こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2024年のアニメ感想(4月~6月)その3

 何か気の利いたリード文が欲しいところだ。

 で、気の利いたものになるかどうか自信はないが、ちょっと思い出したアニメ関係の話があるのでサクッと書いて行こう。 

 

 最近お兄ちゃんが筋トレを始めた。もちろん楽な事ではくキツい運動となります。であれば気を紛らわせる何かがあった方が良いに決まっている。そうすることで人は苦痛と困難を打倒出来るのだ。←経験者が語っています。

 

 そこで私も作業用にながら見している緩い異世界アニメをおすすめした。今期のだと「このすば3」とか「できそこ」あたりがトレーニングのキツさを紛らわせる&ちょっとの暇潰しにもなって良いよ~と勧めてあげた。

 するとまぁそうだろうとは思ったけど、ああいうアニメ耐性の弱い人間には「まったくおもんない」という結果になった。そのままの感想を言われました。

 でも一生懸命トレーニングしている横でふざけたことをされたら、しっかりムカつく反面、良い感じに気が抜けて気分としてちょっとは楽になるらしい。人の心理ってちょっと複雑で結構簡単なんです。矛盾したようなそれが真実。

 というわけでなんだかんだああいうふざけたアニメにも有効活用出来る現場があります。

 

 私は人が一生懸命作った作品を手酷く一蹴することは出来ないし、してはいけないことだと思っている。

 何かしら生まれた価値、それに触れるだけの有用性があるはず。それを見出して上げたいし、見出すのを得意にしている。

 真っ向勝負で高い芸術評価が取れない作品でも、適材適所で光る場がある。この春にはその証明が叶いました。もちろん例に上げた作品は全話視聴した上で美味しく料理させてもらいました。

 そしてまたこんな緩くてバカっぽい私の書く文章だって、どこかの誰かしらには有効性ある物となれば幸いだ。

 

 では今日も元気に春アニメを振り返ろう!

 どれも我が人生の足跡がついた愛しき思い出達です。皆にありがとう。あと踏んでゴメン。

 

 

転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます

第1話 第七王子に転生しました

 そうか、勝手にしてくれなタイトル。

 これまた香ばしいキモさを持つアニメが来たなぁ。中々の危険臭がします。

 タイトルからすぐにも「八男」のアニメを思い出した。こいつは第7の男だったか。

 というわけで転生したら香ばしいキモショタでした~なアニメがこの春よりスタート。

 

 主人公が間抜けで魔術マニアでキモい。チビに転生したことでまたショタ要素を入れて来たかと思いきや、そこにもう一つイレギュラー要素で、主人公が男子だけどなんか女子っぽく見えるような中性的作りになっていた。作品の特徴たるこの要素がこれがまたキツい。最近はショタ異世界が人気みたいだね。

 誰かコイツのチートを凌駕出来るもっとエグいチート使いが出てきてくれ。即死チートの夜霧くんに出てきて欲しいものだ。

 主人公は無いわぁ~だったけど、演じた小市眞琴のことは推しています。

 

 内容はもちろんいつもの我々の世界ってことで、特に言う事ないっす。

 この内容なのに対してアニメーションが無駄に良く、その点だけで言えば見世物とし及第点突破かな。この力を注ぎこみたいもっと別の作品が候補としてあったのでは?

 

 このキモい主人公にスキスキ行くあたり趣味と頭の出来が残念なヒロイン達だが、とにかく皆可愛い子ちゃん達なので目の保養になりました。シルファ良かったぞ。

 力を抜いたデフォルメタッチでキャラを描く演出が割と頻繁に入ってくる。これがまた間抜けでノリとしてもきつい。でもきつい事に対して耐性が強いんだ。だから平気っす。

 

 絵が綺麗でヒロインを可愛く描ける技術があるってことで、秀逸クソアニメ候補からは落ちたな。クソアニメはシナリオだけでなく絵もダメでなきゃダメだから。救いがあったらすくい上げる事が出来ない世界なのです。そういう深い気付きも得られるきっかけになったアニメでした。←我ながら思考が突飛。

 

 残念なことに2期が決定してしまった。うわぁ、いらんわぁ。また消化試合かぁ。やめてくれ~!

 この反応でしっかり見る気でいるから私ってば精神的に図太い&付き合が良い。

 こんなのだから家族からは結局お前の真意はどこにあるの?って良く言われます。でもそれは自分だけの内緒の隠し場所なので公開出来ません。

 

 それとOP曲を歌ったにじさんじの樋口楓ちゃんのことは応援しています。イケメンで可愛い銀髪ギャルなので好きです。

 

Re:Monster

アニメ「Re:Monster」Blu-ray第1巻(特典なし) [Blu-ray]

 酷いなコレ。完全につまらんかった。Re:ゼロからやり直し!

 タイトルからどんな内容か予想出来ず、気になって見てみるといつもの我々の世界、つまり異世界なろうでした。残念。

 いかにもクソなろうですと分かるいつもの長々としたタイトルでない部分に安心し、それが油断となった。そのため痛い目を見たぜ。反省です。

 0話切りを避けるシンプルなタイトルで釣っておいて、中身はいつものヤツという作品側の出方も意地悪。←もちろん作り手サイドにはそのような悪意は皆無だと分かっていても言いたい思いがコレ。

 

 日本で死んでゴブリンになって異世転生して後はまぁいつもの残念な感じ。転生したらゴブリンでした~の始まりです。

 転生するならクモ、スライム、剣や自販機までなんでもござれの昨今だもの。ゴブリンが来ても予想の範疇だ。次は便器とか電柱とか蒲鉾の板とか、そのくらいのが来ないと驚かないっての。←今例に上げたアイデア、欲しい人にあげちゃいます。

 

 ゴブリンになってどんな感じなのだろうかと最初こそ気になって見れたが、こいつは分かりやすくきっちり3話切りポイントを設置してくれた。

 だいたいそのくらいの話数でゴブリンの巣のメスを集めてハーレム状態になる。あそこで「あっ、コレダメなやつだ」とアホでも分かるように解答が提示された。親切設計です。

 でも私は止めない止まらない。毒を食らって吐いてをしながらも最終回まで見るのだ。自分を鍛えるターン到来です。

 

 ゴブリン主人公がめちゃ強くなって人間のやり手戦士も圧倒するようになっていく。ゴブリンメスから始まり、次には人間の女もとっ捕まえてハーレムに加えちゃっている。酷いな。何で人間もコイツが良いってなるの? 

 絵が上手くなく、ヒロインも可愛くなかった。赤髪ショートの子だけはまぁ見れたかな~。←クソ偉そうな評論でスマン!

 

 ゴブリンのメスの中に、加隈亜衣が演じるのがいる。加隈亜衣は今期だと他にも転スラ、異世界道中2期にも出ているし、ここ数年で見ても微妙なクオリティの異世界ものによく出ている。つまり打率としてはこれまた微妙な感じなので、このまま異世界声優のイメージが固まるのもやはり微妙な戦績となるのかもしれない。主役で登板した前期の「もふなで」は酷かったし。でも彼女の事は応援します。

 

 後半で人間の女二人をダブル妊娠させてしまう。二人の腹がめちゃ膨れて苦しんで可哀想。ゴブリンのジュニアは人間の子よりもパワフルだから、母体を食い殺す勢いで腹で暴れているそうな。外から栄養分を加えないと母体が持たないことから、ゴブリン男の腕と血を食わされることになる。これがまた可哀想。そんなにまでしてこんなゴブリンの子供を産まなくて良いってば。

 

 こういう男のスケベ心による願望を反映させた結果、メスがバカに見えて来る設定と展開になった点でどうしても品を欠いてしまう。とかく性に走るこのゴブリンアニメは人気出ないだろうな~。

 最初はなんか転スラぽいと思って見ていたが、比べるとやっぱり転スラってなんだかんだ品があって真面目なんだよ。そう分かって来ました。これを見ていたら早くシュナちゃんやシオンに会いたくなる。←正常な心の反応

 

 鬼キャラなら転スラのベニマルくんに来てもらってこいつらを一掃してもらいたいものだ。あちらの鬼族キャラの方が男女共に綺麗でした。それか梅原裕一郎が演じるゴブリンスレイヤーをヤツらの巣まで導いてやりたい。今期だと鬼滅の新作も元気なので、鬼殺隊もこいつらの巣に案内したい。戦ったら狩り尽くされそうな強敵コンテンツを多く持つゴブリンアニメなんだな。

 

 特徴的な演出は、転生して第何日目かの日付がデカデカと出ること。時間の進み具合が大変分かりやすい。こうして日にちがしっかり出ることから、異世界好き中2童貞オタクの日記みたいにも見えて来る。転ゴブ日記っすね。

 こんな感じの妄想が好きな同級生の話を延々と聞いているような感覚にもなる。しょうもないとは想うけど、そういう話をずっと聞いてやるのが決して嫌いではなかった。だらこのアニメもなんだかんだ最後まで見れた。

 

 ゴブリン達はレベルアップしてクラスアップする度に名前が変わるけど、最初からどうでも良いヤツらの改名なため、どの段階であろうが覚える気もない。改名されてもどうでも良いっす。

 

 アニメは好きくなかったけど、主演の佐藤拓也が番宣で「アニゲー☆イレブン!」に来た際、仮面ライダーアマゾンが好きだと言っていたのは好印象。私もアマゾンが好きです。変なアニメだったけど、主演の彼はいいヤツです。だってアマゾン好きに悪いヤツはいないのだから。私のギギの腕輪が反応しちゃう案件でした。

 結果として「仮面ライダーアマゾン」は良いぞ!で感想を締めくくれるものだった。あれ?私ってば頭おかしくなったんか?と自問しちゃう締めくくりになりました。私もRe:ゼロからやり直した方が良いのかも。

 

バーテンダー 神のグラス

バーテンダー 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

 あっ、これって前にもアニメをやっていたし、相葉くん主演で実写版もしていたじゃないか。それとおまけの思い出をいえば、亀梨くん主演で同じく酒を飲む系の「神の雫」というドラマもあったな。タイトルもそれっぽいから色々記憶が混同しちまった。

 囲碁にも神の一手なんてのがあるから、どこの業界でも神業を極めたい戦士は多くいるのだな。納得です。私も長いオタク活動の中で「神のアニメ」を求めて日々ときめいています。

 

 ウチのお兄ちゃんがかつてバーテンダーとして働いていた経験があるので、ちょっとだけなら仕事の話を聞いたことがある。でも私は行ったことがないし、そもそも酒を全く飲まない。コーヒーと青汁、あとはプロテインで飲み物を済ましているものだから、酒なんて物が人生に介入してくる隙間がなかった。飲み会の誘いも完封を決め込んで全く行かないしね。

 そんなのだから、毎度出てくる色んなお酒の知識が知れるのに新鮮さがあった。何も知らん脳に何かぶっ込む瞬間は気持ち良いのである。これが青春において色んな知識を脳に詰め込んで来たインテリ優等生あるある。インテリってのはそれが気持ち良いからインテリをやっているのである。無理ではなく趣味でやっているのだ。

 

 お酒アニメなのでやはり登場するお酒には注目するしかない。おしゃれで綺麗な酒が色々あって面白い。視覚的に面白いっす。あれで美味しいならそりゃお店に寄る価値もあるってものだ。所謂バエる一杯が多く登場する。何でも見ための華やかさって大事だな。

 

 バーテンダーは職業である前に一つの生き方だそうな。ただ労働をしているだけでなく、その活動には人の情熱と真実が見える。私がアニメウォッチャーをやっているのと同じ概念が働いているのだな。アニメを見てだらだらと感想を述べるのは、何を置いても私の生き方である。

 このように職人として、人間の人生として矜持を示す物を私は高く評価し、興味を持って感心も寄せる。だからこのバーテンダーという生き方を綴った物語にも深い味わいと見世物としての娯楽性を見出すことが出来た。つまりめちゃ面白かったっす。

 

 客の話を聞くなどして得た情報からその者にベストマッチな酒を出す。そうして人を見て気遣える仕事師がバーテンダーなのだと分かった。随分達観したアニメだった。

 この世を去ろうという人間がその前に話を聞いてもらう相手として選ぶ職業人が神父とバーテンダーだという業界あるあるが登場した。この世が楽しいので去ろうと思ったこともなければ、近場にいないこともあってどちらとも話をしたことがない。一度はそれぞれとお喋りしてみても良いかもしれない。

 

 外国から来た客が最初に寄る場として選びがちなのがバーなのだそうな。そうなればある意味日本国の入口にもなる。だからクソみたいな仕事は出来ない。そこのところを心得ているバーテンダーはやはり癒しを提供する達人なのだ。なんか格好良い人達なんだな~と思いました。

 バーもお酒も全く関わることはないだろうけど、それでもそっちの世界に対して高感度がが上がりました。

 

 バーテンダーにもボディビルダーのような審査員が集まって技術を評価するプレゼン大会がある。あれは緊張するだろうな。

 とにかく皆手先が器用だな。でないと出来ないし。そういう世界もあるのだと色々知れるお仕事アニメだった。

 

 バーでの物語である一方、ヒロインの来島美和のOL仕事の現場を追うターンもそこそこ豊富。このお姉さんの事は応援したくなる。一生懸命真面目に働き、それなりに壁にも当たって強く乗り越えていく。今をときめく若いOLの戦いにも乾杯。OLアニメとしても楽しめました。

 

 お店に訪れる客の数だけ物語がある。やり手バーテンダー 佐々倉溜が、お酒を飲みに来る客とやり取りする中に、質の良い人間ドラマを見ることが出来た。そこが面白い。

 家族との不和、仕事に感じる行き詰まり、砕けたかつてのラブの話があれば、はたまたこれから花咲くラブの予感の話まで、色々なストーリーを持った人間が集まってくる。なるほど、その都合からいえばバーというのまた変人ではなく真人間のサラダボウルだと言えよう。味のある交流の場である。

 

 全てを「なんとなく」のぼやけた世界観で見せることで、本質としての「人間」を全く描かないクソアニメが多くある中、こちらのアニメではしっかりと人の生き方、在り方を描いているから見応えがあった。面白いです。

 同期にシナリオとしてはカスみたいな問題児が複数いる中の放送だったことで、このアニメの染み入る奥深さが目立って良かった。

 作画として目立って美麗な点はなく、こじんまりとしたバーを舞台にしたことで視覚的派手さもない。それでも染みる人間ドラマという見世物としては核たるそれをしっかり磨いて武器にしたことで良い作品に仕上がっていた。

 キッズは見ないし内容も分からんであろうまさに大人向けなお酒アニメだった。お酒は心身ともに大人になってから。心身共にってところが大事。そんなソムリエ顔負けの偉そうな評論を終えたところで本作の感想終わり。

 

この素晴らしい世界に祝福を!

この素晴らしい世界に祝福を!3 第1巻《オリジナルポケット人生ゲーム付き完全数量限定版》 [Blu-ray]

 コレまだやるのか。正直映画でフィナーレで良かったよ。

 最初のシリーズが2016年放送だったという。まじかよ、そんなに前か。あの頃のキッズのノリでいつまでもこういうのを見れなくなったのだな。昔程楽しく笑って見れなかった。でも付き合いなので、なんだかんだ最後まで見ます。

  

 この作品の売りであり、それがあったからこそここまで生き残って来れたテクニックってものがある。それを再度認識することが出来ました。

 まともな物を楽しみたいというインテリ思考の者相手には戦えないものであり、シナリオ的に惹き込む面白さを出すテクニックは見られない。そう言ってしまえばシンプルにつまらないのかと思われそうなものだが、そこをカバーするのが他の要素だ。

 話が面白くなくても雰囲気として賑やかで楽しくなるよう、まずはキャラが面白い、それをもっと味付けするのが喜劇に長ける役者達の腕前。これらのアシスト点がデカい作品になっている。

 動きでもキャラのユニークさを演出する絶妙に気の抜けた作画も良い仕事になっている。決して高い作画技術を投入した作品だとは言えないが、無いなら無いで工夫したやり方で見せている。キャラの表情やコミカルで間抜けな動きを加えることなら、絵自体が下手でもやりようがある。そうして躍動感と得も言われぬ愛嬌をキャラに持たせるテクにはピカリと光るものがある。

 

 キャラデザが美しいものではないので、決して美男美女祭にはならない。それでもキャラの衣装や愛嬌のある動きが良いことでそれぞれを好きになれる。めぐみんは可愛い。

 主人公のカズマなんて唾棄すべきクソ童貞ムーブばかりなのに、なぜか愛嬌が持てる。それは映像化によるテクが良かったのだろう。あと福島潤のはっちゃけ芝居も。

 恐らくこういう人ですという紹介を文章オンリーで受けたなら、カズマというクソニート童貞の事をこんなに心地よく受け入れることはなかったはず。まぁ結局愛せる人間性なんだよね。ニートでも童貞でも愉快に楽しいヤツならそれが救いになるんだよ。

 

 今回もカズマくんは元気にうるさくてキモくて冴えない。チートに恵まれず伸びの無い男の実際はこんなものさ、という能力的には控え目な彼にもなんだかんた愛着が湧く。

 他作品でよく見るしたり顔でカッコつけのキモい主人公よりはずっと良い。カズマに久しぶりに出会えてなんだかんだ楽しかったっす。 

 演じた福島潤は、今期だとこのカズマくんと「ザ・ファブル」の謎の芸人 ジャッカル富岡役で役者として良い味を出していた。富岡も好きだった。

 

 真っ向勝負が出来ないならいくらでも小細工を使えば良い。映像屋ならそれをやってこそ現場務めの醍醐味となるだろう。そこの創意工夫で生き残った異世界ものである点は評価できる。

 

 シナリオのふざけぶりとしても、この精度のおふざけぶりならいっそ清々しいものに思えて愛せる。

 同期にも「どうせおふざけ」で終わったB級ラノベアニメが複数あった。ふざけるという要素は一緒でも、その精度は様々。同じおふざけでも上手い、下手の区別が確実にある。真面目になれずにふざける以上、面白くないものに救いはない。ふざているのにつまらない、そうなったら地下もぶち抜くガチの底辺クソ作品として認定される。

 その点このすばは上手にふざけるので、心からしょうもないと思いつつも呑気に笑えた。「おふざけ」という道で上質なラインを歩んだことには高い評価を送ってやることが出来る。←偉そうでスマン!

 

 今回の目立った新展開は、ロリのお姫様の屋敷に行ってカズマくんがロリ妹プレイで楽しんでいること。全国の妹とその他広く女子に恵まれなかったお兄ちゃんにとっては夢のプレイですなぁ。ここでも彼の愉快なキモさが見えて笑える。カズマくんのキモさにはなぜか不快感が沸かない。

 後半の見せ所は、捕らわれのララティーナ改めダクネスちゃんを奪還する物語。ここでカズマが無いなら無いなりに自身の男をフルに上げ、格好悪いながらも全部出しきってダクネスを助けた点が良かった。何もない男だけど出来る限り頑張ったという点にはグッと来る情熱を感じたぜ。

 何もないならせめて何かやる。そのくらいの気概は無いと命としてカウントも出来ない。隅っこに引っ込んで何も出来ていないオタクは、ガッツとフットワークを見せたカズマくんを見習え。

 

 ずっとふざけていたけど、騒ぎの最後ではダクネスが実に塩らしい態度で再びパーティに迎えてくれないかと皆に頼む真面目なシーンが見れた。あそこのダクネスには萌えでした。

 変態からキュンと来るヒロイン性までなんでもござれで芝居出来るかやのんの腕前がグッド。茅野愛衣ダクネスを演じたことで役者としてレベルアップしたよな。

 

 映画だとめぐみんとデキてる感じだったのに、今回は完全にダクネスがメインヒロイン枠に収まっちゃってる。カズマくんは最終的に誰推しで行くの?水芸の間抜けな女神様コースはさすがに無いようだが……。

 

 ていうかどんだけ作品に対して想いがあるねん。5行で済まそうと思ったらたくさん感想が出てきた。なんだかんだ楽しんでいるし。まぁ白状しちまえばこの作品、割と好きです。

 というわけで、すっかり狭まってしまった異世界コンテンツにも祝福を!

 4期が来るならそこでまた会おう!

 あとシリーズを通して主題歌を担当しているMachicoの新曲も良かったぞ~。彼女の成長も追える作品です。

 

koshinori.hatenablog.com

 

スポンサードリンク