こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

王様戦隊 死の国へ行く「王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン」

「王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン」は、2023年7月28日に公開された特撮映画。

 

 やっと見れました~。

 そもそもキングオージャーを見ようと思った理由は、あやねること佐倉綾音が劇場版に出ると聞いたから。その情報を知った段階で20話くらい放送していたのを一気見して劇場版にコンディションを合わせました。

 で、あやねるどうこう抜きでもキングオージャーは面白い。テレビ版で十分ハマりました。そして見た劇場版も大変楽しかった。

 

 夏休みに映画館でやっていたのがもう見れるとか仕事が早い。公開から意外とすぐパケ化され、私もお家でゆっくり楽しめた。劇場の大画面であやねるに会いたかったが、夏休みのあの時期はどうしても都合がつかなかった。それに暑すぎて太陽とも顔を会わせたくなかった。ごめん、お家で大事に見ます。

 

映画「王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン」 [Blu-ray]

 

 物語はギラの戴冠式から始まる。お尋ね者だったヤツがよくぞここまで這い上がった。元お尋ね者ってヤンマくんに野次られていた。

 現在第2部が好評放送中だが、この時だとまだ1部後半の世界なので、イメチェン前の皆が見れる。今からだとちょっと懐かしい。

 この時のギラの方がまだまだガキに見えて今が大人っぽく見える。役者も成長するものだ。黒髪時代のヤンマくんも格好良い。

 

 戴冠式にはファンを300人くらい呼び集め、大エキストラ軍団として撮影に迎えたとメイキン映像で説明していた。

 マジか、私もここにいればよかった。映ったら親戚に自慢できるじゃんか。生のあやねる、通称なまねる(←多分世間には存在しない)が見れると良かったのに。そういう制作事情も見える特典のメイキングも大変良かったです。

 

 で、開始からだいたい3分くらい回したところでさっそくあやねる登場。カップラーメンをセットして見始めたら出来上がりくらいの所であやねるに会えるって寸法だ。お早い登場で助かる。

 真っ赤っ赤の綺麗な衣装で登場。これを見て立派に、そして綺麗になっちゃってもう~と推しの成長が嬉しいっす。実写映画は初出演だと言っていた。あやねるを呼んできた運営側の判断がナイス。

 

 ゴミほど人がいるパレードを突っ切って聖なる歌を神に捧げます。今回はあやねるが実写で芝居を見せてくれるだけでありがたいのに歌唱もあるぞ。プリリズやバンドリで喉は鍛えているから歌声も良かったっす。

 レコーディングブースで一人撮りではなく、めちゃくちゃ人がいる中で生歌披露なので超緊張したらしい。これは傍で聴きたかった。

 

 あやねる演じるデボニカは、新たな王を死の国に誘う巫女的ポジのお姉さんだった。

 王の戴冠式のタイミングでのみ開く死の国 ハーカバーカへと繋がるゲートをくぐってデボニカと王様戦隊一行は死の国の冒険に出発する。今回は死の国での冒険がメインのSPストーリーです。にしても死を表すワードの墓場から持ってきたってことでハーカバーカの単純ネーミングにしているのは、おバカでもサクッと覚えやすくて良い。

 

 この死の国の風景が幻想的でとても美しい。死の国なんて聞けばディズニー映画「ヘラクレス」でハデスが収める恐ろしげなあの死の国を思い出すが、こっちだとスケスケのクジラが泳ぐ静寂にして美しい世界が描かれていた。

 死の国と聞けば怖い感じもするが、綺麗なものだからこれはこれで天国らしい感じもす。だからこのタイトルで納得かも。

 それにしても美麗なCGで描かれていて素晴らしく技術進歩を感じる。今You Tubeで配信している大昔のシリーズ「バトルフィーバーJ」には全くない絵面だな。東映もCG技術がすごい。あっ、バトルフィーバーも良いとおすすめしておこう。

 

 なんといっても見所はあやねるの活躍。アニオタ客も取り込むためのちょっとの宣伝看板としての起用ではなく、ずっと出ずっぱりだった。思った以上に顔出し俳優やっている。

 そりゃワンシーンのみで雑に出すことはないとは思っていたけど、ここまで長いターン出てくるのも予想外だからびっくりです。嬉しいっす。

 もうコレはギラとデボニカがメインのエピソードになっているから、あやねるもこのエピソードでは主演といえる。

 

 ギラとデボニカは、同じ養護院で育った幼馴染関係にある。そしてデボニカが年上のお姉さんポジ。年上幼馴染ヒロインとは好ましい限りだ。

 ほっこりなポイントは、ギラとデボニカが仲良しなこと。

 デボニカはギラをあんた呼びし、あくまでも戯れ合い程度にギラの頬をつねる、小突く、蹴るなど可愛いらしい攻撃を加えてくる。コイツら楽しく戯れてなんか羨ましいぞ。ちょっとラブってる。ギラとこの距離感で接するヒロインは彼女くらいじゃないかな。

 二人の関係性の設定がナイス。

 あやねるが見せる幼馴染のお姉さんキャラの芝居にも注目です。

 

 デボニカは20歳の誕生日を迎えると死の国の使いの役目のためギラ達の前から消えてしまったけど、消える前に誕生ケーキを食いに戻っていたと分かるところにキュンと来た。なんだかんだ仲間想いで養護院生活が気に入っていたんだな。

 当初ギラは、居眠りしている間にねずみにケーキを齧られた思っていたようだが、実はデボニカの一口分ケーキが欠けていたのは何か温もりを感じる落ちで良いな。

 そうかぁ、あの欠け具合があやねるの一口分かぁ~というどうでもいいはずがそうでもない良い情報になったような気づきもある(←結局なんなのさ?)

 

 あやねるの泣きの芝居も見れるからお得だった。

 死の国の案内人の仕事の最後には消滅が待っている。しかしギラと接する中でやはり生きたい、そしてケーキが食べたいという等身大のギャル然とした願いを吐露したデボニカに萌えでした。

 それはどこのギャルも思うこと。命の終わりが迫った所で吐いた本当の想いとして説得性のあるセリフだった。もし私も「明日死ぬよ」って神様に言われたらデボニカと同じ事を言います。ケーキも食います。その時にはモンブランで!

 

 死の国脱出時には、ジェラミーの糸が仕事をするので、総員がジェラミーに捕まる。その時のジェラミーの「おっと!」の言い方がおもろい。カグラギの上に乗っかったデボニカと接近した時には、ちょっとスケベな感じでニ回目の「おっと!」を言っているのにも笑った。ジェラミーの微妙に詐欺師臭い言動が好ましい。

 この「おっと!」をカグラギ役の俳優が舞台挨拶でパクって言っていたのにも笑った。

 

 死の国の戦いの見所は、中村獅童演じる先代のシュゴッタム王ライニオールと王様戦隊との決闘シーン。2000年前の王と本日の王との決戦を刮目せよ!

 中村獅童も王凱武装で変身しているぞ。ゲスト変身もするとか美味しい。

 

 ライオニールに対してギラは、生きることは地獄だという印象的な言葉を言い放っている。

 ライオニールのように強い人間はその中でも負けないが、そうでない人は地獄を見ることもある。これは深い意味があるワードだ。

 地獄の中でも素敵な仲間達と出会い強くなっていけることで天国に通ずることも出来る。そういう力を得た的なことも言ってるんじゃないかな。ギラの人生観も若い割には深い。

 考えてみれば貧しい暮らしを経験し、兄貴とあんなに揉めてお尋ね者生活もしているから結構地獄みたいな刺激的人生だとも言えよう。ベースは地獄だけど、その中で良い仏も拾えているはず。彼は地獄も天国も見た人生やりこみ人間なのかもしれない。

 いずれにせよ、地獄の中でもやっていける強固は心身でいることは大事だ。私も頑張ろう!

 

 そういやバトルシーンは王様達だけの出動でロボ戦は無しだったな。死の国までは巨大昆虫ズも出張できなかった模様。

 

 ギラを演じる酒井大成は、かつて中村獅童が出演する映画にエキストラとして参戦したことがあるという。今回はちゃんと名前があるメインの役で共演出来てよかった。そういう話も特典ディスクで聞けました。

 

 王様達が死にまつわるトラウマ世界と向き合って心の迷いに打ち勝つ見せ場もあり。ヤンマくんはその間PCをイジって死の国からの脱出方法を探っていた。

 

 カグラギも先代のトウフ国王と対峙する。先代王イロキを演じた雛形あきこの女王的貫禄もなかなかのものだった。ここの物語の更なる掘り下げはテレビ版でもお届けしていた。

 雛形あきこといえばクレヨンしんちゃんのヘンダーランドにゲスト声優として参戦し、主題歌も歌っていたと思い出す。思えばしんちゃんで初めて知った人だ。

 彼女の旦那は「仮面ライダー剣」の橘さんの中の人。旦那が撮影見学に来ていた模様もメイキングに出ていたし、応援上映映像のトーク中にも旦那の話題が出ていた。映画に出ていないのに橘さんも感じられて良かった。

 

 死の国なら死んだラクレスがいると思って彼を探しているカグラギの言動が伏線になっていた模様。

 後半でライニオールはラクレスは生きているとギラに情報を与える。これはこの後テレビに出てくるよって案内になっていた。そういえば最新回の41話でのラクレスくんの活躍は熱かった。

 ラクレスくんの覚醒が見られるであろう次回放送に期待だ。

 

 最後はこっちの世界に帰ってきてギラが無事王様になります。共に育ったギラの門出を見て涙しているコガネにキュンと来た。

 

 そして映画は死を回避したデボニカがケーキを美味そうに食うシーンで一件落着となる。ちゃんと願いが叶ってよかった。

 このあねやるの良い食いっぷりの芝居から映画を見た帰りに「そうだ、ケーキを買って帰ろう!」ってなった客が結構いたはず。絶対に集計が取れないネタだが、これは多分そう。

 

 最後の最後におまけ程度で2部のボスのダグデドが顔見せした。今のところはテレビでこいつが好き勝手しているから、新年が明けたくらいには王様戦隊達にもっと追い込んで欲しい。石田彰の悪役声は怖いけど負けるな王様戦隊!

 

 というわけであやねるは特撮女優になった……とさっ! 

 そういう話でした。

 

 最高でした。あやねるを見たいから同じ日に2回見ました。年内に3回目も行こう。

 それと舞台挨拶やメイキングも笑い所があって素晴らしかったです。

 同時上映だった仮面ライダーギーツの映画もその内見たい。

 

 

 

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