こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

王家に受け継がれる鎧を身に纏って戦うギャル「超光速グランドール」

「超光速グランドール」は、1997年8月から12月にかけて販売された全3話のOVA。同年7月に発売したプレイステーションソフトを原作とするアニメである。

 

 ゲームが7月、アニメが8月に発表とは、映像としての売り込みが早い。ゲームオタ、アニオタを共に巻き込むため、宣伝に力を入れたコンテンツだったのかもしれない。

 

 どうやら国内だとVHS、LDで発売したのみで、後にDVD化されていないようだ。何気にレア映像なのか。どこかの配信サイトでなら見れるのかもしれない。それにしてもLDってマジで場所取るよね。枚数を揃えると意外と重いし。

 

 SnowManのgrandeur(グランドール)という楽曲がとても好きで、発売から一年半くらい経ったけど未だにリピートして聴いている。そろそろ踊れた方が良いんじゃないとか思いながらこの曲をキーワードにネットの海をサーフィンしていくと、同じ名前のこんなアニメにたどり着いた。こちらは綴りがGRAN DOLLとなっているので別物なんだけど。 

 このように、何がどうなってこう繋がるか分からない思考の糸を辿ってこのアニメを視聴することになった。

 

 先にゲームが発売しているというが、マジで知らん。そもそもこの年代のゲームならプレステよりもセガサターン派なので、プレステ自体にあまり親しみがない。趣味で昔から中古ゲーム屋を巡っているが、これは見たことがない。ビデオの在庫も見たことがない。

 これを知っている人間は現在の地球に一体何人生き残っているのだろう。最近では、大昔の全然知らないなにかしらの作品を見る度にそうを思う。

 

 で、気になってこのゲームについてネットで検索したところ、どうやらレアゲーらしく、現在ではとても高値で取引されている事が分かった。コレを欲しがる人って密かにいるんだ。かく言う私もせっかくの縁だし、アニメを見てからちょっと気になったこともあってマジでちょびっとだけ欲しくなってきた。

 

 ジャンルはアクションゲームだという。結構萌え萌えなキャラが出てくるので、バトルヒロインを楽しむやつっぽいな。

 

超光速グランドール Vol.1「愛と爆発のグループ交際」 [VHS]

 

内容

 お話の内容をまとめておこう。

 

 その昔、とあるカップルの前に赤ちゃんが落ちてきた。落ちてきたのなら拾って育てるっきゃない。

 その後、宇宙から落ちてきた赤ちゃんは日本ですくすくと育った。それが主人公ヒロインの天樹ひかるである。

 

 JKになるまで順調に育ったひかるだが、その正体は宇宙人のプリンセスだった。

 王家に伝わるスーパーな鎧「グランアーマー」を扱う力を持つひかるを狙って、宇宙から刺客が放たれる。

 アーマーを身につけたひかるは、攻めてくる宇宙人の刺客と対峙するのである。

 

感想

 バトルスーツを着込んだヒロインが主役。この一昔前感があるっていうか、実際に一昔前のキャラデザが結構可愛くて好き。発表時期の近いセイバーマリオネットみたいな感じがあった。

 

 どこか抜けた感じのあるひかるのヒロイン性は親しみやすい。女子にはレアかもしれない特撮オタクである点も評価できる。特撮って魂がホットになる一流文化だよね。それを理解する若い女子とか、殊勝な心がけで生きているとしか思えない。

 

「グランチェンジ」の掛け声からひかるが変身する時には、小ぶりながらもしっかり詰まった乳が揺れる描写がある。乳揺れの描き込みを頑張っていてよろしい。

 

 声優も結構有名な人達が名を連ねていて良い。

 ひかるの親友のはるな役が池澤春菜で、役名と役者の名前が一緒。ここは印象的。

 

 ひかるといつも一緒にいるはるなの方が王家の鎧を受け継ぐプリンセスぽいからってことで、最初はひかると間違われてはるなが敵から襲撃を受けることになる。面倒に巻き込まれヒロインでオツ。

 

 宮村優子演じるシギルが、最初はひかるに襲撃をしかけるけど、ユリ落ちしてひかるの事が好きになるのはユリ的に良かった。

 第2話ではシギルの水浴びシーンが、3話ではひかるとシギルが二人でお風呂に入るシーンがある。こちらは乳首開放のサービスシーンになっていた。この点は注目。

  

 ひかるが憧れの楢崎先輩に、自分は宇宙人のプリンセスだとバラすシーンで二人がシルエットになる演出が入る。これはウルトラセブンのラストでダンがアンヌに正体をばらしたシーンのオマージュだろう。思わずセブンを思い出すユニークな仕掛けだった。

 

 グランナイトのキャラデザが結構格好良い。テッカマンブレードみたいだった。そういえばブレードの声をやっていた森川智之は楢崎先輩役で出ているな。

 

 最後はひかるが宇宙に出て、敵の本陣に乗り込んでボスを倒しておしまい。

 サクッと3話で事件勃発から解決までを描いていた。

 

 視聴前にタイトルのみ確認した時には、打ち切り方が悲しいことで記憶に残るアニメ「超攻速ガルビオン」の続編なのかと一瞬だけ思ったが、見れば全然別物だった。ガルビオンに続きなんて無いという事実を、まさか令和になってからも叩きつけられることになろうとはな。

 というわけでグランドールもガルビオンも良い物だ。

 

 スポンサードリンク