こしのり漫遊記

どうも 漫遊の民 こしのりです。

鏡の中の己を越えて行け!「映画 Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!」

「映画 Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!」は、2007年11月10日に公開された劇場アニメ。

 

 先日プリキュア5のテレビシリーズ2作を見終えて「別れが寂しい。まだ何かないのか」と思ったところでまだあったぞ劇場版。プリキュアの映画版はだいたいスルーだったからこの度初めて見ます。

 

 今回はプリキュアの皆が鏡をテーマにしたテーマパークに遊びに行ったところから新たな戦いの物語が展開する。

 鏡のテーマパークに行ったところで鏡の世界からの襲撃を受けてドリームコレットが危ない!じゃあ守って敵をなんとかせねば!

 そんな鏡の世界での戦いを描く1時間10分の楽しい映画だった。

 

映画Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!

 

 まず開始早々チビキャラ達がうるさい。ココ、ナッツ、ミルクのちびキャラ達が相変わらず緊張感のない間抜けなやりとりで何か喋っている。

  その内容を聞けばほぅと興味深いものだと思えた。最近では定着している視聴者参加型の応援コーナーがあり、その説明をちびキャラ達が丁寧に行っている。応援するにもマナーと常識と矜持を持てということを緩いテンションで言っている。

 どうやら映画にはプリキュア応援用のライトを持ち込めるようだ。多分会場でもらえたのかな。具体的にここで応援してライトを光らせて振れ!という箇所がアニメに出てくるから、それまでは黙って大人しく見ていろというナビゲートだった。

 07年からもこういうのってあったんだ。プリパラの映画なんかにもこういうのがあったがあれはまだずっと後のことだしな。普段から劇場に行かないからこういう楽しい参加型スタイルがいつから取られたのかも謎だった。アナ雪が流行っていた当時のニュースで、映画館では子どもたちはこの用に応援しているという映像を流れたことがあった。あれを見た時には新鮮かつ斬新、そしてそれゆえの異様さを覚えたものだ。でも私ってば場のノリに合わせるのが困難ではない人間なので初めてでも一緒に応援できそう。

 

 ちびキャラ達のナビが終わった所で今回の悪者シャドウの紹介開始。めちゃ朴璐美の声がするんだけど。でも彼女が担当するシロップくんはまだ次のシリーズになっていないからこの時には未登場なんだけど。

 そう思って見ていたらシロップよりも先行して別キャラでこっちに出ていたようだと判明。知らなかった。先にこっちに出ていたのか。というわけで今回のボスを演じるのは朴璐美

 

 テレビ版の敵とは別勢力だけど、鏡の世界の軍団も悪者には違いない。こいつらもドリームコレットを狙って悪巧みを仕掛けて来る。

 向こうにもチビキャラがいて双子のチビのミギリンとヒダリンというのが出てくる。何かミギとダリみたいなコンビのずっと先輩のが出てきたぞ。

 こいつらの声が明らかにプロ声優感のない物ですぐによその畑からのゲストだとあたりがついた。で、クレジットを見ればお笑い兄弟のザ・たっちで双子のチビキャラを演じていた。

 すげぇ。たっちがココに出ていたのか。全然知らんかった。たむけんもだけどプリキュアに出るとかスターやんけ。このくらいの時代には彼らが芸人界でぐ~んとキテいる人材だったのか。そっちの業界の歴史も見えてくる。

  

 ミギリン、ヒダリンは怖い敵の言いなりになっているだけで実は悪い奴らではなかった。ココとナッツを襲撃して拉致ってしまうが、その後は戦いの手助けにもなり、結構美味しい役立つポジのキャラになっていた。

 賑やかしのネタチビかと思ったらまさかの美味しいポジだし、出番とセリフも結構あった。たっちの二人にとってこれは芸能人キャリアにおける誇らしい仕事だったといえるだろう。

 

 悪者共が作戦を進める一方で、プリキュア達は鏡のテーマパークにご機嫌に乗り込んでエンジョイしている。

 入園時はドレスコードがあるらしく、女子ズはキレイなドレス、男子ズもビシッと王子様スタイルで決めている。可愛い子ちゃん達とイケメンズが更に綺麗に飾られてこれは良い景色。

 かれんさんのドレス姿めちゃ良い。りんちゃんがかれんさんはお嬢様よりは女王様キャラって言ってた。どちらも良いだろう。

 

 こういう格好でこういう場所という特別感がそうさせるのか、映画開始10分くらいからココとのぞみが何かラブい。銀幕版でもラブな感じを出したい良き二人。

 ナッツも慣れない靴で歩きづらいこまちちゃんをエスコートしてイケメンスキルを発動させていた。こまちも良いよね。

 

 合わせ鏡の迷路のアトラクション攻略後には庭で王子様に追いかけられて捕まったら花冠を戴ける謎に楽しそうなイベントが開始。りんちゃんだけは足が速くて王子様から逃げ切ってしまっていた。

 しかしなにコレ?面白いイベントだな。かれんさんも何コレ?な反応だったし。

 

 おしゃれしてはしゃぐプリキュア達の日常パートを前半で楽しんだら、そこから後は鏡の世界の勢力とのバトル開始。

 今回の強い見せ所となるのは、鏡の世界だからこそ生み出せる鏡の中の戦士とのバトル。なんと鏡に映った自分が攻撃を仕掛けてくるのだ。

 鏡の世界発のダークな5人集を「ダークプリキュア5」という。劇場版で恐ろしくもワクワクする新チームが結成された。この5対5のバトルを劇場でリアタイした勢は興奮しまくったことだろう。

 

 以前キュアブラックキュアホワイトがガチバトルの同士討ちを繰り広げた際には、子供が怖がったという問題が起きた。以降同士討ちはタブー項目に追加されたとのこと。

 今回もプリキュアプリキュアだが、同士ではない別勢力ってことでコレはアリだったな。

 仮面ライダーでもウルトラマンでもヒーローの偽物とやり合うのは盛り上がりの定番要素だしな。プリキュアでもやっちゃえ!の日産マインドで向かった結果、とても良かった。

 

 注目なのはダークプリキュアの声。何か聞いたことのある声。他のシリーズでも出ている方々の声がする。

 ダークレモネードが釘宮理恵だった。悪いメスガキの釘宮ボイスは助かる。釘キュアもこの後に誕生したな。先にこっちで出ていたのか。

 皆口裕子はダークミントを担当していた。次のシリーズではフローラ姫の役で出ている。彼女のワルワルな芝居も良かった。

 

 鏡の戦士と戦う中でプリキュアが己の心とも向き合い、弱さを断ち切って困難を越えて行く。そんな心理的成長も見えるバトルだった。

 このバトルシーンは迫力あるもので良かった。レモネード同士のバトルとか格好良かった。

 

 シャドウが鏡の力の転移能力で各地に生息するピンキーを乱獲するチート技を発動させていた。プリキュアがだいたい1年かけて集めたのを一気にとっ捕まえることが可能な鏡の裏技がすげぇ。そしてずるい。

 序盤でこまち、かれん、うららがお嬢様ごっこをしながらピンキーを一匹回収していたが、あれがおふざけコーナーでなくピンチを防ぐ切り札として働く伏線になっていた。

 こっちで1匹所有しているのがあるからシャドウが全部をゲッツすることは出来ないでピンチの回避となった。これはうららちゃんが偉い!序盤のあそこで逃していたら世界は終わっていたかもしれない。

 

 シャドウ戦で遂にやってきたぞ。ライトを振って応援するコーナーだ。たっちの二人も応援を求めていた。

 我々の応援でどうなるのかといえばプリキュアのパワーアップが叶う。5人がスーパープリキュアになってすごいのをぶちかまして無事勝利する。蝶の翼を生えるスーパーモードは美しくも格好良い。ナイスです。

 

 エンディングはテレビ版のエンディングでプリキュアが踊るやつのスペシャルバージョンでお届け。テレビ版だとチアリーダーの体操服みたいなので踊っているけど、今回は皆が鏡のテーマパークで着たおしゃれな衣装に変更されている。

 テレビ版の時からこのエンディングダンスは作画が元気で可愛くてホント好きなアニメーションだと思って愛していた。それの銀幕特別版が見れるなんてプリキュアの魔法はハッピーカミングイェ~だな~。←そんな感じの歌詞でした。

 

 

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