いや~2023年も深まりに深まって12ヶ月目の後半。もう終わるやん。マジで1年が早い。
一年の締めとなるラストクールはすごい駆け込み乗車でめちゃめちゃアニメが多かった。これらを片っ端から見ていくのも長き戦いとなった。まぁ楽しかったけど疲れたよね。
もう終盤も終盤なので、多くの今期作品は残すところ後1話か2話かってところまで来ている。正月には私の目もよく休まりそう。
今年のアニメ的ニュースといえば、年始早々新番組が次々と万策尽きて休止になったこと。あれは酷かった。
そしてラストクールになった今でも「万策尽きた」ぽい現象が見られる。出来れば向こうは言いたくない、こちらは聞きたくないそのワードが見え隠れする自体になっているっぽい。
それ関係で今期気になるのはproject No.9が手掛けた作品3つ。
「お嬢と番犬くん」
「 ひきこまり吸血姫の悶々」
「豚のレバーは加熱しろ」
以上3作品が秋アニメとして放送されている。
同時期に3つの仕事が舞い込む。で、全部引き受けてやる。
社会人を半年も経験すればお分かりのことだろう。プロとして3つのプロジェクトを同時進行するのは当然しんどい。
しんどい想いは仕事の仕上がりにしっかり反映され、この3作のクオリティはそれぞれかなり危なっかしい。
お嬢とヤクザのアニメはぶっち切りで危ない。
主演の鬼頭明里、梅原裕一郎の美声でなんとか視覚にも作用する補正が成されているが、声でなんとかしようにも限界がある。目で見える世界は決して閉じはしないのだから。
というわけで絵の仕上がりがフヤけているからこれはアウト寄り。
豚とひきこまりも徐々に危ない。そしてどちらも遂には放送を落とした。一週明けて流した豚のアニメの作画はかなりヤバかった。マジでギリギリの戦いじゃないか。
ひきこまりも基本のキャラデザは可愛く、美少女ホイホイの楽しいアニメで好きなんだけど、後半に行く程ちょいちょい作画が危なっかしい。3つの中では一番健闘しているかな。
豚もひきこまりも楠木ともりがメインで出演している。彼女が出た作画ぶっ壊れ枠といえば「メルヘン・メドヘン」を思い出さずにはいられない。せっかくともりるが頑張っている現場でやばい仕上がりはなんとかしてくれ。花を持たせたいんだ。ニジガクからの付き合いのラブライバーとしてはこう思わずにはいられない。
なんでこうなった?
上手いことスケジュールを組んで、仕事量を一気集中することなく適当にバラつかせることは出来なかったのか。そこの管理が下手っぴじゃないか。まぁ素人には知ることのないプロの現場ならではの事情があるんだろうけど。にしても結果がコレじゃいかんでしょうが。
ウチのじいさんなんかは「出来ない仕事を取って来るくらいなら庭の草でも抜いてろ!」という仕事が出来る庭持ちならではの意見を述べている。言うよね~。でもまぁ分かる。草取りはメンドイから嫌だけど。
というわけで、作り手の皆さんは今一度自分がやるべきは仕事を取ることか、草を抜くことか、しっかり検討しよう。
仕事をするなら適材適所、そしてケースバイケースを心がけるのが大事だ。とかいう私は、なるたけ労働をサボりたい労働不向き人間です。
ちょいと風の噂で聞いたが、呪術廻戦を手掛けているMAPPAの作画スタッフも仕事がキツイと言ったことがあったとかなかったとか。
あちらの作品はハイクオリティ作画で頑張っているが、それが叶うだけの働きともなると休憩の余裕が無いのかも。
ああいう仕上がりに持っていくのは楽な事ではないらしい。私は絵を描かないのでしんどさが分からないが、まぁ楽なはずがないわな。
呪術廻戦は毎週楽しく見ていて、毎度すごい出来だと思っています。
こっちの見る目も肥えたし、業界的にも要求するクオリティが高くなっている。そういう風潮なのかも。すると仕事する方はしんどくなるよな。
やっぱり一度にやる分が多すぎるんだよ。私がここ数年いっつも言っていることだが、マジで毎クール新作が多すぎ。見るだけでも追いつかないし、じゃあ作る方も追いつかないのは分かるって。
もっと休んで数を絞れや。一度に似たようなのをたくさんやっても互いに食い合いになるし、時間がなくて皆見てくれないって。やりすぎは作る方も見る方も損だぜ。
こういう万策尽きた状態を見ると、改めて数多すぎって思う。
アニメ文化が極まってめでたいとも思える一方で、やりすぎによる弊害も今後目立って来そうで心配。何事もほどほどにねってことか。
私も労働はほどほどにして後は楽しくアニメを見ます。それが一番。
こんなブログをのんびり書く余裕があるくらいだから、おサボり具合は上々ってわけか。良いことだ。
アニメ屋諸君は健康をキープ出来る範囲で頑張れ!
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