こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2022年のアニメ感想(4月~6月)その6

 

CUE!

 まさかの半年間を駆け抜ける作品になろうとはな。意外にも長い付き合いになった。

 最終回でヒロインが全員集結したが、改めてこんなに声優ヒロインがいたのかとなる。半年付き合ったのに全然名前を覚えられなかった。同じくぞろぞろとヒロインが出て来た同期作品のニジガクのメンバーは皆覚えられたのに、この違いは何なのだろう。でも一人称が吾輩の愉快に痛い子とかは面白かった。

 

 とにもかくにも声優は夢ばかりの世界ではなく、完全に厳しい道だと言っている。だよな、もっと楽な道はたくさんあるもの。

 声優は作品に関わる上ではチーム仕事になるが、基本は孤独。個人で仕事を掴んでレベルアップに繋いで行かないと生き残れはしないという事も言っていた。

 仕事が入っていない時期には、ただの学生やバイト戦士でしかない。そんな自分達は真に役者なのかと問いかける若き新人声優達の苦悩が見えるのはリアル。リアルにこうなっている者は役者の世界に何人といるはず。

 

 萌え萌えアイドル声優を出すだけでなく、夢と共に確かな厳しさも描いた声優奮闘記だった。なんか可愛いのでそれなりに楽しめたぜ。

 

アオアシ

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 なんだろう。タイトルからどんな物かまるで想像が出来ない。赤足でもなく黒足でもなく青なのか。

 

 中身は賢いサッカーアニメだった。教育テレビでやるだけあって、男子がただ球を蹴る青春物語には終わらない。

 サッカーをやる上での理論を突き詰める点で珍しく、そして面白いと思えた。

 

 まるで野人のごとくフィーリングでサッカーをしている葦人は、理論を重んじて行う11人でのサッカーを知らない。サッカープレイヤーなのにチームプレイを学ぶきっかけがないままハイレベル集団に入ると、実力云々は抜きに統制が取れないことで困った異物になると分かった。

 サッカーの基本はトライアングルとされ、最低限3人のラインでも試合を作ることが出来ないと一流ではないという。これは知らない理論だった。

 チームプレイを重んじないどころか、そもそも分かっていない葦人に黒田と浅蜊がガチギレした理由が最初はまるで分からなかったが、訳を聞けばそれにも納得。

 

 勝つ上での理論は大事。だが実直な葦人の言葉から、理屈抜きに得点をもぎ取る貪欲さも必要。理論と勝ちたいというありのままの衝動が合致して最強になれる。そんな事が分かる勉強系サッカーアニメだった。

 

 葦人は目と記憶力、そして勘が大変良い。ゲームを俯瞰して分析できる黒バスのイーグルアイ的能力を得るまでになった。野人スタイルでサッカーをしていたうるさいガキだったけど、しっかりとサッカーを学べる施設に入ってからは進化が早い。

 

 おっさんコーチの福田監督の指導スタイルも印象的だった。答えはチラ見せ程度にし、後は子供にしっかり考えさせる。そうして自分で掴んだ答えなら忘れないという指導スタイルは実用性があって良い。

 

 キャラを見ると気になるヤツが二人。

 まずは葦人にとっては良い相棒の大友。顔、髪型から一発で「スクールランブル」の吉田山次郎を思い出した。

 そしてコーチの伊達 望。彼はすごい。目鼻立ちから髪型まで「るろうに剣心」の斎藤一にすごく似ていないか。特に髪型は特徴的だからノーヒントでここまで近いキャラを思いついたのはすごい。

 

 ヒロインの花が可愛い。やはりこの手の男だらけの部活ものにはヒロインがいないと画面越しでも汗臭い。

 メジャーセカンドやクマのネトゲーアニメでは、クールなお姉さま声で演技をしていた河瀬茉希が元気な妹ヒロインをしているのはイメージに無い新鮮なものだった。

 

 阿久津くんがサッカーは強いけどムカつくというのも思い出だった。

 ヤンキーの富樫は見た目はワルだけど中身はいいヤツそうで気に入った。

 キャラも結構良い感じだった。

 

カッコウの許嫁

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 あっちの家とこっちの家で赤ちゃんを取り違えてそのまま大きくしちゃったということがかなり後になって分かることから始まるラブコメ。なんか面白そうなので見てみる。

 取り違えた子供の性別まで違うとかそんな間抜けなミスがありえるのかと思ってしまう。実例があったのかな。

 なんか微妙に不安になったので、コレを見た後になんとなく両親に「どこかの子供と間違えて産院から連れ帰ったんじゃないよね」と尋ねたところ、私はお家に産婆を呼ぶことで産み落とした命だったと判明。間違いが無くて良かった。

 

 そんなこんなで間違えてお家に連れ帰って育てられた男女の子供達が、高校生になってから互いの親公認の下で対面を果たす。そして許嫁として同居するとんでもない話。

 

 1話を見てタイトルのカッコウは鳥のアレだけでなく、都合として丁度よいというニュアンスで使うそっちのカッコウの意味も含まれていると分かった。エリカにとって凪くんの存在は、許嫁とくっつけられるのを阻止する格好のニセ彼氏となったのがそうだった。

 

 インスタ女など加工しまくって実際の所はブス。そう思っていた凪くんも、加工なしのガチで可愛かったエリカというネットの人気者を目視してからは偏見を取り下げる。修正ソフトの手を借りずとも美人な女も実際にはいるという希望が持てる演出だった。でもコレアニメだよな、と気づいたら再び現実に対して懐疑心が育つ。

 

 それにしても凪くんは中身はいいヤツだけど見た目はパッとしないな。お勉強キャラでヒロインと違い苦労のある家庭育ちでモブの見た目という点から「五等分の花嫁」の主人公と似た要素を感じる。

 

 第一のヒロインとして主人公と取り違えられた子供のエリカ、次に学校の同級生のひろが登場する。

 定期考査の主席を賭けて戦う凪くんのライバルのひろは、彼の本命女でもある。ここの関係はどうなるのだろうか。ひろにも許嫁がいるというからややこしい。それにしてもこの二人は学業成績がトップクラスなのに、二人で言ったりやったりする事が幼稚だな。でも楽しそう。

 

 ポッと出の許嫁、憧れと対抗心を抱く同級生、このツインヒロインで行くかと思いきや、次に凪くんの妹の幸がぐ~んと上がってくる。

 本当の兄妹ではない事が発覚したからには、幸は義妹かそれ以下の他人。ラブを育てる問題はオールナッシングになった。こうなると第3のヒロインとして覚醒するしかない。

 お兄ちゃんとラブラブするデートエピソードもありで急に幸が良い。今のところトリプルヒロイン体制で行くことになっているが、今の段階だと圧倒的に幸が良い。 

 というわけで幸エンドに辿り着くことを期待して続きを見よう。

 3人のヒロインズは可愛いし、声も抜群に良いのでとりあえず見てるだけで楽しい。

 

キングダム 第4シリーズ

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 良い仕事をするじゃないかNHK、見直したぞ。

 3が終わってスパンは短く4をぶっ込んだ。待ち時間が長すぎないのは良い。

 

 3の大戦争がやるのも見るのもカロリーがすごいシリーズのハイライトみたくなっていたので、その後何をするの?と思っていたが、やることはまだまだたくさん残っていた。これは舐めていた。中国の歴史がどれだけ長いかという事を忘れていたぜ。

 

 一話目から見所と情報量が多い。嬴政がパパになっている。政治面では呂不韋がなにやら怪しい動きに出ている。羌瘣は作り方を知らないくせして信と子供を作りたい宣言をする。そして白老将軍こと蒙驁が逝ってしまう。最初から楽しいことになっている。

 

 白老将軍が最後に残した言葉にいきなり泣く。凡人の身分で超人の六将に齧りつくのはとてもシンドい。だから消えてしまえと思っていたけど、同時に格好良いから憧れていたと告白してこの世を去っていく。戦士の熱い青春が語られるあのシーンにはお耳の集中力がうんと増した。

 時代の顔も移り変わるという流れも見えた。白老将軍は若手の信、蒙恬、王賁らに期待を注いでいるし、後には騰もその世代に次代を牽引してもらおうと期待しいることが伺える。魂のバトンの受け継ぎが見えるこの要素にも燃える。

 

 3のラストに公開された4のキービジュには、まさかの成蟜がアップで写っていた。あのバカ弟が何をしでかすのかと思って見ていたらすごい事になっている。成蟜の株が上がり過ぎな4だった。

 嫌われ者かと思いきや、嫁にも部下にも愛された良きリーダーだと分かった。このシリーズを見れば私も成蟜が好きになった。宮田幸季のムカつくガキみたいな声も愛せる。

 嫁の瑠衣との愛情物語には泣けた。幼い頃の顔合わせが結構最低な流れになった二人だったけど、成蟜はあの時から惚れていたと最後に告白する。瑠衣の方でもそれについては知っていたと回答する。まるでハン・ソロレイア姫のやり取りみたいな感じ。これは泣ける。

 

 自分が死んだら半分の兵士は軍から去る。だから残った半分を嫁に託して成蟜は去って行く。でも蓋を開ければ半分以上人が残っていた。これは成蟜の嬉しい誤算であり、自分で思った以上に人気と信頼を集めた現れだった。ここには瑠衣も私も泣く。

 成蟜が逝ってしまったのに呂不韋が生き残っているのはムカつく。呂不韋討伐を行って欲しい。

 

 呉鳳明討伐ミッションも楽しめた。信と王賁の若き才能が開花する激しい戦いの物語が見られた。

 河了貂が敵軍の捕虜になるスリリングな展開は心臓への負担となった。そこで信と河了貂の関係性について、周囲のキャラが本当のところはどうなのさ?とぶっ込んできたのが印象的。信の青春は河了貂と羌瘣のツインヒロイン制で展開しているから確かにそこも気になる。矛をぶん回すばかりの青春ではなく、親しき者の価値についてもしっかり考えることで精神的にも忙しい信の物語が見えた。

 

 この戦いでは、偉大なる血が流れる戦士の矜持を示した王賁がとにかく格好良かった。一気にこいつの事が推しになったな。紫伯を討つのは夢や希望ではなく偉大なる血を引く者の義務だと豪語して有言実行に出た王賁の戦いに感動した。

 

 見所がたくさんな4期も楽しい。7月からも続くらしいので続きも楽しく見よう。

 

シャドウバース F

 アニメ二作目をやるくらい人気だったのか。とりあえず見てみる。

 主人公が変なヤツだな。言動もだけど髪や顔もちょっとそう。前作主人公の方がイケメンだったな。

 

 学校でシャドバが流行っているのはもちろんなんだけど、シャドバの部活みたいな括りがいくつもあってここまで人気なのかと驚く。

 

 学生なのに早くもママ属性を宿した母嶋フワリというキャラが出てくる。これは気になる。皆にもママって呼ばれているし。

 フワリとギャルのツバサとかは可愛かった。

 

 カードのルールなんて全然分かっていないけどキャラを楽しむ目的で続きも見ようと想う。

 

SPY×FAMILY

 放送前からネットのあちこちで本作を推す情報をよく目にした。原作から人気らしいぞ。

 

 洋風世界が舞台で、内容もいつかの時代の洋画にありそうな、または既にあったかもしれない感じのものだった。偽装家族で楽しくやる内容。

 スパイアクションもありなハートフルファミリー劇だった。こんな程よく荒んだ時代に忘れがちな大切な気持ちを思い出させてくれる良き作品だった。あとはギャグもなかなかぶっ込んでいる。

 

 前評判はかなり良いと分かっていた。で、実際に見てみると、今の所だと過大評価では?とも思える。もちろん内容は楽しく、アニメもキレイに可愛く描けていて悪いところは何も無い。でも、世がそこまで騒ぐ程のレベルなのかとひねくれ無しで素直に想う。

 

 チビヒロインのアーニャがひたすら可愛い。これがタダのガキではなく超能力者という意外なキャラ設定になっているのが注目点。

 結構変わった面白い子だな。両親の呼び方がそれぞれ「父」「母」なのは珍しい。

 ギャグ要員でもあるのでアーニャに笑えるし癒される。ピンク髪の可愛いヒロインなので、大きくなったら美人確定コースだろうな。

 いつもは可愛い顔だけど、変顔も多種揃えている点でアーニャが魅力的。とても可愛い。

 種崎敦美のロリ声が聴ける番組としても価値があった。「ブレンド・S」でドエロいお姉さんの役で出た時から気になっていた女優だが、こんなに可愛いチビ声も出来たんだと発見があって嬉しい。

 

 ヨルさんも強く格好良く時にエロくで良かった。ロイドとは偽装夫婦からたまにマジの男と女の良い雰囲気になったりもする。そこにキュンとドキがあって萌える。

 偽物から始まって本物の家族愛が育つほっこり要素もありで良かった。一家三人セットで推せる。

 

 アーニャの学校の体育の授業時に、安元洋貴ボイスのドッジボーラーが出て来たのには笑った。あんな声の小学生はいないだろう。ギャグの割合が丁度良い。

 

 

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