「機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-」は、1998年8月8日に公開された劇場版アニメ。
昨年末にナデシコのテレビ版がYou Tubeで全部公開されていたのを楽しく視聴した。後は劇場版が欲しいなぁ~と待つこと数日、You Tubeに上がっていた。おすすめ動画に出てきたのでYou Tubeで丸っと全部見たぜ。面白かった。
これでテレビ、劇場版セットでナデシコは人生3周目を果たした。何回見ても痛快娯楽作品で好ましいと言えよう。
ていうかナデシコもこんなに前の映画なのか。やっていた頃がまだ20世紀じゃないか。
私はアニメよりも先にセガサターンのゲームとスパロボAで知ったんだよな。スパロボでブラックサレナが格好良過ぎだろ!と思って鍛えまくっていた。
そのブラックサレナに会える劇場版を久しぶりに見て心が熱くなったぜ。
劇場版ではテレビ版から3年後の物語が描かれる。世界は結構変わっている。
この映画を初めて見た時には、テレビ版と比べて入りのテンションが大きく違っていたことにびっくりしたものだ。なにせ作品の看板のアキト、ユリカが死んだという情報がすぐに明らかになるし、世界情勢も大きく変わっている。3年で色々すごいことになっていた。まぁ3年もあれば人も世界も変わるわな。
テレビ版であんなに楽しくワイワイしていたのに、このシリアスな変わりようはどうしたんだ。たまこまーけっとのアニメと映画くらいギャップがあったかも。
今回はルリちゃんが主役で嬉しい。トップクレジットに来るのもルリちゃん。平成時代を象徴する萌えヒロインでした。僕に私に良き青春を運んでくれてありがとう。
テレビ版だと皆の妹ポジだったルリちゃんも後輩のハリーくんを迎えたことでお姉ちゃんポジになっている。先月テレビ版を見たすぐ後にお姉さんポジのルリちゃんを見ると、それはそれで別口の萌え開拓となる。姉ポジのルリルリもイケると知れる劇場版。
ルリちゃんのお風呂シーン、湯上がりの浴衣シーンもあり。それだけで見る価値がありました(←スケベですまん)。
ラストもルリルリ落ちで良かった。アキトの帰還を待つと決めて良い顔のルリちゃんで締める。良い作品だった。
コックのアキトが味覚を奪われてしまった設定はキツかった。味が分からないコックならもう廃業だよな。
コックが出来ないアキトが特製ラーメンのレシピをルリちゃんに送るとか、どんな想いでいたのだろう。歌を忘れたカナリアのような切ない流れ。私は歌も料理もイケる口です。
世界情勢をひっくり返してやろうと意気込むヤバい集団の台頭やアキト、ユリカの運命の物語など、シリアスで真面目な見所もあるが、その中でもナデシコらしく程良くおふざけ要素をぶっこむのが良い。
ボソンジャンプのイメージ作りに重要なトリガーとなるアイテムが、キラキラの少女漫画雑誌「うるるん」という設定はフザケているなぁ。また気の抜ける設定で笑った。
重要なボソンジャンプの研究の末でそんな萌え萌えした少女漫画が出て来ようとは予想が出来ん。テレビ版で意外と重要要素になった劇中アニメのゲキゲンガーに続いてオタク受けなポイントだな。
このうるるんという漫画については、リアリティ追求のためマジの漫画関係者に発注をかけたとか。すごい。
作画も良いな。ロボバトルの動きが良い。
新型エステバリスにブラックサレナがマジで良い。
ブラックサレナのパーツがパージした時に、中のエステバリスの目からオイルが漏れているのが涙に見えるアレは良い表現。アキトの悲しみの一発を演出するにはベストな表現だった。
テレビ版キャラ総出のお祭り企画だし新キャラも来るから情報量が多い。久しぶりのアカツキさんが更に良いキャラをしていて面白い。どんどん扱いが雑で笑う。置鮎龍太郎はこういう間抜けな喜劇もイケるんだなぁ~。
しかしテロップを見ると出演者多っ!しかもなかなかの有名人揃い。
当時のオタクの間では、萌えなロボものといえばエヴァかナデシコかってくらい綺麗にツートップが決まっていたらしい。そのエヴァからも参戦している声優がいるのもちょっとのポイント。林原めぐみ、三石琴乃、山寺宏一、立木文彦とエヴァエヴァしいメンツも劇場版を盛り上げてくれた。私はどっちかというナデシコ派です。でもアスカ・ラングレーの事は人生の思い出ヒロインとして大事に記憶の小箱にしまっています。
テロップのキャスト一覧の最後に当時新人だった仲間由紀恵の名前があるのにも注目。まさかのナデシコ声優でした。平成が生んだ名作アイドルの一人ですね。
You Tubeで古い名作がバンバンアップされるのが嬉しいぜ。またレンタルしたり、所持しているDVDを引っ張り出す地味な面倒がなく楽しめた。もうこういう時代で慣れてしまうと、ビデオレンタルどころかテレビをつける、再生装置を接続するのもまあまあ面倒に感じちゃう。便利な暮らしの中で人の怠慢が育つのですねぇ。そんな気づきもありな楽しいアニメ視聴となった。
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