令和生まれのちびっ子が親戚に幾人かいるのだが、たまにそいつらの世話を任されることがる。外でもない私の親がそうだったが、どこの親も忙しくて子供の世話をするのが大変らしい。
私がちょっと前までそれくらいだったということもあり、ちびっ子とは精神的に理解が深まる関係性にあるのだ。なので、最初こそ人見知りして泣かれても、程なく仲良しになれる。これも一つのコミュニケーション技術。喋って聴いてのやり取りは割りと得意です。
そんなちびっ子をあやすのに絶対に良いと思って、昭和の仮面ライダーのDVDを見せてやると、面白いくらいに大ハマリしている。これは嬉しい!
私の親も同じように大昔の特撮ものビデオを見せては私に喜んでもらって満足げにしていた。同じ事をもっとチビにやってみると、私もやっぱり嬉しい。推した物がしっかり認められると人はこのように嬉しくなるのだ。我が親の気持ちが分かるってものだ。
でもちょっと問題が。
令和の子供なのに、大切断とかキングストーンフラッシュなどの同級生の誰も知らないごっこ遊びを始めるとやっぱり浮く。
それから最近の仮面ライダーだとそこまで毎度やらないキック技を、昭和ライダーは毎度お見舞いしてくるので、子供もキックを真似しがち。
今だと高性能な武器だとか魔法みたいな技で始末の仕方もスマートになってきた。でも昔だと肉弾戦オンリーなのが基本。あっちもこっちも蹴る殴る投げるの応酬となる。
昭和ライダーにハマった子供だと、やはりそれを真似れば肉弾戦を日常で繰り出すこととなる。なればお友達が危ない。友達を危ない目に合わせた者は大人に叱られるのが当たり前。
というわけで、周囲の大人達からあんまり鬼オススメすんなと注意を受けた。困る。
そうかぁ、最近の子供は昔みたくしょっちゅう蹴る殴るの喧嘩をしないのか。我々なんて拳トーク(つまり殴る)が無いまま学校から帰ってくる日の方が少なかったくらいだからな(とは言っても時代でなく当時集まった子供達の都合、生活環境によります)。
だから最近のライダーてあんまり露骨にキック技を決めてこないのか。昨日ギーツを見れば刀とか使っていたし。
現代だと作り手の配慮も難しいな。
というちょっと教育者の目線から特撮番組に向き合うこともある今日このごろ。
そんな今日なのだがめちゃ暑い。ヤバい。溶ける。チーズな気持ち。
夏の暑いのに負けずに今日も仮面ライダーを語ります。我が青春は覆面と共に!
ディスク1、2と見てきて、残ったボーナスディスクにとっかかる段になった。さてさて、どのようにボーナスな出来なのやら。楽しみだ。
ボーナスディスクにはとても短いスペシャルな2作が収録されている。
なんと当時では新鮮な3D作品となっている。3DSが出たくらいでやっと人類にとって身近な技術となった3Dをこの時代からも楽しめたのはなんかすごい。そんな私はまだDSを卒業出来ていません。その内やろうと思って3DSのソフトも安く見つけたら買ってはいるが、どれにも手をつけたことがない。
スペシャルなのは3D技術の投入のみならず、内容を見ても今回限りの特別感が出すぎていて子供心にきっと楽しい。
この2作は短くてすぐ終わるけど、とてもワクワク出来る素敵作品でした。
●ボーナスディスク
仮面ライダー世界に駆ける
なるほど、この段階で既に仮面ライダーもワールドワイドだったと。
タイトルにBLACKもRXもつかないが、内容としてはRXの劇場版。
BLACKからRXへ進化して強くなったことは、クライシスとしても厄介な事案だった。
そこで彼らは考えるのだ。RXになる前のBLACKの段階に今から戻すことが出来れば始末が簡単だと。
今回の敵の作戦は、時間を遡って仮面ライダーを討つというなんともSFチックなもの。
この作品最大の見所は、不思議な時間移動のために複数人の光太郎が同時に存在すること。それによって叶ったのがRX、BLACK、ロボライダー、バイオライダーの4人が横並びになって共闘すること。コレがすげぇ!
正史でならこれはありえない。だって4人とも同一人物だからいつだって1人でしか出てくることが出来ない。それがこの設定だと4人が同時に出てくることが可能になる。
テレビ版では絶対に見れない4ショットが叶う。4人ライダーが揃う南光太郎無双だった。光太郎の微妙にドスの利いた声が良いよね。
BLACKの世界まで巻き戻るってことで、懐かしのゴムゴム3神官とも会えた。ビシュムはお姉さんだからってことで平気だったけど、ダロムとバラオムは子供の時には普通怖かった。顔が普通じゃないもの。
RXが過去に飛ばされたら何故かBLACKのED曲が聴こえて「コレはBLACKの!」と驚いていた。やっぱり自分の番組の歌だからちゃんと知っているんだ。この微妙にメタ(になるのか?)なネタも印象的。BLACKのED曲「Long Long Ago, 20th Century」は間違いなく名曲です。
仮面ライダーワールド
これはなんとも凄い。仮面ライダーJ、仮面ライダーZOのクロスオーバー作品。
たった9分しかない内容だがとってもスペシャルで楽しい一作。
ライダー素人あるあるに、JとZOは慣れないと見分けがつきにくいというものがある。その2人が並ぶのはなんとも感動的。おまけに見分けがつきにくいあるあるならドラスと真にも同じことが言える。ウチの親なんかはどれがどれだか見分けがついていない。
お話はビックな規模のもので、あのシャドームーンが何故か復活して世界征服作戦を仕掛けてくるというものになっている。
彼が選んで復活させた怪人軍団も元気に活躍する。その怪人達はJに出て来た3戦士、真に出て来た改造兵士レベル2、そしてBLACKのサイ怪人。ボスクラスが4人もいる中、ゴルゴム戦士の中で唯一潜り込んだサイ怪人はナイスファイト。
しかしこのメンツ、一瞬「ん?」となるカオスな選抜。
シャドームーン経由でBLACKの怪人、Jの敵が出るのは分かる。でも何でZOの敵キャラは無しで真から1人呼んでいるんだ?そこはドラスくんを出勤させられなかったのか。さしもの世紀王でもネオ生命体は他と企画が違いすぎて支配下におけなかった模様。
シャドームーンが巨大化して暴れ出すと、Jも巨大化して応戦する。Jは知っていたがシャドームーンも大きくなれたのか。
今回のシャドームーンはやられ役らしく口数が多めな気がする。
シャドームーン推しはどう思うのだろうと思える内容ではあるが、面白い試みだったと思う。
娯楽性が炸裂したこの世界観こそが仮面ライダーワールドだよいえよう。楽しかったっす!
まとめ
いや~楽しかった!
やっぱり仮面ライダーは一級娯楽コンテンツ。
今やっているCG特撮と比べると当然ちゃっちい作りではあるが、それならそれでユニーク性と懐かしさがあって良い。すごく頭を使って、見る者を楽しませようと頑張っていた職人の愛と熱が伝わる。これには感動で震えるぜ。
古くはあるけど、ライダーのビジュは完全に格好良い。デザインの格好良さは今のよりも上じゃないかな。1号の段階で何もイジるところがない格好良さだからすごい。石ノ森章太郎ってすごい人だったんだな~。釣りばかりのおっさんではなかった。
やはり良い物は今見ても良いものだ。大昔の寺の法隆寺とかでも建てた当日と今日、いずれの時間軸で見ても「すんばらしい!」と人は称賛するだろう。それは仮面ライダーも一緒。ライダーは特撮界の法隆寺である。法隆寺だけは1回だけ生で見たことがあります。
というわけで、最終的には古い寺巡りも悪くないと思える仮面ライダー観賞回が超楽しかった(←なんじゃそりゃ)。
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