさを埋めることが可能な今期アニメがソーマとエグゼロスだった。これも今期の思い出である。

 

 前回シリーズで圧政を敷く学園運営連中を一層し、今回シリーズからはまさかのえりな主権で学園運営がスタートしている。すごいお嬢様だな。

 初っ端から水着回を見せることで景気の良い幕開けとなった。ソーマ達が世界規模の料理大会「BLUE」に挑戦し、その先で謎の闇お料理人軍団ノワールと事を構え、コレを駆逐するまでの物語が描かれた。

 朝陽がえりなを嫁にもらうとか言って揉めるので序盤はハラハラした。

 

 これは偏見なのかもしれないが、その一方で紛れもない真実だとも信じていることがある。それというのがソーマはお料理人アニメのガワを被ったエロ枠でもあるということである。やはり物語の端々にエッチな要素が見られる。週末放送番組でこれはありがたい。

 ゆかち(井口裕香)演じるランタービが新たなその手の要員となってありがたかった。うるさいチビの感じも出しつつもしっかりエロかった。遂に井口裕香もソーマシリーズに参戦かと嬉しくなった。

 朝陽の右腕的存在の女料理人サージェも新たな魅力となっていた。チェーンソー、スレッジハンマーをはじめとしたRPGの武器アイテムを用いて料理を行うサージェの荒い料理スタイルが目立っていた。料理の魅せ方も面白い。

 

 朝陽の作ったすごい料理を前にしてソーマが作ったのがチャーハンだったのには拍子抜けしたが、結局チャーハンは国境を越えてすごいものだと分かった。

 

 前回シリーズでも見られたおさずけパルスがもっとバカっぽくかつエッチに展開し、後半回はだいぶ楽しかった。もう皆裸になっているから良い。

 

 ソーマを見る上では、この作品のメインヒロインはえりなかそれとも田所恵かという論争が田舎の端っこで見られたりしたのだが、このオチを見るにえりながメインぽかった。ちなみに私はどちらも好きで、どちらが推しかは決めれない。

 

 これからもえりなに飯を食わせてきっと「美味い」と言わせてみせるというソーマの想いは、考え方によるとプロポーズ的にも捉えることが出来る。良い関係だ。

 

 もうこれでシリーズは完結なのか?

 いずれにせよ長期に渡って我々を楽しませてくれた飯テロ&エロス要素の合わせ技作品だった本作の存在には感謝だ。

 

ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld

ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld 7(完全生産限定版) [Blu-ray]

 ついにこアリス編も完結を見た。コロナで放送が春クールから夏クールに延長となったが最後まで見れてマジで良かった。

 

 敵側の情報操作により、アメリカをはじめとした外国人プレイヤーが全部敵に回る展開が怖い。情報に踊らされる人々を描くことで、情報技術の便利さと共に怖さも見れたぜ。

 

 女神アバターで降臨されるアスナシノンリーファが皆推せる良きヒロインだった。

 前向きに倒れて戦線離脱したベルクーリ閣下の最後には思わず泣いた。動かぬベルクーリ閣下を見て「おじさま……ベルクーリ閣下!」と呼び名を変えて数回呼びかけるアリスの様にも泣けた。ベルクーリ閣下の時間を越えて敵を切るすごい技が格好良い。

 

 なんといっても良かったのがやっとキリトの復活が見れたこと。マジでいつまで沈黙を続けているんだって思ってた。

 敵味方含めたくさんの人間の死を見たことでいかにキリトの心身が傷ついているのかが分かるキリトの精神世界を描く回も良かった。サチを失った悲しいシーンが久しぶりに見れた。

 やっと元気なキリトの声、元気な松岡くんの声が聴けた時には安心した。

 

 生死問わず、これまで作中で活躍した多くのキャラが登場する集大成的な流れが熱い。劇場版キャラのエイジとユウナまで来たのは意外。推しキャラだったユウキの魂が見えるところで泣けた。認知度はいまいちらしいが、スリーピングナイツのノリちゃんも参戦したのは嬉しい。

 ユージオの魂がキリトの戦いを応援してくれる展開も泣ける。キリトにはユージオの姿が見えている描写も良い。

 

 現実世界でキリトとアリスが平和に過ごす最終回も良かった。最終回後半ではグラディウスR-TYPEみたいな世界に行ってるのも印象的だった。

 

 バトルシーンが最高に熱い。見所は色々で楽しかった。

 生きているのに死んでいるかのようなお友達に今度会ったときには、魂の色は何色ですかって言ってやろうと思う。

 

koshinori.hatenablog.com

 

 

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