こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2021年のアニメ感想(7月~9月)その5

 

うらみちお兄さん

うらみちお兄さん vol.4 [Blu-ray]

 どう考えてもNHKの「おかあさんといっしょ」をイメージした作中番組「ママンとトゥギャザー」に出演する体操のお兄さん うらみちお兄さんの人生を描くお仕事系ダークヒューマン・コメディ。

 

 我々もチビの時から見てきた体操のお兄さん、歌のお兄さんとお姉さん、そしてキグルミに入っている奴ら。一見華やかな世界の住人に見える彼らも所詮は会社員。ステージを降りれば、どうしようもなく哀愁漂う悲哀の人生が待っていたりもするもの。

 オフ時のうらみちお兄さんの正直な裏の顔をお届けするパートは、序盤なら笑えたけど、後半になると胃が痛くなる内容でもあった。共感出来るリアルな仕事人心理が見える。

 あとうらみちお兄さんの書く絵が絶妙にキモ可愛い点に笑える。

 

 マモこと宮野真守、奈々様こと水樹奈々の歌唱力ある声優の歌パートが楽しめる「ママンとトゥギャザー」歌コーナーも見どころ。楽曲世界感が異質で、作家の発想がある意味凄い。

 

 中井和哉が演じたスタイリッシュなオカマのカッペリーニちゃん、それに気に入られる兎原のコミカルな関係性にも笑えた。

 

 メインから脇役まで、出演声優がすごく豪華。そんな点からも侮れない社会派ブラックコメディーとなった。

 

 最終回は何かいい感じにまとめて来た。

 社会人には暗い裏の顔があって不思議ないものだ。そこのところを突かれると辛いので見ないフリしてね的な事を言っていた。

 視聴後には「なんか明日からも頑張ろう」って思えた。ありがとう、うらみちお兄さん。

 

ゲッターロボ アーク

ゲッターロボ アーク 1 (特装限定版) [Blu-ray]

 まさかゲッターアニメが令和時代に来るとは意外。

 

 まず最初の感想がこれなのは悪い気もするけど、キャラデザが絶妙に落書き臭い。オリジナル準拠ならこれで良いのかもしれないが、クセがないわけがない作画にはちょっとビックリ。

 

 随分荒廃した世界感で、物価高騰が甚だしい。コンビニのおにぎりや幕の内弁当が恐ろしく高額。ファミレスのただのナポリタンが5000円という価格設定も見られた。

 

 ロボバトルの作りは楽しく格好良い。

 

 後半だと宇宙規模の話になって武蔵がたくさん出てくるしなんかすごいことになっている。ゲッターってこんなのだったっけ?

 

 ごめんけど話がそんなに入ってこず、なんとなく見た感じ。

 壮大なものとは分かったが、最後とかどういうこと?てなる。

 

 過去作のキャラが登場し、声優もそのままだったことも良かった。

 かつてのゲッター関連の楽曲を新録したものを流す各回EDは良かった。特に「真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ」のOP曲「STORM」は格好良い神曲なので、ニューバージョンが聴けて嬉しかった。

 

天官賜福

 中華アニメなのか?よく分からんが視聴。

 声優が豪華、主題歌も有名人が担当しているじゃないか。

 

 こんな世界感でこの格好の主人公を福山潤が演じているため、同期放送のキングダムの嬴政と微妙に被る。

 

平穏世代の韋駄天達

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 良い意味でタイトル詐欺。どういうことかというと、全然平穏世代ではない。

 

 これはハイセンスな尖ったアニメで、全体の雰囲気としては好きな部類に入る。OPアニメにもなかなかのセンスを感じる。

 

 人間、魔族、そこに加えてめっちゃ強い韋駄天という謎の勢力がある。この三つだと人間は狩られるばかりの立場になるが、魔族も韋駄天も化け物じみて強い。魔族、韋駄天が逃げて追い詰めてしながらドンパチする派手なアクションアニメだった。

 変わった空気感を持つ作品で、今期も多く存在した空気枠には収まることなき暴れた存在感を放っていた。

 

 ハイスピードバトルが楽しく、エロとグロも程よくあり、あとは全体的に爽やかそうでやっぱり不穏という謎の雰囲気があった。正義だ悪だの意義を掘っていく展開も見られた。そんな感じで要素は様々な作品。

 

 最初から馬鹿みたいに強いくせして主人公達は最初から最後まで修行をしている。この点は、人生ショートカットアニメが増えた昨今では珍しい要素。主人公の修行シーンありな作品も最近は減ったなと思える。

 

 キャラの個性が強く、面白おかしいクセキャラが多々いる。

 ドエロい調教師のミク、カリスマ産婆のウメヨらは敵側勢力だけど一度登場したら忘れられない。ミクのエロさと頭の切れっぷりには光るものがあった。

 クールなお色気枠ヒロインのピサラも良かった。ヒロインが可愛い。

 あとは声優が豪華。

 

 最終回で敵に捕まったイースリィ、ポーラはどうなったのか。謎を残したオチになっている。

 絵の雰囲気、不穏な世界感、そしてキャラが可愛い点で気に入ったので、続きがあれば是非見たい。

 

ラブライブ!スーパースター!!

ラブライブ! スーパースター!! キービジュアルB2タペストリー [この商品はDVDではありません]

 ニジガクをもっと推せと思う間にも新作がスタート。シリーズ4作目である。

 廃校の危機など、要素としてはいくらか過去作を踏襲しての原点回帰感が見られるが、新しい要素は9人アイドルグループではなく5人ということ。

 9人いると大変なので少数精鋭にしたのか。それとも4人多く描く予算、加えて4人女優も追加することで発生するコストを抑えてのことなのか。色々考えてしまうが、今回はとにかく少なく絞って5人グループアイドルもので攻める。

 

 放送スタートが遅い。そして五輪の弊害で休止も多い。アイドルの人数も減った。と色々想いはするがやはりラブライブだ。しっかり面白くて萌える。これだからスクールアイドルは止められない。オタクアイドルの宮っちは見ているのだろうか。彼もきっとそう思っているはず。

 

 過去シリーズの第一のヒロインのキャラ性を見れば、ふんわりマイルドでプレーンな良さがあるというのが共通している(ような気がする)。今回の第一のヒロインかのんちゃんは、割とサバサバ系な感じがしてちょっと意外。歌が上手いのに一時的に歌声を失ったアイドルとして登場し、まずは彼女がシンガーとして復活する物語を描く。良き一話目だった。

 

 推しは唐可可なのかもしれない。これまでの9人軍団にだって、いかにもオタク受けするようなネタ枠アイドルがいたが、それが今回だと彼女なのだろう。中国からの刺客の彼女が、グループアイドル結成の仕掛け人となる。良きトリガーを引いたキャラだった。

 行動力はあるが、とにかく体力が無くて皆を引っ張る一面も見せるけど、レッスンになると誰よりも先にバテるのが面白い。めっちゃ可愛い。

 平安名すみれとトムジェリのごとく仲良く小競り合いをする流れは良き。この二人のカップリングにはグッドゆり萌えの評価を送りたい。あとはすみれの「グソクムシ」のきぐるみ動画が面白い。

 役名が平安名すみれ、演じるのはペイトン尚未、何だかどちらもパワーワードぽく見えるし聞こえる。

 

 なんだかんだでラブライブなら見るわなって感じで楽しむ。夏放送なので水着回、お風呂回もあったが、お利口にまとまっていないとNHでは消されてしまうので、サービスシーンもかなり控えめだった。マナーがよろしいことで。

 

 9月最終放送でやっと5人揃ってグループ名が「Liella!」に決定。正式にグループとして始動を迎えた。続きも楽しみ。もう放送休むなよ。

 

NIGHT HEAD 2041

NIGHT HEAD 2041 Blu-ray BOX(3枚組)

 決してポケモンのゴーストの得意技のナイトヘッドではない。それにしても初見のシオンタウンは本当に怖かった。

 

 実は実写ドラマがあり、アニメ化も地味に二度目らしい。

 

 近未来を舞台にした超能力バトルもの。

 昨今益々の進化を迎えるCGアニメである。超能力を用いてのバトルシーンは迫力があった。

 

 メインとして登場する二組の兄弟達が織りなすドラマ感は奥深いはずだが、ちょっとお話が難しい。油断しているとなんのこっちゃになりかねない。で、私はうっかり油断してしまってお話をすっかり理解しきってはいない。なんとなくの空気感で楽しく最後まで視聴。

 

 日笠陽子が演じたキミエというアバンギャルドなヒロインがエロ格好良かったよな。

 

Sonny Boy

 これはなんとも評価の難しい作品。面白さは確かにある。無くはないのだ。しかし拭いきれない空気感もまた常として付きまとう妙な作品だった。とにかく言えるのは今期の変わり種作品だということ。

 

 学校丸ごとが謎世界に行くことで、現代版漂流教室とも呼べる要素がある。

 各員に謎の能力が目覚め、なんだかんだと揉めて結ばって元の世界に戻るためにあれこれ行っている。

 

 あくまで創作物主人公としては今時流行りのモッサリ系男子主人公がいて、横には爽やか且つ掴みどころの無いのぞみというヒロインがいる。大西沙織が演じることで清涼感の増すこのヒロインは良かった。

 成長期である十代男女の複雑にしてややこしい心理を掘っていく文学的要素もなきにしろあらず。

 

 時に共感でき、時に「なにそれ~下らな~い」って思える展開もある。サルが野球をする話とか謎で笑える。

 

 途中で合流する巨乳の先生はエロい。

 

 最終回まで何か謎の感じだった。ここまで謎の感じでくるといっそ清々しい。

 爽やかな主題歌も良かった。

 

出会って5秒でバトル

第1話 詭弁家

 刺激無き生活を抜け、よろしければゲームのようなワクドキを味わいたい。そんなありがちな中2欲求を持つ主人公が、ある日突然デスゲームに巻き込まれるという話。

 去年なら「ダーウィンズゲーム」とかもこんな感じだった。昨今定期的にぶっ込まれるジャンルの一つにデスゲームバトルものが上げられる。

 

 確かに出会ってバトルを繰り返す作品だが、別に5秒ってわけでもなく、それよりは時間の猶予があったと思う。

 抜け目ない主人公のゲームセンスはすごいが、友達にはしたくない。

 

 ヒロインの天翔優利は、やや一昔前感のあるイケているギャルで可愛い。分かりやすく身体機能がぐんと強化される優利の能力が一番主人公向けかもしれない。

 一回戦で優利と当たった敵のおっさんが変態すぎて笑えた。

 優利を演じた愛美は、「僕リメ」でもヒロインを演じ、現実主義の勇者なんとかのアニメでは主題歌も担当したことで、今期は大変活躍している。間違いなく演技の腕が良くなったと思う。バンドリの時よりも好きになった。

 

 テンションとしてはマイナー作品な感じだけど、何気に出演声優が豪華で良い。

 

 

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