こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2023年のアニメの感想(10月~12月)その7

 今期作品の中には、来期も継続の2クールものが多く出てきた。

 う~む、コレは良いか悪いか、なんとも言い難いような~。

 

 サクッと味わってまた次の物に行きたいというやや飽き性なハートも出て、2クールあるとやたら長く感じることもあったりなかったり。

 最近は1クール物が普通だし、1クールの中でもショートアニメにしてもっと短いのもあることから2クールが長い。

 また私の良くないけど一方ではそんなに嫌っていない性質の「文句言いがち」が出てきたぞ。

 

 今期スタートして来期も戦う2クールものは

「 葬送のフリーレン」

「アンデッドアンラック」

薬屋のひとりごと

「シャングリラ・フロンティア」

「ラグナクリムゾン」

 このくらいかな。

 

 それぞれ良い点があってなんだかんだ楽しんだけど、ここで終わってもまぁ良いかなとも思っていた。半年くらい開けてからの方が新鮮に続きを楽しめるかもとか思うこともあり。

 1クールの短いセットで集中力継続が慣れてしまっているから、2クール目もあるよと言われたら嬉しいだけでは終わらず「えっまだやるんすか?」という終わりを迎えらる安心がなかったことにやや不満や不安の覚えることもあったりする。

 

 楽しい趣味でも長く深く関わっていけば、いつでもいつまでも蜜月というわけにはいかない。時には色々と複雑な想いを抱きながら向き合う事もあるってものだ。

 

 アニメ上級者になったゆえの悶々とするこの気持ちを綴ったところで、今期マジでたくさんあった愛しきアニメ達を振り返っていこう。

 

 アニメが終わりゃ日本も終わる。国と共に歩めよアニメの歴史!(←年末のオリジナル標語です)

 

 

シャングリラ・フロンティア

シャングリラ・フロンティア Vol.1(完全生産限定版) [Blu-ray]

 SAOみたいにゲーム世界に入って遊ぶ話。

 SAOから10年過ぎてもまだこの作風でフロンティアを掘り起こそうっていうのか。それも良いだろう、ならばかかってこい!の無駄にテンション高い意気込みで見る。

 

 主人公のサンラククソゲーハントを趣味にしているのは共感出来る。この私も発売して幾日か経ってすっかりクソゲーレビューが集まったところで敢えてクソに踏み込んでいく変わった趣味を持っている。娯楽、快楽も貪り過ぎたら遂には変化球なこういう趣味に達することがあったりなかったりする。

 クソゲーを脱して神ゲーだと評される新しいゲームに挑戦するのが本編内容になっている。

 

 クソゲーハンターが神ゲーハントに挑戦するという希望と興味を感じるものだが、ここで危ないのは、神ゲームの設定を敷いた以上、やっぱり神でないとだめなこと。

 神ゲームの映像化、すなわちそれは神アニメにしていかなければ作品テーマへの説得性の実証にならない。プレッシャーだぞコレは。

 

 で、見ていくこと1クール分。コレ、多分危ないかも。

 神ゲーをテーマにしているのに、アニメ的には微妙にクソアニメサイドに足が浸かりかけているような。まぁまだ確定に至るまでの観察段階だからやり直す余地はある。

 

 サンラク神ゲーアバターが半裸の鳥頭なのはインパクトがある。初見で覚えてもらう分には良いが、狙いすぎかも。初手だけでしか有効にならないキャラの味付けだ。にしても主人公にしては間抜けなキャラデザだよな。

 

 サンラクの相棒のうさぎ娘を演じている日高里菜は、同期放送の「盾の勇者3」でも鳥娘を演じていた。獣娘がイケる優秀な役者。

 

 大塚明夫が前クールの「聖者無双」に次いでこちらでも主人公を鍛えるポジのおっさん役で出ている。

 

 まぁなんていうか、バトルシーンが熱くなるよう作画は張り切っているけど内容がなかなか面白くならない。作画の面では大丈夫だが、シナリオ面で息が上がっているかも。

 放送時間帯的にも業者が力を入れて発信しているのだろうけど、これはちょっとキツイぞ。で、何とコレ連続2クールで行くというからこれから後半戦も残っている。正気かよ、大丈夫なのか。

 

 絵はキレイで女子キャラも可愛く描けていて良い。

 可愛いヒロインの斎賀玲ちゃんがサンラクに対してやんわりストーカー臭いのが気になる。1クール使ってもこの二人の距離感が全然縮まっていない。2クール目ではもうちょっと絡め。

 

 それとプレイヤーキャラのオイカッツォていうゲームネームいいよな。センス出ている。

 鉛筆戦士のお姉さんは日笠陽子が演じていた。これを見て思い出すけど、ひよっちはガンゲイル・オンラインでもこんな感じのめちゃ強いキャラを演じていたなぁ。あっちのネトゲーアニメも思い出す。

 

 同期放送作品の「とあるおっさんのVRMMO活動記」とやっていることは同じ。作画ならシャンフロが良いけど、笑えるネタになってクソアニメハントが捗る点ではとあるおっさんの方が充実時間になるかも。

 クソゲーをテーマにしながらも、真にネトゲーをテーマにしたクソアニメのお株は向こうのおっさんアニメに持って行かれている、というコントな縁で結ばった今期のネトゲー枠2選でした。

 

 というわけで、ケースバイケースで選ぼう!色んなネトゲーアニメ。ていうかもっと外で遊べ。

 

 それと今期のネトゲー枠ならネトフリでやった「グッド・ナイト・ワールド」が優勝。

 暇な皆は冬休み中に一気に見てみよう!視聴後にはきっと良く眠れるぞ!

 

ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~

TVアニメ「ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~」Blu-ray Vol.4 [Blu-ray]

 これも昨今謎流行りの女子の異世界もの&悪役令嬢もの。そこに加えてタイムリープ要素もあり。色々かけ合わせたごちゃ混ぜアニメ。今はこういうのが人気なのか~。

 

 とりあえず絵が可愛い。すみぺ(上坂すみれ)が演じる金髪のですわ娘が可愛かった。でも性格は難あり。

 同じ日にやっていた「ひきこまり吸血鬼」だとメイドに世話をされるお嬢様を演じている楠木ともりが、こっちではお嬢様に仕えるメイド役で出ている。同クールに色んな役で頑張っているんだな。

 メインで出ているすみぺやともりるのことはとても応援しています。

 

 調子くれた政治をしていたら民に嫌われて1話目冒頭でギロチン死刑になったミーアが、謎のタイムリープ現象でチビに戻って人生をやり直す内容になっている。ティアムーンリベンジャーズだな。今期はリベンジャーズが多い。よろしければ1周目で大成しろ。

 

 主人公の命を奪いに来るギロチンをやんわり擬人化してマスコットキャラにしているのはココが初の新しい発明だったかも。ギロチンなんてどこでもかしこでも出てくるものじゃないからな。ギロチンをこのようにイジって声もつけたのは作品が生んだグッドなアイデアった。

 思えば初めてギロチンに会ったのはベルばらだったか、Vガンダムだったか~。←思わず記憶の旅に出ちゃう。

 

 基本の展開が「陰実」ぽい。間抜けな主人公のことをすごい人物だと周囲が勘違いし、総員でヨイショ!して行くという劇団ティアムーンで魅せる勘違いコメデイになっている。ミーアをここまで担いじゃう周囲がおバカムーブ過ぎる。

 これも最初はくすりと笑えて良いが、連続するとくどいし都合が良すぎてもうちょっと進行に山なり谷なりが欲しいという視聴者ニーズ的に都合が悪くなって行く。ホント見る側は作る側の都合も無視して勝手な事を思うし言うんですよね~。

 そこを見越して文句が出ないよう面白く作るのがプロの技であり、それを実行するのは本当に難しい。そういうことが分かる内容でした。(←どういう目線で見てるの?)

 

Dr.STONE NEW WORLD(第2クール)

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 おっはよっ!世界グッモーニングワ~ルド♪再びです。ていうかこれも何期目だっけ?歴史が深まったよな。

 それとおはようの歌が面白いので親戚のちびっ子に聴かせたら気に入って「もう一回!」とねだられます。

 

 これはもう安心して楽しめる枠だった。健全な少年誌発の作品なので危険なネタ要素もなく安定して楽しかった。

 序盤だけは敵陣に潜入するため思い切りおめかししたコハクが見れる。あれは大変美しかった。金髪の可愛い子ちゃんが豊富なアニメで目が助かります。

 

 イバラは三下感が強めなおっさんなので早々にぶっ飛ばせるかと思ったら意外と狡猾で腕っぷしも強かった。結構苦しめられたな。ここまで出来るおっさんとは思わなかった。イバラ役の青山穣のいかにも悪どいおっさんの芝居がナイス。

 グッと来た個人的ハイライトシーンは、イバラの攻撃で激しく負傷した銀狼の命のリミットを止めるため、コハクが敢えて石化を選んだシーン。あれは覚悟の一手で良かったっす。このアニメではコハクちゃんがとても良い。

 

 対立する双方が、石化光線の有効範囲を念頭において攻防を展開するのに緊張感があって良し。インテリジェンス必須の戦略合戦になっている。これって全体的に頭の良いアニメだよな。

 思えば物語の過程部分は地道にリアル路線で冒険してきたけど、話の取っ掛かりと今回シリーズの核になった石化光線の事はかなりファンタジーだったな。


 カセキじいさんは脇にいてもイキイキと仕事をしているのが可愛く見える良きジジイキャラだったな。シリーズを重ねる度に地味にハマるジイさんの渋みがある。

 
 これでファイナルなのかと思ったらまだ続く。次がファイナルシーズンになるという。

 今回は司を復活させたところで一旦終わり。司の妹は可愛いよな。凶暴でも妹想いな司のキャラ性も良し。やっぱり兄妹は仲良しでないと。

 

 今後は月を目指して旅に出るというからすごい。陸海空と冒険して次はもっと上か。大アドベンチャー枠になったものだ。

 

PLUTO

PLUTO デジタルVer.(1) (ビッグコミックス)

 タイトルから分かりにくいが「鉄腕アトム」のワンエピソードをもっと深く彫り込んで描いた作品である。

 これもアトムアニメのアナザーサイドなので、アトム好きは見ておいた方が良い。見て損する確立はかなり低い。

 

 人もロボも悲しみと憎しみを乗り越えなきゃ次の時代を目指せない。

 大きく重きものを背負って時代を歩むのが人の道でありロボの道。

 SF要素を絡めた人間心理のダークサイドをえぐる1大ドラマがそこにありました。

 

 今期のネトフリの手札の中ではジョーカーにあたる傑作。地上波作品も合わせて2023年最後の名作と言って過言無き素晴らしきアニメでした。

 

 そんな傑作の感想は別途記載。

  ↓

koshinori.hatenablog.com

 


ブルバスター

ブルバスター Blu-ray BOX 下巻 [Blu-ray]

 会社員の面倒と悲哀、そしてロボ。この掛け合わせはパトレイバーっぽい。
 ロボを出すのにも当然金がいる。現場までロボをを届ける運賃、燃料、弾の費用などなど、なるたけセーブしろと上から言われるやけにリアルな指示もあり。その点で片岡のおっさんがうるさい。

 ガンダムマジンガーなら景気よくぶっ放すからこんな指示は無いよな。パイロットが絶対やりづらいって。

 

 他にも会社の新ロゴ制作、ガッチャンコのタイムカードはだるいので電子化する、SNSで会社情報を発信するなど、他のロボアニメにはない会社事情をふんだんに盛り込んでいた。

 地味にリアル路線を盛り込んだ興味深いアニメだった。

 

 キャラも個性的かつ人間的で親しみが湧く。

 ごついおっさんの武藤さんって格闘家の武藤から来ている名前なのかな。

 クールなアル美さん、癒し系の白金さんの零細企業の華たるヒロインズが良かった。ツンツン系とほっこり癒やし系、私はどちらもイケるのでこの会社が好きになった。それと武藤さんみたいな暑苦しいおっさんも割りと得意です。

 

 後から出てくるよその会社の水原さんも良かった。うえしゃま演じる研究者の水原さにパワハラとセクハラをダブルで仕掛けてくるクソ上司はぶっ飛ばした方が良い。

 

 ロボに乗って人に害なす巨獣を討伐する主人公達を描くお仕事もの。

 巨獣のCGクオリティがセガサターン時代を思い出す微妙に古臭い仕様なのはご愛嬌。今年やっていた「神カツ」のCGのレベルとだいたい一緒かな。

 怖い敵はデカい化物だけでなく、社会の裏でこそこそ悪さをする大きい会社の大人達こそが真に悪いと分かるものだった。

 本社とか提携するよその会社のおっさんの中に悪いやつがいるんだよな。
 

 悪い大人達はこれを見て襟を正せ。そしてデカい会社だからといって必ずしも零細企業を簡単に駆逐出来るわけではない。いつかちょっとしたミスから粒ほど小さい会社に足元をすくわれることがあるかもしれない。そういうメッセージ性もあったかも。

 最終回では、田島さんがそんな零細企業戦士を代表してお偉いさんをいつかとっちめてやると宣言した所で終わる。いわゆる「おれたた」エンドで締め。これはこれでまぁ良いんじゃないかな。

 この続きはリアルに世に蔓延る悪者の駆逐に繋がれば良い。それをやるのは清く正しく生きる零細企業のあなた!と零細企業務めリスナーに投げかけるかのようなある種希望あるメッセージ性が見えた。

 

 田島さんはあっちこっちを繋ぐ中間管理の役割で忙しかったな。愛せる良き上司ポジだった。

 地味なんだけどキャラとその生き様には良き味わいがあった。こういう挑戦的な企画も好きです。毎週楽しかった。

 

冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた

冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた Blu-ray BOX (初回限定版)

 タイトル笑。

 ココと「イケナイ教」が今期の早見沙織メイン枠かつ多分無駄使いだった枠(感じ方は人それぞれ)。ちなにみ早見沙織杉田智和はどちらでも競演している。

 

 まずは絵が下手とまではいわないが、なんかフニャッた感じで美しくない。映像化映えしないものだった。

 会社の仕事がいい加減でそういう出来なわけではなく、元々あんな感じのキャラデザのまま貫いている。多分作画崩れではないのだと思う。

 

 すごく強いSランカーの冒険者娘がいて、それを優しく包み込んであげる赤髪のパパがいる。

 我々が愛するいつものなろう的世界の中で、父と娘の愛をメインテーマに掲げている。家族愛を尊ぶ私としては、そのテーマ性は清くでナイスだと思える。

 

 娘がパパ大好きっ子すぎる。ココまでなの?と疑問視する乾いた娘達もいるだろうが、まぁ親子で仲良しな分には特に問題ないと想います。こういう親子関係も笑って見ていられる。

 早くパパに会いたいのに、序盤は色んな面倒事に邪魔されて会えない。会えないことで娘のイライラも強めに見えてくる。

 これは最終回までメインキャラ同士がなんだかんだ会えずに終わって「会わんのかい!」と突っ込む「86-エイティシックス-」的流れで行くのかと思ったが、割と序盤で会えました。やっぱり家族はちゃんと会った方が良い。そこは安心しました。

 

 優しく強く人望もあるパパは諏訪部順一が演じた。諏訪パパとか俺様感が邪魔して大丈夫か?と思ったが、しっかり大丈夫でめちゃ優しいパパの芝居だった。跡部様メモリーに引っ張られ過ぎな私。

 同期放送の「でこぼこ魔女の親子事情」だと家庭向きではない放蕩パパを演じてたので、同じ諏訪部パパでも大違い。世の中には色んなパパがいるものだ。

 そして諏訪部順一といえば、先日体調不良で休業の発表があったのが心配。ゆっくり休んでまた戻って来て下さい。そして優しいパパとか、ちょっとムカつくけどそれはそれで愛しい偉そうな俺様野郎とかの良い芝居を見せて下さい。この想い、諏訪部氏に届け!

 

 これはもしや娘と仲良くなりたいパパの願望を抱いた上で異世界にも思い馳せる者のマインドを反映した物語なのか。それかもっとディープに踏み込んで、そもそも娘がいもしないのに、娘と仲良しのパパを夢見るおっさんの妄想から発したものなのか。そんな奥の事情を想像してしまう私の脳みその動きは大変活発だといえよう。

 

 たまにはアニメを見て家族って大事と気づくのも良し。まぁもろもろ良い作品でした。

 

ポーション頼みで生き延びます!

アニメ「ポーション頼みで生き延びます!」Blu-ray第1巻(特典なし) [Blu-ray]

 これ絶対人気出ないだろう。笑いながら見た図太い女子の転生モノ。今期の中でも強めのネタ枠だった。

 

 話のとっかかりを見るに、これは転生の道を敷いた間抜けな女神が全部悪い。この手のジャンルは、主人公のヒューマンレベルを高く見せるためなら例え神だろうとお構いなしに周囲のレベルを下げるのがお約束なのだ。女神様を演じたなおぼうこと東山奈央のことはいつまでも応援しています。

 

 異世界に行く前に家族と友人にお別れ出来るボーナスタイムがあったのは新しい。家族からは、家電でも捨てに行くくらいの軽いテンションでバイバイされていた。酷い。

 多分コレ嫌われ娘だったのでは?という説もネットで見るくらいあっさりした別れだった。対して友人達は別れを惜しんでくれてまともな反応。

 

 主人公のカオルがとにかく図太い。でも令和女子はこのくらいガンガン行った方が良いかも。ツリ目で目つきが悪い設定になっているが、目つきが悪い可愛い子ちゃんでもこっちはイケる口なのでどうぞかかってこい(←かくいう私も完全に図太いサイドのあんちくしょう)。

 その他女子キャラもちっこく丸っこくな可愛いデザインで良かった。絵は好き。

 

 人の善意を割りと簡単に自分本意に利用しちゃうクズキャラポジなことから、クラスにいたら一定数から嫌われそうな女だと思う。でも私はそんなカオルのキャラ性が嫌いではありません。どっちかというとそっちのチャンネルにも合わせることが出来る人間なのでむしろ気が合う。何気にお気に入りキャラだった。

 

 しかしカオルがやりたい放題の人生のバリアフリーアニメだったなぁ。

 イケメンや高位の相手に対してイキりまくったり、ちょっとこじらせたような強めなフェミニズム発言をしたりするのは印象的。心に色々溜まっているんだな。現世でその手の人間にどんな酷い事されたの?って心配になる。そこまで言う?って笑いながら見ていた。

 イケメンの坊っちゃんのプロポーズを酷く虚仮にしたような態度で蹴るってのをやりたいイキリ女マインドが濃く見える展開もきつかったなぁ。あの彼も可哀想だろうに。

 こんな感想が出るあたり、私も一生懸命見て楽しんでいるんだなぁ。

 

 後半は謎の病気が蔓延してなんとかしようという「異世界薬局」みたいな展開になる。あのアニメもすっかり懐かしい。記憶から結構消えてたぞ。

 

 良い具合に毒気が出て美味しい味付けになった女子の異世界転生枠でした。でもポーションで生き延びるをやってのけるなら同期放送の「聖女の魔力は万能です Season2」の勝利です。強かななイキリ女よりは、安心安全な聖女の方が良いわな。それとどっちの主人公も似たデザインの服を着ていたな。

 

 最後にキャラクター達が揃って視聴者への「ありがとう」を言ったのは良い。ていうかホントそれだぞ。

 こういうアニメは、1話目を見て以降最後まで離脱しない者が多く残る物ではない。ゆえに最後まで見てくれた稀有かつ付き合いの良いユーザーにはたっぷり感謝した方が良い。私がそうだ(←マジ何様?)。

 見てくれるのが当たり前ではないこと意識した上で、最後には視聴者に礼節を尽くしたラストマナーには拍手。だからこちらも心から「どういたしまして」を言える(←加重ねてマジ何様?)

 

 結果的に、放送して見ての双方の関係がウィンウィンになる良い企画でした。ここらの事を丸っと含めて好きな時間でした。

 

 でもこのアニメはこれっきりで、今後2期まで漕ぎ着けてコンテンツとして生き残ることはないと想います。

 

僕らの雨いろプロトコル

僕らの雨いろプロトコル Blu-ray BOX 上巻 [Blu-ray]

 今期のオリジナルアニメだったという。

 FPSプレイヤーがチームを組んで戦う今流行りのeスポーツを題材にした青春アニメ。

 

 出演者には人気者を集めていてテーマ性も興味深い。まぁまぁ楽しかったが、作画はちょいちょい怪しい微妙な出来だったかも。

 
 可愛いギャルがオムライスやサンドイッチを運んで来るゲーセンがあるんだな。そこはニュー発見。ゲームセンターなんて行かないからな。

 ゲーセンのオーナーの親父のダメっぷりが無駄に目立っていた。借金を作るし、以前抱えていたやり手ゲーマーは手放すしで酷い。いのりんが演じる娘がしっかり者でなんとかなっていた。

 この親父の失敗と夢に描く成功を見るに、eスポーツっていのうも大金が動く世界なのだと分かる。大会で買ったら思った以上に金が入る。すごい夢のある世界なんだな。

 

 肝心なゲームプレイシーンなのだが、どうにも古臭いゲームに見えて画質的にはドリキャスくらいかな。ドリキャスの「魔剣X」ていうゲームが1人称視点の面白いゲームだったなと思い出した。

 

 気になる要素は、身バレ防止をしてチームに参加している俳優の悠宇の存在。雨宮天が「かのかり」の水原さんのポジで、ルックス的にはルカちゃんのキャラを演じているんだな。

 お面を被って試合に出ても、オタクの特定班が「コレ悠宇じゃね?」とだいたいの当たりをつけてネットで呟いていた。よく見てるんだなぁ~。そして特定班の力も怖い。


 主人公男子を悠宇と望で挟む三角ラブな感じで行けそうな人員配置にはなっているが、そこはあまり深掘りなし。

 中盤から追い上げて来たのが妹のヤンデレ要素。これがあるかないかで作品全体の感想が変わるかも。ゲームアニメかと思ったら、急にどこぞのギャルゲーの妹ルートみたいな展開に入るから刺激的。

 お兄ちゃんに寄ってくる女達の存在と匂いが気に食わない。そんな独占欲を人前では押し殺している妹のヤンな所が悪くない(←悪くないんかい!)。妹と付けば色々甘くなる私の個人事情。

 

 妹は事故で足を負傷したが、それは実は完治している。でも歩けないことで兄と一緒にいれるという依存心から、無意識の内に歩行を拒否している。このヤンな妹の人間心理を反映させたドラマ展開は好きっす。

 この妹ちゃんは良かった。演じた朝倉ももは「Charlotte」でも萌えな妹を演じていたのでイケてる妹プレイヤーに認定します。

 

 ライバルチームの内嶋睦生が、妹を捨てれば精神的にもっと強くなれると主人公に揺さぶりをかけてくるのはシリアス。こいつ怖いけど、言っていることはちょっとそうかも。

 ゲームに全振りの睦生おすすめの食生活は、レトルトカレーをストローで吸いながらゲームもサクサクやっちゃうというものだった。ライス無しでルーオンリーは上級者ムーブだな。

 人参とかジャガイモの具がストローに支えないよう事前に指で潰しておくと良いらしい。すげぇタイムパフォーマンス重視なのな。糖質を多く摂ると眠くなってゲームに集中出来ないからそれを避けた食生活を心がけるとも言っていた。ゲームも理論で強くなっていくんだね。

 

 悠宇の食生活もヤバめ。なんか色々混ぜてサクッと栄養が撮れるらしいオリジナルトマトジュースを作って飲んでいた。不味そう。
 
 飯の趣味が偏ったヤツが多い。

 というわけで、ゲームとヤンデレ妹攻略に忙しい青春ものでした。どちらも青春のお供には良き要素。

 

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