こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

地球の未来にご奉仕するにゃん「東京ミュウミュウ」

東京ミュウミュウ」は2002年4月から2003年3月まで放送された全52話のテレビアニメ。

 

 アニメ放送20周年の今年の夏に新装版アニメがスタートするという。このプロジェクトは結構前から動いていると聞くがアニメ放送はまだ先なんだな。

 新しいのをやるのなら今の内に旧作を見ておこう。そうして予習を完成させるぜ。

 というわけで、新年度が始まったくらいからゆっくり視聴。

 

 なかなか萌えるし可愛い。ミュウミュウは目の保養になる。結構好きなヤツでした。

 

第11話 『信じる心、五人そろって東京ミュウミュウ』

 

 ジャンルとしては美少女戦隊ものセーラームーンとかプリキュアに通ずるものがある。

 キメラアニマという動物の化け物を放って地球侵略にかかる異星人達と戦うため、レッドデータアニマルの力を持つ5人の可愛い子ちゃんのミュウミュウが立ち上がる。

 毎度出てくる化け物共とやりあう一方で、学生の主人公達には青春の一幕も用意されている。ミュウイチゴに変身する桃宮いちごちゃんの恋物語もしっかり楽しめるものになっている。

 やはり変身ヒロイン×ラブは20前から今日になっても楽しい。そんなわけでワクワクモエモエキュンキュンストーリーが楽しめた。

 

 キャラデザは良く、皆可愛い。

 ベースの作画は絶対に可愛いのだが、作画クオリティが安定せず、回によっては「誰?」「先週よりもブスになってない?」という事もしばしばある。おかしい時には絶対にヒロインの顔がおかしく、キレイな時はめっちゃ可愛い。本放送がとうに過ぎ去った今となれば作画ガチャって感じのユーモアがあって良いくらいに思える。それくらいに私は心が広い。

 

 ミュウミュウのメンバー5人の構成は考えられたもので、見た目も個性も良い具合にバラつきがある。5人揃うと大変映える。

 プレーンなセンター、ツンデレお嬢様、チビ、メガネグラマラス、クールビューティーな芸能人ヒロイン、このように属性も様々。どれか一つが変態紳士諸君の好みにストライク!という素敵な品揃えになっている。

 

 変身後の衣装はいかにもコスプレ映えしそうな華やかで可愛いものになっている。これは絶対に良い。

 チビのプリンはともかく、他はとっても可愛くて絶妙にエッチ。プリンは小学生で他は皆中学生。しかし中学生にしては発育が良いな。衣装は結構露出度高め。これは女児の枠を飛び出て大人のお友達にも受けがよさそう。

 

 全部可愛いけど、熟考の末ざくろお姉様が推しかもしれない。一番アダルトな魅力がある。大人びた言動からとても中学生には見えない。やはり芸能人は早熟なのかもしれない。白金にも「お前ほんとに中学生?」て言われていたのが印象的。

 ハイイロオオカミの要素が出たワイルドさも良し。変身後衣装は上下セパレートのビキニっぽいやつでセクシー。

 そんなわけでみんとがザクロお姉様ガチ推し勢になっているのもナチュラルに納得出来る。女子からモテる女子は男子的に見ても正義というのがほとんど固定パターンである。

 関係ないけど、ざくろお姉様を演じた野田順子氏の歌うときメモ2の主題歌「勇気の神様」は発売から遥か時が過ぎた本日になってもまだ聴いている。

 

 大人しそうな顔してれたすも発育が良く変身後衣装の下半身部分の作りが結構セクシー。新体操のレオタード的デザインで良し。意外とメンバーごとに衣装に個性が出ているデザイン性も良しなアニメだった。

 実り良き今年のレタスって感じのフレッシュさもある。野菜のレタスもとても好き。意外にエロ可愛い。

 作品の最盛期となった当時の事を知る知人から話しを聞くと、6人に一人くらいはミュウレタスの事をキャベツと間違って呼ぶヤツがいたとかいなかったとか。ちなみに野菜のキャベツも大好き。ていうかれたすって名前の子はここ以外で見たことがないかもしれない。

 れたすが白金にやんわりラブな展開も可愛らしくて良かった。白金も普段はツンケンしているけど根っこがイケメンだからやっぱりモテるよな。

 

 バレリーナのスキルを活かして戦うミュウミントの舞は美しい。同じくバレエを用いて戦うキメラアニマ討伐の際には、もっとバレエ勝負をするのかと思いきや、結構シンプルに痛い蹴り技を多用していた。ちょっと怖い。

 カフェのバイトに来るのは来るけど茶をしばくばかりでご奉仕の仕事をほとんどしないみんとの調子こいたお嬢様ぶりには一周回って爽快感がある。かかずゆみのお嬢様ボイスも良い。好きな声なんだよな。

 そういえばプリンを演じた望月久代とはセットで伝説のシスプリ声優だったな。望月久代の強烈なロリのガキの声も懐かしくお耳に心地よい。

 

 で、真打ちはやっぱりいちごちゃん。他のメンバーも良いけど、一番注目が行く主人公である。これは待ったなしに可愛い。喜怒哀楽をたっぷり見せてくれるこの手の作品の主人公気質が目立つ。

 ミュウイチゴが変身後に言う決めセリフの「地球の未来にご奉仕するにゃん」は神がかった発明だと思う。この時代にはまだ早かったのかなという文化のメイド喫茶の要素もあったので、ご奉仕のワードにしっくり来るものがある。でもこのセリフはただのメイド萌え演出でもなく、地球の未来を考えて守るという作品の根っこにあるテーマに寄り添った大正解なものだった。

 

 地球の未来に~とは言うが、その地球人が地球を汚すばかりで意味がない、感謝もされないとキッシュに言われた時、ミュウイチゴが「見返りが欲しくてご奉仕出来るか!」と言い返すシーンは格好良かった。ここだけは萌え抜きで格好良い戦士の矜持がモロに出ている。名シーンだと思う。

 

 強い見所になったのがいちごちゃんの恋の行方。バトルももちろん良いが、学園内外含めたラブだって当然好きなのだ。

 第1話の段階で青山くんという学園の王子様の事がスキスキモードに入っていて、当初の段階で割と二人の仲は良い。本命はココなのだが、他にもラブ要員がいるから楽しい。

 いちごちゃんの青春に急に登場したイケメンの白金にもドキドキするものを感じ、ちょっと怪しいことになる。白金も普段はムカつくけど実は優しく格好良く、何よりも心に熱いものを持っているのが良い。私としては青山くんよりも白金推しだったな。遠近孝一のイケボがすごく好き。声も格好良かったな。

 

 加えて楽しいのは敵幹部のキッシュがいちごちゃんに熱烈ヤンデレになっていること。DV気質持ちでもあったかもしれない。

 耳長属の敵のくせして登場後いきなりいちごちゃんの唇を奪ってしまう。これってセクハラ。しかし侮れない敵だった。 

 最初こそ犬猫が可愛いのペット感覚でいちごちゃんへの所有欲を膨らませていたが、それも時が経てばガチラブになる。最終的には種族を越えて真の愛を燃やした良いヤツにも見えた。

 主人公に対して割とイレギュラーかつディープな絡みを見せるキッシュのポジションには興味深いものがあり、ゆえに面白い。良いポジのキャラだった。

 よそのアニメだと喋るメガネかけや語尾が「便座カバー」のバカな学生を演じた事で有名な阪口大助が演じている。そこもポイント。

 

 いちごちゃんの周りいる3人の男達からラブ要素を感じたのもワクドキな見所だったぜ。なんだんかんだで絶対にスペックが高い彼女がモテるのは納得。

 白金といちごちゃんがくっつくのも見たい気がするが、れたすと白金も良いと思う。白金という男はどの女を横につけてもしっくり来るラブの汎用性広きイケメンだった。

 

 

 作品のキーワードの一つにもなるレッドデータアニマルとは絶滅危惧種のことを指している。5人それぞれが動物の力を借りて戦うのだが、それが絶滅危惧種というのはちょっとマニアック。

 

 ミュウイチゴ→イリオモテヤマネコ

 ミュウミント→ノドジロルリインコ

 ミュウレタス→スナメリ(白いイルカ)

 ミュウプリン→ゴールデンライオンタマリン(名前にライオンとあるがしっかり猿)

 ミュウザクロ→ハイイロオオカミ

     ↑

 とまぁこんな感じで希少でありがたい地球の仲間の力を借りて乙女達は変身して戦う。地球にいる仲間の名前が分かって勉強にもなる。

 

 萌えアニメとして十分に楽しめる優秀な一作だが、その根底にあるのは環境破壊、または保全の要素である。ミュウミュウ達のモチーフになっている動物達を守っていかねば。そんな気づきも得られる良き作品。

 

 序盤からいちごちゃんの王子様の青山くんがレッドデータアニマル展に足を運ぶシーンは印象的。まだ若い学生の割には地球の行く末を考える渋くも好青年な一面を見せる青山くんは地球に優しい命。ゴミ拾い活動とかも行う良き若者である。

 人間が汚してしまった地球の環境を改善して元に戻そうと言うなら1万年はかかると語る青山くんの言葉は重い。そして緒方恵美のイケメンボイスはお耳に心地よい。

 

 キッシュ、パイ、タルトら敵側の者達も環境汚染が進んだ母星とそこに住む仲間達を救うために戦っている。あっちもこっちも種族の存亡をかけたシリアスな戦いの物語を歩んでいるのだ。

 

 他には、重要かつミステリアスなキャラとなった青の騎士の正体は誰なのか、ディープブルーって結局何者よ、などの物語の確信に迫る要素も楽しめた。 

 

 最終決戦後でとりあえず地球は平和になり、ミュウミュウの変身能力も無くなったのだがそれも一時的なこと。最終回ラストでは新しい敵が出たからミュウミュウを再結成して出動。本当に俺達の戦いはこれからだで終わった。まさかの第二章突入のタイミングの最後だった。

 これからも大いに地球の未来にご奉仕してくれ。

 

 OP曲の「my sweet heart」は爽やかな良曲でずっと好き。

 乙女のハートを素敵に歌ったもので、作風と照らし合わせて違和感のないものだった。

 

 ミュウミュウ5人で歌うED曲「恋はア・ラ・モード」は従来のアニソン感とは違うラップ調パートも見られ、とにかく変わっていて面白い。当時としては意外性の強い作風が見える。こちらも名曲だと思う。

 

 これから始まる新作に備えてしっかりとミュウミュウの予習が完了した。放送すれば新作ももちろん見る。それまでは私も地球の未来にご奉仕するにゃん。

 

 

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