こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2024年のアニメ感想(1月~3月)その3

 やべぇ。もう4月からの新アニメの最速枠がスタートしている。今日見た新作の中にもさっそく地雷臭がすごい異世界ものが混ざっていたのだが……なるほど、今期も諸々捗りそうだぜ。ジュルリ。←クソアニメ含めてなんだかんだ全部楽しんで見る人です。

 

 軽く遅れを取ったが、マイペース人間な私は何も気にしない。というわけで1~3月の楽しいアニメを振り返っていこう。

 名作なら愛でて当然。そことは逆の駄作であっても、大人が何人と関わって頑張って作ったのなら一蹴せずに愛でよう。私がアニメに抱くこの想いは、「ONE PIECE」でいう所のどんなバカ息子も愛する白ひげの親父の寛大な心と=(イコール)するのだ。と言ったら親父に謝れと我が家のお兄ちゃんにツッコまれました。

 そんなONE PIECEアニメも益々盛り上がる時期にやった色んなアニメをさっくり振り返るぜ。

 

 

佐々木とピーちゃん 

佐々木とピーちゃん 第3巻 [Blu-ray]

 てっきり「佐々木と宮野」の佐々木が相棒を変えたヤツかと思った人もいるだろう。しかしどちらも入れ替わって全く別物の変なアニメになっています。

 

 今期プチ話題になったおっさんと鳥が行く異世界闇鍋アニメ。

 闇鍋は具を入れている最中、そのネタが割れる瞬間が楽しい。だが全てが分かった後の味わいまでが楽しいかどうかは保証できない。この作品もその感じで、良さげな所もあり、しょぼい所もありな闇鍋然としたクオリティで仕上げて来ていた。闇鍋アニメの評価に偽り無し。

 

 まず主人公の佐々木さんがおっさんすぎて無理っす。昨今は枯れ専なんてのも流行っていると聞くが、いくらなんでも枯れすぎ。同じ枯れ木でも山の賑わいが叶う分にはある程度の選定が設けられている。佐々木さんはいくらなんでも水分無さすぎ。もっと水分が伴った肌のハリとツヤが欲しいっす。というわけで喉が乾くアニメでした。

 

 佐々木のおっさん役の杉田智和は、1年前にも暗黒騎士のおっさんのアニメで主役をやっていたなと思い出す。あっちのおっさんの方が童顔で今回の佐々木のおっさんはマジで深まったおっさん過ぎる。ていうか佐々木さんってパトレイバーの後藤さんに似ている。もしかして意識してこのキャラデザなのかな。それと同じく杉田智和が演じた「ヒューマンバク大学」のバグ人間主人公とも似ている。これらは偶然なのか狙いなのか、別に知りたくないと思います。

 思ったよりも深まったおじんがダメなんだなと自分の趣味の真実に気づきました。ただおっさんの異世界冒険という出落ちネタ要素はユニークっす。

 

 文鳥のぴーちゃんが可愛い。これは文句がない。数千円で買えるくらい文鳥って安いんだ。鳥がシャトーブリアンを好んで食うというネタあり。

 

 あっちとこっちの世界を自由に行き来して貿易稼ぎをする内容は去年やった「ろうきん」みたい。 

 日本でも異能力者がいて、異能力団体もあり。あっちの世界で貿易をやるだけでなくこちらに帰れば異能力バトル、魔法少女に魔法中年、そして隣の部屋には謎のロリ娘がる。喋る鳥の要素を排除しても色々詰め込みすぎ。深まったおっさんの人生でこれを受け止めるキャパはないぞ。

 

 ヒロインの二人静って何か良い名前だよな。

 業界中の佐々木を集めて1話目のモブキャラを演じてもらうという佐々木地獄作戦はユニークで笑った。格闘家の佐々木健介もいた。あいにく私は佐々木姓の持ち主ではないのだが、もしも佐々木だったらここに参戦してやりたかった。

 

 鬼頭明里演じるお隣さんのロリ少女は何者なのか。最終話も終盤に迫ったところで彼女の物語が動き出した。2期への伏線は張れたが、さてどうなることやら。やらないならそれで文句は言わない。でもやるなら付き合ってやる。付き合いが良いのが私の人徳。←と自分で言うヤツは基本怪しい。

 あとどうせ続編をやるなら鬼頭明里も出ていた「安達としまむら」の方が良いかな。

 

(追記:コレを書いた後日、佐々木とピーちゃん2期制作が決定したと知りました。じゃあやるのを待つわ)

 

望まぬ不死の冒険者

『望まぬ不死の冒険者』Blu-ray vol.01 [Blu-ray]

 ダンジョンをうろついていたらなんだかんだの末に腐った死体状態になっちゃった。そんな望まぬ進路を取ることとなった冒険者の話。そりゃ確かに腐った死体の体なんて誰も望まんわなとタイトルに納得。 

 アンデッドアンラックに続いて出てきた主人公不死コンテンツです。

 

 腐った死体状態になるとか嫌だなぁと思うが、体を捨ててそこまで落ちたからこそ見える光もある。

 明るい方へ進んでいく嫌味の無いファンタジーであり、腐った死体のくせして清潔感がある作風だった。これは面白かった。好きなヤツです。それとOP曲になんかクセになる面白さがあるのも良き思い出。

 

 肉も落ちて最初は言葉も話せない状態からスタートし、少しずつ人の形に近づいているようだ。最終的には人に戻れるのかな。

 少しずつ人に近づくレントの努力を見せることで、人間失格となった者達への励みとなれば良い。←余計なお世話かもしんない

 しかし化け物の体になったからこそ得た力もある。そのため、人に戻ったら低級冒険者ランクより上に行けなくなるかもしれない。そんな人生の葛藤もありの人間ドラマが見えた。

 

 一番印象的なのは、ヒロインのロレーヌのエロさ。もうあれで誘っていないというのが嘘なくらい何か色々エロい。みかこしの(小松未可子)の芝居もグッドです。ロレーヌが良かったっす。

 ロレーヌが意外にも受け身体勢を取っているのも印象的。レントが襲ってくるならそれはそれで受け入れの準備が出来ているし、化け物の姿であってもレントにはいつまでも家にいてもらって構わないと思っているあたり、かなり準備が出来ている。レントはもっと男を見せろ。

 

 受付嬢のシェイナにも大変気に入られていてレントくんモテモテ。レントがいい奴で良かった。

 

 正直ヤバそうなアニメかと思って見たら結構見れちゃうもので、私も不死者耐性持ちになったものだと実感出来ました。

 

ぽんのみち

ぽんのみち (なかよしコミックス)

 家にいたらうるさいからと追い出しを食らっちゃったなしこちゃんは、閉店して久しい雀荘を目指す。そこをたまり場にして他の可愛い子ちゃんも集めてダラダラと麻雀してスイスイと青春を捗らせる。そんな可愛い子ちゃんの宴 in 尾道が見れる萌え萌え麻雀&日常系アニメ。

 なしこちゃんが「~なしこちゃんじゃ!」って言う口癖が可愛い。

 

 これは楽しかった。麻雀の要素やご当時ものとしての要素などのことはどうでも良いとして(麻雀も尾道もろくに知らないから)、ただ可愛い子ちゃんがいるってだけで目の保養でした。毎週の癒やし時間だった。尾道はラーメンが美味いらしいと分かりました。そのうち取り寄せてみよう。

 

 五等分ロスのあなたにオススメな新作だった。その要素ってのが、キャラデザ担当がが五等分の花嫁と同じだということ。ヒロインズは安定して可愛い。皆おっぱいがたくましい。まるで風船のような膨らみだ。

 そんな眩しいヒロインズがさらに光って見える水着回が大変良かったです。

 

 リーチェにぱいと、麻雀を感じる変わった名前のヒロインも登場した。

 おっとり癒し系のお嬢様のリーチェを近藤唯が演じたのは意外だった。最初は声で分からなかった。「ウマ娘」や「ライザのアトリエ」では、もっと低い男子声だから高い声も綺麗でイケるのねっと発見でした。

 

 皆で地元を旅する時には、地元だからってことで外部に向けては有名スポットとされている所に意外と行っていない、だから行くのマインドで行き先が決定していた。確かに地元のスポットって地元だからという理由オンリーで行くことはないか~となりがち。共感です。

 

  夢オチでなく夢始まりが多い作風だった。他の麻雀作品をパロった麻雀愛好スタイル作品で、福本先生のキャラが普通にいたり(夢の中で)した。

 麻雀して飯を食ってのターンが多い。時に飯テロ枠だった。なしこちゃんが一見グズグズダラダラ系かと思いきや飯が作れる家庭的要素も出していて良かった。カレーと魚の刺身を一緒に食うスタイルは特殊だった。

 

 後半回で登場した自動餅つきマシンは初めて見た。あんなのあったんだ。しかも随分古い時代からあったとされている。このマシンについて親に聞いてみたら「そんなんなくても倉庫の杵と臼つかえばいいじゃん。もち米もそこに置いてるよ」と言われた。アナログスタイルなのね。それもいいわね。我が家の倉庫には色々揃っています。

 

 正攻法の麻雀勝負だけでなく、こういうイカサマがあるという紹介もしていた。ズルを紐解くのもまた教養です。

 

 最終回では、故障した雀卓を修理する業者が来る展開が描かれていた。修理作業現場ってあんな雰囲気なのかと知らない業界について意外に思った。

 最終回もラストのシーンでうえしゃまボイスの謎の女子キャラが出てきた。あれ誰?

 続きもあれば見たいと思う。まだまだぽんのみちを引き伸ばして長旅にしてくれても一向に構わん。2期を待っています。

 

 前田佳織里MCのラジオ番組も楽しく視聴しました。「咲」アニメに出演して鍛えたって関係で、ぽんのみちには出ていないのに堀江由衣がゲストに来てくれた。これは嬉しい。伝説の声優ですね。咲の道もぽんのみちに通じていたようです。

 

百千さん家のあやかし王子

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「僕の姿を見てはいけないよ」がクセになるワードとなった今期のあやかしアニメ。そんなこと言ってくるなら見てやるってなるアニメでした。

 

 物語の取っ掛かりが印象的。

 可愛い主役ヒロインのひまりちゃんが親から相続した古い家に行くと、なんか知らんイケメンズが住み着いている。しかもここは君の来る場所ではない、もう帰ってと自分の遺産なのに追い出しをくらう。これは葵くん達がイケメンだからとりあえず待とうかとなるだけのことで、怪しげなヒゲ面の汚いおっさんが住み着いていたらすぐに警察を呼ぶかチョップを繰り出すかの案件だぜ。人んちに普通に住み着いているのになんか笑った。

 しかし事情ありで、葵くんはあやかしの問題が絡まって家から出られない。だからいるしかないのだ。大義名分が整った上でのヒッキーライフ獲得である。羨ましい。

 

 イケメンズの家にヒロインが居候する「フルーツバスケット」とは立場が逆ではあるものの、序盤の展開として何か似ている。

 とりあえずひまりちゃんが可愛いくて良い娘だし、葵くんはめっちゃ姿を見せてくるくせに見てはいけないよとか毎話言ってくる面白系男子だから全部楽しく見れました。

 最終回ラストでひまりと葵が花火を眺めるシーンが綺麗で心に残りました。

 

 最終話直前でひまり役の川井田夏海が「アニゲー☆イレブン!」に来ていた。MCのかおりん前田佳織里)が病欠からの復活を決め込んだ記念回でしたね。

 ひまりを演じている時よりも普通の喋りの方がちょっと低い声なのかな。トークしているのを初めて見たけど、子役として舞台経験ありの人だった。皆色々経験してるんだなぁ。良い声でした。

 

葬送のフリーレン

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 タダでさえ眠くなる連中でそこらをブラブラしての野良クエストをいつまでも続けていては間抜けに見えてしまう。後半クールからは「眠さ」の解消を狙って新展開が待っていた。こちらの後半の物語の方が前半よりも面白くて好きでした。

 

 フリーレン、フェルンのもっさり系ドまんじゅう系ヒロインだと、キャラの内面をいくら磨いても見た目の華と萌えが圧倒的に不足している。というわけで後半の魔法試験では、可愛い子ちゃんが次々投下されます。ちょっとNARUTOの中忍試験の感じもして楽しかった。

 それまで作品に足りていなかった「眠さ解消の刺激」「萌えと華」これらを追加することで見事課題クリアとなった点を評価する。←と勝手に審査員気分。

 

 フリーレンとチームを組むことになったカンネ、ラヴィーネの二人が良いっす。ギャルなら交互に馬乗りになってマウントを取り合う物理合戦を繰り広げるくらい元気な方が良い。←という趣味。

 邪悪系を装いつつも、時に正統派ヒロイン感が垣間見えるユーベルちゃんはオススメっす。現在楽しくプッシュさせてもらっている役者 長谷川育美のこういう芝居も良し。

 ユーベルの危なっかしさとそこに付随するドキドキとワクワクと萌えは非常に推せる。全キャラの中で一番良かったかも。あと微妙にエロい感じがするのも良い。ここにちょっかいを出されるインテリメガネくんは果報者。

 

 萌え不足難民を分かりやすくおびき寄せる改変ならいやらしすぎる。だがこの作品はギャルを封印したところでディープに染み込んだ人間の味わいで勝負出来る。というわけでお兄さん、おっさん、じいさんのキャラも相変わらず良いのが出てくる。

 前半から登場のアイゼン、ハイターも良い味の染み込んだ美味しいおっさん枠だった。後半から魅力を出したヴィアベル、リヒター、デンケンも非常に魅力的な野郎共として描かれいて良い。

 犬でも蹴り倒しそうな悪漢の風味がありつつも中身はまともで何なら優しいヴィアベルのキャラ性には惚れる。

 ちまちま文句を言いつつも男で大人な部分を持つリヒターも嫌味と好感が良いバランスで愛せる。 

 そして男キャラで一番良かったのは、めっちゃジジイのデンケンだった。年甲斐もなく物理オンリーの殴り合いに出る「若さ」を失っても忘れていない快男児ぶりが心地良い。こういうジジイになるのが良い老け方なのだろう。味が染み込み過ぎている。

 名作ある所に良き老人ありってなくらい良質なジジババキャラがいる作品は後に残っていく。←というのが個人的手応え。

 

 後半に追加されたキャラ達は、前半の地味さを払拭するための単純な賑やかしではなく、各々の人間的味が備わっていて蛇足になっていないのが良かった。キャラだけたくさん出して賑やかしにするどこぞの派手なアニメはココを見習った方が良い。

 

 作品の良い点は、シナリオやキャラなどを無視しても光る哀愁にある。全体に漂う哀愁が心地よい。

 その哀愁は、人生観や命の尊さを追求してこそ叶うものである。多くの異世界ファンタジーにおいて無視されているそれらが、この作品にはしっかり見える。ネタに振り切ってどこまでもリアルを無視してやっていくC級ファンタジーアニメがこれでもかと横行する中、フリーレンでは人の命にちゃんと重量がある。人の命がペラペラなくらい軽いゼログラビディの作風が多い中、フリーレンはそこを回避して重んじたからこそ同期のファンタジーの中でも光っていた。

 しっかり生きること。たかがファンタジーアニメでもリアル人間の生活に大事なそこを無視せず描いた点でこの作品が好きになった。

 

 もっさりした見た目のフリーレンやフェルンも長く見ていると中身が可愛くて愛せる。

 フリーレンって可愛い女だよな。勇者ヒンメルは絶対フリーレンの事が好きだったよな。ヒンメルとフリーレンの愛のメモリーとなった花の魔法の物語が美しかった。

 フェルンもかまってあげたくなる可愛さがある。シュタラクとイチャイチャしているのが可愛い。

 なんだかんだ言っても私は丸顔が好きです。

 

アンデッドアンラック

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 作画が綺麗でアクションシーンもご機嫌。一見楽しく名作の感じがするのだが、あれ?どうしてだろう?やっぱり前半クールからいまいち話が入って来づらく、そんなにウケない作風だった。

 

 後半では敵対する他組織の能力者が顔をツッコんでくるし、円卓を囲っていた仲間が実は裏切り者だった、ゼクス・マーキスみたいな仮面の女の正体と重い過去が明らかになるなど色々起こったのだが、まぁそこまで夢中にならなかった。

 

 主役のアンディはブサイクとは言わないものの、イケメンでもないムキマッチョ男。そこが微妙にウケが悪いのかも。

 

 ナレーションの声の正体が漫画家先生だったと判明。その漫画家の描いている作品「君に伝われ」は、少女漫画の「君に届け」からネタを引っ張って来ているだろう。

 でもしっかり良いなって思ったのは、君に伝われファンの風子の死ねない理由が作品の完結を見れていないからということ。生きるモチベにもなっているから前向きで良い。これはオタクファン心理としてズバリ真実を突いている。

 私も長期連載作品「ONE PIECE」の落ちを見ない内には死ねない。それまでは頼まれなくたって生きてやる!と常日頃から思っている。死への未練と生へのモチベーションが同化した先にオタクコンテンツがある。これは良いこと。風子ちゃんに激しく共感出来ました。

 

 よろしければ生身で終始ハッピーに生きたいものだ。そう思えるアニメでした。←どういう感想?

 

 

koshinori.hatenablog.com

 

 

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