こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

グレートティーチャーここにあり!「GTO」

GTO」は、週刊少年マガジン1997年2号から2002年9号にかけて連載された藤沢とおる作の漫画。単行本は全25巻が発売した。

 タイトルに込められた意味は、グレートティーチャー鬼塚である。

 

 これは先にアニメを見たことがあった。主題歌には有名アーティストを起用し、声優陣もなかなか豪華に決め込んだ良き作品でした。L'Arc〜en〜Cielが担当したOP曲「Driver's High」は頭がどうにかなるくらい聴き込んだ。でも実際はどうにもなっていない正常な状態です。

 とにかく初っ端から終わりまで刺激的だった。

 

 これの原作マンガを自宅倉庫で見つけた。全25巻のサイズは秋の夜長を共にするのに良いと思って楽しく読みました。

 後半に行くほどページをめくるペースが上がって行ったと記憶している。それは良い作品にありがちな現象。

 

GTO(25) (週刊少年マガジンコミックス)

 

 内容は元暴走族のカリスマチンピラ鬼塚英吉が、5流大学卒業後に中学教師となって教育道を歩むというもの。金八で育って来た身でコレを見たら更に刺激的でビックリです。

 ずっととんでもない内容の教師物語になっています。普通の学校や先生に飽きたという者に向く刺激物に仕上がっている。

 

 鬼塚本人も周囲も認めることから度々出てくるワード「5流大学」ってなにさ?リアルでいうとどの学校くらいのレベルなんだろう。とにかくどん底の学力なんだな。

 5流の要素がよく分かるのが鬼塚の学力。めちゃバカである。学校の試験は替え玉を使っているからズルと運で教師までたどり着いたようなもの。面接、履歴書提示のシーンでもとんでもないことになっている。字の間違いが多すぎて笑った。

 

 今思えば教えといっても課外学習がほとんどで、それも学問を用いることなく物の道理を解くものだった。教室でテキストを使ってのまともな授業シーンがほとんどなかったような。変なコスプレをして授業中にもふざける教師だったし。鬼塚がぞうさんのコスプレをしてPTAのババアの顔に放水するシーンは面白かったのでよく覚えている。

 

 インテリジェンスの欠片もないスケベでオタク気質なおバカチンピラ教師だが、屁理屈をこねることなく正面から物の道理を解いてそれを流儀に生きる姿はとても清い。そのスマートな生き様に好感が持てる。よくある熱血教師とはちょっと違う親近感と愛着の湧く傑物として描かれているのがポイント。このキャラクタークリエイトが出来るセンスは良い。

 

 鬼塚といえばハチャメチャに強くて丈夫。時にはサイヤ人なのか?と思うくらい物理をスルーしたとんでもない偉業を成してしまう。

 喧嘩が半端なく強いからバトル要素も面白い。バイオレンス&エロもありで刺激的な作品でした。

 屈強なチンピラ100人抜きの腕相撲大会で勝利する、度々校舎屋上から落ちても生還する、銃撃を食らっても数日で退院するなど哺乳類として丈夫すぎる。

 

 こんなめちゃめちゃなチンピラ教師が現代の(といっても当時はだいたい世紀末)問題だらけで冷めきった教育世界に旋風なり爆風を吹かせる痛快人情&教育ドラマが楽しめる。

 

 鬼塚の赴任する東京吉祥学苑は、生徒教師含めて通っている人間に問題がありすぎる。これら困った人間が取り巻く困った学園内事情をなんとかするのが、桜井理事長から課せられた鬼塚のグレートミッション。

 

 子供も大人もマジに荒れていてヤバい。治安の悪い学園マンガだな。

 これの前に鬼塚の教育実習のエピソードもあったが、そこでも子供が笑えるくらいヤバい不良だらけだからもう笑うしかなかった。実習生もチャンスがあればイケてる生徒と性的な仲になろうと狙っているというとんでもない内容を描いていた。

 この段階でも少年マガジンでやる話かよ?今だったら無理じゃない?ってくらい過激。先生サイドの質の悪さの都合も逃げることなく描き込んでいるのが尖った要素かな。

 

 吉祥学苑の生徒達はとにかく大人を信じていない。教師なんぞゴミくらいに思っている。病んでいるなぁ~。

 クラスで結束して担任教師を虐め抜き、最終的には辞職に追い込む。そのために数多の嫌がらせをしてくるのだ。中学生のガキがちょっと調子くれているレベルでなく、荒れようが酷い。やってくる悪さもいたずらの度を過ぎたエグいものだった。

 

 まずは菊池くんが無駄に高いアイコラ技術でありもしない教師のスキャンダル画像を校内にばらまいてくる。

 菊池くんは学力、道徳的判断を見ても作中でかなりまとも。でも普通にそこらでタバコを吸っているのは不良過ぎる。彼は好きなキャラでした。

 ていうか中学生のくせして酒とかタバコも普通にやっている連中がいるから怖すぎる。我々の学校ならそこまでの荒れはなかったなぁ。そもそもそういう嗜好品に使う小遣いもなかったから世話になる機会とはことごとく無縁だった。良き事。

 今なら例えマンガでも未成年がタバコを吸うのを描くのは良くないとされるらしいから、規制が厳しくなかったこの時代だからこその描写だったのかも。

 

 菊池くんの捏造写真で木馬攻めされている鬼塚が面白かった。これを受けて鬼塚がそんな事できるならもっとエロいのを作ってよとねだってオリジナルエロ画像をゲッツするのは図太すぎる。無神経すぎるゆえ虐めの虐めたる要素をスルーし、結果虐めを乗り越えて菊池くんと仲良くなっていた。ここは面白い。

 

 鬼塚の発想のぶっ飛びぶりには爽快感がある。そこが良い。

 教育実習時には、家族の関係性に壁があることで自宅生活が苦痛だと傷ついた生徒を救うため、自宅に乗り込んでハンマーで夫婦中を遮る家の壁をぶち抜いていた。額面通り過ぎる受け止め方でこれには「そう来たかぁ~」と手を打った。このハンマーで壁破壊シーンは久しぶりに漫画を読んでもしっかり覚えていた。印象的だものなぁ。

 

 学校では生徒同士でも揉めている。衝撃的だったのは、女子の上原杏子が男子の吉川をめちゃ虐めていた話。まぁ杏子はイケてるギャルだから、人によってはそれもご褒美にもなるかもだけど。これがブスでめちゃ強い女子にやられたら男子的に超キツイだろうに。

 吉川の服をひん剥いて写真を撮って脅す、股間のジュニアを箸で摘むなど、セクハラも上等な虐めをギャルが男子に向けて行っているのは衝撃的要素だった。しかも杏子のママはPTAのお偉いさんだからそこもヤバい。

 この男女2人は虐めた虐められたの関係が発端でなんと後には恋仲になる。こういうマイナスからの発進でプラス関係値に高めていくってのもアリなんじゃないかな。いや現実的に考えれば無いか。

 この2人のドラマは好きだった。自分の好きの気持ちに納得出来ない杏子に対して、鬼塚がマジに好きになれるのは素敵な事だと教師らしさは無しにただ年長者として解く所も良かった。鬼塚はインテリジェンスゼロの野人みたいな男だが、愛と人情の人として好きになれる。

 いじめられっ子だった吉川が段々逞しくなって行くのも良い。後半の吉川と杏子の夏祭りデート回も素敵でした。

 

 恋愛要素なら村井くん周りの話も好きだった。

 村井の意中の相手は学園のマドンナの深田さんだけど、読みが同じの鱶田さんと間違えてマッチングしてしまってお笑い展開になるのは笑った。ラブコメ展開もイケる作品だったのか。

 

 そんなツンデレかつムッツリなマザコンの村井の事が気になる鯨川さんも好ましい。

 男子よりも遥かにデカいことを気にしてか、村井と会っている時には自分の背が低く見えるよう階段の下の段に陣取るところにキュンな乙女心を感じた。

 女子ならこの子が一番良かった。友人想いで男子にも強気に来るデカくて格好良い女子とかとても良いじゃないか。

 チビの頃に男子に冷やかされていた鯨川を村井が助けたことで関係が始まっている。この時の村井の正義マインドは「仮面ライダーブラックRX」にハマっていたことから来ていたそうな。RXは確かに格好良かった。

 

 学校でのドラマは問題児が面倒を仕掛けてくる→解決しクラスの仲間に引き込むの連続となるが、単純なパターン化でもない。ドラマの作り込みが面白く、それぞれのエピソードで意外な展開があって楽しめる。

 初っ端から提示される謎に、なぜクラスが教師虐めを始めたのか、事件のきっかけとなった最初の教師の存在は?消えたもう1人のクラスの仲間とは誰?というものがある。それらが徐々に解明されるミステリー的要素も面白かった。

 

 担任虐めが始まったきっかけは、先生に失恋した雅の些細な嘘だったのだが、それが巡り巡って広い範囲を混乱させることになった。こうなったことへの雅の心中を思うとかなり怖そう。

 全ての謎が解ける雅の物語の落ちを見てしまえばしょうもないとも思える一方、そう簡単に切り捨てることも出来ない。雅の気持ちも確かに分かる。それは正直な人間の心理であり言動であるとも捉えることが出来る。割りと等身大な感情と言動。

 傷つきやすい子供の繊細な心理とその傷を個人で癒やすことが出来ない苦悩がよく描かれている。神崎や繭の心の問題にもそういった点が見られる。そんなシリアスな人間ドラマが良い。

 

 今ある大事も根っこを辿れば小さい人間の起こしたしょうもない言動だったなんてのが意外にも世の真理なのかもしれない。雅の物語にはあっけなさと共に強めに納得出来るものがあった。

 あと雅が頭をブルーに染めたら綾波レイみたいでイカすと喜んでいた鬼塚のオタク反応が好きだった。

 

 雅がラスボスで、その前に仕掛けてきた神崎、繭ら狡猾で冷静な生徒達もインパクトがすごかった。雅の話は思った以上に後半まで引っ張ったな。

 途中で雅と神崎が揉めて女の戦争になるところはハラハラした。どちらも攻撃ターンにぶっ込んでくる内容がエグい。ギャルは可愛いくてもここ一番で冷酷で怖いとも分かる。

 

 校内爆破している神崎をアニメで見た時には怖くなったと記憶している。神崎を演じていた三石琴乃の演技も邪悪で怖かったっす。神崎も魅力的な良きギャルでした。

 

 神崎も雅も鬼塚のうっかりで建物の屋上から落とされている。うっかりでドンケツ突き落としを決めてしまう鬼塚の間抜けっぷりに笑った。

 神崎を殺してしまったと勘違いした鬼塚が山まで埋めに行く話は笑った。すごい事やってる教師漫画だな。

 神崎がMDやPHSを使用するシーンを見ると古い世界だな~と思えてしまう。

 

 思えば出てくる生徒達の中には秀才が多かった。学力には問題なくとも家庭内問題などで大人と上手く付き合えず、ゆえに孤独の中にある子供の現状を掘り下げている点が良い。普通に見えて普通じゃない物を抱えている人間というのは、今の世でも多くいるはず。ここら辺の要素は風刺がかっている。ふざけているターンも多いけど社会問題に切り込むターンもしっかり設けている点で教養がある作品だといえよう。

 

 よりリアルに思えるのは、その困った心理が大人である教師陣にも見えること。子供を脱した人間だからといって完璧ではない。人を育てる学校教師にまで人間的欠陥があることを浮き彫りにした展開はとても印象的。

 

 教師キャラも個性的な者が多くいた。その筆頭が内山田教頭。このおっさんがマジで面白かった。名物キャラ過ぎる。

 車には詳しくないのだが、とにかく良い車に乗っている設定だと分かる。度々愛車を鬼塚関連の事件で破壊される内山田教頭の悲惨な人生に笑える。確か5回くらい破壊されている。

 内山田教頭も家庭内不和問題を抱えており、仕事に出ても問題だらけでかなり精神が疲れている。肝が太いおじさんだからなんとかなっているけど、普通のメンタルならこうはいかないだろう。よく耐えている方だと思う。

 

 内山田教頭のモノローグが何度か挟まれる。これが何だかリアルな内容。

 その中で何のために生きる?働く?などの分析もあってつい読みいってしまう。 

 青雲の志で親元を離れて始めた教職だが、その中で流れに流れて思想が汚れてしまった。そんな教頭の過去を巡る話も見所。哀愁がすごい。

 

 失踪した神崎捜索のためにバイクを飛ばす鬼塚を車で追いかける中で語られる内山田教頭のこれまでの人生の物語はとても印象的。色んな物を賭けて犠牲にしてここまでやってきた報告を聞けばそれがすごいとも悲しいとも思えて来る。生きづらい社会の中で肩身の狭い想いをしながら戦ってきた大人の悲哀が濃く見えてなんか泣きそうになった。自分の親がこんなことを思って言って来たらマジに悲しくなる。でも現実的に教頭みたいな人も多くいるのだと思う。

 人には言えない、見せたくない大人ならではが抱えるこのような恥ずかしい想いをなるたけコミカルかつポップに描写する作者のテクニックも良い。

 あと学校に教頭が3人もいるのに驚く。そんな事がありえるのか。私の学校なんてそもそも1人目だっていたのかどうかも怪しい。「その数いるの?」という都合を知らない者ならではの疑問も出てくる。

 

 教師なら英語の桜井先生、メガネの勅使河原先生も心に問題を抱えていた。この二人の物語も濃い。

 子供大人問わず、問題を抱える作中人物の心の根っこには孤独があるのだな。孤独とうまく付き合えないと人は荒れるし病む。 

 そこからの解放のために人の道を外れた言動に走るようになるのだ。内山田教頭は通勤時の痴漢でそれを解消していた。先生がそれをしたら無職よりもっと社会的に叩かれるぞ。

 桜井先生はハイスペックなテクを導入しての盗撮行為、勅使河原先生は冬月先生への盗撮、盗聴を始めとしたストーカー行為に出る。皆心の孤独をこじらせ過ぎた末に外しすぎなくらい人の道を外れて行く。これは怖い。

 

 これらはヤバい創作話と笑って見ていられるだけではない。桜井先生の盗撮人生の始まりに至る回想シーン、勅使河原の抑圧からの解放を願っての暴走の物語を見れば、実にリアルな人間心理の末だと納得出来てしまう。

 性が絡んでいることだから単純なスケベ行為かと思えば、問題はそこだけではない。勅使河原が暴走を起こしてあの規模の事件を起こした理由も納得出来るといえば出来てしまうから怖い。

 勅使河原の父が首になった会社にまだ属しているつもりになっていつも通勤のポーズだけ行っているのはマジでキツイ。心が痛む話だった。

 

 こういうのは人間自体の出来の良し悪しも当然関係するが、その時の社会が悪いというのも少なくない割合で関係しているのかも。勅使河原の苦しみの告白は本当に苦しいものだからヤバい。

 優等生でやって来た人間しか知れない闇の心理があるんだなぁ。とかいう私も優等生の地位を恣にしてきたわけだが、こうして呑気にブログなんて書いていられるあたり心の汚れが少ないようで良かった。私が努めて綺麗に生きて来たことが一番関係してのことだが、そのアシストとなった親の教育にも感謝です。

 

 勅使河原に監禁された冬月先生捜索時の物語は、学生探偵をしている冬月先生の妹視点で進行する。間抜けな鬼塚を相棒に、可愛い探偵が話をリードするミステリーな読み物にスタイルを変えた点も良かった。妹ちゃんも可愛い。

 

 後半の天使編で出て来たダイナマイトおっぱいの大門校長も悲しい過去を背負ったお姉様で思い出に残る。この人も悲しい大人だった。

 大人を信じられずに子供を終えて大人になったこじらせ教師なので扱いが厄介だった。

 次に鬼塚を苦しめる刺客はどんな汚れキャラだと思ったらセクシーお姉さんなので意外だったな。結構好きな巨乳校長でした。

 この大門校長の説く調和の取れた現代的教育論もすごい。そして怖かった。ネットワークで人間を管理して問題を先読みして潰す。そんな効率が良いようで内容を見れば非人道的な教育システムが敷かれていた。これはサイバーを絡めた新しい教育の未来を検討するような面白い内容だった。

 そのシステムをスムーズに動かすために学内に置かれたポジの「天使」という部隊が怖すぎる。

 天使部隊の女子生徒が冬月先生を襲ってノーパンにするのは怖すぎる。我々の冬月先生を汚すなんて許せない。

 汚い大人がわんさか出る中で冬月先生は汚れていないから作中の癒やしキャラとなりました。

 

 天使部隊の渋谷くんは人間不信であり、ただ1人信じられる校長先生には激しく依存している。これらの要素はありえないようでリアルなようでとにかく怖くて可哀想。

 ふざけるターンも十分にある作品だが、人の心を追い詰めてえぐるシリアス描写もかなりある。このバランスが丁度よい。

 

 作中では少年漫画らしく少年に向けて良いメッセージ性をたくさん伝えている。同時にバイオレンス&エロの要素も多分に伝えることになるから、これは家庭によってはお子さんに与えてよいものかどうか迷う作品でもあると思う。この程よく危険な香りのする作風も私好み。不良警官の冴島のキャラ性とかは笑えるけど子供に向けては有害な要素かも。

 

 可愛いギャルのキャラを用いてのセクシーなシーンは目に保養で良い。だがそこと比べて汚いおっさんを描く時の画風が一気に品を欠いており、おっさんキャラがホント汚い。この作家は汚いおっさんの品のない表情を描くとよい味を出すなぁ。

 

 それとバイク、車などの乗り物、色んな建物の描写が結構細かくて綺麗だったのも印象に残る。

 

 私のような人間ならば強く反応する他の要素がオタクネタに明るい作風であること。数多のアニメ、漫画、ゲーム、その他あれこれのネタが出てくる。芸能人の名前なども含めそのままの名前で出てくる。そんなに包み隠さず実際の名を出していいんだ。ドラマ化した時に出演した反町隆史松嶋菜々子の名前も出ていた。

 ゲームなら当時作品のクーロンズゲート、ディープフィアー、鬼武者などのプレステゲーム名、セガドリキャスシェンムーシーマンの名前も出ていた。鬼塚とトロ子ちゃんがドリキャスを遊んでいるシーンなんてとても微笑ましい。ドリキャスソフトは世界一ぃだぜ。私はセガっ子です。

 デビルマンエヴァガンダムなど色んなアニメのネタも出てくる。作者がすごく物知り。神崎をセイラさんみたいだと慕ってくるガンダムオタク3人衆には笑った。

 色んな名曲の歌詞もそのまま出てくる。当時ヒットしたプッチモニとかの歌もネタで出てくるから時代を感じまくれる。

 こういう本編進行に何も関係ない小ネタもオタク受けする良き要素だった。

 

 最終回は視聴者に向けても学校に行く意味はあるか、そもそも好きかと問いかける描写が見られた。

 うーむ、考えさせられる。学校は通っている時にはヘラヘラ笑って楽しんでいたわけだが、後になって振り返るとつまんねぇ所だったなぁ~てのが正直な感想。

 あんなに狭い所にいたら外の社会がもっと広くて面白いってのが分からないままだものな。まぁ早くからそれを敢えて教えず諸々を訓練させる場を設けるという狙いもあるのだろう。人間だってまるっきりバカだらけではないので、なんだって作ったからにはある程度の意味があるってものだ。学校はもう行きたくないけどやはりあった方が良いのではないかと思う。

 というわけで学校や教師ってのもたまには悪くない。大変面白い名作漫画でした。広く世に向けて推します。

 

 

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