南瓜と書いてカボチャと読みます。夏はカボチャが元気。
このカボチャというのは、大地の栄養を相当吸い込みやすい生物的機能を有しているようだ。どういうことかというと、栄養を与え続ければどんどん吸ってバカみたくデカくなるってこと。
大は小を兼ねる。ならば良いじゃないか。私もそう思います。
だがそう思うのが全員ではなく、デカいのは要らんからコンパクトサイズだけが欲しいという奥様方も多くいる。
そういった都合からせっかくデカくなったのに、自宅に招くのには迷惑。つまりは品として並べるには向かない規格外品の不名誉を刻まれるデカカボチャも出てくるのだ。人でも作物でも規格外ってのは出るべくして出るものだ。そこは覚悟しておけ。
では出てしまった規格外品の始末はどうするのか。それは一般のお客様以外でなんとかするしかない。
サイズが売り物として向かないだけで中身はしっかり詰まっている。つまり美味しく食えちゃうのだ。そこで見た目よりも中身を重視する私のような人間に白羽の矢が立ちに立ちまくることになる。
農家関係者の親戚が「コレ、なんとか出来るでしょ?」と言って売り物にならないデカカボチャを私のもとに寄越して来た。
ええ、それではなんとかしてしまいしょう。私、やる気十分である。
そして迎えたカボチャなのだがマジでデカい!
私の顔よりも余裕でデカい。コイツどんだけ土地のエネルギーを吸いまくってんだよ。
吸えるからといってここまで遠慮なく行く?
随分と図太いカボチャだな。じゃあ私と気が合いそうだ。
カボチャは確かに美味い。焼いても茹でても揚げても何をやっても不味くはならない。だったら何にしてもさっさと食っちまえば良い。だがそのさっさとが課題となる。
カボチャは自身で相当の水分を持っている。一回切ってしまえば水分のためカビが来るのが速いのだ。カビも超速ランナーだからな。開いてしまったからにはさっさと美味しく食っちまわないと。
しかし困る。量が多すぎて減らねぇ。いっぱい食った割にはまだまだ残っているからこれはこれで幸せな悩み。
日々カボチャパラダイスです。
煮物、天ぷら、焼き、マッシュしてサラダと色々やる。飽きずに美味しいが、減らすのに苦戦するなぁ。
色々な調理で食ったが、一番美味いのは天ぷらだな。夏に入ってくる野菜はトマト、キュウリは生で行って、後はだいたい天ぷらにするのがベストだ。連日粉と油が減るわ減るわで買い足しまでの期間もぎゅっと縮まる。
後はカレーかな。実がとろけてルーと混ざって甘ったるくなった状態も良し。カレーは甘くても辛くても美味しく行けちゃう飲み物です。
カボチャのこの甘さと来たら、味覚から幸福になっちまう素敵なものだ。ナイスです。
ここ1週間はカボチャだらけで美味しい楽しい。店に並べられないからタダでゲッツしたが、この量だと何百円分と食えている。ありがたいことっす。
初見だとゴミにしか思えないワタと種も意外と食えちゃうから、実は捨てる部分なしの万能フードなんだよな。
カボチャ、大好きっす。
一番消費した調理法が天ぷらだったので、真夏に油を使うのはマジで暑かった。このくそ暑いのによく天ぷらなんてやるよなって家族から言われた。
天ぷら好きは季節から逃げない。食いたいならどんな思いをしても熱い油の前に立つのだ。これからカボチャを揚げようって人は油跳ねと火事に気をつけて。
では火の元の安全を確保した上で真夏のカボチャライフを楽しもう。
あとそんなに無理して急いで食わずとも数ヶ月くらいなら冷凍で行けるからね。
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