こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

気球船でドキドキ冒険だ!「ボスコアドベンチャー」

 「ボスコアドベンチャー」は 1986年10月~1987年3月にかけて放送された全26話のテレビアニメ。

 

 絵本「ボスコの森の住人たち」を原作としたアニメ。

 ヒロインのアプリコット姫はオリジナルキャラである。

 

 ヒロインのアプリコット姫を演じた皆口裕子、ボスコ号乗組員のカワウソのオッティーを演じた山寺宏一の両名はこの作品でテレビアニメデビューを飾ったという。

 

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内容

 悪の王スコーピオンは世界中の水を枯らそうと企む。

 「命の水」が湧き出る妖精の国フォンテーンランドの王女であるアプリコットスコーピオンの手下共にさらわれてしまうが、自力で何とか一旦は脱出に成功する。

 そこからアプリコットが再びフォンテーンランドに戻り、次の金環食までに王位継承を済ませないと命の水は枯れてしまう。

 王女を国に帰すためにボスコの森の住人であるカエルのフローク、亀のタッティー、カワウソのオッティーの三人は気球船ボスコ号を発進させ、アプリコットをフォンテーンランドに送り届ける。

 その道中でスコーピオンの手下であるフードマン一味に邪魔されながらも愉快な旅を続ける。

 

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感想

 キャラ、声優、作画、音楽、ストーリー、どれをとっても好きだった。

 

 キャラクターの多くは動物達。そしてこの動物達のデザインは良い。可愛い。

 フロークとか敵の黒ネコのジャックなんかは最高のデザインだと想う。

 ボスコ森に残った連中も可愛らしいキャラクターばかりでメインで登場しないのが勿体ないくらいだった。

 子供向け作品でこの可愛い動物達は絶対に受けると想う。

 

 喋るカエルのフロークを見ると小学校の国語の教科書に載っていた「がまくんとかえるくん」やゲーム「クロノ・トリガー」でカエル変えられた戦士グレンを思い出す。

 

 こっちには動物三匹がいて、向こうはおマヌケな三悪人がいる。このパタ―ンはアニメ「ハッスルパンチ」みたいな構造で心地よい。 

 フードマンの部下のジャックとフランツはあくまでも臨時雇ということで、後半では社会保障がつく仕事につきたい的な発言もしていてコミカルなギャグ要員だった。

 フードマンが最初は怖い顔をしてるおじさんだなと想ったが、回が進むごとにおマヌケな一面を見せ、最終的は首扱いだし、焦るとオカマ口調になるので愛される悪役だった。ジャックとフランツと三人で行う掛け合いがコミカルで良かった。ジャックとフランツはほとんど作戦の邪魔をしているし、上司のフードマンのことを完全にバカにしていた。

 

 ヒロインのアプリコットが可愛い。皆口裕子の声って新人の時からこれなんだな。透き通った綺麗な声。

 アプリコットの衣装の膝丈がかなり際どく、よく見るとちょいちょいパンチラしている。長さ的にいつパンチラを起こしてもおかしくない。

 

 敵の女幹部ダミアも好きだった。おっぱい大きめのセクシーダークヒロインで、ちょっとドキドキしたぜ。

 

 ボスコ号、スコーピオン号を始めとしたマシンデザインも良い。というか表面は木でできているけど。

 動物達が活躍するファンタジーものなので、その空気感を壊さないように乗り物にメカメカしさをだしていない。初期に登場する手回しでエンジンをかけるバイクとかのデザインは良かった。

 ボスコ号の亀を模したデザインとか最高だと想う。空飛ぶ亀の船だからガオレンジャーのがオズロックを思い出す。

 

 だいぶ後半になってスコーピオンの正体がすごい化物とわかる。

 スコーピオンは宇宙を股にかける侵略者で、乾いた大地をとにかく食いまくって丸い惑星の直径をどんどん狭め最後には消滅させるという、リアルに怖い侵略作戦を繰り返して惑星を転々としていた。水の惑星地球は大地が隠れているところが多いので、まずは世界中の水を枯らしにかかるといった、まさかの二段構え作戦であった。

 スコーピオンの口から語られた侵略作戦を聞いてから一気に物語のSF感と危機感が増した。

 フロークとアプリコットが、スコーピオンの仲間の大地を食う虫の卵が一杯の部屋に行った時は気持ち悪かった。

 

 王位継承の椅子にアプリが座ることで、アプリは妖精から蝶になり命の水が湧くということだが、その椅子が宮殿の中とかではなく野ざらし状態だったのがちょっと不自然に思えて笑えた。 

 最終回がまぁまぁの衝撃回で、アプリコットは泉と一体化してしまう。姿形が消えてしまうからこれはハッピーなエンドなのかと想ってしまうが、フローク達的には心はずっと一緒だよということで納得していた。

 

 OP曲、ED曲は声優日高のり子が担当している。本人はゲスト声優でちょっとだけ出てきて、作品には歌のお姉さんとして関わっている。

 OP曲の「ときめきはForever」は好き。

 

  

 関係ないけど、このタイトルを見ると「ボコスカウォーズ」というゲームを思い出す。

 

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