こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

好きなギャルゲーソング その5

 やはり音楽は良い。

 お休みの日に「ながら」ではなく、ただ座椅子にもたれかかって音楽を聴くだけの時間を過ごす。それはとても幸福と言える時なのだ。

 だいたい週末にそういう時間を設けることで、月曜日からまた戦えるよう心をリセットしています。

 

 他に何をするでもなくただ音楽の世界にトリップするのは、移動費いらずの精神の漫遊だと言えよう。安く済む心のデトックスが叶う。これって素敵。

 

 その昔見ていたシャーマンキングの主人公 麻倉葉は、将来の夢として日々好きな音楽を聴いてまったり過ごせたらそれで良いと発していた。それはミニマムなようでマキシマムとも言えよう確かなる幸福への願望だ。

 だが現実問題として、ただ音楽を聴いてまったりと過ごす日々を手にするのにも結構なガッツがいる。なにせ何もしなくても良い時間を用意するためには、社会に出て何かをしていないといけない。何かしたその報酬として得られるのが、何もしなくても許される素敵な時間なのだ。

 一緒にシャーマンキングを見ていた家の母も「たったそれだけを叶えるのだって簡単ではない」とコメントしていた。少年漫画原作アニメに手厳しいリアルなツッコミ。でもそれで本当なんです。

 これってちょっとそこらに働きに出ればしっかり分かることなんだよなぁ。

 私もただ音楽を聴くだけの時間を作るためにちょこっとばかしの苦労をしたものだ。

 

 という無駄に渋い社会の真実を見ながら今日も私は耳から幸福を注入するのだ。音楽は良いぞっ!

 

 で、やっぱりギャルゲーソングね。今聴きたいジャンルはコレ。

 一見アングラなこの分野には、ピンからキリまでの音楽的センスが詰まっている。

 親の前で聴くには恥ずかしいテンションのものから、一般曲として聴いてガチで一級品な秀逸ソングまでなんでもござれだ。マジで色んな曲があるから面白い。

 なんだかんだ広く要素を包括した素晴らしき音楽性が見えるジャンルでもあるんだな。

 

 というわけで、まだまだあった素敵なギャルゲーソングを追加でまとめていこう。

 いくら時代が進んでもギャルはいつまでも負けないんだ(←キモ格好良い文言)。

 

 

さくらんぼキッス ~爆発だも~ん~ / KOTOKO(カラフルキッス 〜12コの胸キュン!〜)

 さくらんぼソングの表番が大塚愛の「さくらんぼ」なら、裏番はコレ。 

 キュンキュンするときめき電波なポップソング。

 初めて聴いた時には諸々強烈な印象を受けた。これはすごい。

 20年くらい前の歌なのに、この段階でKOTOKO先生の表現力の引き出しが既にすごいことになっている。収納バッチリ万能家具な音楽センスだ。尊敬します。ユーミンくらいすごい音楽家だと思う。

 

 まず普通に歌が上手い。声が綺麗。気持ちを入れて可愛くブリッコに歌う所も様になっている。声優のように萌えなセリフを入れるパートもあり。繰り返す「すきすき」のパートもだんだん耳がやられるすごさがある。

 とまぁ様々な要素を卒なくこなすシンガーとしての腕前がすごい。これは歌うのにそれなりに覚悟がいると思う。

 

ぽろり なぜだか涙溢れちゃう 大人になるための痛みかな?」の歌詞に一番キュンと来る。

 恋して大人の階段を昇る際には、楽しさのみならずちょこっとの痛みだってあるものだ。皆経験あるっしょ?

 そこら辺の都合を歌った真実のラブソング。

 

 もしも私がイケてる球団のやり手スラッガーなら、選手入場曲をコレにしてホームランをぶちかましたい。

 

マリンブルーに沿って / 佐咲紗花(ちいさな彼女の小夜曲)

 そもそも沿う対象となるマリンブルーとはなんぞや?

 それは色名の一つで、ざっくり言ってしまえば濃い目の青のこと。同じ色ってことから海の色や水夫の制服の色などを示すこともあるとか。まぁこの場合は海に近いところで恋してその想いを歌っているってことかな。

 そんなこんなで、夏の海沿いで芽生えるキュンな恋心を感じれる疾走感あるナンバー。聴いていてとても心地よい。佐咲紗花の高音ボーカルもお耳に気持ち良い。

 

 スマートに好きと言えないウブでもどかしい恋心から、そのピュアな想いは優しき小夜曲に乗せてお届けする。そんなおしゃれでピュアな可愛さがある一曲。キュンと来ます。

 

FEEL ME / 米倉千尋(Revive 〜蘇生〜)

 閉鎖された訳の分からん空間からギャルを連れて脱走するぞ!っていうゲームの曲でした。ゲームは楽しかったけど結構難しかったです。

 そんなゲーム内容だからこそ「あなたしか救えない」の歌詞が胸に響く。

 

 前情報無しに楽曲を聴けばギャルの要素なんて皆無で、普通に格好良い曲として楽しめる。

 

恋せよ乙女 / 米倉千尋(サノバウィッチ)

 米倉千尋といえばやはりガンダムの歌で売れた人というイメージがあるわけで。その彼女が萌え萌えしたギャル世界のテーマ曲を歌うとか大丈夫なの?と思った人も幾らかいたことだろう。格好良い曲を歌う方が多い人だったからな。

 でも大丈夫でした。なんでも出来る有能なシンガーです。

 

 イントロ、アウトロ部分のブラスバンド演奏が楽しすぎる。思わず踊りだしたくなる楽しき演奏に拍手。終始楽しくて元気な曲でテンションが上がる。

 

「涙は宝石 恋せよ乙女たち」の歌詞は綺麗。そしてホントそれだと思える。

 イケてるギャルの流す涙は、人体から外部に排出されるただの水ではない。液体を越えて輝く宝石なのだ。比喩なようでいて真実でもあるこのフレーズはお気に入り。

 

マル秘☆恋愛法則 / NANA(アッチむいて恋)

 まずゲームタイトルに笑った。コレと「サノバウィッチ」「キミの瞳にヒットミー」は冗談みたいな名前だなと思って笑った。

 曲名も中身スッカスカの出来の悪いハウツー本みたいなタイトルで笑う。

 でも内容は結構ロックな感じでノリ良く聴きやすい。好きな曲です。

 

floral summer / fripSide(フローラル フローラブ)

 歌い出しの歌詞「あの日と同じ夏が来る」の所から既にグッと夏に引き込まれてしまう。

 

 暑い夏時間を歌った内容だけど、夏のうざったい暑さを全く感じない。夏の暑さを殺すかのごとく清涼感で攻めた楽曲構成とボーカル力が生える素晴らしき傑作。

 

 キラキラした夏を思わせるキラキラボイス過ぎる。ナンジョルノが美声なのは皆が知ることだが、これまで歌ってきた中でも1位くらいに透明感と清涼感がある歌唱だったのではなかろうか。ボーカリスト南條愛乃の歌声が一番綺麗に聞こえる楽曲だと思う。だから好きっす。

 にしてもこの夏は太陽を割ってやろうかと思うレベルで暑かったな。あれと比べれば今の寒さが天国。

 

Hesitation Snow / fripSide( はつゆきさくら)

「Hesitation」とは躊躇うという意味。私の私生活にはほぼ出てこない感情や概念だな。だって即決即断人間ですから。

 

 最初は静かに厳かな空気感を出して始まり、後は切なくも力強くて格好良い。そんな曲に乗せて歌う歌詞はかなりシリアス。

 いつものラブラブしたお気楽ギャルポップスとはちょっと違うシリアス路線な一曲。たまにはこういうのも良し。

 

 やはり私は昔からテケテケ言っている電子サウンドが好き。テケテケは耳を幸せにしてくれる。テケテケ感強めなこの曲も格好良くて好き。

 

ダ・カーポIII 〜キミにささげる あいのマホウ〜 / yozuca*D.C.IIIダ・カーポIII〜)

 ダ・カーポといえば春を感じる桜ソングだな。それとヒロインの芳乃シャルルの可愛さの破壊力はヤバかったなぁ。あれはあれで愛の魔法にかけられた。

 

 こちらの桜ソングもなんて心地よくてキレイなメロディーなんだ!とすぐに気に入った。めちゃくちゃ優しいリズムで好き過ぎる。

 

「世界を変える魔法(ちから)になるダ・カーポ」。この歌詞最高です。確かにそう!

 ゲームタイトルを歌詞にも入れてくるのはエモい。

 

Rumbling hearts / 栗林みな実君が望む永遠

 恋に生きる青春ハートなんてそりゃ大混雑しますとも。というわけでラブドラマを綴るゲーム作品の楽曲タイトルとしてバッチリハマるフレーズだ。

 

 栗林みな実の歌声が綺麗すぎる。この声は脳にビビッと来る出会いとなりました。

 

「もう戻れない あなたの腕に包まれていた優しい日々」の歌詞は切ない。切ないから胸に刺さって心に残る。この歌詞はゲーム内容ともマッチしている。

  

 このゲームについてこういう内容なんだよと母に話したところ「冬ソナみたいだね」と返されたことがあった。

 冬ソナは見たことがないけど、どこの世界にもこういう切ない物語を描く物書きがいるんですね。しかし振り返る程昼メロみたいなゲームだったなぁと思い出す。

 

ホントノトコロ / 名瀬ゆかな (CV:秋野花)(妹のセイイキ)

 ゲームタイトルに見る際どさよ。目を引くものがあるよね。まぁ妹は聖域の住人だから。

 

 楽曲タイトルに偽り無しで、恋するギャルのホントノトコロが綴られたものになっている。

 ちょっと強気だったり、かと思えば弱気でピュアだったりと、等身大なラブハートを歌っている。正直な人間の心が見える歌詞が可愛い。

 微妙に舌足らず風に歌い上げるボーカルも可愛い。あくまでキャラとしてのキャラ声歌唱が出来ていて素晴らしい。

 

 可愛いらしい歌詞をイカした電子サウンドで聴かせる音楽的手法も良し。可愛いこと言ってても曲は格好良いんだよな。

 

雨に願いを… / 小林沙苗Memories Off 〜それから〜

 メインヒロイン 陵いのりを演じた小林沙苗の歌唱。彼女の歌唱を初めて聴きました。 良き声。

 

 どんより曇って時には雨も降る。そんな暗くてシリアスないのりルートをクリアした最後には虹を見ることが出来た。

 そういうルートクリア後に流れるこの明るい雨ソングは心地よくて心に響く。雨は止んで虹が差し込む内容を歌った曲なのでゲームともマッチした。

 

 ピアノ演奏がすごく綺麗に映える楽曲。ちょっとジャズチックなピアノ演奏なので、おしゃれかつクールに聴こえて良い。

 雨の日がちょっぴり楽しくなる心温まる雨ソングです。

 

ヒトシズクアイ / 村田あゆみMemories Off 〜それから〜

 しっとりとスローでメロウな感じで歌い上げる。演奏もおしゃれで格好良い。とても綺麗な良い曲。

 テンポ的に綺麗な夜景を見ながらのドライブ時に聴きたい。

 ゲームのキーワードにもなっている「雨」「かけがえのない想い」が歌詞に入っているのもエモい。

 

 村田あゆみメモオフソングならメモオフ6の「Triangle Wave」「WAVE!!!」も良かった。どれも良い曲です。

 

新世界のα / Luna(アインシュタインより愛を込めて)

 なんて綺麗、そして心地よい疾走感なんだ。とにかく曲が綺麗だし格好良い。

 最初は綺麗で心地よいピアノから始まる。かと思えば間奏でイカついロックなギターサラウンドが聴こえたりして曲構成に意外性がある。

 最後のフレーズ「さよなら」でスッと演奏が終わるのもかなり強く印象に残る。本当に綺麗にさよならしているなぁ。気持ち良い演奏と歌の余韻を味わうターンを残すことなくさっと終わる潔さもグッド。

 

 歌詞は結構難解で何を言っているのか分からない箇所もちょいちょいありだが、まぁ全体の雰囲気として好き。

 2番の印象的な歌詞「デパートのすみにいるよくわからない動物」ってなんだろうか。お兄ちゃんに尋ねてみると「アイボじゃね?」って言ってた。彼にとってのデパートのすみにいるよくわからない動物といえばそれらしい。答えは人それぞれ変わってくる内容なのかもしれない。確かにアイボって触ったことないから何者なのかよく分かんない。

 

アルカテイル / 鈴木このみSummer Pockets

 鈴木このみもKey作品で歌うまでになったのかぁ。出世ですね。まぁ結構前の話だけども。

 

 ボーカルもそうだけど曲調が爽やか過ぎて心地よい。夏に吸い込まれる感覚になるトランスソングです。

 

 過ぎ去りし夏を想って歌っている箇所もありなので、素敵な夏を過ごした終盤にこそ聴きたい。今年の夏も暑かったけどそれとは別に素敵な日々でした。

 

空気力学少女と少年の詩 / はな(素晴らしき日々 〜不連続存在〜)

 楽曲タイトルの持つ不思議な感じに心引かれるものがある。

 空気力学とタイトルにあるが、歌詞を追っていくとある種哲学的にも思えて来る。

 空気力学と哲学が分からなくてもフィーリングで楽しめる秀逸ソングです。予習しなくても大丈夫さ。

 

 しかしなんとも独特な感じのする歌詞世界観だったな。存在感が面白い曲。

「再生の象徴の魚 消滅をつかさどる鳥たち」の歌詞なんてイマジネーションが膨らんで興味深い。

 

 爽やかギターサウンドがお耳に心地よい。イントロ部分からも感じる「アジカンかしら?」な楽曲テイストがとても格好良かった。

 

 

まとめ

 ギャルは負けない。そうなるようギャルを押し出すゲーム音楽も最高なのだ。

 テレビで歌われることはまずないラインナップだが、それでも今やっている歌番組で歌っているのより良いやつだってたくさんある。音楽の世界は奥が深くて楽しいものですなぁ。この冬もしっかり聴いて楽しもう。

 

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