こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

冴えカノのキャラソンアルバムがかなり良かった。

 先日アニメ一期、二期、劇場版を一週間くらいで見た冴えカノだが、アニメが終わってももっと楽しみたい。そう思ってキャラソンアルバムにまで手を出してしまった。

 

 こちらは2017年に発売したもので、3年も経った今になってやっとチェックした。アニメはテレビで無料で流れているので何でも見る、楽曲もOP、ED曲くらいならチェックする、だがキャラソンまでチェックすることはまずない。視聴している作品の母数自体が多いので、一作一作を深く楽しんでいくと人生の時間が足らなくなる。なるたけオタク世界をしゃぶり尽くしたいが、有限の時の中にある命なのでどうしても浅く広くやりがちになるのがオタクのジレンマである。楽しい趣味をやっているのにこういうストレスもあるから不思議。

 

 そんな私がキャラソンまで聴き込みたいなんてアニメ作品は滅多にない。そんなわけであくまで私にとっては極めてレアな作品となったのが冴えカノだ。

 アルバムのキャラソンまでチェックするなんて「けいおん!」の放課後ティータイムのCDやシスプリ咲耶(CV:堀江由衣)のキャラソン「girlish」をチェックしたくらいだな。

 よっぽどでないと手を出さないのがキャラソンだが、冴えカノ楽曲はキャラソンまで良かった。OP、EDのように毎週流れるものではないからってやっつけ仕事で音楽家が手抜きするはずもなく、ばっちりどれも素晴らしい出来の曲だった。ここ一週間でアルバムを10周くらい聴いている。

 

 アニメも声優も好きだが、キャラクターボイスで楽曲を歌うということをこれまではあまり意識していなかった。このCDを聴けば、楽曲は各キャラの特性をイメージできるものであり、歌唱も中の人でなく、キャラの芝居としてやっているのが分かる。改めて気づくが、このCDの中に入っているのは、作品出演者の歌手としての仕事ではなく、芝居の延長で歌ったものだ。これが表現者の技か、中の人の「歌ってみた」でなく、キャラの芝居でやっていると分かる。そんなことを深く考えると、改めて役者はすごい。そしてアニメに登場するファイブヒロインそれぞれが歌が上手、イコールして5人の声優達も歌が上手い。声優って大体が歌えるんだよな。作中のセリフやCDでの歌の芝居を見てもやはりそれぞれが一流の表現者だと分かる。素晴らしい。

 

 なんだかんだ言葉を並べたが、とにかく言いたいことは、冴えカノキャラソンは良曲だらけ。そして声優陣の歌声が良い。全部好きだ。

 

 出演者の内、安野希世乃マクロスで歌っているし、ソロ歌手活動もしているので歌声を聴く機会が多かったが、ここでは加藤恵として歌っているのでまた違った味わいがあった。

 他メンバーの歌声をソロでしっかり聴くことがなかったので意外な発見だった。大西沙織の歌声ってこんなに綺麗なんだと思った。矢作紗友里の歌声は可愛い。赤﨑千夏と茅野愛衣は「俺修羅」のOP曲を一緒に歌っているが、あの時よりも上手くて綺麗に聞こえる。

 アニメ一期の段階では、赤崎千夏の演じた波島出海だけキャラソンがなくて冷遇状態だったが、二期からはキャラソンがあって良かった。一期ではお歌を披露しなかった赤崎千夏が満を持して披露したボーカル力がなかなかのもので可愛いし上手い。遅れてだけど聴けてよかった歌声だと思った。

 

 単純に楽曲が良かったが、皆のキャラボイスが可愛いのでただ耳にして心地よい。やっぱり喉の仕事師軍団だけに皆良く声がでているな。

 

 マジでざっくりなアルバム全体感想を言うと、「どれを聴いても心が弾む」で終わる。だが、これがズバリ外れなき正解だと想う。

 

 素敵な一枚に出会えた。表現者達の歌声も良いが、インストオンリーでも気持ちよく聴かせる音作りの技も評価出来る。これは宝物にしたい一枚となったな。我が心の名アルバム100選に入れて問題ない名盤だった。

 

 

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