こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

正月にたまたま見たアニメ色々

 正月は正月ならではの特番をやっていたりするけど、それもイマイチだな~。やっぱアニメ見てぇな~。←こうなるのが人の真実。で、正月からも色々見ていた。

 

 まずはNHKをたまたまつけると正月という素敵タイミングで「響け! ユーフォニアム」をやっている。

 ヤベェ、めっちゃ可愛い!久しぶりに見たけどなんて可愛い世界なんだ。ブスが滅んだ世界でやる夢の部活アニメだな。

 

 黄前久美子が持つJKギャルの割には結構塩くてアンニュイなヒロイン性がツボだったな。こういうのって明るく前向きな子が主人公に来そうだけど、彼女はそこまで従来通りの感じではなかった。これはこれでリアルで親近感が湧くかも。あのモコっとしたヘアーもいいよね。ちょっと羊を思い出す。

 あすか先輩も好きだったなぁ~。あすか先輩は美しいけど、その奥に潜む怖さがある。それはそれでゾクリと来る良さがあったよね~。

 

 大会での演奏シーンが楽しいのだけど、ユニフォームを着て演奏する諸君を見ると、皆おっぱいでけぇなと気づく。一緒に見ていたお兄ちゃんがそこに気づいてそのような発言をしていました。別に不健全目線での気づきとかでなく、ありのままの事実としての感想です。まぁ演奏者も健康で逞しくなきゃ良い音を出せないってわけね。

 

 全然知らない状態で懐かしのアニメと再会したけど、これきっかけでまた最初から見たくなった。本放送を見たのみだからな。劇場版もあったけどそっちはノータッチだ。劇場が遠いからな。

 

 そういえばコレのテレビ新作はNHKでやると決定した。ちょっと前に知ったことだな。

進撃の巨人」を途中から引き継ぎ完成まで持って行ったことで、背負っている人気コンテンツが一つなくなった。身軽になったそこで、お次は響けのシリーズか。こちらも結構長いことやっている人気枠だからな。

 いつからかよその人気者を引き込むという分かりやすく人気物コンテンツに繋がる作戦を打つようになったな。そんなNHKの方針にも注目だ。

 それと新しく引き込むのも良いけど、速くラブライブスパスタ3期をやってよね。11人のLiella!に会える日を心待ちにしています。

 

 吹奏楽ギャルも良いが、正月といえばロボも良いだろう。

 テレビがあんまり面白くないので、You Tubeにアクセスする。便利だね。

 これもこのタイミングになって知ったが、ロボアニメ界を牽引するサンライズのチャンネルがあった。そんなのあったのか。もっと早くに知りたかったぞ。

 おまけにサンライズという広い括りの中でもガンダムに絞った特化型チャンネルまであるから楽しい。色んなガンダムも見れるぞ。

 私の人生といえばあれこれで構成されているが、その中でもサンライズロボの割合が結構デカい。お世話になってます。

 

 こういう楽しいのがあるから、テレビ離れしてしまう若者や年寄りも出てくるんだな。テレビの新作を見なくても、新作より面白い古いのがあされるYou Tubeで何か見る方が有意義かもしれない。←別に現代テレビアンチではありません。

 

 で、サンライズチャンネルの正月配信で「聖戦士ダンバイン」の総集編3部作と「装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ劇場版」がアップされていた。これらを全部見ていく。

 

 しかしロボものにしてもこちらの作品群は暗めというかハッピーになれる景気の良いものではない。むしろ戦争の凄惨さを濃く描いていることから、めでたい正月向きではない。

 ボトムズなんて爽やかな新年の空の下で楽しむにはむさすぎる。むさいという概念を知ったのもこの作品でのこと。

 

 どちらの作品も2、3年以内にBDで楽しんだものだが、再び見てもイケる!

 やはりロボアニメはいつ見ても心が熱くなって冬の寒さに勝てる!私としては良いタイミングでの再会となった。

 

 先にペールゼン・ファイルズを見た。これも重い話だな。

 ペールゼンがキリコの特異性に迫る研究にどれだけ執着しているのかが見えてくる。そこが怖い。ただの大人しいジジイには終わらず、胸中には燃える野心がある。こういう年寄は相手にすると怖いぞ。

 

 テレビ版だと孤独なソルジャー感がずっと目立っていたキリコが、4人の仲間とチーム感を育てている点に安心しほっこりもした。

 5人小隊を組んでいつ死んでも不思議無いミッションに挑んでいく。最初は皆の心がバラバラだったけど、後半ではそれもまとまって結構仲良くなる。しかし、引き裂かれる絶望が待っていて、結局キリコはまた孤独になる。

 戦争ってだけで悲哀がたっぷりだが、キリコの人間関係を見てもそこの要素が濃く見えるから最後まで悲しい話だった。

 ていうかおっさんばかりのむさい映画だったな。

 

 これのプロジェクトを組んだ時には、対象年齢をどこくらいに合わせていたのだろう。テレビ版を見た時も思ったが、子供向けの感じがしない。ガンダムや他のロボものと違ってキャラやロボにも華がないし、華を覆い隠すのはおっさん的渋さだし。おっさん向けに作ったアニメかな。10、20代でコレが超楽しいにはならないかも。

 でも根強い人気で平成になってもいくつか追加作品が生まれるすごい作品になった。

 そろそろ次の追加作品もやれば良いかも。キリコのクール過ぎる感じもなかなか良い。

 

 次はダンバインを見た。ダンバイン超好きなんだよね。

 登場するオーラバトラーのデザインが美しすぎる。これとエルガイムのロボは美が前面に出ていて惚れ惚れする。なんだろうか、この感想が出るのは変態臭いが、格好良いし綺麗だけど、加えてエロさも感じるんだよね。だからダンバインロボは良い。

 マイナーだけど最初らへんに出てくるダーナ・オシーとかかなりツボ。乗っているマーベルさんも美しい。

 バストールはもっと好き。第4次スパロボではラストまで鍛えて使用した機体だ。あの色が良いよね。

 

 この感じで異世界転移ものであり、その分野では走りだったという。その点が、異世界分野が極まりすぎてとっ散らかってしまった現在見る上で高い価値となる。ホント、今見るとダンバインが無性にありがたく思える。

 この私は、ほんのさっきだって1月スタートの新作異世界ものを見ていたくらい、異世界だらけのリアルライフ人間だからな。異世界とオタクはなかなか引き剥がせない。

 去年1年で何人と異世界送りになっている。それだけ異世界アニメが作られたってこと。で、どれもが微妙なクオリティっていうか、まぁいわゆるクソアニメ量産ジャンルになったわけで。そこには笑ったけど、同時に嘆いてもいます。情けないぞ異世界アニメ。

 そういう想いを背負った状態で正月に偶然ダンバインを見たら、今の異世界ものはダンバインを見習え!とマジに思う。

 

 十把一絡げで記憶の彼方に背負投げされる作品があって、それぞれを手掛ける作家がいる。そこと比べると、富野由悠季という人間はやはり只者じゃなかったのだな。これを稀有な人材って言うんだな。22世紀まで作品とセットで彼の名も残って行くだろう。

 簡単に忘れられていく作家達は、富野を目指して追いつき追い越せ!の精神でやって行ってくれ。

 もうこうなったら私が挑戦するのもワンチャンありかも(←調子乗りました。やっぱり無いです)。

 

 久しぶりに見たら異世界らしく不都合をカバーする要素があるんだな。

 バイストン・ウェルに行った地球人は、日本語や英語の地元言葉を話しているのだが、ここではテレパシー的な力が働いて使用言語が統一のものとなり、全員が普通に会話が出来る。なんて便利な異世界設定なんだ。こういうファンタジーの都合を合わせる仕組みもこの時代からあったのだな。

 

 バーン・バニングスを演じている速水奨の声が良すぎる。速水奨も偉いもので、こんな昔から役者をしていて今でも異世界物に出てくれる。ありがたい。今となっては、自分がダンバインに出ていた時と同じくらいの年齢の若手と仕事をしているのだろう。役者にも歴史ありだな。

 

 異世界を経由して日本に帰ったショウには、もはや元の生活を送る場がない。異世界の戦争が地球にも持ち込まれる。これらの展開も全部「もし」の話としてあんな昔から考えられていたのかと思うと感慨深いぜ。

 

 後半の戦いはマジで凄惨。それまでお気楽にアニメを見てきた私に初の衝撃を与えたのがダンバインだったな。

 ラスト2話を初めて見た時には、考えさせられるし、とにかく悲しいってことで寝れなかったものな。

 

 個人的には最終回より少し先行して散っていったトッド・ギネスの物語が一番記憶に残っている。

 あんな調子くれたチンピラのようなヤツでも、人生の最後に想うのはボストンに残して来た母の安否だった。トッド最後のセリフが「ママ」だったのが印象的。

 やっぱり男子の心の故郷はママ。最初にして最後の青春の基地、それがママである。甘えん坊やマザコンによる奇行ではない。ママを想って名を呼んで最後を迎えるのに異常さはまるでない。自然なことなのだ。トッドの在り方は正しい。

 死ぬ時にはきっと母を想うだろう。そういう気づきになる他のアニメでは見ないシーンだった。そんなトッドの最後を見ると涙が出る。

 

 そのトッドをはじめ、主要キャラが全滅するラストを見たらやっぱり正月に見るもんじゃねぇ~と思った。

 

 しかし見たものは全部面白かった。

 こうして正月も充実アニメ時間になって良かったぜ。やっぱりジャパニメーションは、文化レベルと民族ソウルの高潔さを底上げする最強発明だ。

 21世紀の残り時間がまだ結構あるけど、アニメがあれば日本は21世紀を戦い抜ける。その先の22世紀を何で戦うかは、またその時決めればよい。ていうか22世紀もアニメでイケる。

 死ぬまでまだめちゃ時間があるから、その間になるたけ楽しいのを多く見よう。これを今年の目標として今日はコレでおわり。

 

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