こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

仮面ライダー1部完 仮面ライダーストロンガーSP「全員集合!7人の仮面ライダー!!」

「全員集合!7人の仮面ライダー!!」は、1976年1月3日に放送された特撮ドラマ。

 

 仮面ライダーストロンガー最終回の翌週に放送した仮面ライダー第1部本当の最終回的ポジションのお祭り企画作品である。

 中の人も含め栄光の7人ライダー全員集合の場となります。集まった地は「後楽園ゆうえんち」←どこだろう?行ったことがない。

 7人ライダー+おやっさんの勢揃いを見て「やっぱり仮面ライダーは最高!」となること間違い無しの楽しい約50分の作品だ。

 

全員集合!7人の仮面ライダー!!

 

 時間軸としては、ストロンガー最終回後を描いている。後日譚ってやつね。

 内容は、立花のおやっさんが近所のちびっ子相手にライダーの思い出を語る形でライダー史を振り返る総集編+新規のバトルシーンで展開する。

 おやっさんの話を聞く内に、我々の意識は我々の体を離れ、おやっさんとライダーの激戦の物語へと吸い込まれていくのです。←ライダーだけどウルトラな感覚。

 その後、遊園地のライダーショーを見ていると、マジの怪人が割り込んで来てパニックなる。7人ライダーが遊園地にかけつけて最後の悪者を討伐して仮面ライダー1部 完 となる。

 

 おやっさんの回想ターンでは、良いシーンをチョイスしたベストな振り返りが出来ていた。どのライダーも最高に格好良い。皆大好きだ!←冷めきった現代人の中にあっても熱っぽく愛を語りたい熱血野郎な私がいる。

 

 1号ライダーから始まってここまで5年間の歴史がある。それを端から端まで見てきた立花のおやっさんの人生も熱い。変身しないおっさんでも立花藤兵衛は、我々の心に熱いものを植え付けた良き人間だ。走り屋の魂が分かってコーヒーを淹れることが出来るおっさんとか優秀。

 

 おやっさんが世話したライダー達は、ヒーローショーにもなるくらい世間で大人気。子どもたちを連れてライダーショーをやっている「後楽園ゆうえんち」に移動します。

 なんだこの古い遊園地は。そういや野っ原で遊ぶ勢だったので、遊園地ってほぼ行ったことがない。ヒーローショーも見たことがない。テレビで完全満足な人生だった。

 一時は首都付近を庭にして人生を謳歌していた我が家のお兄ちゃんに、この遊園地知ってる?って聞いたら「俺はパチンコ屋で遊ぶ派だから遊園地のことは知らん」って言ってた。北斗の拳を一番やっていたけど、実はあった仮面ライダーのパチンコも遊んでいたことから、ライダーの事も一通り知っている我が家のお兄ちゃんでした。ライダーに歴史ありなように、お兄ちゃんにも歴史があり?なのかないのか良く分からん。←何言ってる?

 

 で、ヒーローショーを見ながら7人ライダーを思い出していると、続々と本人達がおやっさんの元にやって来る。これはアガる!

 

 自分達のヒーローショーを見ながらライダーも敵の事を振り返る。これってどんな想いなんだろうか。悪を壊滅して無事に帰還したからこそ叶う見世物だよな。

 

 ライダーマンの振り返りで、改めてヨロイ元帥が悪すぎると気づく。

 硫酸に手を突っ込んだら溶ける、プルトン爆弾はマジで危ない。これらの知識を知ったのは、ライダーマンの人生を追った事がきっかけです。

 ライダーマンが東京の空に散るシーンは、ガキの頃に見て泣いたやつだ。生きてて良かった。

 

 それとアマゾンの振り返りターンでは、やっぱり存在感抜群な十面鬼ゴルゴスが最高に良いと思った。既存の怪人のデティールには無い異次元の発明だよな。あんな寺の鐘みたいなデカい図体して飛行が可能なのはすごい。フォルムがロボじゃんか。十面鬼のデザインはマジでツボる。最高です。

 

 ヒーローショーを見ていたら段々おかしい。ライダーが負けて何かヤバい。

 怪人達はきぐるみでなくマジもので、その正体は謎の悪者 暗黒大将軍が放った再生怪人軍団だった。再生怪人軍団は、ある程度放送回が溜まった段階で放つライダーあるある要素。 

 

 しかし最後の最後で誰やこのおっさん。そんな暗黒大将軍の狙いは、ヒーローショーで集まったちびっ子をとっ捕まえて身代金をガポる(ガッポリ稼ぐ)というものだった。ド悪くはあるが、仮面ライダーの敵の悪行として見れば微妙にケチな話だな。

 遊園地丸ごとぶっ飛ばすとかもっとすごい事をするものだと思うじゃないか。でも悪い事をするにも金は要るからな。堅実な悪党かもしれない。←結果どっち?

 

 一説によると、設定とデザインを用意しておきながらも本編ではデルザー軍団に合流できなかったジェットコンドルの人間態が暗黒大将軍なのでは?と言われいてる。そんな深読み意見もあるとかないとか。

 そんなおっさんも最後の最後にちょこっと顔出ししてサクッと消されたな。ライダー7人も戦い慣れてすっかり強い。素晴らしいラストバトルでした。

 

 ヒーローショーかと思ったらマジに怪人ぶっこみ騒ぎからの会場パニックのこの展開が好き。ヒーローショーがマジにヒーローの戦場に変わり、遊園地まるごと巻き込んでのエンタメになっているじゃないか。この時遊園地に集まった客達には良い思い出になるよな。

 この時客席に映り込んでいた子供も今日だとじいさんになっているだろう。今になって孫と一緒に見て「コレがワシ!」とか説明出来たら誇らしいぜ。私も何かに映り込んでそういう自慢ネタをゲッツしたい。

 

 総集編+遊園地での決戦で盛り上げる最高のSP特番でした。やっぱり昭和ライダーは最高。どれもデザイン、配色共に神っている。申し訳ないがさっき見たガッチャードより昭和の先輩の方が格好良いぞ。

 私もすっかり大きくなったが、さすがにこのメンツで展開するお祭り企画となれば心もわっしょい状態で興奮しました。めちゃ楽しい作品だな。

 

 5年のフィナーレに行う総振り返りだから、1号ライダーからリアタイしていた5年もののオタク達は当時何を思ったのだろうか。これで終わるのか~と涙した当時のオタクがまだ何人か生き残っているはず。

 その後色々あった末、まさか令和の今日にも新作が放送しているなんて、当時のオタクはもちろん公式さんだって読めない未来だったであろう。これだから未来を目指して歩む人生は面白い。

 私の人生もライダーと共にありました。リアタイ出来なかった古いのはVHSとDVDでカバーしてガキの時分のお供となりました。ありがとうライダー。この作品を見ることでそんな想いも込み上げる。

 

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