こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

年末は「仮面ライダービルド」でカウントダウンでした

 年末年始のテレビは暇だな~。通常放送枠はお休みだったりもう最終回を迎えたりでやっていない。特番もいまいちだな~。つまんないぞ。

 そんな時にYou Tubeが熱い。普段からもなんか色んな物を配信していたようだし、年末年始に合わせて特別に組まれたプログラムも提供してくれる。とにかく色んな懐かしい何かが見れることで退屈な今よりもかなり楽しい。

 最近になって過去のアニメや特撮がたくさん見れる公式チャンネルが多数あることを知った。

 で、今回見たのが東映特撮チャンネルの「仮面ライダービルド」。

 

仮面ライダービルド Blu-ray COLLECTION 1

 

 こいつは懐かしい。平成もマジで終盤に迫ったくらいの放送だったから、だいたい5年位前の作品か。

 ビルドの赤青ツートンカラーがまるでキカイダーメタルダーみたいとはしゃいでいたのが昨日のようだ。でももうそんなに前のことなのか。時が経つのも速い。

 

 本作の主人公ビルドに変身するのは桐生戦兎、2号ライダーポジのクローズに変身するのは万丈龍我。名前に干支の兎、龍が入っている。

 この要素は、兎年から龍年になるタイミングだとエモくてバエる。というわけで、年末になって傑作選が配信された。

 

 この企画で初めて気づいた。メインキャラに兎と龍の字が入っているのはそういうことか。そして23年は兎年で今が龍年だったのか。

 昔の人みたいに干支を意識することがないものだから、いつしか今が干支でいうと何年なのか分かっていない状態だった。思えば私生活において干支の知識が出てくる出番なんでまるでないなぁ。何かの書類に書くこともないし。干支漫画の「フルーツバスケット」でも見ない限りは、まるで意識することなき概念なんだなコレが。フルバも良かったすね~。少女漫画も仮面ライダーもイケる人です。

 

 そんな干支の巡り合わせにより、この度事前の予定もなくビルドを楽しむことが出来た。嬉しい。

 基本設定とかの大まかな部分は覚えているが、久しぶりだからってことで、さすがに細かい部分は結構忘れている。おかげで良い感じに新鮮な思いで見れたかも。

 関係ないけど、このくらいの時期にはガンダムでも「ビルド~」のシリーズが楽しいことになっていた。アニメもイケる私は特撮とセットでビルドと付く作品を楽しんでいた。

 

 まず小室プロデュースのOP曲がご機嫌ノリノリだな~。ちょっと前にRXまで入っている昭和ライダー主題歌CDを聞いていたのだが、あの時期のシリーズには無いおしゃれ電子サウンド感があって楽しい。格好良い曲だな。

 サビの「び~ざわん!」の所で総員ちょこっとジャンプしているのが可愛いし楽しい。この曲は良い。OP曲「Be The One」を推しておこう!当時もCDで良く聴いたからめちゃ覚えていた。明日の地球を投げ出せない、そりゃそうだ。

 

 本作を見た時には、設定がヤバくて大変興味が湧いた。

 火星から入ってきた謎のテクノロジーを巡って日本が3つに別れ、三つ巴の内戦を行っている。仮面ライダーはその騒ぎの中で軍事兵器として機能し、政治的駆け引きのダシにもなっている。

 改めてすげぇ設定だな。どこよりも仮面ライダーしていないかのような殺伐とした世界観。

 

 子供には難しい。その歳なら知らんでもいい大人の事情で物語が成り立っている。

 これらの要素から当時一緒に見ていたウチのお兄ちゃんが「子供が見るもんじゃねぇ」と言っていたことを思い出す。

 確かに、久しぶりに見るとえらいシリアスな話。

 

 3つの勢力で戦争しているから民が避難していて街が空っぽになっている様子も描かれる。となると子供が元気に遊んでいて当然の公園だって人間がゼロ。

 それを見た万丈は、子供が安心し公園で遊べない世界なんてクソ喰らえ的な事を言って嘆くのだ。

 公園という誰にとっても身近な空間に分かりやすく異常がある。それによって人々の平和が侵されて今は危機の中にあることがよく見えるワンシーンだった。

 この公園が危ないのシーンは胸が痛くなるのでよく覚えている。

 

 終始秀逸なヒール役として物語と共にあったスタークが怖かった。しかし今見ると改めてあの剽軽と狡猾さがミックスされた歪な悪役像が心地よい。良く出来たボスキャラ像だ。

 店のマスターがこっちを裏切って作品のボスになったと知った時にはショックだったんだよなぁ。マスターの飄々とした感じが好きだったけど、中身がめちゃ怖いヤツだった。

 

 最終的にはエボルが暴れまくって地球がなくなるかどうかって規模の騒ぎになっているから話が壮大過ぎる。これならショッカーやデストロンの悪さが小粒な犯罪くらいに思えて来る。

 

 今見ると明らかに気になるのが、万丈龍我役の赤楚くんの存在。これの放送後ヒットして映画にテレビに良く出ている。朝ドラ俳優にもなったし。

 赤楚くんの芝居が万丈すぎてもうチンピラの人のイメージが固まってしまっている。その状態でお別れになっていたから、他の番組に出ても仮面ライダーの人と気づかない。

 チェリまほとか朝ドラの時と違いすぎるだろ。身内に赤楚くんハンター(←彼が出ているなら何でも見るくらいに好きってこと)がいるのだが、そいつから仮面ライダーの人だよと聞くまで他の番組で見ても気づかなかった。

 役者って作品のキャラに合わせて自分の見た目、雰囲気、そしてハートまで変えてくるんだなぁ。これぞ変化のプロ!私はどこに行ってもだいたいこの感じで固定。

 

 ビルドの時の赤楚くんは今と別人やんけ。そんな彼の進化が見えたのもなんか良かった。 

 万丈は以前彼女がいたけど、それ以降はみーたんと結構良い感じじゃなかったかな。そこもちょっと気にして見る私がいた。

 

 しかしライダー俳優ともなれば出てくる人間がイケメンだらけだな。戦兎、万丈、かずみんと来て、4号枠のヒゲことゲンさんも良い感じ。

 シリアスな環境で決して楽ではない生き方をしてきたかずみんが、実はドルオタのギャグ要員要素持ちなのは当時ウケました。

 ゲンさんのクソダサファッションが解禁された後半回も笑った。どこに売ってるのか謎の服ばかり。

 そして女子なら滝川紗羽が良い。みーたんも悪くないが、もうちょっとお姉さんの感じがするさわさんもめちゃ格好良いじゃんか。

 

 ビルドはシリアスバトルが良いが、ギャグパートも豊富。そして意外と熱血なノリなのも好ましい。

 万丈は初っ端からずっと暑苦しいノリのお兄さんだし、後半のボス戦は総員死の覚悟も整った状態で挑むからマジで熱い。

 かずみんやゲンさんが戦場に散って行くところはニチアサにはキツいパートかもだけど、制作側の熱量も伺えて良いっす。

 

 やっぱり仮面ライダーは格好良くなきゃ!その点ビルドのライダーはデザインセンスが良い。

 ビルドの初期フォームのツートンカラーのヤツが何と言っても良い。アレが作品の看板になるものな。

 

 ローグ、エボルの割りと闇感が出たデザインも良い。

 エボルのゴツゴツした感じも超良いな。ライダー感がありつつもゴツいことで微ガンダム感もあって好ましい。

 

 49話の内18話分を傑作選として配信したが、それだけで十分楽しい。

 年末を楽しくする東映の良いプロジェクトだった。

 

 今年も素敵に我が人生をビルドだ!

 明日の地球を投げ出せねぇぜ!(←OP歌詞のこのフレーズかなり気に入ってます)。

 

 

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