こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

パンも高くなったものだ

 日頃からカロリーを消費することをやっているからその分の補充はしっかり行わなければならない。ましてや冬にもなると、冬眠がしたい哺乳類の古からの宿命のせいか、更に色々食い貯めてカロリー補充をしたくなる。

 まぁ言いたいことは、とにかく冬になると食欲が増すというだけの話である。

 

 食欲全体が上がる中で夏場よりも目立ってコレが欲しいというのが甘い物である。冬場になると一層甘い物を求めてしまう。多分冬の方がスイーツの売上も上がっているのではなかろうか。

 

 割りと摂生する質だし、加えて結構ケチなことから、なるたけ栄養の無い菓子とかの購入は避けてきた。

 しかしこうもカロリーと甘みを求めたい時期になると、何か無性に菓子パンとかが食いたくなる。甘いチョコが入ったのやメロンパンを食って一休みなんて最高だろう。そこに渋く決まった茶かコーヒーがあれば尚良い。

 

 で、久方ぶりにとあるスーパーのパン売り場に行ってみた。

 めちゃ充実していて色んな種類のがある。それらを一通り見てすぐにも思うことがある。

 まず思った以上に高い。そしてそれぞれがこれまた思った以上に小さい。

 あれ?こんなに高い?そして高い割にマジで小さいぞ。口が大きめの大人ならこんなあんぱん一飲みで行けるやんけ。そんな感じで何かしょぼくみえるけど高いから困った。

 

 そういや先日食パンを買ったら10数円値上がっていた。あの時にはレジの打ち間違えしてんじゃねぇだろうなと店員に問い詰めてしまった。そしたらちゃんと正規の値上げ後価格だったので何かすごい残念だった。ごめん。

 

 普段買わない菓子パンもすっかり値上がっている。嫌だなコレ。子どもの小遣いでも気軽に買える親しみあるおやつだったメロンパンとかあんぱんも100円で買えないのか。

 値上げって寂しいし、事情を分かった上でも何だか情けないと思えて完全に嫌なんだよな。

 

 そういえば毎年の末になるとどこかの寺でデカデカと習字で書く今年の一文字の2023年版が決定したと聞いた。その一文字がなんと「税」だったとか。

 税金がキツイからってことでそうなった。コレ、嫌だろう。楽しかった1年を振り返った内容になっていない。キツい思い出が一番ってガッカリだわ。

 まぁ事情があるしそれも分かる。だとしても色んなことがあった1年の中で一番に出てくる思い出が税金を払うのがきつかったでは、それこそ人としてやっていくのもキツいって。

 素敵な1年になるはずが、振り返って出てきた一文字がコレ。これはなんとも情けない。

 どうしたんだ日本?どうしてそれまではたかが菓子パンくらいに軽く見て楽に支払えていたものが微妙にキツく感じるんだ。パンっていつからこんなに高くなったんだよ。

 

 実に勝手を言っていると自覚があるが、私は自分のことはともかく、人がケチをしたり景気が悪い様を見るとどうにも情けなくなって最終的にはちょっとイラついてしまう。

 皆がもっと景気よく明るくノリよくやってくれた方が私も同じく楽でいられる。分かるよね?この気持ち。

 

 私がパンを眺めている横で、店員のお姉様2人が値引きシールを貼っていた。

 値引きは嬉しいけど、元値が予想よりも高くなっていたので、引いてもお得感が薄い。なので結局買わなかった。

 

 でも店員の会話が気になる。売り場のパンはかなり売れ残っていた。合計して30以上は値引きシールを貼っていた。

 で、そんな彼女達の会話がこうだった。

 

「値引き多いね。皆買わないからすごい残ってるね~」と言ってた。

 

 そうかぁ~。売る側も高くなっているから客が買わないのに納得しているようだ。

 まぁ日本人はパンよりも優先して米を腹に入れたい種族だからな。にしても以前より売れ残っている模様。

 

 これを受けて何だか世の儚さってやつを感じた。

 こうしてかつての当たり前が遠のいて行くのだな。その昔には普通だったことが、その内にはちょっと贅沢な特別のことになっていくのかも。今後メロンパンが高級スイーツになってしまったらどうしよう。

 

 店員の会話がリアルだったため、これがすごい身近に見える不景気の証ってやつなのかと理解した。

 

 今後困った世の中になりそうと思うと心晴れ晴れとしないが、まぁ人生は楽しいこともいっぱいだから明日からも元気に生きよう。

 

 甘いパンを買わなかった代わりに、家の余った砂糖を舐めて甘さが欲しい衝動を乗り越えました。節約出来たね。

 

 税に疲れてぜぃぜぃ言ってちゃジャパニーズソウルの名折れだ。立ち上がれ万国の労働者達よ!

 私は頑張る日本人を応援します。この広い地球の端っこから愛を込めて。

 

 それでは本日の想いを本日の内に言葉として残す謎時間おわり。

                        

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