こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

ビリビリきました「電撃!ピカチュウ」

「電撃!ピカチュウ」は、おのとしひろ作のマンガ。

 別冊コロコロコミックにて1997年4月号から1999年12月号まで連載された。単行本は全4巻がリリースされた。

 

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 これは懐かしい。その昔、親戚の誰かがくれた古いコロコロコミックを読んだことがあった。その中で一際光ってたのが本作だった。

 ポケモンというコンテンツが誕生して割りと初期に発信されたマンガである今作には伝説的要素があった。それはなんというか、ちびっ子向けにもしては絵柄が滑らかにして妖艶というか、まぁ言ってしまえばエロかったのだ。もうそれが1番の思い出。セクシーショットが多数あります。ポケモンでこの艷やかも特徴的だが、雑誌全体で見てもこの絵柄は良い意味で浮いていた。

 

 我が家のお兄ちゃんはこいつをリアタイしていたという。で、確かにカスミのエロい水着シーンはよく覚えていると言っていた。リアタイした勢から次の世代へと受け継がれる電ピカの伝説の要素はそこにある。というわけで非常に良い作品でした。カスミがとにかく好きになる。

  

 この私もカスミのエロさがナイスだからという理由で全巻揃えた次第である。買ったのは10年ちょっとくらい前だったと思う。当時だと当然定価以下の安い中古を買ったのだが、今では本作もそこそこプレミア化していると聞く。分からんものだなぁ。カスミにエロを求めるヤツが金を出すのかな。多分復刻版とか配信も無いのではないだろうか。

 

 マンガはポケモンアニメとも近い時期に始まった。アニメ版と設定や物語展開が一致する箇所も多くある。一方でオリジナルの楽しい要素もありで楽しい。

 

 サトシは10歳になったタイミングでポケモントレーナーの免許を取って冒険の旅に出る。お隣さんのシゲルがとっくに免許を取って先を行かれたからと自分も焦って免許センターに行くのだが、割とあっさりと取得出来ていたような。

 オーキド3大ポケモンをスルーしてやっぱりアニメと同じくピカチュウを第1のパートナーにして冒険に出る。

 アニメを見た時から思っていたけど、オーキド研究所の3匹と比べるとピカチュウじゃ心許ないよなぁ。岩タイプが出てくるニビジム戦とか突破が難しいだろうに。でもニビジムのタケシ戦は割愛にも程がある高速描写で1ページくらいで終わっていた。タケシの扱いの雑さに笑った。

 

 ピカチュウとサトシの出会いは、ピカチュウがサトシ自宅の電線を齧ったことがきかっけになっている。実際にねずみがコードを齧って家電が逝ってしまうとか、齧って漏電した分でねずみが逝ってしまうということもあると聞く。どちらも信じられないぜ。

 アニメと一緒で最初はピカチュウがまるで言うことを聞かない。オニドリルに半殺しされるピカチュウをサトシが体を張って守ることで絆が完成するのだ。これはいい話で好きっす。

 最初はピカチュウの電撃に備えるためサトシがゴム手袋をしてお世話しているのが面白い。

 ピカチュウの作画がとってもキュート。抱きしめたくなる可愛さがある。当初サトシのことは毛嫌いしていたピカチュウだが、カスミには積極に懐いていた。こいつ、ちょっとスケベなオスなのかもしれない。

 

 本作の最大の特徴は女子キャラがやたらと萌えてエロいこと。巨乳が多い。サトシのママ、シゲルの姉さんまで可愛くてエロい。

 アニメと違ってサトシがコメディリリーフポジで、タケシと同じくサトシも綺麗なお姉さん好き設定になっている。サトシがシゲルの姉さんにお熱なのは印象的。同級生の姉貴って光って見えるものだものなぁ~ってウチのお兄ちゃんが言ってました。

 

 初期から登場するカスミが超可愛い。アニメでも私はカスミを推していたが、こっちのカスミは別物の良さがある。アニメのちんちくりんなカスミはどこへやらで、こっちのカスミは発育が良すぎる。

 それと綺麗な黒髪で登場するの印象的。カスミの黒髪は良いぞ。でも後半からはアニメと同じ色になった。後半に行く程カスミの巨乳要素も薄れてきて萎んだような。

 まぁこれは大人の事情があってのことかな。国民的アニメのヒロインでもあるから、いくらオリジナルのマンガでもオリジナルから離れすぎたボディスタイルは止めてくれみたいな事を公式から言われたのかもと予想しています。

 

 サトシとのジム戦でカスミが着た水着がすごいことになっている。どこに売ってんのさ?ってくらい際どいやつだった。

 アニメのポケモンを先に見たキッズがこっちに寄ってくるはずだから、そうなるとこちらでアニメには用意されていなかった新たな性の目覚めを呼び込みそう。現に我が家のお兄ちゃんも性にまつわる衝撃的な事件としてこの作品のことを未だに覚えている。罪な作品やで。同時にナイスや。

 カスミのお姉ちゃんズも美しかった。4人姉妹で皆美人なのは目の保養。

 

 カスミは12歳でサトシより2つ年上の設定。そこを活用してやんわりショタ要素を持ち込んだ作風になっているのも印象的。カスミとサトシの関係性がショタいとカスミの姉貴がイジる所がある。後の回では年下のゲストキャラと絡むことで、カスミ自身も自分には本当にそっちの気があるのではと自覚しかけている。

 カスミの一番良いシーンは目の保養になるお風呂シーン。混浴風呂でのセクシーショットがありました。効能に進化とある進化の湯に入ることになる。そこでカスミはおっぱいの進化を願って進化の湯の滝湯をおっぱいに浴びるのが。そのシーンがとてもセクシーで良かったです。

 12歳にしてはありすぎる内容になっているので進化などいらんだろって皆が思うところ。そこでタケシが、カスミは年齢から考えて十分に発育が良いから進化はいらんと冷静にスケベコメントしているのが面白かった。タケシはやっぱり愉快なスケベキャラだよな。

 

 カスミとサトシの因縁は、サトシがカスミのチャリを壊したことに始まる。特殊仕様で100万もするチャリだったとか。確かにめっちゃ良いチャリに乗っていた。これを弁償させるためにカスミも旅に同校する流れになった。

 もちろん10歳のガキが100万なんて用意できないから、そこは「出世払いでよろしく!」の一言で切り抜けるサトシの言動がコミカルで好きだった。

 

 カスミのチャリからしてそうだが、出てくるマシン、メカなどがポケモンらしからぬサイバーチックな感じになっていた。アニメ版よりも科学技術が進んでいるのかな。近未来な感じのするポケモンワールドになっていた。

 パーティ6体を格納したモンスターボールをセットする腰のベルトのデザインとかすごく格好良かった。アレはアニメにはない魅力的な小道具。

 

 コロコロコミックにしてはキャラが青年向けチックで絵はとても上手い。絵の上手さならポケモンの描写にも見られる。とても生物的に描かれていた。ゲームともアニメとも違うリアルな質感があって好ましい。

 キャタピーとかオニドリルとかは本当にいそうな感じのリアルタッチで描かれていた。こういうリアル感あるポケモンも良い。

 シオンタウンのデカいゴーストは子供が見たら怖いだろうってくらいいい感じのグロさで描けていた。

 

 こちらにもロケット団の3悪人が登場する。思えばタイムボカンの頃からも賑やかしのシステムだよな。悪役は愉快な3人組が良い。まぁこの場合は猫も一匹いるんだけど。

 ムサシもやはり巨乳のお姉さんになっていた。改めて変な髪型だよな。

 最終回ではロケット団を退社したらしいムサシとコジロウが描かれ、なんと結婚していた。これはこれで良いエンドだと思う。

 

 印象的な回はニャースの里帰りの回。その昔ニャースの住処だった路地裏があった街は現在では震災によって水に沈んでいる。

 ビルの頭しか見えないくらい水を被った街となり、まるで「青の6号」の世界みたいだった。ロケット団潜水艇で潜ってお宝サルベージミッションを行っていた。ポケモンで見るこの世紀末感は何か珍しい。

 

 果樹園を潰す勢いで作物を食いまくるカビゴンを討伐する、デカいヤドンをなんとかするなど、間抜けで楽しい回もあってすごく楽に読めた。ポニータに乗ってレースする回なんかはとても夢があって良かった。

 

 最終回はいわゆる「おれたたエンド」みたく急にスパッと終わる。続きはアニメでねってことか。

 最後はシゲルと合流して二人旅を始めたとサトシがママに報告している。手紙での報告だったのが古風。この世界ならテレビ電話もあっただろうに。

 

 こんなセクシーで美麗なポケモン世界もアリです。隅々まで見ればこういうサイドもあるってことで、ポケモンワールドも裾野を広げたなぁ。日本が世界に誇れるコンテンツのポケモンに乾杯!

 

 それにしてもカスミのセクシーさにはビリビリ来たぜ。これぞ電撃ってね。とにかくそれが言いたいがための感想文でした。

 

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