こしのり漫遊記

どうも 漫遊の民 こしのりです。

周防パトラの「デス様2」実況動画を見てめちゃ笑った

 最近はVチューバーの配信もとんと見なくなったなぁ~。コロナが流行り始めた2020年前半くらいに一番見ていたかも。

 VはVで居心地が良いけど、実体を置いているリアルの暮らしも忙しく充実しているものだから、遠ざかるべくしてそっちから遠ざかって行った。という自分語りを急にしたくなるお年頃。

 

 そんな中でも周防パトラちゃんのASMR配信はいつも聴いています。長々と1時間越えなんて普通だけど、最初の10~15分でもう寝ちゃうから分割視聴必須なんだよね。とっとと寝かせるコンテンツなのに普通に長いのが謎だよな。ありがたいことです。

 

 で、どんどん見なくなっていったVの者の中でもパトラちゃんだけはASMRで縁が繋がっている。その関係で彼女の他の動画もおすすめに出てくる。

 そして昨日の晩、まさかの動画がおすすめに上がってきた。デス様ことデスクリムゾンの第2弾「デスクリムゾン2 -メラニートの祭壇-」をプレイしてみたの動画だった。この令和の時代にあのゲームをやるとかヤバぁ。発売当初はニートというワードが今ほど大衆に定着していなかっただろうが、今日聴けばニートの響きがやけに耳に残る。ニートもすっかり大衆文化に溶け込みましたなぁ。

 

 パトラちゃんといえば、ちょっと前に事務所を抜けて独立したことが話題になった。以降、こんな変なゲームにも手を出すようになったのか。悪くない進化である。

 

 このゲーム、簡単に言ってしまえばバカなクソゲーなのである。これはドリキャスで遊んだぜ。

 サターンで出た初代の段階でウチのお兄ちゃんからめちゃ笑われてバカにされていたゲーム。それの2も買う付き合いの良い私を見た彼は「お前また性懲りもなく変なゲームやってんのか?」と言うのだった。そうです、やるんです。変なゲームが好きなのです。

 

 ドリキャスでヒットしたソフトは、同時期に頑張っていたPS2でも出ることがあった。でもこれはバカクソゲーだったのでSONYさんも「いらね」と思ったらしく移植していない。正解。

「ROOMMANIA#203」や「クレイジータクシー」がPS2でも出たのだから、ドリキャスゲーも幅広く旅立てる希望が持てた当時でも、やはりデス様はお呼びでなかったのか。良き判断だと想います。

 

 パトラちゃんが天下のバカゲー第2弾を遊んでいる放送を見たらマジで笑えた。

 色々バカでおかしいからパトラちゃんにもめちゃ笑われていたじゃんか。さすがだな。

 

 このゲームの一番の記憶といえば、移動シーンでまっすぐ歩けないこと。操作性に癖があるので、従来ゲームのように操作するとまっすぐ歩けない。慣れがいる。

 足腰が達者な私からすれば、まっすぐ歩けないというのはすごいストレスになる。ゲームからそれをもらうことになったら、それはもう忘れられない要素になる。

 

コンバット越前」ていうシールが貼られたドリキャスガンコンハードオフで100円で買って来て遊んだよなぁ。今も倉庫に置いてる。もしかしたらもう一生使わないかも。

 

 久しぶりに見たけど、ずっと間抜けでフザケているんだよな。まず緊張感の無いジャケットからもう間抜けだし。

 会話劇の端から端にかけて漂うハイセンスギャグにはマジで参る。アホが喋っているという面白さがそこある。所々会話が噛み合っていないし、そもそも発言者に変なやつばかりでマジでカオス。

「いらんだろうそれ」っていうやり取りの連続にいつしか用がある、と事情が変わってくる。そんなカオスな満足感がなんともいえない。

 日本語を話す国産ゲームなのに、どこかよその遠い次元の感じがするカオスワールドが描かれている。そこが作品価値。

 

 バカなゲームなんだけど、これはこれですごい。常人には作れない世界観がそこにある。

 シンプルにつまらん。残念ながら、この世で一番数が多いコンテンツはそれだ。私程創作物が好きでしゃぶり尽くした人間が到達した答えがそれ。

「普通におもんな」の感想で終わる寂しい作品との出会いが一番多いのだ。今の深夜アニメなんて「いい加減にしろ」ってベレルでそういうのが密集している。

  

 物語に見る起承転結のシナリオの秀逸さでシンプルに高評価を取った物なら残るべくして人の記憶に残る。見世物として及第点を突破したものが良き評価を受けるのは当然のことだ。でもそれはテクニックと情熱が合わさって叶うことであり、はっきり言って難しい。

 それが出来ないなら真逆を極めるしかない。同じしょうもない、クソ、バカであっても、従来ラインを大きく上回る、いや下回るのか?とにかく上も下も通常ラインを突破すれば凄いもの、新鮮なものとして記憶に刻まれるのだ。デス様はそっち路線ですごい。

 

 1の段階でマジでやばいというのが当時の人間の理解になっている。それを知った上で公式が2の方をイジっている。それが分かる構成がすごい。 

 すごく有名な初代の序盤の赤くない赤い扉うんぬんのネタも2で面白おかしくイジっている。こういうバカなシーンが多いが、これもスタッフの愛と熱があってこそ面白く出来たシーンだよな。こういうテンションや作風は愛せてしまう。

 

 私は昔から優秀なネタを追い求めて笑いたい人間だから、クソアニメ、クソゲーには目が無いんだよな。純粋に面白いものが好きだが、不純なユーモアも同じくらい愛している。

 

 パトラちゃんが数多あるジャパンゲームの中からあのようなおバカゲーを選んだことで、私のクソゲー愛が弾けた。とても良い動画でした。

 いくら時間が余っても人がやらないであろうゲームをやった。そして記録を残してくれた。それは偉大なことです。感謝。

 パトラちゃんがバカなノリにツッコんだりめちゃ笑っているのが可愛いから癒やしにもなりまし。マジで声が可愛いよな。

 

 2が半端なところで終わって3がありそうな流れで終わっている。パトラちゃんが「3はよ!」とねだっていたので、Switchで最新作を出せば良いんじゃないかな。当時のファン(全部殊勝な心がけの人間)達が買ってくれそう。

 

 デス様は日本ゲーム史に刻まれた重鎮となった。そう分かった夏でした。マジおもろ。

 関わったらろくな死に方をしないゲームだけど、それでも良いって人には心からお勧めします。

 

 

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