こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

こっちはこっちで小学生は最高だぜと言える「今日の5の2」

今日の5の2」は、桜場コハル作の漫画。

 別冊ヤングマガジン2002年31号 - 2003年46号にて連載された。

 コミックスは2003年に全1巻が発売された。

 

今日の5の2 (ヤングマガジンコミックス)

 

 読書が捗る素敵なシーズンに入りました。世は丁度読書週間らしい。活字や絵と戯れてインテリジェンスを磨け!

 そんな時期に入ったところでさっそく1冊読んでみた。全1巻でさっくり読めて満足感もある。そんな作品でした。良き出会い。

 

 だいたい20年前に発売された漫画なのか。信じられない。

 この作品は漫画が出てしばらくしてからテレビアニメになった。それを見て大変ハマった。ハマった流れで色々あさると先にOVAが出ていたのでそれも見て最後に原作漫画にたどり着いた。私にとっては歴史遡りコンテンツだった。漫画を読むのは久しぶりだけど結構覚えていたなぁ。

 

 5の2って検索すると一番にこの漫画が引っかかるのがなんか嬉しかった。

 内容はとある学校の5年2組の楽しい連中の日常を捉えたもの。

 おバカだけどそこに愛着が湧く佐藤リョータ少年を中心に楽しい仲間がわいわいやっている学校シーンを見ると心がほっこりする。

 可愛らしいキャラクター達のユーモラスかつ間抜けなやり取りが面白い。ギャグと微妙なエロの合せ技で見せる内容も素晴らしかったっす。

 出てくるクラスメイトは女子率が高い。ヒロインが多めなのも楽しい要素。私の学校も圧倒的に女子が多かったのでなんか共感出来る。

 

 同作家の代表作「みなみけ」でも見られる手法だけど、普段可愛らしい絵柄がここ1番で妙にリアルになるというテクニックがこちらにも見られる。たまに入るこの緩急も視覚的刺激になって良いよね。

 

 このくらいの年齢になると男子達はグラビアアイドルの写真集を見て楽しんだり、女子は女子で体の発育を気にしたりと、性に対する興味も割りと出てくる。

 そんな中リョータはそっちの趣味に疎く、スケベ少年ではないのだが何故かいつも女子とちょっとのお色気シーンに突入することになる。とても美味しいこの少年主人公の言動に注目出来るものがある。

 リョータのある所、割りと多めにパンチラシーンがやって来る。これは見ていて全く不快にならない良き要素でした。

 

 5年にもなると男子達がそろそろお姉さんのおっぱいに興味を持つ段階になっている。皆が胸の話で盛り上がる中、リョータは微妙に達人ぶろうと思って本当は興味のない「鎖骨」の良さを語る。ココ、面白かった。

 このシーンはアニメにもあったけど、初めて見た時には鎖骨に対してのフェチズムなんてあるのかと発見になった。全く知らない領域だったので、何が良いのか知るためにも以後鎖骨にちょっとは注目しようと思ったものだ。鎖骨というお楽しみコンテンツがあると知れたきっかけの一作でもありました。

 

 アニメを見て大変良いと思ったのがメインヒロインのチカちゃんの存在。とても可愛い。チカちゃんが可愛いから興味を持った作品だった。

 良いよな~この幼馴染感。どうしようもないおバカなリョータと丁々発止で絡めるしっかりした感じが良い。正妻感があって良かった。

 漫画だと他のヒロインが先に出てきてチカちゃんがメインになる回が後だったのか。意外な発見でした。漫画のジャケットはチカちゃんが単体で持って行ってる。偉い!

 とにかくチカちゃんが好きになる。最後のエピソードではチカちゃんとリョータのちょっとラブい話もあり。基本はおバカギャグだけど、この二人の恋愛にちょこっと触れるのもキュンな要素で良かった。

 

 小学生5年って微妙に大人な感覚も出てくるよな。男子は相変わらずしょうもない事で張り合ってバカをやっているが、女子はそれをちょっと大人な感じで一歩下がって見ていたりもする。

 確かにこのくらいの段階だと女子の方が精神的成長では一歩前にいたかも。作中の男子ズはスーパーボールでどっちのボールが高く跳ねたかとかで競争しているし。めちゃしょうもない簡単な遊びだよな。それをマジで楽しめていた時期が後になればプライスレスな宝物になったりもするんだけどね。

 

 出てくるキャラの属性も割りとリアルで、こんな感じでクラスに色んなタイプのヤツがいたなと思えてくる。

 横着な四捨五入をしてしまえば皆同じくバカな子供となるが、一人ひとり見ていくと人間のタイプとしては細分化されていて面白い。それがクラスってものの楽しい見方。今思えば学校のクラスって構成からして面白いものだったんだな。その中でも目立って楽しい1人が私でした~と振り返ることも出来た。そんな懐かしい気持ちになれる良い作品だったな~。

 

 男子達がゲーム機で遊んでいるシーンがある。それがゲームボーイアドバンスなのが時代だなぁ~って思える要素。2002年に連載だからDS到来以前のアドバンス世代の小学生達だった。私なんかDSが出てもまだゲームボーイポケットだったぞ。それとゲームギア。基本的にお下がりしか遊べなかったからなぁ~。

 

 小学生って面白いの可能性がいっぱいなんだな。良い作品じゃないか。

 大人みたいに変に遠慮したり相手の顔色を伺わないから、キャラ同士が素直に絡んでいて人間の純粋さが見えるのも良い。

 小学校を舞台にした明るいギャグものってのも良いもんだ。そっち方面ならちびまる子ちゃんとかが最たるものだよな。

 

 というわけでバスケは一切しない漫画だけどこっちはこっちで小学生は最高だぜ!の感想が出てくる良きものでした。おすすめっす。アニメもまた見たくなった。

 

 

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