こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2023年のアニメの感想(10月~12月)その2

 最近は音質が良い環境でアニメを見ている。それにアニメで使用する効果音も綺麗かつリアルになったことから、作中でインターホンの「ピンポン」が鳴ったらリアルの音と勘違いしてドアを振り返ってしまうことが結構多い。昔は無かったアニメ的変化。

 

 それと車のクラクション音、パトカーや救急車などのサイレン音も一瞬画面の中と外のどっちで鳴ってるやつ?と混乱しがち。これって時代が深まる程アニメあるあるとして浸透して来てないか?

 家のじいさんは、ピンポンの音が玄関から聞こえたと間違って出ていったこともあった。

 

 というわけで良い音も楽しみながら日々アニメを見て来た今期クールのアニメ振り返りをやるしかない!

 

 

アンダーニンジャ

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 現代社会に忍者はもういない、滅んだ。そう思っている人がほとんどの中、実は忍者は消滅したかどうか分からないレベルでめちゃくちゃ潜んで結構繁殖していた。そんなにいる事が外にバレない状態で、忍者達が激しくドンパチする現代忍者バトルが展開する内容。

 

 絵柄、作風、キャラ性、どこを見てもなかなかにお下品、そしてバカっぽい。キャラへの好感は上々でも共感は無に近い。そんなある種不気味な出来の作品なのだが、そこに見るカオス感に居心地の良さを感じる。

 

 得体の知れない魅力にハマる。単純になにこれ?どうなるの?という興味を持たせてこちらを引き寄せる力がある。

 

 同期の多くの作品が十把一絡げでくくられて雑に放り投げられる中、この作品は独特の存在感を放ったことで、とりあえず他との差別化がよく出来ていた。

 今は作家同士でも似た感性、発想をシェアしているようで、作品の良し悪し以前に他と似ていないと感じさせる独自性のある物が少ない。この作品はその点で合格。今期の中でトップクラスの異質さを放っていた。

 

 主人公の忍者が学生として社会に馴染んでいるのに髭面のおっさんなのはどうした?間抜けなシュールギャガーのフケ顔忍者 九郎が面白い。清潔感のない主人公だったなぁ。しっかりイケメンで作ってこないのがポイント。

 主人公の周囲にいる他のキャラも言動が変だし、要所々々で変態臭いネタがぶっこまれているのが印象的。

 

 謎に母乳愛がある汚いおっさん、男子の股間にぶら下がるジュニア切り落とし魔の横行、ドローンを飛ばして遠隔痴漢行為を行うなどなど、変態性あるネタ感が強い。

 お姉さんの家にドローンを飛ばしてスケベないたずらをするガキの話とかマジにありそう。ドローンの使い方は正しく守ろう。

 

 忍者アニメ「BORUTO」でもドローンを飛ばす忍者が出てきたが、こちらでもドローンが忍者の戦場で活躍している。ドローンを使って忍者武器が現場に搬入されるという忍者世界の最先端戦闘スタイルが見られた。

 最先端技術といえば「攻殻機動隊」みたいにスケスケになる光学迷彩を用いて暗殺活動に出るのも意外性があった。忍術と科学の合わせ技だな。

 

 科学を使った攻撃の最たるものといえば、忍者組織で衛生へのアクセス権を持ち、衛生で特定した場所に空からレーザーをぶっこむという恐ろしいこともやっていた。やることの規模がすごくて戦闘が激しい。

 

 意外とヒロインが豊富。各員魅力的なキャラに描かれている。

 おじん好きの鈴木、ゴリラみたいに強い戦士の山田、品がないが色気ある川戸さんなど、キャラデザ的に決して美しくはないが、クセが強くて面白い女達も面白要素。

 

 鼻くそをほじっている品のない山田の声が内田彩なのは意外。無駄に声が可愛い。内田彩といえば、同期放送のもう一つの忍者枠「忍ばない!クリプトニンジャ咲耶」にも出演している。忍者芝居もすっかり慣れたものだ。

 鈴木は一番清涼感があったかも。今期は業者が宣伝に力を入れた話題作に多く出ていた種崎敦美が、こんな訳の分からないところにも顔出ししておっさん好き学生の鈴木を演じているとか仕事幅が広いなと感心。にしても今期は本当にあっちこっちで良く名前を見るなぁ。

 

 九郎、川戸さん、おっさんの大野さんらボロアパートの同居人達の絡みが、ゆるいギャグマンガみたいで面白かった。ここだけ「めぞん一刻」感がある。

 チョーは大野さんみたいな汚くて面白いおっさんをやらせたらマジで一級品の芝居を見せるな。

 

 最終回で九郎が死んでしまうが、同じような顔の忍者がまた出てきた。これはどういうことなのか。続編が作られる雰囲気はあまり感じないが、やるならまた楽しくなりそう。

 

 ネタいギャグ、バトル、バイオレンスでずっと刺激的な内容だった。これは好きでした。

 こういう激しく訳のわからんアニメも良いじゃないか。

「もう全部同じ内容やんけ!」な異世界アニメとかよりも「なんだこれ?」ってなる新しい刺激が欲しいから、その都合でこのアニメには助けられた。 

 

カノジョも彼女 Season 2

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 これと100カノは、出てくる人間達が本当に正直でいいヤツばかりなんです。ただし皆バカなんです。そこで共通する今期のおバカで愛しいラブコメ枠。私はバカな物や人を割りと好む傾向にある人間なので、これも楽しく全話視聴しました。

 

 コレの1期の時には、タイトルから一瞬「彼女、お借りします」の新作情報が上がったのかと勘違いしたものだ。今回はかのかり3期が終わったタイミングでバトンタッチとなり、こちらの2期が秋を盛り上げるラブコメ枠を勤めた。振り返れば彼女な1年だった(←どうゆうこと?)。

 

 初っ端からみりかちゃんが元気に暴走しすぎ。竹達彩奈史上最もイタ面白可愛いキャラ。(←キャラ、声優含めて褒めています)

 こんな姉を心配に思って見守るみりかの妹が不憫。

 

 1期では合流が遅くてキャラ性が全然見えなかった第4の女 シノちゃんが今回は良い味を出していた。

  シノを演じた高橋李依は、かのかりでも第4の女の墨ちゃんを演じていたな。彼女は第1でもそれ以下でもどのポジも行ける優秀な役者だと高く評価します(←何様?)。

 

 このバカ男に行くなら漏れなくバカ女ズの仲間入りなわけだが、シノちゃんの委員長タイプなバカ感は好きかもしれない。ヒロイン4人の中ではシノちゃんが一番良いかも。

 

 皆で海に旅行に行った先でシノちゃんが意図せず仕掛ける流れになって楽しい。

 一番人間的に合わないだろうと思ったみりかと協定を組む流れになったのは意外。みりか、シノの組み合わせも面白い。サキとは最初から親友だかたサキ、シノの組み合わせも多く見られる。

 今回はシノがメインのターンが多かったので、シノと一番関係性が薄い渚ちゃんの存在感がどうしても薄まる。一番まともで良い子な感じがするから、一番バカ男から遠ざけたい。それでも渚ちゃんは一生懸命食らいついてくるから幸せになって欲しい。

 最終回段階では渚ちゃんだけ直也とキスをしていない。渚残しの意外な戦績。渚ちゃんを汚したくない思いからそれはそれで良い気もするけど。

 

 バカな要素が目立つが、直也がみりかを振る態度などを見ると誠実な人間性も見えてくる。二股しているのに目をつぶれば真面目ないいヤツだと思う。

 

 恋愛観の真実を語っている点も良い。後半のシノの苦しい想いに、マジなラブのアンサーがが含まれている。

 既に複数彼女持ちの直也を愛して自分も彼女軍団に入るのは、道徳的にも社会的にもありえない。そう客観視出来ていても、ラブは理屈を跳ね除ける。だからそこの都合をわかった上でも、直也の彼女になるというシノの決意は実に正直。

 ラブと本能の方程式として、周囲の状況を無視してでも想いが直行するのは正しいこと。シノちゃんに見る人間が持つ裸の心のあり方にグッとくるものがありました。

 ベースにおバカ設定があるだけで、人から人への愛の形のリアルさも描いた良い作品だと想います。世にある不倫とか二股にもこの都合がシフト出来るものが多い(はず)。まぁでもバカアニメであることに変わりないのだけどね。

 

 男女含めてメインで出てくる奴ら皆と良いお友達にはなれると思うが、付き合うのは無理。理由はおバカな相手に対して私がインテリすぎるから。

 

 次は3期で会いましょう。

 

カミエラビ

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 来たぞ、CG枠。 

 エクス、テスラが切り開いた例のネタ枠に収まる後継作かと思ったらそんなことはなかった。

 

 神様を決めるため皆でデスゲームをやるというノリ。まぁ神は慎重に選んだ方が良いわな。この手の作品も定期的に来るな。

 これは結構好きで楽しめました。キャラが良かったな。女子が可愛い。

 

 1話目からかましてくれるなぁ。

 佐和さんとムフフな事がしたいというゴローの願いが叶ったのか叶っていないのか微妙なところ。佐和さんの前で脱いで1人でスパーキングするのは笑った。これは笑うって。

 小心者童貞が考える学園のマドンナとのムフフイベントならココが限界だったのだろう。実体験とイマジネーションが乏しい人間に見るこの切なさと不憫さよ。我ながらどこを掘り下げた感想やねん!

 

 ゴローの能力は使用の代償がえぐい。体のどこかしらがイカれる模様。ここは結城友奈を思い出した。

 

 ゴローの学校は男子も女子も袖なし制服。これはすごい。リアルならこの案は通らないと思う。

 女子は良いとしても男子まで袖無いのかよ。男子の袖無しは需要なくない?

 私の学校だと鬱陶しいからって制服の袖をまくったら先生に怒られたなぁ。

 

 佐和さんが可愛いから見よう!とやる気をもらった。

 佐和さんはエロくて可愛いし、加えて怖いのでプラスマイナスの末なんだかんだプラスが押し勝つ(←無駄な計算)。今期のお気入りヒロインのかなり上位に食い込みました。 

 あんなに可愛いのに能力名が「謝肉祭」ですげぇ攻撃的なのも意外。そして結構Sなヒロインでピリリと来ました。このキャラ性は印象的。

 謝肉祭の能力発動の儀式には、結構お高めのスーパーの肉がいるからコスパの悪い能力だなって思う。肉が食いたくなるアニメでした。

 

 それとラルも可愛い。ラルが泣いてるシーンは萌えだったな。毎度のOPアニメで見れてお得。

 あやねるのボーイッシュで元気なチビの芝居も良し。ていうか今期はあやねるの登場ターンが多いなぁ。助かります。

 

 アイドルヒロインのイヨも可愛い。虹ヶ咲学園以外でともりるがアイドルの役やっている!という要素も思い出に残る。そんな私は虹ライバーです。今期はともりるがたくさんアニメに出ていてなによりだ。

 

 後半でゴローが覚醒してなんかすごいことになっていた。

 最後に政治家が何か喋って終わった。これで落ちなのか。続きはどうした。これで終わりでええのか?

 佐和さんに会いたいので続きがあったら見よう。
 

絆のアリル セカンドシーズン

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 忘れていたがこいつは分割2クールだったんだよな。

 キズナアイちゃんどこに行ったんや。今でもたまに「ちゅめてちゅめて」の歌聴いてるぞ~。

 

 キャラクター同士の人間関係が揺れている。1期後半でやっとメインヒロイン5人がチームを組んでコレからだぜって感じになったのに、2期開始早々脱退からのよそへの移籍を決める者が出てくる。これは先行きが不安。

 

 他のチームも脱退者が出たり、メンバーがとっかえひっかえ状態になったり安定しないなぁ。この揺らぎに見る人間ドラマが印象的。

 

 中盤からは元の鞘に収まって各チームがライブ対決の流れだった。

 

 Vの人とはいえどこれは中の人ありきの設定だから、やっぱりリアルを生きる人には色々と悩みや葛藤があると分かる。You TubeにいるVチューバーとはそこが違うね。あっちのVチューバーは中とか外とかそういう設定はなかったよね。

 

 そこまで楽しむ感じはなく、なんとなく見ていたけど、可愛い女子がライブとかしてそれなりに楽しかったっす。

 それとやっぱり人と人は絆が大事。しっかり結んでいこう!(←めちゃ薄い格言)

 

経験済みなキミと、経験ゼロなオレが、お付き合いする話。

経験済みなキミと、経験ゼロなオレが、お付き合いする話。 第3巻 [Blu-ray]

 まずタイトルに笑った。まるで冴えない君達の願望じゃないか。

 タイトルのバカっぽさとインパクトが良いなぁ。やっぱりタイトルって大事だよな。こうもネタな感じのタイトルが番組量に上がれば「うぬ?何事じゃ?」とやや戦国武将のノリで反応してしまう。そして見てもらえて私という客がついているから、そこは商売的作戦として成功だね。

 

 童貞の夢の果てに転がっているかのようなストーリーだった(←どこ?)。

 ここまでスマートに中2童貞マインドを反映させたものならいっそ清々しい。私は人間の正直さが見える作品が好きです。

 

 バカにも分かる優しいタイトルで、タイトルがまんま内容説明になっている。

 主人公の陰キャ童貞少年が、高嶺過ぎてもはや咲いているのが花か草かも分からないような天上におわすハイスペックギャルと付き合う。そんな妄想の中以外地球のどこにもありそうにない設定で展開するラブ物語。

 

 龍斗は基本悪いやつではないが人として光る魅力ってのも特になし。ただ初手の悪手として目立った魔が差したあのシーンは悪い意味で印象的。

 初めて訪れたギャルの家で下着が入ったタンスをチェックしてしまうのは絶対だめ。チェックしたいその想いは「分かる!」と世界中の男子とシェア出来る。出来るけど実行するのはダメなの。だから漫画でもマナーは守って!

 まったくこれだからゼロの人間は、マナー、男気、理性の制御、どれを取ってもゼロなんだから(←中身ゼロの考察)。

 

 白河さんからすると、いつも高級菓子を食っていたら10円駄菓子がすごく珍しく見えた、みたいな感覚でこの出会いが面白く思えたのかも。そういうことあるある~。

 双方にとって別世界の住人との交流になるわけだから、人生においてそういういつもと違う刺激に触れるのは悪くない経験なのかもしれない。

 でも正直白河さんには、別れるのをおすすめしたいってのが最後の意見かも。

 

 ヒロインの名前の漢字の当て字センスが今時だったのも印象的。いわゆるきらきらネームか。

 月愛で「るな」、海愛で「まりあ」、笑琉で「にこる」。すごい読み。漢検持ちの私の常用漢字読みスキルが通用しない。名前の読ませ方がユニーク。

 姉妹の名前に月と海が入るのって親がバンドのLUNA SEA好きだからかな。それに繋げて読めばルナマリアなので「ガンダムSEED DESTINY」のあの子が好きだったのかな。という無駄な設定付けの根拠を読む時間が捗った。真実は光も闇も越えた彼方にある。

 

 白河さんは可愛くて良い子だけど、何か大事な部分が抜けているようで危なっかしい。ちょっと意外性あるヒロインだったかも。初手だと陽気なギャルである以外どういう子なのか読めないことで興味が湧いた。

 大西沙織が、まだまだ記憶に新しい夫婦実習をやる例のアニメに次いでまたハイスペックギャルを演じてるのは思い出に残る。ギャル芝居が達者な彼女を推します。

 

 主人公と過去にちょっと関わりがあった妹が出てきてからは、何か揉めそうで面白そうと期待が高まった。月愛がもっとひっちゃかめっちゃかにかき乱してくれても良かったのだが、結構良い子だったので状況の激荒れは回避出来た。

 

 伊地知くんが朱璃ちゃんに告白した時に返って来た答えがしっかりしたもので印象的だった。

 まだよく分かっていない相手から、一時のテンション任せで告白されても困る。振る方だって相手を気遣って振るのだから考えて行動してよねっという朱璃の意見は確かにそうだと納得できる。恋の駆け引きは相手があってこそのものだから、そこの所をしっかり考えてラブを楽しもう。軽いノリで告るなってことだね。

 振られたショックで伊地知くんが激ヤセしてイケメンになったのは結果オーライ。

 

 最終話手前で、心のすれ違いから龍斗に別れ話を持ち出す月愛ちゃん。これはもうそうした方が良いんじゃないかなと思って見てたけど、なんだかんだ回避出来た。

 

 最終回の前半は家族揃ってクリスマスパーティーが出来るとルンルンだった月愛ちゃんだが、パーティーの最中に撃沈する。

 パーティーきっかけで両親を和解させて元の鞘に収まるよう仕組んだのだが、なんとパパが再婚相手の女を連れてきた。これにて正式に離婚じゃないか。最後に重いって。さすがの陽気ギャルな月愛も泣きまくって可哀想。

 もっと能天気に平和なラストになるかと思いきや、厳しい形で家庭問題の落ちを描きやがった。

 ある日予告なく自分の父親が知らん女を連れて来るなんて考えると9割はゾッとするが、1割はだいぶ珍しいから興味深いとも思った。

 

 でもこれは龍斗が悲しみに寄り添うことでグッと男女仲が深まるためのトリガー案件。最後はイチャラブで締めて平和でした。

 龍斗にドキムラしてほしいと甘えた感じで萌え萌え来る月愛ちゃんが見れた最後は楽しかったっす。

 

 浪人した先輩とニコルの恋もちょっと良かった。

 浪人してもマジで良いことないって言ってた先輩の意見に人生観を見た。クレヨンしんちゃんの3浪した四郎さんを見てもちょっとそれ思うものなぁ。私の学歴はオールストレートでした。

 

 最終的には、それまでの経験の有無なんて愛があれば何も問題ないと言っている(←多分)悪くないラブコメでした。ギャルい彼女もたまには良いだろう。

 

 

koshinori.hatenablog.com

 

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