こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2022年のアニメ感想(7月~9月)その16

 今年の夏アニメは多すぎたな。たくさん見たのをこうして振り返ると改めてそう思える。

 既にいくつかの秋アニメが始動した今になって夏のアニメシーンの最後を振り返ろう。

 最終回が10月の頭に突入した作品も含めて振り返るぜ。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

『遊☆戯☆王ゴーラッシュ! ! 』 DVD DUEL‐1

 

 2クール目も安定して程よくフザけている。ゆえに危険なく安心して見れる。

 

 ユウディアスがTシャツに移住してぴょん吉状態になった夏が来た。ユウディアスのシャツはウケル。

 

 セブンス縁のキャラのあの人がまだ来ないと思っていたら2クール目には遂に来た。最推しのロミンちゃんの系譜を辿る霧島ロヴィアン登場である。ちゃんと楠木ともりボイスだ。久しぶりに霧島の血を演じるのではなかろうか。

 でもやっぱり一番はロミンちゃんなんだよな。ロヴィアンはイケメンな感じでやって行く吟遊詩人で、日々イミフなポエムを読んでいる。スナフキンみたいなおしゃれな旅人ルックスだった。ちょっと可愛さ成分が足りない。その御付きの者になっているゴーハ・ユウナは美少女で可愛い。

 

 同じ姓を持つキャラがいることで共通するセブンスと本作の関連性については、半年放送した今でも謎なんだよな。手塚漫画や舞-HiMEにも見られるスターシステムという単純な話で終わるのか、それともシナリオの根っこに共通するものがあるのか、今のところどうにでも考察出来ることからどうにも真相が分からない。

 

 続きも普通に見ようと思う。

 

サイバーパンク エッジランナーズ - Cyberpunk 2077

 9月にネトフリで配信された全10話のアニメ。

 原作はゲームらしい。こんなゲームがあったのか。まるで知らなかった。

 

 タイトル通りのご機嫌なサイバーパンクものであり、世界観としては攻殻機動隊PSYCHO-PASS、アクダマドライブあたりに近いものがある。それぞれの要素をちょっとずつ感じる。

 

 人体にサイバーな装置を組み込んでお好みにカスタマイズ出来る近未来な世界観になっている。改造を加えた人間キャラ達の爽快なアクションシーンが見所。

 ぶっ飛んだキャラ性が見えるのも面白い。デイヴィッドが所属するチームメンバーは個性的。

 

 ただの少年に過ぎなかったデイヴィッドが、運命のヒロイン ルーシーに出会うことでサイバーな人生を歩んでいくことになる。サイバーなボーイ・ミーツ・ガールものだった。

 SFあり、バイオレンスアクションあり、そして最後には男女のラブもありな面白い作品だった。こういうの結構好き。

 

 人体をパソコンみたくカスタマイズすることで心身ともに強くなるわけだが、やりすぎると拒否反応を起こしてその人間は壊れていく。ルーズコントロールとなって仲間も自分も壊す怖い事態も描かれる。後半は特にその要素が見えてシリアス&やや鬱にもなる。

 

 ヒロインのルーシーが妖艶で美しい。雰囲気的にちょっとだけ草薙素子な感じもし、髪型はイザーク・ジュールだった。最初は悠木碧が演じているとは気づかなかった。なんだか大人っぽい彼女の芝居が見れるのも良し。

 もう一人のヒロインのレベッカも程よい壊れ具合が魅力的なヒロインだった。黒沢ともよの危ない女の演技が良かった。

 

 こんなサイバー感たっぷりな世界だが、田中カツオなんていうサザエさん時代にもいそうな名前のキャラが出てくる。田中家はこの世界では経済界を占めるドンのポジである。この世界観で聴く「たなか」という響きに違和感とユニークさがある。石川界人が嫌味たっぷりに演じたカツオはマジでうざかった。

 

 インプラントだのインストールだので人間を都合良くレベルアップする技術が発達した世界でも、愛だけは外部から取り入れることは不可能。欲しけりゃ己の内側で生成するしかない。愛は一点物の天然ものなのだ。

 結局のところ、オチとしてはそれを言っている物語なのだと思う。デイヴィッドとルーシーの関係を頭からケツまで辿って見えてくる答えはそれだった。

 というわけで、いくらサイバーに埋め尽くされた世界でも「愛」は必ず生き残る。

 

ワッチャプリマジ!

ワッチャプリマジ! Blu-ray BOX-2

 

 10月9日の放送をもって全51話の物語が終了した。そして悲しいことに、プリティシリーズ11年半の歴史もここで幕を閉じることとなる。

 振り返れば長き栄光の旅路だった。これが短くてしょうもない旅なわけがない。

 スケートを滑ったり、ユーチューバーをやったり、マジで魔法をぶちかましたりと、時代に合わせた各種要素でアイドルの素晴らしさを見せてくれた。夢と萌えと熱が混在した魂のコンテンツだった。

 終わるのは悲しいが、振り返ればこの偉大なる歴史を誇らしくも想える。この大いなる幕引きに立ち会えたことを光栄に思う。

 誕生した多くのアイドル諸君、各員を演じた役者陣にもありがとうを言いたい。青春のコンテンツだった。ありがとうプリマジ、ありがとうプリティシリーズ。

 

 そんなわけで、ステージにマジの思いをかけるアイドル達の青春、ここに完全決着である。マジでなきゃ人は輝けない。逆を言えば輝いているヤツは皆マジ。キラキラ光っている人ってホント素敵。そのキラキラはマジが発するものである。だから私はマジな人が好き。まつりちゃんはじめ、多くのマジドルを排出したプリマジよ、一年間ありがとう。みるきちゃんとかマジ傑作アイドルだった。

 

 本編後半は怒涛のライブラッシュで楽しめた。

 最終回1話前の第50話は、これから迎える最高潮を前にした凪の時間だった。アイドルの事は抜きに、まつりとみゃむの友愛がたっぷり見える癒やしのデート回となり、待ったなしの尊さがあった。あの段階で既に泣けた。

 そして迎えた最終回はもっと泣ける。まずはボスキャラのジェニファーが圧巻のステージパフォーマンスをぶちかます。安室ちゃんの引退ステージを彷彿させるかのような凄まじき貫禄があった。

 最高のプレイヤーに敷いてもらったラストステージに立つのは我らがまつりちゃん。一年間戦ってきたまつりちゃんが、ありったけのマジを込めて披露したラストステージパフォーマンスは大変素晴らしいものだった。これは泣く。これで感情が動かないヤツはどうかしている。そんなのロボの鋼鉄ハートだわ。

 万感の思いを込めて「最高のプリマジスタになったよ」と声を上げるまつりちゃんの成長を見た時には、「よくぞ言った!」と思った。泣ける。

 

 各員のご褒美でみるきが可愛い博物館を派手に建てている件は、まるでかすみんワンダーランドみたいでウケる。中の人の相良茉優繋がりでそんな事も思う最終回だった。

 

 アイカツ、ミュークルに次いでプリティシリーズも終わったとなると、女児枠を盛り上げる頼みの綱はマジでプリキュア一つにかかっている。もしもプリキュアが終われば、世界の終焉に王手がかかる(←オタク的に)。今こそその手のコンテンツをもっと太くしていかなければ。というわけで女児枠の新星はどうぞカモン。

 

ラブライブ!スーパースター!! 第2期

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 この夏の日曜の朝はプリマジ、そして晩はラブライブでアイドル要素の補充が行えた。日曜の朝晩それぞれでアイドル軍団の青春を楽しめる良いシーズンだった。そしてニ作仲良く揃って同日に最終回を迎えた。青春のお供を2つ同時に失ったダメージは結構デカい。年末に向けて傷を癒やしていこう。

 

 1年前の戦いの最後には、心からの「悔しい!」を絞り出して涙したアイドル5つ星が、今年は超新星×4を味方に引き入れ、フルブーストでニューサマーを戦い抜いた。熱く美しい新アイドル伝説、ここに開幕である。めっちゃ可愛い。

 去年は五輪にペースを乱されながらの放送となったが、今年は五輪の呪いはなかった。がしかし、コロナで一週間お休みがあったという記録も残しておこう。

 

 2期最大の特徴は、まさかの追加アイドルが投入されたこと。しかも4人も。増員の報告があった春先には度肝を抜かれたものだ。で、この新人4人がとんでもなく可愛い。

 

 シキメイが共にイケメンであり、幼馴染カップリングである点は尊い。やっぱりイケメン女も良いんだよな。こことクゥすみはもはや公認カップル。

 単品でも強く、二人揃えば破壊力(可愛さの)が倍増しになって恐ろしい。

 理科室でメイに可愛いと言われて「そこまで?」と思ってしまうほどに照れてしまうシキのリアクションがヤバ可愛くて良かった。あそこの作画は神なる筆タッチだった。

 

 オニナッツは単品でも可愛いギャルであり、顔の事を除いても打算的なネタ系ユーチューバーキャラとして際立つ良さがあった。意外とゲスいのが一周回って癖になる。ユーチューバーの他に引っ越し屋、ウーバーイーツなど、体とガッツで稼ぐ商売もしていて偉い。

 

 そしてきな子。華やかな3人に比べれば、クラスで一番空気になりそうな地味さがあるが、こうなると逆にその普通な感じが浮き出て良い。

 カレーライスを3杯食ったらいい加減辛いので、4杯目はただのライスにすれば舌の調子が良い感じに整って5杯目からまた辛いのに行っても大丈夫。そんな感じで、濃い個性の調整役としてきな子の地味さが助けになっていた。きな子は辛みを整えるルーなしカレーのように、素朴ながらもちゃんと意味と価値がある存在なのだ(←つってもカレーを5杯食った経験のあるヤツしか分かんない話)。

 というわけで、追加キャラは諸々のパワーバンスが取れた良き布陣となっていた。ナイス公式。

 

 新体制になってから次々と生まれる新曲もご機嫌なナンバーが揃っていて楽しい。この夏は、間違いなくLiella!の楽曲に楽しませてもらった。今もOP曲の「WE WILL!!」を聴きながらブログを書き殴っている。

 最終回で楽曲を披露した時には、ちいちゃんが必殺のお団子を解いてストレートになっていた。アレが可愛い!

 

 9人になってからの新しい物語は、先が読めなすぎて毎度ワクドキものだった。読めないにも程があったからこそ、ユーザーの中にはその進展に混乱した者も出てきたっぽい。超展開では?という疑問がネット世界で飛び交ったとかなんとか耳にしたが、まぁ私は普通に楽しく見た。とにかく可愛いからそれで良いという頭悪いモードに入って楽しむのがベストなのだと思う。

 

 しかし一番読めなかったのは、まさかの新アイドルが第3勢力にも登場したこと。

 ピンク髪のソロアイドル ウィーンちゃんが進撃してくる。演出的に、序盤だとかのんちゃんにしか見えないステージの亡霊か悪魔かと思ったが、ちゃんと実態のある可愛い子ちゃんで安心した。

 そのウィーンがまさかサニパを下す未来がくるとは……これはさしもの預言者(私)でも読めん。

 なんだか感じの悪い言動が多かったウィーンだが、結局時代はピンク髪ヒロインだから(←?)。というわけでピンク髪ヒロインに甘いのが私なのだ。2、3のムカつく事を皆に言っても可愛いピンク髪なら許す。

 最後は仲間になったぽい。結女に転校してきていた。もしかするとLiella!に合流する未来もあるのかもしれない。

 

 合間にクゥすみの揉め事のぶり返しからのより深まる尊い展開が見え(←ココ、めっちゃ良い)、恋ちゃんがゲーム廃人になりかけるなどのワクドキイベントも用意されて楽しかった。恋ちゃんがレトロゲームハンターになっているのはウケる。

 クゥすみコンビは本当に良いから色々助かる。こいつらが喧嘩ばかりするのはポーズで、結果的には愛しあっているのが良いんだよな。

 ヒールに徹したすみれをかのんが殴りかけた所はビビった。安心安全が売りのNHK枠だから、乙女の乱闘は極力避けるわな。

 

 終盤では、かのんの留学問題が浮上。前期放送の虹ヶ咲2期でもラストは留学問題が絡んでいたので、まさかの2クール連続留学ネタ被り。で、最終回ラストを見るに留学は中止になったっぽい。

 

 すったもんだあったけど、グループ2年目の夏は無事優勝出来て良かった。

「初めての一等賞……」の言葉をぽつりと呟いて勝利に浸っているオニナッツの青春にはグッと来た。ふざけた女だったけど、1番に憧れる想いが人一倍強かっただけに、本当に良かったとお祝いしたくなる。

 

 最終回直後のキャスト生放送で、なんと3期決定の発表が来た!しかも新メンバー1人募集の発表も!これは上がる。

 多分再会と新たな出会いは次の夏かな。運と実力試しで私も応募すっかな。

 

 これまで4シリーズやって来たラブライブで、3期まで放送したものは無い。意外にも初の3期作品か。まぁニジが横入りして先に本編の3をやることも無いとは言えないが。

 

 とにかくこの先もスパスタとLiella!が熱い。頑張っている中の人達も一流の表現者として推せるので、CDやリアルライブも今後は楽しもう。そしてNHKは3期放送まで必ず生き残れ!応援する。

 

koshinori.hatenablog.com

 

 

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