こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

光と闇の聖戦もバチバチマックス状態「ふたりはプリキュア Max Heart」

ふたりはプリキュア Max Heart」は、2005年2月から2006年1月まで放送された全47話のテレビアニメ。

 タイトルの通り、ブッチ切りマックスハートな内容でお届けしました(←謎)。

 

 無印から続く続編のプリキュアシリーズ第2作目です。

 去年のまだ暑かった頃に前作を見たのだが、それから色々あってこちらのチェックがお休み状態だった。

 年内にこっちも全部見てしまおうと思って12月後末から視聴に取り掛かったが間に合わず、餅とかおせちを食って親戚の子供と遊ぶターンを挟んでしまった。←実に美味かったし楽しかった。

 というわけで、年を跨いで1月序盤に視聴終了したやつ。年末年始の楽しい思い出はプリキュアと共にでしたね。

 

 やっぱり二人はプリティでキュアキュアだったぜ。可愛さと癒やしのダブルパンチを喰らえ!

 

 じゃあMax Heartの思い出も振り返って行こう!

 

DANZEN!ふたりはプリキュア Ver.Max Heart

 

内容

 前作の聖戦においてジャアクキングを撃退したと思いきや、それは一時的な物であり、ヤツはどこかで復活の時期を待っているのだった。

 敵を討つのに力を使い果たし、深手も追ったことで光の園のクイーンも分裂して元の状態から姿を変えてしまった。

 あっちもこっちもボスの力が封印状態のまま、二度目の聖戦の狼煙が静かに上がる。

  

 一度は引退を決め込んだプリキュアも復活することになり、新たな敵との戦いが開幕する。

 人間界に散らばったクイーンを構成する要素を集めながらプリキュアの二度目の戦いが展開するぞ!

 

 バトルも青春もここからがマックスハートだぜ!

 

感想

「一難去ってまた一難 ぶっちゃけありえない」とOP歌詞にあるが、それがありえないことはない2年目の戦いがやって来ました。そういうこともぶっちゃけありえるから青春は忙しく、そして楽しい。

 前作からのOP歌詞に、こちらに続く伏線があったのか~。というわけで一難去ったあとに来た次の一難が展開するぜ。

 

 まずクイーンが分裂することで新たな騒ぎが始まる。

 さすがにクイーンは破格のデカさで出会った時にはびっくりしました。サイズ変更のために分裂もアリだったかなと勝手に納得。

 

 クイーンを構成する要素が思った以上に多い。だからあのサイズなのか。心と命、そして12匹の妖精の姿をしたハーティエルと細かく分かれる。

 これを回収して元のクイーンの力を復活させるのがバトルと共に課されたプリキュアのニューミッション。ちっこい妖精を集めて大きなお姉さんに戻す作業なら「ゼルダの伝説」を思い出すという感想も出てくる。

 

 開幕いきなり石の番人ウィズダム光の園の長老がなぎさの家にやって来る。長老がやっぱり人の名前を間違いがちで面白い。

 復活したメップル、ポルンが再び居座り、そこに番人と長老、加えて妖精のシークンまで追加同居となるから、なぎさの家での生活が大変。マジでうるさい。ポルンだけで十分うるさいからな。

 序盤は増えすぎた同居人を隠しながら家庭生活を何とかやっていくなぎさの青春の方がストレスマックスハートで可哀想だと思った。

 

 こうなっては同居人について家族から理解を受けた方が良いかも。なぎさの精神的負担分がきついだろ。

 デカい屋敷のほのかの家にはねずみ一匹だけなのに、アパート住まいのなぎさ宅にワケの分からんのがいっぱいいるのは預かり比率が悪いぞ。

 展開的にいつバレてもおかしくないのでこの生活は危ない。なぎさが不憫だし、同居人がたくさんいて面倒くさいと公式も思ったのか、この問題は早々に解消された。

 番人と長老は地元に帰ったし、ポルンは後に登場する九条ひかり預かりとなってなぎさの負担が減った。良かったです。

 

 私がなぎさの立場ならイライラするだろうな~と気持ちが入り込んだ序盤のこの展開が妙に印象に残る。

 

 そして1話目から分かった他の印象的情報といえば、なぎさやほのか達の担任のよし美先生の新婚生活が大変上手く行っていること。

 新学期いきなり生徒から質問され、めちゃのろけて夫婦生活の報告をしていた。可愛い先生だな。

 この先生は可愛いし格好良くて好きだな~と無印の頃からも注目していました。

 

 ここからの追加戦士となった九条ひかりが変身するシャイニールミナスこそ「Max Heart」最大の特徴であり魅力。

 やっぱり可愛い。金髪清楚系美少女なのでハズレがないぜ。

 普段は一本結び、変身後はツインテ。どちらもイケる。

 

 この3人目の戦士追加については、「ふたりはプリキュア」なのに3人いたらタイトル詐欺じゃないの?という意見が出たこともあったとかなかったとか。

 でもシャイニールミナスはクイーンが分裂した一部の光の戦士ってことで、しっかりはっきり追求すればプリキュアとは別物。つまり三人目のプリキュアとしてカウントしないからタイトル詐欺ではない。

 でもでもそれならシャイニールミナスだけ仲間はずれ感がして何か嫌じゃん。プリキュアに数えてよ。当初敵側の戦士の番外編枠だったライダーマンだって最後にはライダー4号の名をもらったじゃんか!

 ↑

 みたいな、ああ言ったならこう言っちゃう平和なオタク論争が当時あったと古のオタクから聞いたことがあります。これだから連中のことは愛せちゃうよね(←謎に上からの慈愛に満ちた視線)

 

 とにかくシャイニールミナスは可愛いし金髪は正義。そして嬉しいことに清潔感がすごいから出会えて良かったと心から思える正義のヒロインです。いてくれるならプリキュアでもライダーでも何でも良いのです。

 

 ルミナス登場からはた一気に華やかになったなぁ。

 ルミナスが加わっての3人技「エキストリーム・ルミナリオ」の時に、プリキュアがめちゃ踏ん張っているのが特徴。出す度にぶっ飛ぶような強めの反動がくるものなのかな。

 

 そういや既存のブラック、ホワイトのプリキュアも微妙にコスチュームチェンジがあった。

 これは1話目からいきなり気づいたのだが、キュアブラックといえばのへそ出しコスに変更がかかり、なんか下に着込んでへそを隠している。なんでや?

 これはおそらく「若いギャルがへそなんて出してるんじゃねぇ」とお母さん方からツッコミがあったか、それか1年間へそ出しでやってみたら意外とお腹周りの冷えが気になったなぎさちゃんの意見を汲んでこうなったか、どちらかだと思う。

 個人的にへそ隠しにはちょっとだけテンションが下がりました(別に見たいスケベ心でなくファッションセンス的にどっちが好きかってことね)。

 

 ひかりも今回からの主役なので、彼女の物語も主軸に置かれます。そこも注目。

 光の園から転生した形でいきなり人間界に溶け込む生活となるので、人があたりまえに知っている、やっていることがひかりには分からない。それを彼女なりにゆっくり理解して人らしくなっていく。その歩みが尊いのです(←急に真面目ぶる)。

 

 たこ焼き屋のアカネさんの親戚ってことにして、ひかりも人間界で生きることになる。これによってアカネさんの出番も以前より増えた気がする。このお姉さんも素敵なんだよな。ふたプリだと学校の担任とアカネさんが格好良いお姉さん枠で好ましい。

 たこ焼き屋以前には商社務めだったアカネさんの過去は前作でも触れたことだが、そこにもっと触れて行くターンがあったのが印象的。

 古巣の仲間がアカネの力を高く買っていたことから、戻ってきてくれと声をかけてくる。アカネさん、やっぱりやり手で優秀だったのか。

 引っ張り戻しに来た男は会社員としてアカネさんを尊敬すると共に、女性としても好いていたので、ダブルの意味合いで口説きに来る。やっぱりアカネさんはイケイケだからメンズにもモテるのか。かっちょいいお姉さんだぜ。

 

 ここの話が好きだった。アカネさんも若いのに物語を持っているなぁ。自分の力で自分の城を築きたいというアカネさんの力強い生き様に惚れました。ひかりやなぎさの面倒も見て後輩想いのええお姉さんやんけ。

 

 前作から時が経過してほのか、なぎさは3年生に進級している。それぞれ部活で部長となり、更に後輩に頼られる重要な立場になった。そこも反映して、ちょっとはお姉さんになったことが伺える今回からの新展開もあり。

 新部長になって皆を先導し、最後は引退して次の部長に席を譲る。そんな青春の歩みも見えた。皆通る道なんだよな。じゃあプリキュアだって通るっての。

 人間ドラマの舞台も成長しているので、3年生のお姉さんの二人が見れた。なぎさもあの感じで後輩に対しては良いお姉さんしているんだな。

 

 なぎさがふじぴー先輩に向けるラブの想いを更に大きく育てる展開もラブくてよかった。可愛い女してるんだよな。恋するなぎさはマジ可愛いっす。若者が抱くピュアなラブが好物です。

 しっかり者のほのかは、実験中に調子こいた部活の後輩を強めに叱りすぎたことで指導者としての立場に悩むことがあった。若い学生なのに、人の上に立って導くサイドでの悩みまで持っているのか。ほのかは精神的にお姉さんだな。私なら脳天にチョップを入れて成敗で終わり、普通に飯食って寝てもう忘れているであろう案件だな。

 

 敵サイドでも新しい物語が展開する。

 例の屋敷に謎のお坊っちゃまがやって来る。召使い達はおかえりなさいと招き入れてお坊っちゃまの屋敷生活もスタート。こっちは向こうサイドのボスの力が封印されてこうなったのものだとなんとなく予想しながら見ていく。

 

 毎度めちゃ遊んでいるお坊っちゃまの屋敷生活が可愛い。

 4人の幹部達が怖い顔で控えているが、ガキの坊ちゃまが何をして遊んでも基本的には見守りで動じない。最初はガキがうるさいと怒りそうなものだな(顔的に)と思っていたが、ちょっと激しく口論していても坊ちゃまに対しては無の感じで接している。 

 可愛い少年がいて、なんか不機嫌そうな幹部がいる絵面が微妙に違和感で面白い。

 

 サーキュラスウラガノスビブリスの3人は、それぞれのタイプが違いすぎて会話も結構噛み合っていない。でも異なる個性同士が上手いことかわしあってぶつからないことで、なんだかんだ上手いコンビネーションの3人になっているのが良い。ていうかこいつら結構仲が良いよな。仲良くケーキを食っている回もあったし。この怖い顔してケーキ食うんだ。しかも追加を買ってくるって言ってたし。悪者でも強奪とかはしないんだ。ビブリスがギャルらしくいちご好きなのは可愛い。

 ビブリスは短髪でナイスバディなお姉さんで良かったっす。プリキュアはまだガキの学生のお姉さんズなので、セクシー担当は敵の女幹部におまかせなのはどの作品も共通のことかな。

 

 館の少年とひかりは、それぞれ闇と光サイドの代表となるので、混ぜるな危険の感じになっている。だがそれゆえに引かれ合う。そこにどきどきするものがあった。二人がニアミス状態になる時とかにも注目だった。

 作品の根底にある謎要素の館の少年については、かなり後半まで情報解禁を引っ張る。だいたいそういう存在なんだろうな~と当たりはつくにしても、速く情報解禁してよねと焦れる私がいた。

 

 敵幹部のバルデスは顔が細長く、顎も長い。彼の顎を思わず掴みたくなるマックスハートな青春でした。

 

 敵側サイドのキャラも良い掛け合いが見えてユニーク性があったが、なんだかんだいってもそれぞれが武人。

 前回シリーズでは幹部の途中脱退もあったが、こちらはラストバトルまでフルメンバーで生き残って参戦となった。

 ラストバトルでは全部出しきってプリキュアに向かってくる。ただでは闇の世界には帰らないとフルパワーで来る幹部達の物語も結構熱い。

 ラストバトルは壮絶。結構広い範囲で街がぶっ壊されるし、どっちも最後の総力戦だという緊張感が伝わった。思った以上にマジに戦っていました。

 考えてみれば、敵に殴られて飛ばされた先で壁にめり込むとか普通にあるから、美少女戦士の戦場としてプリキュアってガチで危ないよな。

 

 全ての戦いを越えた先でなぎさ、ほのかが卒業式を迎えるラストにはグッと来ます。

 青春の2年間を喋るネズミや謎の悪者共に邪魔される中で、よくキレず、ぐれずにやってきた。振り返ってみれば学校行事や友人との交流が捗る休日でも普通に襲撃をかけてくるからマジで迷惑な悪者だったなぁ。

 そんな二人の戦士に二重丸です。

 

 満足な初代、Max Heartの2作品でした。プリキュアもここから20年続く長期コンテンツになるとは、当時見ていたオタク達も予想しなかったことだろう。

 そろそろ今のプリキュアも終わって次の犬のプリキュア(犬キュア)が来るという。初期作を見て抱いた熱をそのままに、今年も新しいプリキュアとご一緒しよう。

 

 

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